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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/どっちも負けず嫌い/Part03 - (2011/11/05 (土) 23:09:37) の最新版との変更点
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*どっちも負けず嫌い 3
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ファミレスからの帰り道
ぶつけた頭がまだ痛む美琴は上条に文句を言っていた。
「1回目ぶつけたのは仕方なかったとしても、アンタが動かなきゃ2回目ぶつけることはなかったのに…」
「そりゃ起き上がろうとしたお前がテーブルに頭ぶつけたのを心配するなって方が無理だっての。俺は大丈夫だったけど、
そっちはぶつけたトコ、腫れたりしてないか?」
上条が美琴に歩み寄り、頭のぶつけたあたりを手でさすり始めた…が
「…なっ…いきなりなに…いたっ!」
「わっ悪い!あちゃー腫れちまってんなぁ。ちゃんと冷やしとけよー」
「アンタ…痛がってるの知ってて触ったんじゃないの…?」
上条としては心配したつもりだったが、腫れたところに触れてしまい、涙目の美琴に睨まれた。
美琴に睨まれた上条は、その表情を見て、ばっと顔を背けた。
「…っ!悪かった。心配しただけだったんだが、痛かったか?
美琴は気が付いていない。顔を背けた上条が、耳まで赤くなっていることに。
近くにいる人間が気が付かなくても、一歩はなれたところにいる人間が気が付く、ということはよくあることだ。
近いからこそ気が付かない、見落とす、ということは本当によくあることだ。
周りにいる人からしたら、なぜ気が付かないかがわからないほどに、気がつけない。
上条が顔を背け、赤面していることに気が付いた、気が付いてしまった美鈴は美琴にそっと声をかけた。
「美琴ちゃん、そのまま当麻くんの目を見て、じっと睨んでみなさい。ちょっと面白いことになるから」
「…?どういうこと?」
「まーやってみなさいって」
美鈴の言っていることがいまいち理解できていない美琴はとりあえず指示通りにしてみることにした。
「ねぇ、当麻」
「どした?美琴。……っ!」
呼ばれて振り返り、涙目のまま睨む美琴を見た上条は、数秒と持たずに目をそらした。今度は顔ごとではないが、はっきりと目を逸らしている。
「なんで呼んだのに視線そらすのよ。失礼じゃない?」
「いや…あのな…」
「何よ。はっきり言いなさいっての。アンタらしくなもない」
「えっと、あのですね。俺が原因ってのはわかってるんだが、女の子に涙目で睨まれるってのは…その…だな」
「はっきりしないわねぇ。さっさと言いなさい。それとも…」
なかなか言わない上条に対し、不機嫌になりつつ帯電する美琴。
ちょっとした脅しのつもりでバチバチさせてみたのだが、これに降参した上条は一気に言い切った。
「お前みたいに可愛い女の子に涙目で睨まれてそのまま見てるなんてできるわけねぇだろ!」
「…え!?えぇぇぇ!?ア…アンタ今…なななな何て?」
上条に可愛い女の子、と言われた美琴は、不機嫌はどこへ言ったのか、少し表情が緩み、真っ赤になった。
心拍数が一気に上がったのがわかるほど、心臓がうるさかった。
「2回目は言わないぞ!聞き取れなかったならそれでよし!この話題おわりな!」
「ちょ!ちょっと待ちなさいよアンタ!」
「まぁまぁ、美琴ちゃん。その辺にしといてあげなさい。ちょっとおいで」
話題を終わらせようとした上条からしたら、美鈴の行動は助け舟のように見えた。
だから上条は美鈴に向かって軽く感謝の意味をこめて頭を下げた。
しかし実際は、娘の行動を見て、からかって、おちょくったりして楽しんでいるような母親が、何を考えているかなど上条に知る由もない。
美鈴によって上条から少し離れた美琴に、美鈴は状況を説明した。
「当麻くんさ、目を逸らしたと思ったら顔が赤くなってたからもしかして…と思ったんだけど、余計なお世話だった?」
「余計なお世話よ!って言いたいトコなんだけど…か…可愛いって…言われた…から…」
「鈍感な当麻くんがあれだけ反応したしあの発言みると…美琴ちゃん!もう一押し!ファイトよ!」
「なっ!何言ってんのよ!別に…そんなつもりじゃ…」
「はぁ…まずは美琴ちゃんが素直にならなきゃダメだわこりゃ」
「あらあら。当麻さんたら。誰かさんに似て、無自覚でああいうことを言っちゃうのかしら」
「あ…ああいうことって何だよ?」
「さっき美琴さんに言ったことですよ。あんなことをいろんな女の子に言っちゃう誰かさんには手を焼いたものだわー」
「俺はあんなこと言ったのはたぶん初めてだぞ?つーかあんな恥ずかしいことそんなしょっちゅう言えるかっての」
母親に背中を押されたことはうれしいが、素直になりきれない美琴。
母親になぜか遠い目で呆れられる、好意には鈍感な上条。
美琴が素直になれば2人の関係は進みそうだと考える美鈴。
上条が好意に気が付けばいいが、父親に似るのはどうかと考える詩菜。
子供達は、お互いに、まだ差はあるが、意識している、意識をし始めている、ということ。
母親達は、子供達を見守りつつ、応援し、心配している。
一言に応援と言っても、応援はしているが、思いっきり楽しんでいる様子が多々あるのだが。
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#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/どっちも負けず嫌い)
ファミレスからの帰り道
ぶつけた頭がまだ痛む美琴は上条に文句を言っていた。
「1回目ぶつけたのは仕方なかったとしても、アンタが動かなきゃ2回目ぶつけることはなかったのに…」
「そりゃ起き上がろうとしたお前がテーブルに頭ぶつけたのを心配するなって方が無理だっての。俺は大丈夫だったけど、
そっちはぶつけたトコ、腫れたりしてないか?」
上条が美琴に歩み寄り、頭のぶつけたあたりを手でさすり始めた…が
「…なっ…いきなりなに…いたっ!」
「わっ悪い!あちゃー腫れちまってんなぁ。ちゃんと冷やしとけよー」
「アンタ…痛がってるの知ってて触ったんじゃないの…?」
上条としては心配したつもりだったが、腫れたところに触れてしまい、涙目の美琴に睨まれた。
美琴に睨まれた上条は、その表情を見て、ばっと顔を背けた。
「…っ!悪かった。心配しただけだったんだが、痛かったか?
美琴は気が付いていない。顔を背けた上条が、耳まで赤くなっていることに。
近くにいる人間が気が付かなくても、一歩はなれたところにいる人間が気が付く、ということはよくあることだ。
近いからこそ気が付かない、見落とす、ということは本当によくあることだ。
周りにいる人からしたら、なぜ気が付かないかがわからないほどに、気がつけない。
上条が顔を背け、赤面していることに気が付いた、気が付いてしまった美鈴は美琴にそっと声をかけた。
「美琴ちゃん、そのまま当麻くんの目を見て、じっと睨んでみなさい。ちょっと面白いことになるから」
「…?どういうこと?」
「まーやってみなさいって」
美鈴の言っていることがいまいち理解できていない美琴はとりあえず指示通りにしてみることにした。
「ねぇ、当麻」
「どした?美琴。……っ!」
呼ばれて振り返り、涙目のまま睨む美琴を見た上条は、数秒と持たずに目をそらした。今度は顔ごとではないが、はっきりと目を逸らしている。
「なんで呼んだのに視線そらすのよ。失礼じゃない?」
「いや…あのな…」
「何よ。はっきり言いなさいっての。アンタらしくなもない」
「えっと、あのですね。俺が原因ってのはわかってるんだが、女の子に涙目で睨まれるってのは…その…だな」
「はっきりしないわねぇ。さっさと言いなさい。それとも…」
なかなか言わない上条に対し、不機嫌になりつつ帯電する美琴。
ちょっとした脅しのつもりでバチバチさせてみたのだが、これに降参した上条は一気に言い切った。
「お前みたいに可愛い女の子に涙目で睨まれてそのまま見てるなんてできるわけねぇだろ!」
「…え!?えぇぇぇ!?ア…アンタ今…なななな何て?」
上条に可愛い女の子、と言われた美琴は、不機嫌はどこへ言ったのか、少し表情が緩み、真っ赤になった。
心拍数が一気に上がったのがわかるほど、心臓がうるさかった。
「2回目は言わないぞ!聞き取れなかったならそれでよし!この話題おわりな!」
「ちょ!ちょっと待ちなさいよアンタ!」
「まぁまぁ、美琴ちゃん。その辺にしといてあげなさい。ちょっとおいで」
話題を終わらせようとした上条からしたら、美鈴の行動は助け舟のように見えた。
だから上条は美鈴に向かって軽く感謝の意味をこめて頭を下げた。
しかし実際は、娘の行動を見て、からかって、おちょくったりして楽しんでいるような母親が、何を考えているかなど上条に知る由もない。
美鈴によって上条から少し離れた美琴に、美鈴は状況を説明した。
「当麻くんさ、目を逸らしたと思ったら顔が赤くなってたからもしかして…と思ったんだけど、余計なお世話だった?」
「余計なお世話よ!って言いたいトコなんだけど…か…可愛いって…言われた…から…」
「鈍感な当麻くんがあれだけ反応したしあの発言みると…美琴ちゃん!もう一押し!ファイトよ!」
「なっ!何言ってんのよ!別に…そんなつもりじゃ…」
「はぁ…まずは美琴ちゃんが素直にならなきゃダメだわこりゃ」
「あらあら。当麻さんたら。誰かさんに似て、無自覚でああいうことを言っちゃうのかしら」
「あ…ああいうことって何だよ?」
「さっき美琴さんに言ったことですよ。あんなことをいろんな女の子に言っちゃう誰かさんには手を焼いたものだわー」
「俺はあんなこと言ったのはたぶん初めてだぞ?つーかあんな恥ずかしいことそんなしょっちゅう言えるかっての」
母親に背中を押されたことはうれしいが、素直になりきれない美琴。
母親になぜか遠い目で呆れられる、好意には鈍感な上条。
美琴が素直になれば2人の関係は進みそうだと考える美鈴。
上条が好意に気が付けばいいが、父親に似るのはどうかと考える詩菜。
子供達は、お互いに、まだ差はあるが、意識している、意識をし始めている、ということ。
母親達は、子供達を見守りつつ、応援し、心配している。
一言に応援と言っても、応援はしているが、思いっきり楽しんでいる様子が多々あるのだが。
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