「上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる/Part05」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる/Part05」を以下のとおり復元します。
----
#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる)


最終章 当麻と美琴のプロローグ


目を覚ましたのは病院の個室だった。
足の感覚もあるし、フラフラする感覚もない。
健康状態に戻ったのを確認していく上条は、何かを思い出したのかベッドから飛び出した。
受付のナースに「御坂美琴って患者は居るのか!?」と聴いて上条は7階のある部屋へ走っていく。
そこに御坂は居る。
無機質な白いドアを開けて、中に入った。

「……御坂、なんだ元気そうじゃないか」
「あのカエル先生の腕が良かっただけよ。それよりアンタ10日も寝てたのよ?」
「そうか……。テレスティーナ=木原=ライフラインは……」
「重傷で集中治療室よ。トールと第四位に相当やられたようね」
「……そうか。そういや、テレスティーナの仲間達はどうしたんだ?」
「それもトールと第四位に壊滅させられたそうよ。そういえば第四位から伝言が。『浜面の誕生日が近いから友人のアンタからも祝え』だってさ」

フフッと上条は微笑む。

「思えば、こうやって笑い合うのも一ヶ月ぶりなんだな」
「そうよ?年越したのに、寝正月ね」
「確かに、そういや美鈴さんとか例の旅掛さんに挨拶に行こうとおもってたのにさ」
「……そうね。……ごめんね、なんか。ホント」
「何がだ?」

上条は椅子パイプに座った。
そして何か痛々しい笑みを浮かべる御坂へ視線を向けた。

「……私さ。もうアンタの彼女じゃないのよね。別れてって言ったのは私だし」
「ハァ。御坂って色んな所で抱え込むよな。最初から話してくれればこんな事にならなかったのにさぁ」
「わ、悪い!?」
「仕方ねぇな。なぁ、美琴。俺と付き合ってくれないか」

病院で告白と言うのも何か縁起が悪い様な感じがしたが上条はここでしめとくと思ったのだ。
顔を真っ赤にした御坂は微笑んで、そして。

「お願いします」

と、一言だけ御坂は言った。

「愛してる。一生な」
「私も、だから……」

二ヶ月以上前のあの公園の景色の中。告白されたあの場所で思い描いた『未来』の姿。
その『未来』からは外れたが、今はまた違う『未来』が思い描ける。
本当に愛する事を教えてくれたこの痛みを彼達は忘れない。
彼と彼女。二人で過ごした一ヶ月とその後の一ヶ月の『意味』が心に灯る。
秋更けて、冬を迎え。そして初春が来る。
次の季節を越えたその先に、彼らは一歩踏み出すだろう。
『一生愛している』の言葉だけを胸に抱いて……

「もう、離れない」



End 





----
#navi(上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/秋終わり、恋は終わり始まる)

復元してよろしいですか?

目安箱バナー