「上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/1スレ目短編/845」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/1スレ目短編/845 - (2010/03/12 (金) 21:58:47) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

#asciiart(){{{ 第二二学区で思わぬ足止めをくっていた美琴。 とりあえず、近くのホテルでも入ろうとしたところ、見覚えのある人影を発見する 上条当麻だ。 しかし、いつもの彼ではない。 服装は手術衣、包帯と電極を付けられた姿 どこに向かうのか、おぼつかない足取りで歩いている 彼を知らない者がそれをみれば、不気味に感じるだろう 美琴自身も上条を見て、動揺を隠しきれない また例の記憶喪失について関係があるのだろうか? 気がつけば上条のもとへ走っていた。 「ちょっとアンタ、その怪我どうしたのよ…」 腕をつかまれてやっと気づいたのか、上条が美琴に振り返る。 「…、みさ、か…?」 「どうしたって言ってんのよ。 何に巻き込まれたかわかんないけど、  これから戦いに行くつもりだってくらいわかるわ…」 美琴の言葉は耳に入っているが、上条は答えずに歩き始める 「ちょっと待ちなさいってば!」 「行かなきゃ…なんねぇんだ…」 そこにあるのは上条の信念だろうか 体はふらふらなのに美琴の知らない『誰か』を助けるために心には一本の芯があるようだ 「…なんでよ」 「…?」 「なんで…こんなになるまで…なんで…」 告げるべきか、美琴は考えた 彼が隠しておきたいことを自分は知ってしまったことを。 「わかってんのよ…」 心の中で彼に詫びつつ、美琴は告げる。 「アンタが記憶喪失だってことは…」 「ッ!!」 上条のまぶたがピクリと動き、体は硬直する。 「そう…か…ばれち、まった、…のか…」 俯けた顔をさらに下げる美琴。 彼のあんな顔はみたくないのだろうか。 「「…」」 2人分の沈黙。そして上条は歩き出す。 「…つっ!」 「駄目よ!安静にしなきゃ…」 「でも、いかなきゃ…皆、が…俺のために闘って…」 「今のアンタが行ってどうなるって言うのよ!  下手すりゃ足手まといどころか死ぬかもしれないじゃない!」 「…」 「覚えてる?確か夏休みの終わりの日よ。  アンタは、海原に入れ替わった奴と、約束したわよね…  私と…私の周りの世界を守るって…」 「…」 「私にとっては…アンタも『私の世界』の1部なのよ!?  アンタが死んだら、誰があの約束を守るの?  アンタが死んだら…!あの約束は破られんのよっ!  アンタが死んだら……私は…」 美琴はほとんど泣いていた。 「御坂…」 彼は語った。己の信念を。 彼は示した。己の決意を。 (あそこまで言われて…) 止められるわけが無かった 暗闇に消えていく姿 「…必ず帰ってきてよね…」 「帰ってこないと、…」 彼女の中で膨らむ一つの感情 それは今まで彼女が否定してきた感情だった 次の日、美琴は上条の病室へと向かった 彼の病室から3人の女が出てきた なまいきシスターに、スタイルのいい女性、そして彼の顔を胸でうけとめた女 (また女…) ちょっとがっくりしたがそんなことは気にしない。 「あ!」 シスターが美琴に気づく。 「とうまになんかよう?悪いけど今とうまは安静にしなきゃ駄目なんだよ」 「私もアイツに用事があるのよ。」 「すっごく怪しいんだよ…とうまに何するつもり?」 「べ、別になんにもしないわよ!!」 「顔が赤いのが気になるんだよ」 へっ…と、美琴が間の抜けた驚きかたをする 「まぁまぁ、行きましょう。…早く…」 とスタイルのいい女性が言葉をかける。 よくみると汗びっしょりである。何かあったのだろうか。 横にいる女はカタカタと震えながら笑っていた。 「…とにかく、とうまに乱暴しちゃだめなんだよ?」 「わ、わかってるわよ!」 そして3人はロビーへ向かっていく。 美琴は病室へと。 上条は窓の方を見てつぶやいた 「…はぁ…トラウマになりそうだ…神裂のあの姿は…」 「いつもいつも…アンタは女としか縁が無いの?」 「へっ…御坂?」 「起き上がっちゃだめよ。安静にしなきゃ…」 「…あぁ…」 「また無茶して…ホントに馬鹿なんだから…」 目尻に涙がたまる 「死にそうになるまで力振り絞って…  私がどれだけ心配したかわかる…?  私がどれだけアンタの無事を祈ってたかわかる…?  ねぇ……」 「…」 「アンタの記憶喪失については何も聞かされないし  ボロボロのアンタを止めても聞かないし…」 気がつけば両手で上条の右手を握っていた 「…御坂…その、悪い」 「…許さない…泣いて謝ったって許してあげない…!  …もう私をおいていかないでよ…私だって闘える。  アンタの力になりたいのよ…私は…アンタが…」 握っていた手を離す。そしてそのまま肩へとまわす。 「みさ…っ」 唇が重なり、2人は動かない。 彼は、ようやく理解する。 彼女の思いと自分の思いを。 彼女にもうこんな顔などしてほしくない たとえ自分のためでも、涙など流してほしくはない。 「私…は…アンタが…」 「わかってる。言わなくてもいいよ。  俺も…御坂が好きだ。やっと自分の気持ちを理解できた」 そして彼は尋ねる。    「一緒にいてくれるか?」 美琴の時間が止まる。 以前から持っていた感情。否定し続け、やっと昨日受け入れた感情。 その感情はしっかりと彼の胸へと届いたのだ。 彼女の目尻は、さっきとは違う涙をためている。 そして彼女は言う 「…馬鹿ね…いてあげるに…決まってんでしょ…」 顔をこれでもかというほど赤く染めた彼女はもう一度彼にキスをした。 }}} #back(hr,left,text=Back)
*もしも16巻のあのシーンがこんな内容だったら #asciiart(){{{ 第二二学区で思わぬ足止めをくっていた美琴。 とりあえず、近くのホテルでも入ろうとしたところ、見覚えのある人影を発見する 上条当麻だ。 しかし、いつもの彼ではない。 服装は手術衣、包帯と電極を付けられた姿 どこに向かうのか、おぼつかない足取りで歩いている 彼を知らない者がそれをみれば、不気味に感じるだろう 美琴自身も上条を見て、動揺を隠しきれない また例の記憶喪失について関係があるのだろうか? 気がつけば上条のもとへ走っていた。 「ちょっとアンタ、その怪我どうしたのよ…」 腕をつかまれてやっと気づいたのか、上条が美琴に振り返る。 「…、みさ、か…?」 「どうしたって言ってんのよ。 何に巻き込まれたかわかんないけど、  これから戦いに行くつもりだってくらいわかるわ…」 美琴の言葉は耳に入っているが、上条は答えずに歩き始める 「ちょっと待ちなさいってば!」 「行かなきゃ…なんねぇんだ…」 そこにあるのは上条の信念だろうか 体はふらふらなのに美琴の知らない『誰か』を助けるために心には一本の芯があるようだ 「…なんでよ」 「…?」 「なんで…こんなになるまで…なんで…」 告げるべきか、美琴は考えた 彼が隠しておきたいことを自分は知ってしまったことを。 「わかってんのよ…」 心の中で彼に詫びつつ、美琴は告げる。 「アンタが記憶喪失だってことは…」 「ッ!!」 上条のまぶたがピクリと動き、体は硬直する。 「そう…か…ばれち、まった、…のか…」 俯けた顔をさらに下げる美琴。 彼のあんな顔はみたくないのだろうか。 「「…」」 2人分の沈黙。そして上条は歩き出す。 「…つっ!」 「駄目よ!安静にしなきゃ…」 「でも、いかなきゃ…皆、が…俺のために闘って…」 「今のアンタが行ってどうなるって言うのよ!  下手すりゃ足手まといどころか死ぬかもしれないじゃない!」 「…」 「覚えてる?確か夏休みの終わりの日よ。  アンタは、海原に入れ替わった奴と、約束したわよね…  私と…私の周りの世界を守るって…」 「…」 「私にとっては…アンタも『私の世界』の1部なのよ!?  アンタが死んだら、誰があの約束を守るの?  アンタが死んだら…!あの約束は破られんのよっ!  アンタが死んだら……私は…」 美琴はほとんど泣いていた。 「御坂…」 彼は語った。己の信念を。 彼は示した。己の決意を。 (あそこまで言われて…) 止められるわけが無かった 暗闇に消えていく姿 「…必ず帰ってきてよね…」 「帰ってこないと、…」 彼女の中で膨らむ一つの感情 それは今まで彼女が否定してきた感情だった 次の日、美琴は上条の病室へと向かった 彼の病室から3人の女が出てきた なまいきシスターに、スタイルのいい女性、そして彼の顔を胸でうけとめた女 (また女…) ちょっとがっくりしたがそんなことは気にしない。 「あ!」 シスターが美琴に気づく。 「とうまになんかよう?悪いけど今とうまは安静にしなきゃ駄目なんだよ」 「私もアイツに用事があるのよ。」 「すっごく怪しいんだよ…とうまに何するつもり?」 「べ、別になんにもしないわよ!!」 「顔が赤いのが気になるんだよ」 へっ…と、美琴が間の抜けた驚きかたをする 「まぁまぁ、行きましょう。…早く…」 とスタイルのいい女性が言葉をかける。 よくみると汗びっしょりである。何かあったのだろうか。 横にいる女はカタカタと震えながら笑っていた。 「…とにかく、とうまに乱暴しちゃだめなんだよ?」 「わ、わかってるわよ!」 そして3人はロビーへ向かっていく。 美琴は病室へと。 上条は窓の方を見てつぶやいた 「…はぁ…トラウマになりそうだ…神裂のあの姿は…」 「いつもいつも…アンタは女としか縁が無いの?」 「へっ…御坂?」 「起き上がっちゃだめよ。安静にしなきゃ…」 「…あぁ…」 「また無茶して…ホントに馬鹿なんだから…」 目尻に涙がたまる 「死にそうになるまで力振り絞って…  私がどれだけ心配したかわかる…?  私がどれだけアンタの無事を祈ってたかわかる…?  ねぇ……」 「…」 「アンタの記憶喪失については何も聞かされないし  ボロボロのアンタを止めても聞かないし…」 気がつけば両手で上条の右手を握っていた 「…御坂…その、悪い」 「…許さない…泣いて謝ったって許してあげない…!  …もう私をおいていかないでよ…私だって闘える。  アンタの力になりたいのよ…私は…アンタが…」 握っていた手を離す。そしてそのまま肩へとまわす。 「みさ…っ」 唇が重なり、2人は動かない。 彼は、ようやく理解する。 彼女の思いと自分の思いを。 彼女にもうこんな顔などしてほしくない たとえ自分のためでも、涙など流してほしくはない。 「私…は…アンタが…」 「わかってる。言わなくてもいいよ。  俺も…御坂が好きだ。やっと自分の気持ちを理解できた」 そして彼は尋ねる。    「一緒にいてくれるか?」 美琴の時間が止まる。 以前から持っていた感情。否定し続け、やっと昨日受け入れた感情。 その感情はしっかりと彼の胸へと届いたのだ。 彼女の目尻は、さっきとは違う涙をためている。 そして彼女は言う 「…馬鹿ね…いてあげるに…決まってんでしょ…」 顔をこれでもかというほど赤く染めた彼女はもう一度彼にキスをした。 }}} #back(hr,left,text=Back)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
目安箱バナー