刺し穿つ死棘の槍

ゲイ・ボルク
作品名:Fateシリーズ
使用者:クー・フーリン、クー・フーリン[オルタ]、スカサハ(貫き穿つ死翔の槍の一部)

奈須きのこ作品Fateシリーズに登場する術技。
宝具のひとつ。形状は刺突、もしくはその能力を発動させる投擲法。
因果の逆転、回復阻害の呪い、体内殲滅の効果を持つ刺突




武器についての詳細

来歴

  • ゲイボルクは毎回相手の心臓を貫いた伝承から編み出した宝具
 余談ではあるが、このゲイ・ボルクはランサーが自
己流にアレンジしたもの。
 本来のゲイ・ボルクは投擲宝具で、対人ではなく対
軍宝具である。

基本性能

宝具のランク B
種別 対人宝具
レンジ 2~4
最大捕捉 1人
宝具による効果 発動した瞬間に槍が心臓に刺さった結果となる呪い


因果の逆転

  • 心臓への必中という結果を過程に押し付ける
    • 真名を叫ぶと「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。
      • 結果が決まっているため回避が不可能。
      • 発動したと同時に「心臓を貫いたという結果」が成立しているため、所有者の状態に関わらず槍は自動で相手の心臓を貫く。
軌跡を変えて心臓を貫く、などと生易しいものではない。
槍は軌跡を変えたのではなく、そうなるように過程を変えたのだ。

補給なしで連発可能

  • 魔力消費も少なく、一対一ならば六連戦しても魔力を補充しなくてよい
    • 対人戦に非常に効率がいい。
 このお手軽さで消費魔力は二桁程度。対人において
これほど無駄のない武装はあるまい。

回復阻害

  • 負わせた傷を回復不能にする
    • 真名開放していなくても発動する常時発動の呪い。
      • 槍か使い手のどちらかを破壊することで、解呪される。
ランサー「まあ単純に言ってしまえば、ゲイボルクによってつけられた
    傷は癒される事はない。
     呪いを受けたものは決して回復できず、死に至るまで傷を
    背負うことになる。———この世に、この槍がある限りな」

体内殲滅

  • 突き刺した相手の活動を体内から停止させる
    • 心臓に被弾すれば千の棘となって相手の体内を殲滅する
本来ならなお零れるはずの吐血は、ただの一度きりだった。
男の槍は特別製だったのかもしれない。
血液はゆっくりと淀んでいて、壊れて血をまき散らす筈の心臓(ポンプ)は、ただの一刺しで綺麗に活動を停止していた。

+ 作中でこの槍を受けた者とその後
名称 命中箇所 真名開放有無 その後の結果 結果の原因
バゼット・フラガ・マクレミッツ 心臓 している 心臓に命中後 体内殲滅され死亡
ランサー(所有者) 心臓 していない 数分間動くが死亡、消滅する。 死にかけとはいえ自動再生能力を持ち、
元は魔力の塊だったサーヴァントでも再生できない。
衛宮士郎 心臓 していない 一度心肺停止するが再生 十年間魔力を込め続けた宝石とあまり消耗していない
高レベルの魔術師が全力で蘇生させた。
ちなみに偽者の心臓で心肺を動かし、
その間に本物の心臓を修復するという方法である。
間桐慎二 していない 肩を僅かに抉られる 途中で右腕が使えなくなっている。
セイバー 脇腹あたり している 再生し始めている その後は戦闘を行えているため、体内殲滅の特性は
働いていない様子。

対策方法

  • 幸運
    • "決定された運命を曲げるほどの強運"があれば因果防御可能。
  • 死後復活
 ゲイ・ボルクから逃れる為には、バーサーカーのよ
うに一度死亡してから自動的に蘇る宝具か、槍の呪い
を撥ね退けられる高い幸運(LCK)が必要となる。
  • そもそも槍を使わせない
    • 作中では動きを完全に封じるなどして発動させなかった。
  • 魔力防壁
    • 槍の呪いを超える防壁を持たせる。
 あの魔槍に対抗する手段があるとしたら、
 槍の魔力を上回る純粋な防壁を用意するか、
 槍によって決定された運命を曲げるほどの強運か、
 そも槍を使わせないか、のいずれかしかあるまい。
  • 代替の心臓を持つ
    • 平行変革機のように心臓となる道具を用意し、体内殲滅前に心臓を外す。
  • 同じ魔槍をぶつける
    • 同じ軌道を描いて死棘同士がぶつかり弾かれる。
    • 別の宝具であれば相討ちという結果になる。
異なる宝具であれば、相殺ではなく相討ちになろう。
しかし、我らの宝具は共に禁断の魔槍。
全く同じ軌道を描き、放った死棘が衝突する。

その他特性

  • 同じ因果逆転の攻撃を使われると相討ちになる
    • 同じ槍ならば同じ軌道を描くため槍同士が衝突して不発になる。
異なる宝具であれば、相殺ではなく相討ちになろう。
しかし、我らの宝具は共に禁断の魔槍。
全く同じ軌道を描き、放った死棘が衝突する。
興味深い現象よのう──恐らく、二度とはあるまい。


使用者との関係性

クー・フーリンの場合

  • 物理攻撃にルーン魔術を相乗することで威力を強化する
    • 宝具の持ち主であるランサーがルーンの使い手であり、ルーンによる強化でランクAの宝具へと変化する。
    • Fate/EXTRAではルーンによる強化の一撃が行われた。


元ネタ

ケルト神話の英雄クーフーリンが愛用した武器。銛のような形状をしているとされる。
二頭の海獣「Coinchenn」と「Curruid」が争い、敗れた方の骨をつかってボルグ・マク・ブアインがこの槍を作り上げたとされる。
その後、影の国の女王スカアハによって若き日のクーフーリンに授けられる。


関連項目

刺し穿つ死棘の槍の術技分類。

同じ槍から発動する宝具。

元ネタのケルト神話に登場するゲイ・ボルグ。

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最終更新:2022年07月29日 13:04