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魑魅魍魎 美食の宴_これまでのあらすじ

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George(2006-10-12)

魑魅魍魎 美食の宴≫ プロローグ ∽≪ これまでのあらすじ≫ ∽

今、妖界ではグルメブームの嵐が吹き荒れていた…。

妖怪達は美味い料理に舌鼓をうち、また新たな料理の開拓、開発に
執念を燃やす。
そんな中、妖怪料理界に名を轟かす三つの名店があった。

国産の良質かつ安心な和の食材で、美味に富んだ洋食を出す「キツネ亭
あの毎週土曜深夜、霊界TVで絶賛放送中の情報番組
仁王さまのお夜食」でも紹介された、今一押しのグルメスポットだ。

そして洋の食材で、妙味に溢れる和食を提供する老舗旅館「黒塚亭
一度は行きたい老舗妖怪旅館100選」にも選ばれ、最近では
若いニーズにも応えたメニューで人気の老舗旅館である。

最後は、西洋各国仕込みの佳味を揃え、卓越したシェフの技で料理を
提供する「猩妖軒
ドラマ「ランチの姫様」の舞台のモデルにもなった有名店である。

この三つの名店、妖怪料理界の三凶と言う…。

そして、この三凶を叩き潰そうと謎の刺客集団が動き出したのだった…だが…
第一の刺客「百々爺」は、自ら招いた失敗により行方知れず…。
第二の刺客「切り切りトリオ」の三馬鹿は「キツネ亭」・「黒塚亭」の策略にはまり
囚われの身となってしまったのだった。

そして残る第三の刺客が今…ゆっくりと動き出したのだった…。




ク「たったいへんですオーナー、こっこんな物がウチの店に!!」

血相を変えて飛び込んで来たのは、ここ「キツネ亭」の従業員
管狐である。

宗「うん?」
ク「いっ、いったいコレは…?!」
宗「…………」

「キツネ亭」に届いた一枚のチラシ。
それは一見、何の変哲も無い「宅配専門料理」のチラシだった。
だが、オーナーの宗旦狐の目を奪ったのは、宅配業者の屋号だった。

宗「…天狐屋」

天狐と言えば妖怪狐連盟の最高幹部である…。
もちろん「キツネ亭」オーナー宗旦狐も、妖怪狐連盟の幹部であり
このような新事業が始まる事など聞かされてはいない。
だとしたら…コレはいったいどう言う事なのか?

ク「…オーナー!?」
宗「うん…まあ、心配しないで…さあ、仕事仕事 !!
  あの三人には昼食とらせておいてね」
ク「は…はい…」

いつもと変わらぬポーカーフェイスの宗旦狐…。
これは明らかに「天狐」を名乗るふとどき者の仕業である。

宗「まあ、いいや…でも…このままにはしておかないよ☆」

これはもはやキツネ亭だけではなく、全妖怪狐への宣戦布告である。
さあ、どうするキツネ亭 !!
そして…「黒塚亭」からは、怪しい影が一つ…暗闇へと消えていった。


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