🌏 来訪区(Raihō-ku)概要
分類:各文明混在世界群「事象到達後の世界」
時代:大戦終結後〜現代(復興暦期)
主題:「赦しと継承」「技術と信仰」「人と神の共存」
来訪区(Raihō-ku)は、
大戦後の地球圏に残された多層都市群であり、
科学と信仰、そして“神格”が共存する異構成世界。
かつて「事象到達計画」により引き起こされた次元災厄が、
世界を複数の断層都市に分断した結果、
この“来訪区”が誕生したとされる。
「ここは終焉の果ての再起点。
神が眠り、人がまだ祈りを覚えている街。」
地理構造
来訪区は、複数の独立都市と外縁区域から成る。
それぞれが異なる文化・組織・信仰を持ち、
同時に神格干渉やアニムス波動によって接続・分断を繰り返している。
| 地域名 |
分類 |
文化 |
機能 |
特徴 |
| セントエルモ―管理局都市 |
中央行政都市/復興暦の首都機能 |
科学と秩序を重んじる官僚都市。祈りより理屈が優先されるが、街路にはディエーヴ像が多く設置されている。 |
立法・治安・情報統括。アニムス波観測塔と“セントエルモ柱”が存在。 |
市民は“救済より再建”を信条とし、行政塔にはアニムス核を利用した半自律AI「グリア・オズマ」中枢が稼働している。夜になると塔が発光し、“祈りの代わりに灯を灯す”都市と呼ばれる。 |
| 箱街(ハコマチ) ― 下層都市 |
旧市街の廃墟再利用居住区 |
闇医・職人・流民・亜種が混在。倫理よりも生存が優先。 |
非公式医療、密輸、修理、情報取引。 |
路地裏は常に湿り気を帯び、アニムス漏出で夜光苔が輝く。人間と奇獣、ヴィクサー、ウルグスが同居する“もう一つの人類社会”。ここでの秩序を保っているのが、虎族自警団「山月幇」。 |
| 学園都市ヌーフ ― 青年層の街 |
研究学園都市/教育・文化中枢 |
宗教・科学・芸術が混在する多様性都市。 |
義体学・擬術学・アニムス倫理の教育機関。 |
街路樹が光を吸うように揺らめく“リフレクト樹林”が有名。学生たちは日常的にアニムスを利用し、学園広場では祈りと科学実験が同義語になっている。 |
| 衛騎庁フォルフェクス拠点 ― 紅の剣 |
武力特化の駐屯都市/衛騎庁第二課 |
規律と戦闘栄誉を重んじる“鉄の街”。 |
討伐・鎮圧・界忌討伐・戦闘訓練。 |
赤鉄と風化石の街。市街全体が咢整備場を兼ね、戦闘後は街ごと修復が行われる。“戦うことが祈り”とされ、神殿よりも鍛錬所が多い。 |
| 聖堂庭苑 ― 教団領域 |
信仰・研究複合区 |
神木アルボルを中心とした祈りと植物の都市。 |
教団の儀礼・慈善活動・自然再生実験。 |
庭苑内では常に光が柔らかく降り注ぐ。人が祈れば花が開き、神が悲しめば枯れる。信仰と自然の境界を最も曖昧にした聖域。 |
| 機構島(Kikoushima) ― 人工浮島 |
旧アマレダ実験都市跡/封鎖区域 |
無人、もしくは管理局の立入制限区域。 |
人工神格・遺伝構造・咢基礎技術の実験場。 |
浮上式推進環“カテドラル・ドライブ”によって空中に浮かぶ人工島。外見は廃墟だが、内部で自律機構が稼働中。最深部には雨神タギツの意識核が封印されている。 |
| 箱外海域 ― 来訪区の外縁 |
未登録区域/神格獣の海 |
交易と漂流の境界。正式な都市構造は存在しない。 |
海底通信塔、奇獣観測、機構島アクセス路。 |
潮流がアニムスで光る“青の墓場”。生物たちは祈りを音波で伝え、人間にはそれが“海鳴り”として届く。 |
📜 来訪区 年表(Chronology of Raihō-ku)
■ 大戦前 ― 旧世界期(紀暦前期)
| 年代 |
主要出来事 |
| 約150年前 |
技術国家アマレダ、人工神格研究計画を開始。神格要素を模倣する「アマルガム計画」誕生。 |
| 約140年前 |
神格学者 Dr.コラプサー により“事象到達計画”提唱。次元跳躍による神格化技術の研究開始。 |
| 約130年前 |
神格獣「タギツ」出現。星の干渉体として一時期世界を鎮める。深淵者封印の伝説が残る。 |
| 約120年前 |
アマレダが諜報機関 トルテンタンツ を設立。ヤトノ・ニグラスが後に属する母体となる。 |
| 約110年前 |
海上人工島「機構島」完成。神格模倣実験の拠点に。 |
| 約100年前 |
メガロ・アマルガム誕生。神格化成功例として記録。 |
| 約90年前 |
雨神タギツの痕跡が観測され、封印状態に入る。アマルガム計画が中止される。 |
■ 大戦期 ― 「離反国のレクイエム作戦」
| 年代 |
主要出来事 |
| 約7年前 |
ヴァレンシア機装都市で離反国レクイエム作戦発動。コラプサー率いる軍が離反。 |
| 同年 |
機構島が制御不能となり、海上に沈降。タギツの封印環が反応を開始。 |
| 同年 |
神格獣と人工神格が各地で暴走。ヴァレンシア陥落。大戦勃発。 |
| 約6年前 |
レジスタンス連合「狼鉄御先(ロウテツ)」結成。人命軍残党・衛騎庁の原型が生まれる。 |
| 約5年前 |
ヤトノ・ニグラス、トルテンタンツ離反。管理局セントエルモの前身を設立。 |
| 約4年前 |
コラプサー消失事件。同時にメガロが海域から姿を消す。 |
| 約3年前 |
戦争終結。ヴァレンシア廃都化、各国家が再建期へ移行。 |
■ 大戦後 ― 再建と分岐
| 年代 |
主要出来事 |
| 復興暦元年 |
管理局セントエルモ設立。特装三課創設。衛騎庁が正式独立。 |
| 同年 |
ディエアボル教団、聖女ディエーヴを“再臨”として迎える。 |
| 復興暦二年 |
箱街(ハコマチ)再興。闇医エイルらが移住。 |
| 復興暦三年 |
山月幇が再結成。虎族による治安維持活動が始まる。 |
| 復興暦四年 |
学園都市ヌーフ開設。若年層への擬術教育が再開。 |
| 復興暦五年 |
衛騎庁フォルフェクス課が“紅の剣”として戦闘任務を拡大。 |
| 同年 |
聖堂庭苑がディエアボル教団の正式領地となる。庭師アルボル着任。 |
■ 現代 ― 復興暦七年(来訪区編の主軸)
| 年代 |
主要出来事 |
| 復興暦七年 |
「灰に還らぬ手」事件。ヴィクサズ双子と三課の再会。 |
| 同年 |
「虎の味」篇。山月幇と管理局の和解。 |
| 同年 |
「声なき庭」事件。人工神格ヘルヴィオ暴走と沈黙現象。 |
| 同年 |
「巡礼記」開始。ディエーヴとルーナが各地を巡る。 |
| 同年 |
「機構島再起動」調査開始。メガロ再出現、タギツの意識核が観測される。 |
■ 未来予兆(未到達時代)
| 年代 |
主要出来事 |
| ? |
アニムス循環の崩壊。神格間戦争「再臨戦線」発生。 |
| ? |
機構島が再浮上。タギツ完全覚醒の兆候。 |
| ? |
管理局・教団・衛騎庁の三勢力が「祈りの選択」を迫られる。 |
最終更新:2025年11月09日 22:04