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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/3スレ目ログ/3-19 - (2010/01/27 (水) 15:37:53) の1つ前との変更点
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#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/only my 美琴)
上条当麻、自宅にて―――
「ふぅ~。お腹一杯!人生に希望の光が差し込みました!」
「んな大袈裟な…で、でもこんなに綺麗に平らげるとは思ってもいなかったわ…」
「今までの不幸はこの素敵イベントの伏線でしたか~納得、納得!」
「何一回キリ見たいな言い方してるの?アンタは」
「え…また作りに来て下さるんですか!?」
「ア、アンタがどうしてもって言うんなら作りに来てあげない事もないけど…ってそんな目で見つめないでよ!」
「ぜ、是非よろしくお願いします! でも作りに来て頂くだけではなく、美琴先生の指導も受けたいと思っているのですが…」
「(い、いまさり気なく美琴って言ったわよね…)しょ、食器片付けて来ちゃうから!つ、ついでに飲み物も持ってくる!」
「洗い物は後でやるから、そのまま放っておいて良いぞ!」
美琴はササッと食器を台所に運び、コップを取り出すために棚を開けるとそこには…
――カエルのキッチンタイマーとカエルのフライ返しが未開封の状態で置いてあった――
「ちょ、ちょっとアンタ来なさい!」
「……、声が裏返ってるぞ…?大丈夫か?」
「こ、このカエルグッズは何処で手に入れたのか吐きなさい」
「えーっと、確か大分前にあった商店街の福引で俺がティッシュ以外の物を初めて当てた記念に取ってある奴」
「これ物凄く持ち帰りたいんだけど……ダメかな?」
「(そ、そんな目で見つめられたら、俺がお持ち帰りしたくなっちゃう。あ…ここ家なんだけどさ)
どうぞどうぞどうぞ! そんな物で良ければ全部持ち帰っちゃってください!」
何かに火が付いた美琴は―――
「ちょっとアンタの家捜索させてもらうわよ!」
「……えっ、ちょっとお待ちを!怪しい本とかないですから!ってカエル…?」
「(コ、コイツの家…宝の山じゃない! ゲコ太の紙袋にボールペン…。でもなんでこんなに?)
アンタ、どこでこんなに仕入れてくるのよ? 限定品も混ざってるわよ」
「そ、それはアイスクリーム屋のポイントを溜めて貰った奴とか、助けたお礼にって渡された奴とか…まぁ色々」
「不幸体質ってのも悪くないわね…ってアンタってそんな目立たない所でもかなりの人助けをしてるの?」
「目の前で起こるもんだから、放って置けなくてな…この前の常盤台の子だってそうだぜ?」
「でもアンタはそして駆けつけてもくれる…それで受け止めてもくれる…」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん! 何でもない、とりあえずこれは貰っていくわよ?」
「おう、持っていってくれ。今日の礼って言ったら安すぎるかもしれねぇけどな」
美琴はようやく落ち着き、二人で向かい合うように再びテーブルの前に座る
「なにわともあれ、今日はサンキューな御坂」
「感謝されるような事はしてないわよ、それにグッズもこんなに貰えるんだもん」
「それを探してる時のオマエは物凄く楽しそうで輝いてたぞ」
―と言って上条は笑う
美琴は一瞬黙った後に――
「この前から何か言いたそうにしてたわよね? 今なら聞いてあげても良いわよ」
上条の顔付きがグッと引き締まる――
「―――やっと言えるのか、俺はこの時を待ってた」
「今までは言う勇気がなかっただけで、心の何処かでオマエの事をずっと想っていた。
俺は御坂美琴を守ってやる――それは決めていた、いや誓っていた。でも本当にそれだけなのかってな。
いくら悩んでも結論が出て来なかった…でも気付かされたんだ。笑ってるオマエの顔を見る度に俺は幸せになれる。
ならその笑顔を守り通して、一緒に幸せになりたい…そう思った。でも見ての通り俺は不幸に見舞われてる…」
美琴は吹っ切れたような顔で――
「そんなのどうでも良い事じゃない」
「え…?それはどういう?」
「アンタが不幸なら私が幸せになる手助けをしてあげるって言ってんのよ!」
「それってつまり…」
「その代わり条件があるわ、アンタは一生賭けて私の全て守る事…少しでも離れたりしたら絶対に許さないんだからっ!」
「ああ、一生賭けて守ってやる。何があろうと絶対に…。その代わり俺の隣から離れるなよ…美琴―――」
「うん、絶対に離さない…当麻―――」
二人はいつの間にか寄り添い、待ち望んでいたひと時を過ごすハズだった―――
ガチャン!「とうま! 小萌の所で焼肉なんてやってなかったんだよ!」
「へ…? な、不幸だろ…?俺って」
「って短髪!とうまと何してるの!そこを離れなさい!」
「まあまあ、インデックス…ちょっとそのままキッチンへ行って、ほら~そこのお鍋の中見てごら~ん」
「む!これは…美味しい!美味しいよ、とうま!」
「アンタらねぇ……色々と突っ込みたい所があるけど、とりあえずぶっ放さないと気が済まないわ…」
キュイ―――ンという音が上条の耳へ届く
「ちょ、ちょっと美琴さん…? さすがにここはマズイのではないでしょうか、なんかいつもに比べてヤバそうだし…
い、インデックスはお外に出てなさい…」
インデックスもさすがにマズイと思ったのか、鍋を持ち外へ避難する――
次の瞬間、一直線に綺麗な電撃がキッチンの上条へ超至近距離で放たれた。
無論上条は突き出していた右手で反射的に防いだのだが、家はどうなったのかはご想像にお任せする。
~完~
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