KARASU氏によって再構成され、2006年12月16日魑魅魍魎 美食の宴スレッドへ書き込まれたものである。
地上に出たひょうせんさんはもうよれよれでした。
色んな意味でよれよれでした。
まだコーラ臭いのです。
その上磯臭いのです。
色んな匂いが渾然と一体となって、まあ、臭いのです。
ひょうせんさんは自分でそれが分かっていたのでどこかでお風呂に入りたいなーと思いました、マグロの事は一旦措いておいて(勿論忘れてはいません、カラスの呪いが降りかかるから)。
そこでとりあえずまた築地に行きました。
するとそこにはあの呑んだくれとれじゃー船長がいました。
「おう、てめえどこ行ってやがったんだ」
「海の底で仁義なき戦いに巻き込まれておりやして・・・」
「そうか。まあいいや。ほれ報酬」
そしてひょうせんさんはとうとうマグロを手に入れました。
ちゃららちゃちゃちゃ~☆
「それ持って風呂に入りねェ。そんなんじゃマグロも腐るぜ」
「ありがとう御座んした・・・」
そしてひょうせんさんはマグロを背中に背負って新幹線に乗りました。
生臭コーラ臭磯臭の三拍子揃っていますので、車両貸切状態です。
かなり淋しいひょうせんさんです。
そして地元の駅で降りると、あさぎりさんが空から舞い降りてひょうせんさんの背負っているマグロを奪い、また空に舞い上がりどこかへ飛んでいきました。
「まてまてこのやろー☆」
風呂入りたさに意識が朦朧としていたひょうせんさんは108ロケットランチャーを発射し尻尾で飛んであさぎりさんを追いかけます。
「うみょおおおおおお!」
驚いたあさぎりさんは必死に逃げ、逃げに逃げ、しかし目が血走ったひょうせんさんがどこまでも追いかけてきます。
追いかけながら妖界の地図を作っています。
「まるでゴミのようだ~ははは~!」
ハイテンションです。
元気です。
元気?
元気・・・です。はい。
あさぎりさんは逃げながらどこかに降り立ちました。
そこは狂都のある山の中の、ボロイ一軒家。
ひょうせんさんは匂いを辿ってそこに行き着きました。
「たのもー!」
と入るとそこにはあさぎりさんと床に伏したぎゅうきさんがおりました。
「マーグーローをーかーえーせー」
ひょうせんさんはまるで悪鬼羅刹のようです。
風呂はそこまで妖怪を変えるのか・・・。
哀しい事です。
「ごめんなさい、許して下さい!病気のおばあちゃんがどうしてもマグロを食べたいって・・・」
とあさぎりさんは誠心誠意謝ります。
心優しいひょうせんさんは(優しい筈です!と信じています!信じて良いよね?)
「それなら仕方ないですねェ」
と隠し持っていたマグロの切り身をあげて一匹丸ごとの方は返してもらいました。
そして序でにマグロの串焼きを作ってあげておばあさんことぎゅうきさんにあげるとそれで満足したらしいぎゅうきさんは空に帰っていきました(死んだんとちゃうよ!あの雲の向こうに見た事も無い実家があるんです!)。
色んな意味でよれよれでした。
まだコーラ臭いのです。
その上磯臭いのです。
色んな匂いが渾然と一体となって、まあ、臭いのです。
ひょうせんさんは自分でそれが分かっていたのでどこかでお風呂に入りたいなーと思いました、マグロの事は一旦措いておいて(勿論忘れてはいません、カラスの呪いが降りかかるから)。
そこでとりあえずまた築地に行きました。
するとそこにはあの呑んだくれとれじゃー船長がいました。
「おう、てめえどこ行ってやがったんだ」
「海の底で仁義なき戦いに巻き込まれておりやして・・・」
「そうか。まあいいや。ほれ報酬」
そしてひょうせんさんはとうとうマグロを手に入れました。
ちゃららちゃちゃちゃ~☆
「それ持って風呂に入りねェ。そんなんじゃマグロも腐るぜ」
「ありがとう御座んした・・・」
そしてひょうせんさんはマグロを背中に背負って新幹線に乗りました。
生臭コーラ臭磯臭の三拍子揃っていますので、車両貸切状態です。
かなり淋しいひょうせんさんです。
そして地元の駅で降りると、あさぎりさんが空から舞い降りてひょうせんさんの背負っているマグロを奪い、また空に舞い上がりどこかへ飛んでいきました。
「まてまてこのやろー☆」
風呂入りたさに意識が朦朧としていたひょうせんさんは108ロケットランチャーを発射し尻尾で飛んであさぎりさんを追いかけます。
「うみょおおおおおお!」
驚いたあさぎりさんは必死に逃げ、逃げに逃げ、しかし目が血走ったひょうせんさんがどこまでも追いかけてきます。
追いかけながら妖界の地図を作っています。
「まるでゴミのようだ~ははは~!」
ハイテンションです。
元気です。
元気?
元気・・・です。はい。
あさぎりさんは逃げながらどこかに降り立ちました。
そこは狂都のある山の中の、ボロイ一軒家。
ひょうせんさんは匂いを辿ってそこに行き着きました。
「たのもー!」
と入るとそこにはあさぎりさんと床に伏したぎゅうきさんがおりました。
「マーグーローをーかーえーせー」
ひょうせんさんはまるで悪鬼羅刹のようです。
風呂はそこまで妖怪を変えるのか・・・。
哀しい事です。
「ごめんなさい、許して下さい!病気のおばあちゃんがどうしてもマグロを食べたいって・・・」
とあさぎりさんは誠心誠意謝ります。
心優しいひょうせんさんは(優しい筈です!と信じています!信じて良いよね?)
「それなら仕方ないですねェ」
と隠し持っていたマグロの切り身をあげて一匹丸ごとの方は返してもらいました。
そして序でにマグロの串焼きを作ってあげておばあさんことぎゅうきさんにあげるとそれで満足したらしいぎゅうきさんは空に帰っていきました(死んだんとちゃうよ!あの雲の向こうに見た事も無い実家があるんです!)。
さて、無事にぎゅうきさんが飛び立つのを見届けたひょうせんさんはがしっとあさぎりさんにしがみつき
「お風呂をお貸し下せえ!」
と泣き付きました。
ひょうせんさんから漂う壊滅的に破壊的で暴力的な香りに気付いて気絶寸前だったあさぎりさんは
「どうぞどうぞ垢なめと混浴ですけど!」
と快くお風呂を貸してくれました。
檜のお風呂には垢なめが浸かっています。
気持ち良さそうに
「宿題しろよ~」
と歌っています。
「失礼しやすよ」
とひょうせんさんは身体を小さくして入りました。
すると緑色だったお湯があっという間に紫色になりました。
気まずい二人☆
もとい、二匹。
「てめえ何くっつけてたら風呂をこんな色にできんだああああ!」
と垢なめさん切れます。
この話はやたらと色んな方が切れてますが作者が楽しいだけです。悪意はありません♪
「しかもくさ!コーラと磯と魚くさ!」
垢なめさんちょっと泣いてます。
目に沁みるようです、お湯が。
しかも風呂桶が腐っていきます。
それと反比例してひょうせんさんの身体は綺麗になり、匂いも落ちていきました。
「燃やすしかないよ・・・この風呂桶はもう駄目だ・・・」
「お前がそれ言う!?」
ひょうせんさんは風呂桶を見捨てました。
しかし根が悪くない妖怪であるひょうせんさんはやっぱり作り直す事にしました。
直すのは簡単でした、足が工具になっていたので。
そして檜風呂の風呂桶に杉風呂の風呂桶をおまけして、今ならなんと手拭いもセットにあさぎりさんの家に置いていきました。
「お風呂をお貸し下せえ!」
と泣き付きました。
ひょうせんさんから漂う壊滅的に破壊的で暴力的な香りに気付いて気絶寸前だったあさぎりさんは
「どうぞどうぞ垢なめと混浴ですけど!」
と快くお風呂を貸してくれました。
檜のお風呂には垢なめが浸かっています。
気持ち良さそうに
「宿題しろよ~」
と歌っています。
「失礼しやすよ」
とひょうせんさんは身体を小さくして入りました。
すると緑色だったお湯があっという間に紫色になりました。
気まずい二人☆
もとい、二匹。
「てめえ何くっつけてたら風呂をこんな色にできんだああああ!」
と垢なめさん切れます。
この話はやたらと色んな方が切れてますが作者が楽しいだけです。悪意はありません♪
「しかもくさ!コーラと磯と魚くさ!」
垢なめさんちょっと泣いてます。
目に沁みるようです、お湯が。
しかも風呂桶が腐っていきます。
それと反比例してひょうせんさんの身体は綺麗になり、匂いも落ちていきました。
「燃やすしかないよ・・・この風呂桶はもう駄目だ・・・」
「お前がそれ言う!?」
ひょうせんさんは風呂桶を見捨てました。
しかし根が悪くない妖怪であるひょうせんさんはやっぱり作り直す事にしました。
直すのは簡単でした、足が工具になっていたので。
そして檜風呂の風呂桶に杉風呂の風呂桶をおまけして、今ならなんと手拭いもセットにあさぎりさんの家に置いていきました。
綺麗になったネオ・ひょうせんさんはマグロを担いでおうちに帰りました。
背中が再び生臭くなりつつありますが、気にしない方向で☆
おうちでは割れ鍋と綴じ蓋さんが鍋の用意をして待っていました。
そして天井裏やら掛け軸の裏やらから鯖漁船の船長やら孤島の医者やらマグロ漁船の船長やら海底のヤクザやら守護神やらが出てきて、互いに迷惑を掛け合いながら、皆で手分けしてマグロを捌いていきます。
まず、カマを仏壇へ。
すると仏壇からカラスが出てきて宴の仕度を始めました。
仕度と言っても仏壇に花を飾ってみただけです。
マグロの他の部分は鍋にぶち込まれ、ぐつぐつと煮えていきます。
「お待ちかねの鍋で御座い!」
とひょうせんさんが掛け声を掛けると皆、一斉に鍋に箸を突っ込みます。
お行儀最低です。
「マグロうまー」
「饅頭投入!」
「ごちです」
そんなこんなであっという間に中身は無くなり、汁だけが残りました。
なので宴の始末を付けるためにカマとチークダンスを踊って戯れていたカラスがご飯を持って現れました。
「最後は雑炊でごわす」
とご飯を入れてストップウォッチで時間を計り最後に溶き卵を入れて雑炊の出来上がりです。
まるで雑炊奉行です。
食べるだけ食べて呑むだけ呑み・・・(未成年は水。)
片付けでひょうせんさんが割れ鍋さんの底を抜いてしまったり綴じ蓋さんが家出してしまったりと色々ありましたが。
「鍋はマグロの果てに」、これにて閉幕と致しとう存じます。
ご静聴有り難う御座いました。
背中が再び生臭くなりつつありますが、気にしない方向で☆
おうちでは割れ鍋と綴じ蓋さんが鍋の用意をして待っていました。
そして天井裏やら掛け軸の裏やらから鯖漁船の船長やら孤島の医者やらマグロ漁船の船長やら海底のヤクザやら守護神やらが出てきて、互いに迷惑を掛け合いながら、皆で手分けしてマグロを捌いていきます。
まず、カマを仏壇へ。
すると仏壇からカラスが出てきて宴の仕度を始めました。
仕度と言っても仏壇に花を飾ってみただけです。
マグロの他の部分は鍋にぶち込まれ、ぐつぐつと煮えていきます。
「お待ちかねの鍋で御座い!」
とひょうせんさんが掛け声を掛けると皆、一斉に鍋に箸を突っ込みます。
お行儀最低です。
「マグロうまー」
「饅頭投入!」
「ごちです」
そんなこんなであっという間に中身は無くなり、汁だけが残りました。
なので宴の始末を付けるためにカマとチークダンスを踊って戯れていたカラスがご飯を持って現れました。
「最後は雑炊でごわす」
とご飯を入れてストップウォッチで時間を計り最後に溶き卵を入れて雑炊の出来上がりです。
まるで雑炊奉行です。
食べるだけ食べて呑むだけ呑み・・・(未成年は水。)
片付けでひょうせんさんが割れ鍋さんの底を抜いてしまったり綴じ蓋さんが家出してしまったりと色々ありましたが。
「鍋はマグロの果てに」、これにて閉幕と致しとう存じます。
ご静聴有り難う御座いました。
完。
続編の予定は今のところありません。
が、求められたら書いてしまうやも・・・。
が、求められたら書いてしまうやも・・・。