ξ;゚Δ゚)ξ川 ゚ー゚)憂さ晴らしするようです('A`;)(^ω^;)

川 ゚ ー゚)

ξ;゚⊿゚)ξ

(*^ω^)『隊長!緊急事態であります!おマンネにマランネが入らないであります!』

(*'A`)『捻るのである!捩じ込むのである!』

(*^ω^)『了解であります軍曹ォ!』

(;^ω^)

(;'A`)

オゥケィとりあえず状況を説明しよう

今俺等はツン(巻き髪の奴)の家で上映会という名の公開処刑を受けている真っ最中だ
でけぇテレビに映されたのは、それはもうノッリノリでタブンネピストンを繰り返す俺とブーン

休日に男二人で何していた、とクー(「川」の字の髪の毛の奴。どうでもいいけど「の」ばっかだ)に詰め寄られたのがそもそもの始まりだ
最初はとぼけるつもりが、ブーンがうっかり口を滑らせてこのザマだ

そして物好きに売るために撮っておいたビデオをクーに(いつの間にか)押収され、今に至る

ξ;゚⊿゚)ξ

川 ゚ ー゚)

やっべ滅茶苦茶引いてる
数少ないまともに仲良い女の子なのになぁ

まあそれが普通なんだよな。幾ら軽蔑されたってされ足りない
タブンネだって世間一般では「可愛いポケモン」だしな
世界が終わる覚悟で俺は体の力を抜いていた

それにクーはタブンネ愛護団体の偉いさんの娘とか何とか
俺の首なんかギロチン台に置かれた様なもんだよなぁ

(;^ω^)「なんか……ゴメンだお」

ξ;゚⊿゚)ξ(こんなプレイが好きなのかしら……)

ブーンとツンが成り立たない会話をしている横で、クーが話しかけてきた

川 ゚ ー゚)「ドクオ」

('A`)「はい」

遂にその時が来た
もうどうにでもなぁれ(AA略)

川 ゚ ー゚)「素晴らしい」

ξ゚⊿゚)ξ「え」

( ^ω^)「え」

('A`)「はい。そうですね」

('A`)「……」

(;'A`)「え」

川 ゚ ー゚)「素晴らしいぞ」

こうして、突然の爆弾発言の元、第二回タブンネ虐待プランが始動した訳ですよ

川 ゚ー゚)「素晴らしいじゃないか」

場所が変わって俺の家

('A`)「ふぅ……」

決して賢者タイムではない
今俺は庭先にドデカイ水槽を設置したところだ
先日(というか前作)で使った水槽よりもっとデカイ、大型水生ポケモン用の個別水槽だ
高さ2m、横3×4m程。チョーでかい。タブンネじゃどうしようもないな

庭先に付けて大丈夫かって?ああ、先日(前作)でタブンネの変死体が見つかったろ、
その一件で一気にタブンネ虐待がかなり流行ってな。愛護の連中も消沈してるんだ
だから皆こうして堂々と虐待出来る訳だ

今回は先人達に習って水槽プレイをしようと思う。今回は基本放置の三日間コースだ
これを纏めようとしてる画面前のアンタ、多分長くなるから分割した方がいいぞ

( ^ω^)「おいすー」

('A`)「ドクオの家にタブンネが侵入したようですpart2」

( ゚ω゚)「ジラーチ、サイコショック」

おい待て何だそれキレるな何で持ってる助けてギャァー!

(#)A(#)「ゴメンって」

( ^ω^)「次は破滅の願いだお」

毎回毎回酷くなってないか?

川 ゚ ー゚)「うむ、楽しそうだな」

そうこうしている内に本日のゲストが登場する

川 ゚ ー゚)「さあ、ターゲットは何処だ」

待ちきれなさそうにクーはキョロキョロと辺りを見回す
聞いた話だとクーもタブンネには業を煮やしていたらしい。愛護の娘という環境がそれを助長したとか何とか

('A`)「とりあえずお前等荷物置いてこい。準備は俺がしとくから」

そう言って俺は水槽に向き直る
今回は三日も続けるんだ。ブーンとクーにはお泊まりセットを持って来さしたんだ

先に言っとくが、お泊まりってもこの手に有りがちなカップリングは無いからな

川´゚ ー゚)「えー……」

('A`)「何で残念そうなんだよ」

( ^ω^)「ブーン×ドクオが……」

(#'A`)「ねーからッ!」

だってタブンネスレだしここ

水槽の中には水は入ってない。代わりにピンク玉が七個入ってる
今はキノガッサのキノコの胞子で寝てるが、両親ンネ一組とベビンネ五匹だ
両親ンネとベビンネ'sの間には仕切りが付いてる。もう二度と超えれない頑丈な壁だ

( ^ω^)「置いて来たお」

ブーンとクーが帰ってきた所で、水槽に掛けてある脚立を外す

('A`)「エンブオー」

「ゴォオオオ……」

俺は腰のボールからエンブオーを呼び出す

('A`)「起こしてやれ」

「ヴゴォッ!」

俺が指示すると、エンブオーは水槽を思いきり殴りつける
勿論アクリルは傷一つ付かないし、ボルトで固定した水槽は浮きすらしない
が、全体的に揺れるのと轟音のせいでタブンネ達は目を覚ます
ベビンネ達には泣き出しているのもいる

( ^ω^)「可愛いwwwベイビーwwwwフッフゥwwwww」

('A`)「ブーンそれ前も言ってなかったか?」

川 ゚ ー゚)「草の数は違うな」

両親ンネは暢気に欠伸をしてやがる
そして子供が泣いてるのに漸く気づき、全力疾走(遅ぇw)で駆け寄る
が、仕切りに激突

('A`)「馬鹿だなぁ」

まあ強化アクリルだから透明だし仕方ないんだけどな
ひとしきり抜け穴を探した後にママンネが俺を見つけた

「ミィッ!ミィッ!」

そして駆け寄ろうとしてまた壁に激突。学習しねぇなぁ

ここまで来て漸く閉じ込められてるのに気がついたのか、俺等に媚声で助けを求める両親ンネ。子供あやしてやれよ

( ^ω^)「助けて欲しいかお?」

コクコクと首を縦に降る両親ンネ。首折れてしまえ

( ^ω^)「残念助けてあげないお」

何で、と絶望の表情を浮かべる両親ンネ。直ぐにその視線は俺に向けられる
元々こいつ等はそこら辺でのさばってた奴を俺が捕まえてきた奴だ
何かあれば俺が助けてくれると本気で思い込んでいたんだ。しょうがないな

(*'A`)「ヴァーーカwww」

ええ楽しんでますとも

格下に裏切られた(と、思い込んでる)両親ンネ、怒りに満ちた顔がたまらんなぁ

川 ゚ ー゚)「苦しめ懺悔しろ赦しを乞えそして死ね」

自分に視線が向けられるよりも早く拒絶するクー。クールキャラが行方不明です探してあげて下さい

遂にキレる気力も無くなったのか、二人身を寄せ合って震えだした両親ンネ
無垢にはしゃぐベビンネ達との温度差が妙に笑いを誘う
プロローグとして録画しときゃよかったなぁ

キ山ー田トン「一日目」

(何故かクーの耳ふーで)目を覚ますと、朝一でタブンネの様子を見に行ってみる

('A`)「飯だぞー」

今回は三日間予定だから飯は定期的にやる
っても毎朝各部屋に腐ったオボン一個ずつだ。成獣の夫婦も幼体五匹も明らかに足りない。そのうち餓死する
まぁ餓死の過程も楽しみの一つなんだがな

我先にと駆け寄るタブンネを置いて俺は朝飯を食いに行った

(;^ω^)「ドクオドクオ」

('A`)「あん?」

@≧-^ω^≦@「オッオッ」

(;^ω^)「あれ何?」

('A`)「タブーンネだけど」

まぁ自分そっくりのタブンネが朝飯作って持ってきたら驚くわな

('A`)「俺のペット。賢くて良い個体だ」

(;^ω^)「えぇ~…」

朝飯を食い終わると俺は新聞を広げる。目新しいニュースも無い
家事全般はタブーンネにやらせている。カーチャンが助かるって喜んでたよ

天気欄を見終えた辺りで良い具合の時間になってきた

('A`)「行ってきま」

川 ゚ ー゚)「行ってらっしゃいのチュー」

('A`)「ねーから」

仕方ないから仕事に行く。三日も有給も取れないしな。二日はとれたけど
ドクオはヒキニート設定?知らんなぁ

仕事に行く前に水槽を見ていく
俺を見るな否やベビンネ'sが真っ先にアクリル水槽に激突しにくる
オボンの実一つじゃ腹が満たないらしい。当たり前だ

@≧-^ω^≦@「オッ、オッー」

両手を振って見送るタブーンネに手を振り返して、職場に向かった

仕事の描写?残念無いんだ
まぁ対タブンネのしつけ屋だよ。ズルズキンの電気あんまが妙に人気でな
雌雄問わず大人しくなるって好評なんだ

飛行機雲が残る夕方辺りに帰宅する。庭先でブーンとタブーンネが戯れていた。兄弟みてぇ

( ^ω^)「おかえリンコ」

@≧-^ω^≦@「オッオッ」

('A`)「ただいマンコ」

使い古されたギャグだ
タブーンネにカバンを渡して水槽を見る
腹が減って力が出ないのか、あんなに元気だったベビンネ達は横たわっていた
両親ンネは、パパンネの肩の毛が抜け落ち、ママンネの身体が青アザだらけになっていた。肩車で仕切りを越えようとしたんだろうな

('A`)「ブーン。こいつ等に何かした?」

それにしてはママンネが傷つき過ぎだ。落下だけであんなにダメージが起こるか?

( ^ω^)「ああ、それなら、」

キ山ー田トン「回想」

こっから暫くブーン目線だお
ドクオが仕事に行った後に、ブーンはタブーンネと水槽を見に行ったんだお

@≧-^ω^≦@「オッ!」

水槽にはお腹空いたよぅ、ミルク欲しいよぅと駄々を捏ねるベビンネ達と、何も言わずに身を寄せ合う薄情な両親ンネがいたお
タブーンネは「自業自得だ」といった顔をしていたお。賢い子だお

しばらく見てても変化が無いからちょっと遊ぼうと思うお

( ^ω^)「ジラーチ。重力」

昨日と同じポケモンに重力を強くして貰ったお。苦しそうな声を出すタブンネ達。かあいいお
その中で両親ンネが動いたお。パパンネが下になってママンネが乗って、肩車かお?凄いゆっくりだお
自分達も苦しいのに、苦しんでる我が子を助けたくて仕方ないんだお。ナイスガッツだお

( ^ω^)「サーイコショックッ」

「ミッ!?ヒィッ!」

水槽の縁を掴んだママンネの横っ腹にすかさず攻撃するお
タブンネじゃ耐えられない強い攻撃で肩から落ちちゃうママンネ。重力が強いから痛そうだお
パパンネもママンネの足裏に肩を擦られて痛そうだお。ピンクの毛が抜けてるお

ママンネが登っては撃ち落として、パパンネが立ち上がるとまた撃ち落として、
途中からジラーチも面白がって小指だけにぶつけたりしていたお
そんな事を繰り返すこと十数回、遂にママンネちゃんが倒れちゃったんだお。生きてるけどパパンネも疲れちゃってるおね

「チィ…」「ミィミッ…」

助けて貰えると思ってたベビンネ達もダメだとわかったんだおね、次々と倒れちゃったお

( ^ω^)「メタグロース」

でもこれだけだとつまんないから、昨日ドクオが使ってた脚立を持ってきて中にメタグロスを出すお

( ^ω^)「バレットパンチ」

「ミヒゥッ!?」「ミガァッ!」

正に止めの一撃!ママンネに白銀の腕がめり込むお!効果抜群じゃないから無問題だお

( ^ω^)「ハッサム、峰打ち」

ここで選手交代だお。赤いメタリックボデーが輝くナイスガイだお

自慢の鋏は閉じたまま。拳みたいに殴ってママンネを攻撃するお

でも全部峰打ち。ママンネは瀕死にはなれないお
時折メタグロスも混じりながらママンネを攻撃。すっかり色ンネさんになっちゃったお

パパンネが癒しの波動を打つといけないからメタグロスでおててをバレットパンチ!
すっかりボロくなっちゃったおね。可愛いお

ひとしきり遊んでからハッサムとメタグロスを戻して次の手を考え始めたんだお

@≧-^ω^≦@「オッオー♪」

( ^ω^)「お。ご飯にするおー」

でもタブーンネがお昼を呼びに来たし、ジラーチが笑い疲れてお寝むだったからここら辺で切り上げたんだお

キ山ー田トン「回想終わり」

('A`)「やり過ぎだ」

( ^ω^)「おっおっおっ」

本当は丁度良い位なんだがな。てかジラーチはタブンネが嫌いなのか?

川 ゚ ー゚)「ご飯が出来たぞー」

( ^ω^)「わーい」

まぁ今日の分で相当堪えたろうし、今日は放っとくか

帰ってきてからまだ消えてなかった飛行機雲を見ながら、家の中に入った

キ山ー田トン「二日目」

今日の天気は雷雨だ。ボルトロスでも来たんだろうな
そういや飛行機雲が長時間残ってると翌日雨が降りやすいらしいぞ
昔TVでやってた

ブーンはとっくに仕事に行った
仕事ってもアイツはトレーナーだから正確には働いてないんだがな
鋼スキーのブーン曰く「打倒、レンブ」らしいが、真に対策すべきはシキミのシャンデラである事をまだ知らない

川 ゚ ー゚)「今日は私が」

傘と雨合羽のフル装備で水槽に行くクー。やる気満々だ

('A`)(ママンネの特性癒しの心じゃなかったっけ……)

そんな事を思いつつ俺も雨合羽を着て出陣

水槽は想像以上に酷いことになっていた
元々垂れ流しの糞尿が雨でドロドロに溶け、タブンネの足元を浸していたんだ
さらにベビンネが一体横たわっていた。死んでるかと思ったがところがどっこい死んでいた
体は一番小さい末っ子だ。まだ離乳もしてない正真正銘の赤ん坊だったな
これも食事制限の醍醐味の内だ

繁殖力の代わりに戦闘力を犠牲にしたタブンネの生存欲は半端じゃない
輪にかけて自己中なのもこれが一因していると言えるな。まぁ迷惑かける時点で論外だが

恐らく少しでも多く食べたかった兄達に弾き出され、何も食べれなかったんだな
しかし1日位持つだろ普通。あ、赤ん坊か

('A`)「朝飯だー」

毎朝与えると約束した腐りオボンを水槽に投げ込む。がタブンネ達は見向きもしない

川 ゚ ー゚)「ドクオ。あいつら雨飲んでる」

オボンが糞尿の水に落ちたからではない。パパンネは瀕死のママンネを支えて汚れないようにするのに必死だ。やっぱアイツ癒しの心だったか
更にベビンネ達はアクリルに張り付き、伝う雨水を啜っているのだ。食料より水か

川 ゚ ー゚)「よし、娯楽もつけてやろうじゃないか」

そう言ってクーはルージュラを二体繰り出した
何か耳打ちすると、ルージュラは一体ずつ、雨水を舐めるベビンネの前に行く
踊りでも踊らせるのか?と思ったが違うようだ

「ドュユュン★」ブチュ
「!!クァwセdrftgyフジコlp!!」

何とアクリル越しに天使のキッス!
しかも舌で舐めてるし……オエッ

アクリル越しとはいえルージュラとキスとは強烈だ
ベビンネは石のように固まり、背中から糞尿のプールに倒れてようやく意識を取り戻した

「ミギャアアアアア!」

糞尿が全身に付いたストレスとルージュラキスで狂ったように暴れ始めるベビンネ
そのせいで周りのベビンネにも汚水がかかってる。あーあ

川 ゚ー゚)「ふふふ」

自分等が出した糞尿に足を取られながら必死にルージュラから逃げるベビンネ
しかし逃げたと思っても、ルージュラが先回りしてキスをする
ならば仕切り板側をと駆け寄るが、残念な事に先にエルレイドにバリアを張らせた
ポケモンの技とはちょっと違う撥水バリアだ。仕切り板には水が伝わない
雨粒を直接飲もうとしだすも、逆に雨粒にカウンターを貰う羽目になる。水が欲しけりゃルージュラとキスしなければいけないのだ

次々とショックで弱っていく中、ガッツがある奴が一匹、

「ブフフゥ♪ンンッオンン~♪」
「ミ゙ッ……ミ゙ギィッッ……」

いや、食い意地はった奴がルージュラのキスに耐え続けていた。凄い執念だな
血涙を流しながら頬を膨らませて雨水を口に含むベビンネ。そこまでしなくてもなぁ

川 ゚ ー゚)「むっ」

いや違う。水を飲むのが目的じゃないみたいだ
口一杯に水を含むと、汚水を掻き分けて棒立ちの他のベビンネのところに

何とマウストゥマウスで水を飲ませ始めた
放心してるから半分溢れたが、飲ませ終えるとまた水を含みに行った
そしてまた他のベビンネに飲ませて、また飲みに来る
凄まじい兄弟愛を見せつけてきやがったよ。こいつ等koeeeeee!!

「ギギギッ……ミギァア……」
「ンンンヴウ♪ンーンン♪」

川 ゚ ー゚)「冷凍ビームだ」

だがそれはクーが許さない
今日という日を心待ちにしてたのは他でもないクーなのだ。生存エンドなんて許されない

アクリルの熱伝導率は知らんが放ったのは零距離の冷凍ビームだ。アクリル越しに雨水が凍る

「ン゙ン゙ン゙ン゙ン゙!!!!」
「オォン♪ンーマッ♪」

勿論口を吸い付けていたベビンネの口も一緒に凍りつく。勇気あるタブンネに褒美だ
目をハートにしながらベビンネの唇に食らい付くルージュラ
舐める吸う歯を立てる。ルージュラだから出来るご褒美(拷問)プレイで執拗に攻め立てていく
さあ餓死が先か精神崩壊が先か。まあ後者だろうな。オエッ

(;^ω^)「これはひどい」

いつの間にか帰ってきたブーンが感想を口にする
気がつけばとっくに昼を過ぎて夕方だ。楽しさで時間を忘れるとはこの事か

川 ゚ ー゚)「ルージュラ」

雨水を啜ることにすらトラウマを植え付けられたベビンネ'sは皆小刻みに震えながら放心していた
クーがルージュラを呼び止める

川 ゚ー゚)「気が済んだら帰ってきなさい」

ルージュラは深夜に帰ってきたのは言うまでもない
クーやっぱアンタ鬼だよ

キ山ー田トン「最終日」

さぁもう最終日(予定)だ。順序的に俺の番だが何をしようか
直接殴る蹴るが一番効くが、生憎俺はガリチビでな。それは無理だ

('A`)「うわぁ……」

水槽は昨日より悲惨になってたよ。飯をやる気にもなれなかった
何が酷いかって昨日の雨が溜まって水が両親ンネの首辺りまで来てんだよ
流石に尿は薄れてるけど、お察し茶色は形を保って浮いてやがる
その茶色の中にママンネが浮いていた。こんな時に波乗りかよと思ったら案の定死んでいた
昨日の雨で衰弱して溺れたんだな。ざまぁみろ

だがそれは両親ンネの話で、ベビンネはもっと酷かった
両親ンネの首辺りって言うと大体80cmぐらいか?まぁその高さだとベビンネは足がつかない訳だ

「ミ゙ーーーッ!」「ミィン…ミーン」

今程タブンネの言葉がわかればいいと思った事はないだろうな
小さな足で溺れないようにばた足したり、他のベビンネの死骸を浮き輪にしたりしていた

('A`)「たまらんなぁ」

「フイ゛イイ!」「ミ゛ッミ゛ッ」「ミフー!」

('A`)「あん?」

その時、俺はギャラリーがいるのを見つけた
成獣と思わしきタブンネが十匹程。全員敵意むき出しだ。何これどうしようまったく怖くない

「ミッミィー!」
「「「ミッミィー!」」」

何だこれ宗教かよ
と思ったのも束の間、

(;'A`)「うわっちッ!」

何処からともなくチャージビームが飛んでくる。しかも俺目掛けてだ
犯人は言わずもがな、このギャラリータブンネ。良く見れば一匹だけ首輪がついている
人間が飼っていた奴が逃がされたんだろう。あれは技マシンじゃないと覚えない

それを合図に他のタブンネが捨て身タックルの構えをする
流石にこれは不味い。一騎討ちならまだしも、集団でかかられると勝ち目は無い

('A`)「……って思うよね」

俺はあくまでも冷静にポケモンを出す。ハリテヤマだ
タブンネ達はたじろぐ。自分等の苦手な格闘タイプがいれば当然だ

が、首輪ンネは違った

「ドヤンネーww」ミブッミブッ

('A`)「……」

どうやら勝てると本気で思い込んでるらしい。ドヤンネ顔でハリテヤマを挑発し出した
ハリテヤマは「どうしよう…」な顔で俺を見てきた。可愛い奴め

('A`)「突っ張り」

中指(多分)を立てて(多分)挑発するドヤンネ
ちょっと申し訳なさそうに顔面にツッパリを入れるハリテヤマ。スッパーンと良い音が響き渡る

「ブフゥッ!?ド、ドヤ!?」ドヤンネー

当のドヤンネは致命的なダメージを受けたようで、足は震えて失禁して、尚且つ涙目だ
だが仲間の前だからか、まったく平気と言った感じでドヤンネ顔だ。ハリテヤマは可哀想な物を見る目をしていた

('A`)「もう一発」

ドヤンネはビクッとしたが、身構える間もなくツッパリが入った
せめて苦しまない様に、と言うことか。今日はイバンの実をやろう

ドヤンネが倒れたと見ると、一斉に逃げ出すギャラリンネ。仲間意識も糞もないな

まぁ俺ン家の狭い庭で逃げ切るのも無茶な話なんだがな
次々捕まって水槽に入れられていくタブンネ。汚水に入れられ騒ぎ立てている

( うω`)「騒がしいお」

川 - _と)「全くだ」

そうこうしている内にニート二人が起きてきた
タブンネを全員入れて蓋をすると、エンブオーを出して日本晴れを使わせる

('A`)「おー。今から蒸し焼きが始まるけど見る?」

川 ゚ ー゚)「見る」キリッ

(うω` )「ご飯食べてくるお」

マイペースなブーンはほっといて、俺等は水槽に向き直った
昨日のブレイブベビンネはまだ凍り付いていた。精も根も魂も抜かれた顔には何の感情も残ってなかった
仕切りを挟んでパパンネ側に五匹。残り四匹はベビンネ側に入れた
どちらもタブンネが増えたことで水かさが増し、パパンネ側に至っては全員がばた足しないと顔が出ない程増えていた
ベビンネ側はというと、何とギャラリンネ達が生き残りの二匹を持ち上げて泳いでいた

数が合わないと思い、下を見る
一匹のベビンネがダイビングしてる。と思ったら死んで沈んでるだけだった

ばた足でもがくタブンネ達。短い手で蓋を退かそうとするが、生憎その上でエンブオーが日光浴をしている真っ最中だ
そろそろ日本晴れの効果が出て来る筈だ

「ケホッ…ケホッ」「ミグッ……ゲェ……」

中に溜まった水が蒸発しはじめるんだ。尿が溶けた水が蒸発するから、その水蒸気には尿素が含まれる筈だ
要するに小便の煙の薄い版だな

( ^ω^)「ただいまー」

ブーンが飯から帰ってきて隣に座る。タブーンネはジラーチにお腹の上で遊ばれていた

「ミッ、ミィ!ケプッ!コポコポ……」

遂に初めの犠牲者が出た。ベビンネを担ぎ上げていた奴で一番弱そうな奴だ
体力切れで足も動かせず、尿素の海で溺れた

「ミィィィ!」「ミャアアア!」

それを見た他のタブンネの動きが良くなり始めた。死にたくないよ泳法と名付けよう
まぁ頑張ればいいよ

頑張るほど苦しいだけなのにな

蒸し焼き開始から数分。残ったタブンネも残すところ四体。ギャラリンネの中の屈強ンネと、それに支えられたベビンネ、
両親ンネ側に一匹と、最後の一匹は驚く事にパパンネだった。親子愛って スゲー

「ミィ…ミィ…ミ――ミグッ!」

急にタブンネ達の呼吸が乱れる。酸欠だ
密室で狭い空気中の酸素だけで、慣れないばた足で身体を支えるとなると無理もないな
更に日本晴れの日射で水槽はビニールハウス状態だ。内部の温度は半端じゃない事になってるだろうな

「ミッ、ミッ、ミッ!」「ヂィィィ!!コプコプ……」

ベビンネを支えていた屈強ンネが、遂にベビンネを水に沈めてしまう。自分が生きるためにベビンネを見殺しにするのだ
体力の無いベビンネは力無くもがくだけで、やがて動かなくなってしまった。可哀想に

「ミビャアアアアアアア!!!」

パパンネが悲痛な声を上げる。まだ一家は全滅じゃないってのに気が早いぞ

「ミビャアアミヒャヒャヒャヒャ!!!」

パパンネは遂に狂ってしまったか。近くにいたギャラリンネの触手を引っ張り、沈み始めた

「ミィッ!ミィィィィィィ!ガポゴポ」
「ミビャヒャヒャヒャヒャヒャ!!」

激痛と死の恐怖にギャラリンネは勿論必死で抵抗する
だがパパンネは収まるどころか、ギャラリンネの頭に噛みつき、覆い被さるようにして道連れにしてしまった

これでタブンネも最後の一匹。ベビンネを支えていた屈強ンネだ

「ミッ…ミッ…ミッ…ミッ…」

弱々しく声を上げる屈強ンネ
酸欠、慣れない運動、更に喉を焼くような尿素の湯気と蒸し風呂状態の高温
時折足が止まったり、壁に寄り添ったりするが、それでもなお必死で生きようとする執念にイラッとさせられる

が、流石に粘りすぎだ。そろそろ潰れても良い頃だが……

('A`)「ブーン。何かしたか?」

( ^ω^)「?何も。ただ……」

ブーンは黙ってジラーチを見ている

( ^ω^)「ジラーチが何もしてないとは限らないお」

川 ゚ ー゚)「聞いてくれないか」

( ^ω^)「おk」

同じく状況を怪しんでいたクーが割り込んできた
屈強ンネはツルツル滑る壁に寄りかかっていた

( ^ω^)「わかったお」

ジラーチをお腹に抱いたブーンが答える

( ^ω^)「『生き残ったら何でも願い事を叶えてあげる』って約束したらしいお」

ジラーチは七夕はとっくに過ぎた事を知ってるんだろうか。いや多分知ってたな、あの嬉しそうな笑顔は

屈強ンネが遂に汚水に溺れ始めた。体はもう全くも動かないんだろう
沈みながらも必死に手を伸ばす屈強ンネの顔は、無邪気に笑うジラーチとは対照的に絶望に歪んでいた

これでタブンネは全滅。いいビデオが撮れたな
本当は一家だけの予定だったから、ギャラリンネのお陰で予定以上の出来だ

('A`)】「もしもし会長?新作ビデオの売り出しをお願いします」
最終更新:2014年08月13日 12:59