「あけおめ~」
「ことよろ~」
新年を迎えて友人がやって来たので家の中にいれてやり雑煮を振る舞ってやった
「ごちそうさま、所で一つ質問したいんだがいいか?」
「ん、何だよ」
「部屋の中心で異様な雰囲気を放っているあの臼と杵はなんだ?」
「あぁ、あれかあれはタブつき用のヤツだ。タブンネ虐待愛好会で貸し出しやってたから借りてみた」
「虐待愛好会の物か、ならあの雰囲気も納得がいくな。所でアレ何に使うんだ?」
「アレは最近虐待愛好会でブームになっているタブつきに使うんだよ」
「タブつきって?」
「あぁ!」
「冗談はこれ位にしてタブンネ共を捕獲しにいくぞ」
「アテはあんのかよ?」
「少し前から家の近くに住み着いた豚共を捕獲する。ヤツら家の庭にあるオレンの木を荒らして困ってたんだ」
「レベルは?」
「だいたい20から30位だ」
「数は?」
「ママンネとパパンネ後ベビンネが10匹」
「タブンネちゃんマジ害獣ww」
「餌としてタブ肉で出来たハンバーグを持ったし行くぞ」
「了解!」
「ここがヤツらの巣穴への入り口の一つだ、向こう側にもう一つ入り口がある」
「よっしゃ、煙責めであぶり出しするぞ~」
「俺は向こう側で待機しとくわ。あぁ、そうそうパパンネが出てきたら殺していいぞ。パパンネはタブつきに使えないからいらないし」
「ほう、ならば拙者のサンド究極体が仕留めてしんぜよう」
「何だよサンド究極体って…。んじゃ頼んだぞ」
20分後
「煙が出てきたな…。そろそろか」
草むらの中隠れていると
〈ミィミィッ!ミィミィッ!〉
ベビンネを連れたママンネが巣穴から飛び出してきた。入り口の近くに睡眠薬をこれでもかと突っ込んだハンバーグが置いてある。普通緊急時にあんな怪しい物に手をのばすバカはいないがそこはタブンネクォリティー。緊急時にも関わらずハンバーグに手を出すお馬鹿さん。安全な場所で食べればいいものをその場で食べ始める始末
「馬鹿だ…馬鹿がおる…w」
ハンバーグを食べ終わり遠くに逃げようとするが10歩もあるかないうちに眠ってしまうママンネ。周りのベビンネがチィチィうるさい
「あっけないがまぁいいか、とっとと捕獲するか」
タブンネ如きにモンスターボールなど使わない。ベビンネ共をビニール袋に入れ、振り回す。こうするとベビンネは静かになるのだ。ママンネを担ぎ友人の元へ向かう
「遅かったな」
友人の元に着くと友人曰く『サンド究極体』がパパンネを食っていた
「なぁコイツがサンド究極体か?」
「おうよ」
ソイツは確かに黄色いがとてもサンドには見えなかった
「コイツ絶対サンドじゃないよ。仮にサンドだとしてもコイツはサンドという名のグラードンだよ…」
「なに、気にする事はない…。所で成果は?」
「ママンネ一匹にベビンネが11匹だ。因みに一匹は
色違いだ」
「マジか、色違いくれよ。拙者色違いが好きでゴザルゆえ報酬として所望する所存」
「お前、そんなキャラだったか?まぁ一匹位別にいいさ。取り敢えず家に戻るぞ」
「御意!」
「家についたぞ!」
「やめろ」
家に戻ったのでさっそくタブつきの準備にかかる
「え~と、傷薬2に対して水が4か…」
「ヒャッハー!色違いだぁ!」
〈チィ~チィチィ!〉
「ライターで炙ってやんよ!」
〈ヂィギィィィィ!!〉
「ハァハァ、色違いタン、ハァハァ」
テンションがおかしくなっている友人を無視して準備を続ける俺
「こんな所か…」
「ふ~余は満足じゃ」
〈ヂィ…ヂギィ……〉
友人も正気に戻ったのでさっそくタブつきを始めようと思う。臼の中に3匹ベビンネを入れる。虐待愛好会の臼は特別仕様で穴が深い為逃げることが出来ない。
色違いのベビンネの悲鳴を聞いた所為かかなり怯えている
「拙者色違いは好きでゴザルがタブンネは嫌いでゴザルゆえこのベビンネはどうしたものか…」
「取り敢えず最低限の治療をして鳥かごにでも入れておけ。それよりも早くママンネ起こして始めるぞ」
蹴りをいれてママンネを起こす
〈ミギィ!?ミィ?ミィミィミギィー!〉
目覚めるなり此方を威嚇するママンネ。まぁ例によって怖くも何ともないが(笑い)
「そんなママンネの態度に、俺は死なない程度の力でベビンネ向かって振り下ろす!」
〈ヂギィ!〉
〈ミィ!?〉
クリティカルヒット、効果は抜群だw
〈チィチィ!チィチィ!〉
ベビンネが助けを求め泣き叫んでいる。一番元気に泣き叫んでいるベビンネに向かってハンマーアタックw
〈ヂィギィィィィ!?〉
どこから出すのか凄い声で泣き叫ぶベビンネ
そんな事をやっている俺に対してママンネが
〈ミギィー!〉
と叫んで突進してくる
「ハラショー!」
そんなママンネに俺は杵を振り下ろす
〈ミギャァァァ!!〉
頭を抑えてころがりまわるママンネ、その間に俺はタブつきを再開。無傷のベビンネにハンマーアタック!
〈ヂィッ!!〉
ママンネ再び俺に突進、俺迎撃、ママンネころがる、俺タブつきを再開、とそんな流れを途中友人と交代しながら繰り返していると…
「拙者のターン!!ハラショー!!」
〈ヂギィィ!!ヂ…ギ…ィ……〉パタリ
「くたばったか?」
友人に訊いてみると友人はベビンネを持ち上げ
「王大人、死亡確認!」
「じゃあ生きてんのかよ?」
「いやガチでダメポでゴザルよ薫殿」
「今臼の中にいる残りの2匹もダメっぽいな」
臼の中でピクピクと痙攣するだけの2匹をみる
「おかしいなぁ、そろそろママンネがベビンネを庇ってもよさそうなんだが」
「今だに此方に攻撃を仕掛けてくるでゴザルよ」
〈ミ…ミギィ……!〉
自分の子供助けるよりも俺達に攻撃する事を優先するママンネ
「タブンネ虐待動画だと上手くいっているのに」
「何か理由があるのかの~?」
「取り敢えず死にかけ2匹をママンネに投げつけてみるか、後口調統一しろ」
「だが断る!そうでゴザルな」
友人は虫の息なベビンネ2匹と死体ンネをママンネに投げつける
〈ミギッ…!ミィ?ミ……ミ…ミギィィィィ!!〉
お決まりのように叫ぶママンネ。叫び終わるとベビンネ2匹を抱いて立ち上がり此方に突進してくる
「流石に頭はそろそろヤバそうだから腹を叩けよ」
「御意!」
腹目掛けて杵を振る友人、しかし杵は運悪く(?)ママンネが抱いているベビンネに直撃
「ベビンネの残りが7匹に減少か」
「このままでは先にママンネが死んでしまってタブつきが中途半端な状態で終了してしまうでゴザルよ」
ママンネの悲鳴を聴きながら話し合う俺達、このままではタブつきがママンネ死亡で終了してしまう為虐待愛好会に相談してみる事に
「~て事なんですけど、~はい、はいはい、なる程わかりました。さっそくやってみます」
「どうでゴザった?」
ママンネの背を踏んで押さえつけながら訊く友人
「どうもママンネはまだパパンネが生きていると思ってるみたいだ、俺達に攻撃するのはパパンネが来るまでの時間稼ぎみたいだそうだ」
「拙者のサンド究極体が頭だけ残して筈でゴザル、それをママンネに投げつけてみては?」
「ソレ採用、さっそくパパンネ回収してくるわ」
「急がないと野良ポケに頭が奪われてしまうので急ぐでゴンス」
「だな」
急いで俺はパパンネの頭のある場所に向かうとすでにパパンネの頭は野良ポケにかじられていた
「くっそー、結構ボロボロになってんな。使えるかな?」
持ってきたビニール袋にいれると、どこからかチィチィとベビンネの鳴き声が聞こえてきた
「あん?なんじゃらほい」
鳴き声が聞こえたあたりを探してみると、1匹の子タブンネを見つけた
「子タブンネか…ひょっとしてアレのガキか?」
子タブンネをつかみ上げる、さほど大きくはないが、タブつきをするには大き過ぎてとてもじゃないが使えない。いつもならコイツも捕獲して虐待するのだが今の俺はタブつきする事だけに頭がいっている。かといって虐待家として子タブンネを見逃すのも何か負けな気がして嫌だ。どうしたものか…
〈チィチィ!チィチィ!〉
「う~ん……」
色違いでもないので友人も興味を示さないだろうし、今の俺の気持ちを敢えて例えるなら朝からカレーが食べたくて、頭の中もカレーでいっぱいになって夕食にカレーを作ろうと冷蔵庫を開けると賞味期限がギリギリのおでんセットを発見した時の感情というべきか、仕方ないから首から上だけ出して埋めとこう。考えがまとまったのでさっさと済ませる事にした。両手両足を縛り顔だけだして埋めた
「全く空気を読んで欲しいよホントマジで」
子タブンネの鳴き声をバックに俺は家へ急いだ
「ただいま~」
「邪魔するなら帰ってや~」
「何故に!?」
会話もそこそこに
「どうでゴザった?」
「取り敢えず回収できたが野良ポケによってかなりボロボロになってるな、上手くいくかわからん」
「男は度胸、取り敢えず試してみるでゴザル」
ビニール袋から出した
ボロンネ(首だけパパンネ)をママンネに投げる
〈ミィ!?〉
「驚いてるな」
「果たして上手くいくでゴザルかな」
〈ミィ?ミミィ、ミィ…………?〉
「おっコレはひょっとしたら」
「ひょとするでゴザルか?」
〈ミ…ミ……ミミ、ミギャァァァ!!ミギィ!ミギィ!ミギィィィィ!〉
「キタァーッ!」
「キタァーッ!」
泣き叫ぶママンネを見て上手くいった事を確信した俺達。嬉しさのあまり互いにハイタッチする
〈ミヒィィ~ン!ミヒィィ~ン!〉
自分の最愛の夫を亡くし泣いているママンネには悪いがそろそろママンネには本懐を遂げてもらいたい俺達としては時間が惜しいのでタブつきを続行、ママンネに傷薬を薄めた液を適当にかけてベビンネを3匹臼に投下。液をかけられた時は驚いていたが傷が癒えた事を知り液が何なのか理解したようだ
「さて始めるか」
「一番手はまかせるでゴザル」
スタンバイする友人、今ママンネに動かれると少し面倒になるので俺がしっかり押さえる
〈ハラショー!〉
ベビンネに杵を振り下ろす友人
〈ヂギィ!?ヂギィィィィ!!〉
〈ミィ!?ミギィィィィ!!〉
「おっ!さっきとは反応が違うな。ママンネをそろそろ離すけど準備出来てるか」
「バチコ~イ!」
友人の準備も出来てるようなのでママンネを解放すると大急ぎでベビンネを助けに行くママンネ
「ところがギッチョンチョン!」
ベビンネを救出するためにのばされた手目掛けて友人のハンマーアタック
〈ミビャァァァ!?〉
〈チィィィィイィ!!〉
ママンネは手をおさえながら桶に手を突っ込む
「キタキタキタァー!」
「タブつきがやっと始まるでゴザルか!?」
「よし!ベビンネを殺さないよう気をつけながらヤれ!」
「御意!」
ママンネはベビンネを救い出そうとするがベビンネに触れた瞬間友人の杵攻撃によりダメージを受ける
「そろそろ救出を諦めてくれませんかね~タブンネちゃん?こちらとしてはタブつきがしたくてしたくてたまらないんだけど」
「どぉおりゃぁぁぁ!」
ゴキャッ!
〈ミギュビャァアァァア!〉
〈ヂギュー!?チィィィィイィ!チィチィ!〉
「何だ今の音?」
「おそらくママンネの手の骨が砕けた音でゴザろう」
〈ミヒィ、ミヒィ、ミヒィ、ミヒィ〉
桶の中に手を突っ込むママンネ、流石に砕けた骨が癒える事はないが痛みを抑える事は出来たようだ
〈ミィ~ン、ミミィミィ~ン♪〉
「おいおい今更命ごいかよ、順番が違うだろうが」
「どうするでゴザルか薫殿?」
「媚び豚の命ごいなんぞ構うな、タブつき続行だ」
「御意!ドッコイショォォォオ!」
〈ヂギュゥゥ!?〉
〈ミギュミィ!?〉
ママンネの命ごいを無視しタブつきを続行、命ごいが無駄だとやっと理解したのか砕けた手で液をすくいベビンネにかけるママンネ
〈ミヒィ!ミヒィ!ミヒィ!〉パチャパチャ
〈チギィ…チィチィ…〉
「やっとか、全くとっととやればいいモノを…」
「ん?ちょっと待つでゴザルよ」
「どうした?」
「効力が弱くないでゴザルか?」
友人に言われて臼の中のベビンネを確認するが、あまり癒えてないようにみえる
「マジだ、ベビンネの傷が殆ど癒えてねぇ、このバカママンネ自分の傷癒やすのに傷薬の効果を殆ど使いやがった」
「どうするでゴザル、新しく作り直すでゴザルか?」
「却下だ、ママンネの
自業自得だからこのままやるぞ、効果が全くない訳でもないしな。そうだ面白い遊びを思いついたぞ!」
「どんな遊びでオジャル?」
「これから俺達が最低一回最大三回ベビンネをつく」
「ふむふむ」
「で先にベビンネを殺した方が負け」
「要は数取りゲームでゴザルな」
「そうゆう事だ、出来るだけ長引かせろよ?じゃないと面白くないからな」
「モチノロン!」
30分後
「互いに一勝一敗か」
「ぬかったでゴザル…まさかベビンネがアレで死ぬとは」
「今残ってる一匹で決着をつけるぞ」
「御意」
「その前に死んだベビンネをどかさないか?正直邪魔で仕方がない」
「それもそうでゴザルな」
互いに殺してしまったベビンネを持ち上げる、すると…
「うぉ!?やわらけぇ!何だこの柔らかさ!?」
「何というかまるでつきたての餅のような柔らかさでゴザルよ!?」
そう、ベビンネ達は先程殺したベビンネとは違いとても柔らかくなっていた
「杵で叩きまくった所為で肉がほぐれて柔らかくなったのか?」
「何という柔らかさ…拙者興奮がおさまらないでゴザル」
2人でベビンネのやわらかさに感動していると
「もうガマンできな~い!」
「ちょっ!?おまっ!」
友人は餅のようになったベビンネ(通称モチンネ)にかじりついた
「…」
「どうだ?」
「……」
「美味いのか?」
「………」
「不味いのか?」
「…………ぃ」
「?」
「ンマァァァァアアイィ!!何という美味さ!ミィアドレナリンが凄まじい量分泌され、タブンネを味を底上げし、タブつきをした結果タブ肉がほぐれ口にいれただけでとろけるようになり、さらにほぐれたタブ肉の隙間にミィアドレナリンが凝縮されそれはもうとても言葉では言い表せない味でゴザルよ薫殿!!」
「お前適当に言ってないか?」
「テヘッ♪」
「ウザイ」
友人のリアクションを見て正直勝ち負けとかどうでもよくなってきたので最後は一緒につく事にした
〈チィ……チチィ………チィ…〉
〈ミヒィ、ミヒィ、ミヒィ〉
もはや虫の息のベビンネにママンネは液をかけるがもはや効力を完全に失っているためなんの効果も発揮しない
「新郎新郎のモチンネ入刀でゴザルな」
「…キモい、だがそのネタ面白いかもしれん」
「え!?お主そのような趣味が!?だが拙者ベッドの下に愛すべき者がいるためお主の気持ちに応える事は出来ぬ。御免!」
「違うわ!俺はただ何故か家にあるマグロ解体用の包丁を使ってみようかと思っただけだ!」
「そうでゴザったか、所で包丁の数は?」
「何故か二本ある」
「ならばベビンネを天井にぶつからない程度に放り上げ、落ちてきた所を拙者とお主で十字斬するというのはいかがでそうろう?」
「お前の言葉は日本語として正しいのか?それはさておきそれ採用」
最終更新:2015年02月18日 17:33