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アメショーが跳ぶ日 - (2007/01/11 (木) 02:30:24) のソース
*アメショーが跳ぶ日 「よし・・・こんなもんだろう」 出来上がったアメショーのポスターを前に、凝った肩をコキコキと鳴らす摂政DB。 人手が足りないため、得意とするところのデザイン技術で、新規試作I=Dであるアメショーのプレゼン用ポスターも摂政が手がけていたのである。 新鮮な空気を吸いに、執務室の扉を開け外へから出る。 #ref(id_01_poster.png) 若い葉を茂らせている庭園の木々を眺めながらゆっくりと歩く。 広い廊下を通って、門から外へ。 壁に囲まれた宮廷の外周をひとまわりするのが、DBのお気に入りの散歩道であった。 道程を半ばほどまで進んだとき、主に重臣や吏族が使用する宮廷専用の小さな飛行場に、一機の真新しいヘリが駐機しているのが目に留まった。 ヘリのそばでは、何やら打ち合わせをする整備士と稲垣の姿。 「重量は設計時のそれより5%ほど落ちています。それとエンジンをNYA-マークⅤに換装して、機動性をあげてあります。」 「・・・・・・(こくこく)」 「細かい点はこちらの資料をお読み下さい。では、失礼します。」 「・・・・・・(こくこく)」 整備士が去っていくのを見計らって、稲垣に近づくDB。 新しい機体を見上げながら、朗らかに稲垣に声をかける。 「やあ、稲垣先生。・・・これが先生が設計された新型機ですか。」 「・・・・・・(こくこく)」 「なるほど、これならツン様もお喜びになるでしょう。いい機体だ・・・ご苦労様です。」 「・・・・・・(にこにこ)」 機体を見つめながら、何かを思いついた様子のDB。 「・・・ふむ。そうだ、少し待っていて下さい。」 「・・・・・・(きょとん)」 頭の上に?マークを浮かべるを尻目に、DBは駆け足でその場を離れた。 ~数十分後~ 「よし、出来た。うんうん。」 真新しいキャットバスケットの横腹には、見事なエンブレムが描かれていた。 「・・・・・・可愛い(ぽっ)」 「やはり、我が国にふさわしいエンブレムは必要ですから。はっはっは。」 「・・・・・・絵、上手・・・(じー)」 「なに、ほんの趣味ですよ。アメショーの目をあしらいました。藩王陛下のお作りになったアメショーの目が、故郷和国の平和を監視するというわけです。」 背伸びして、エンブレムに手を伸ばす稲垣。 「あ、まだ塗装が乾いていな・・・。」 DBの言葉は一瞬遅かった。 稲垣の手に黄色い塗装が付く。 あ、という表情で黄色くなってしまった手を見る稲垣。 あちゃー、という表情で制帽に手をやるDB。 「・・・・・・くすくす。」 「ぷっ・・・はっはっはっはっは。」 小さく笑う稲垣につられて、DBも笑い声をあげた。 #ref(emblem_catbasket.png) 真新しい緑のボディに輝く黄色いエンブレム。 晴れて制式採用された、その腹にはキノウ=ツン藩王のアメショーの目が日の光を浴びて輝いていた。 ***謝辞 CatBasketのエンブレムを制作するにあたり、下記の方々のデザインソースを流用させていただきました。ここに、名前を挙げると共に、感謝の意を表します。 :にゃんにゃん共和国旗|皐月さん :I=D01 アメショー ver キノウ=ツン|キノウ=ツンさん なお、CatBasketのエンブレムに関しては、アイドレスに関連することであれば、自由に使っていただきたいと思います。Photoshopなどへ張り込むための、PDFファイルを[[展示場]]の方へ、アップロードしてあります。ご入り用の方は是非、ご活用下さい。