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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/24スレ目短編/340 - (2013/03/30 (土) 00:51:25) の1つ前との変更点

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*ドキドキデート 美琴編 #asciiart(){{{ 学園都市第7学区の公園に御坂美琴はいた。 「おっす、御坂」 話かけてきたのは彼女が愛してやまない上条当麻だ。 「なあ、次の日曜、空いてるか?」 「日曜日?空いてるけど・・・・・・」 「そ、そうか!じゃあ第六学区の遊園地、行かないか?」 そういうと、上条は懐からチケットを2枚取り出した。 「え!?遊園地!?」 (こ、この鈍感が!?私を!?) 美琴は素直に驚いていた。 上条が彼女を遊びに誘うなど、今までなかったのだから。 「あ、ああ。いや、な、友達と行くつもりだったんだが、  そいつに予定ができちまったんで、チケットももったいないし、い、一緒にどうだ?」 (そうよね、こいつが私を誘うなんて、どうせそんな理由よね) 暗い顔の美琴に気づいたのか上条が慌てて言う。 「あ、い、いやならいいんだぞ、他のやつにやるし」 このチャンスを逃すまいと美琴は必死だ。 「え、あ、い、行く!絶対行く!!次の日曜日ね!!うん!わかった!!」 「そ、そうか。い、いやー良かった良かった。チケットも無駄にならずに済んだ。  集合場所はここに9時!じゃ、またな!」 上条は足早に去っていく。 残された美琴ただ1人。 (あ、あいつと遊園地、そ、それはつまりデート!?・・・・・・ふにゃー) 少女は前髪はバチバチさせるだけだった。 「えっへへ、デート、デート、にっちようはデート♪」 常盤台の寮にて美琴はありったけの服を出していた。 どうやら日曜日に着ていく服を選んでいるようだ。 さっきから顔も緩みっぱなしである。 「ね、ね、この服とかどうかな?」 美琴が話しかけたのは後輩の白井黒子だ。 「はあ、似合ってますわよお姉さま。しかし、常盤台は基本制服が原則、どうするおつもりですの?」 「そんなの、適当にホテルでも借りて着替えるわよ」 当然のように答える美琴。 普段寮則違反を繰り返す彼女には普通のことだろうか。 それとも上条とのデートに浮かれているだけなのか。 美琴の服選びは就寝時間ぎりぎりまでかかったという。 日曜日、美琴は約束の公園に来ていた。 いつもの常盤台の制服では無い。 ロシアで着ていたのと同じ服装に白いマフラーを巻いている。 (おっそい!あの馬鹿、一体いつまで待たせるつもりよ!) と言っても、約束の時間は9時、美琴が来たのは8時、それから30分。 「御坂、もう来ていたのか」 上条が美琴に気づき走ってくる。 「おそい!一体何してた!」 美琴の前髪から電撃が上条へ向かい出てくる。 「おわっ!おぶねえ」 慌てて上条が右手で電撃を打ち消す。 「いやこれでも30分前に来てるんだがな、お前、何時に来てんだよ」 「え、いや、いいじゃない別に!ほら、行くわよ!」 美琴が上条の手を掴んで歩き出す。 2人は第六学区の遊園地へ向かうバス停へ向かって歩いていた。 「にしてもさ、御坂、その服、似合ってるぞ」 「え!?」 「いや、それ、ロシアでも着てたな」 上条が恥ずかしそうにいうも、美琴は聞いていない。 (え!?こいつに誉められた!え、うそ、どうしよう!?) 「?どうした、御坂。大丈夫か?」 「あ、いや、なんでもない!大丈夫だから!」 「そうか、お、バス停についたぞ」 2人はバスに乗るまでお互いに手を握りあっていたのに気づいていなかった。 上条と美琴は第六学区の遊園地についた。 「ここが遊園地か、初めて来たな」 「あんた、遊園地って1度も来たことないの?」 「いや・・・・・・な」 (あ、そうだ、こいつ) 言ってしまった後に美琴は思い出す。 上条には昔の記憶が無いことに。 「・・・・・・ごめん」 「何謝ってんだよ」 「だってあんた、記憶が・・・・・・」 「そんなの気にしてねえよ。それにお前が謝ることなんかないだろ」 それより、と上条は続ける。 「遊園地、楽しもうぜ」 「うん!!」 2人が最初に来たのはジェットコースターだ。 「いきなりジェットコースーかよ」 「別にいいでしょ、ほら並ぶ!」 (私だってここに来るの初めてなんだから) 「はいは・・・・・・い」 上条はパンフレットを見るやいやな顔が青くなっていく。 「み、御坂センセー、ここ、またあとにしません?」 「なーに言ってるの。はっはーん、まさかあんた、怖くなったんでしょ」 (ふふ、いつもはからかわれるけど、今日だけは形勢逆転ね) 「な、何をー!怖いわけないだろ!」 「じゃ、いいわね」 「いやー!お助けー!!」 美琴は上条を掴んで列へと並ぶ。 「・・・・・・」 「だいじょうぶ?」 先程から上条はこの調子だ。 よほどジェットコースターがショックだったのか。 「ご、ごめんね」 「いや、いいよ。それより次行くか」 「うん」 次に来たのはお化け屋敷だ 学園都市製であり、その怖さも『外』とは比較にらしい。 「お化け屋敷か。初めて来たわね」 「御坂、引き返すなら今だぞ」 「怖いわけないじゃない、行きましょ」 2人はお化け屋敷の中へと入っていく。 中は和風の、それこそ幽霊がでてきそうな雰囲気だ。 上条のちょっと後ろにいる美琴は考えことをしている。 (こいつ鈍感だし、きっとこのままじゃ何も進展しない。だったら) 角を曲がると、突然井戸から包帯まみれの男が出てきた。 「きゃっ!」 美琴が(わざと)驚いて上条の腕に思いっきり抱きつく。 (さすがにここまですれば反応するわよね) 2,3秒してからか、 そんな美琴の思いとは裏腹に上条は美琴を冷ややかな目で見て話す。 「お前・・・・・・怖いのか?」 「ちょっと驚いただけよ!!」 (ここまで鈍感なのかこいつは、それとも・・・・・・私に魅力がないだけ、なのかな・・・・・・) 少し凹む美琴であった。 その後2人は様々な場所を巡った。 コーヒーカップにメリーゴーランドや回転ブランコなど。 最後に2人が来たのは観覧車だ。もう日も落ち始めている。 「やっぱ遊園地の締めときたらここだよな」 「ちょっと混んでるけど、やっぱり乗る価値はあるわよね」 (最後に観覧車って、まるで本当にデートね) 「ここの観覧車って頂上から学園都市が見渡せるらしいぜ」 観覧車が頂上に登った頃、夕日に染まる学園都市が視界一面に広がっていた。 「綺麗ね」 「・・・・・・きれいだ」 「・・・・・・うん」 (景色に感動するとかはあるのね。でも、そんなことはどうだっていい) 彼とこれが見れただけでも、来た価値はあっただろう。 それほどにまで、彼女の目には、美しく見えた。 楽しい時間も終わり、2人は帰路についていた。 日が暮れて、辺りもすっかり暗くなった頃、いつもの公園だ。 「ちょっと、休んでくか」 上条が指差したベンチに座る2人。 「今日は、楽しかったか?」 「うん」 本当は、もっと彼と居たい。 でもそんなこと言えるわけがない。 「御坂、俺さ、お前が好きだ」 「・・・・・・ふぇ!?」 突然の告白に戸惑う美琴。 「遊園地も最初からお前を誘うつもりだったんだ。  ただお前と一緒に居たかっただけだ。  いつからなんてわからない。気づいたら好きななってた。  俺は頭も悪いし、不幸だ。こんな俺でも、付き合ってくれるか」 返事なんて最初から決まってる。 美琴は上条の右手をそっと握る。 「浮気したら、許さないんだから」 「・・・・・・もうこんな時間だし、送ってくよ」 もう少し、この時間を楽しめそうだ。 }}} #back(hr,left,text=Back)

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