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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある不幸なHappy days/Part13 - (2013/02/07 (木) 23:44:54) の編集履歴(バックアップ)





Running the way
第三章 「Running the way」


透き通るような青い空。
見渡す限りの草原。
少女の右手を少年は左手で握りしめる。
二人は地平線に向かって走っていた




全力で。

「はぁ、はぁ、ちょろっとー。聞きたいんだけどー」

ダーリン大好きだっちゃ、
を地で行くビリビリ美少女である。
名を御坂美琴といった。

「はぁ、はぁ、なんだ? 美琴」

彼の名は上条当麻。
上条当麻は世界中の誰よりも御坂美琴を愛しています、
と野球してないのに言える生粋の主人公である。

「私たちデートしようとしてたのよね?」

「そうだぞ、珍しくオレから誘って、お前めちゃくちゃ喜んでたじゃん」

「///////――そ、それであんたの財布が」

「自販機前で猫にひったくられました、はぁ」

「それを裏路地で見つけて」

「そしたら、たまたま近くで」

「原石の女の子が車に連れ込まれる現場で」

「そうそう」

「その子は巨乳で」

「……関係ないだろ、それ」

その時、二人の後方から電撃が襲いかかる。
しかし、急に上に軌道を変え飛んで行った。
美琴の能力だろうか。

「それを追いかけて」

「浜面たちがいて助かったよな」

「増援も軽くやっつけて」

「麦野さん怖かったな」

「……ラッキースケベが発動して」

「わざとじゃないんです、ごめんなさい」

今度は氷の塊が飛んできた。
しかし、上条がいとも簡単に打ち消す。

「空港に着いたのよね」

「空に逃げるなんてなー」

「連中の飛行機に忍び込んで」

「一方通行達の陽動のおかげだよな」

「ふんっ、まあ、それでも出発しちゃって」

「でも、あの子は助けられたな」

「ステイルさんやインデックス達のおかげね、その後に親玉が出てきて」

「強かったよな」

「でもやっつけて」

「あいつもきっとやり直せるさ」

お次は炎の柱だが、砂鉄の壁が阻む。

「そしたら、飛行機が落ち始めて」

「怖かった」

「不時着させて」

「よく出来たよな、流石美琴たん」

「一度見ればわかるでしょ? アンタも一緒にハワイで見たじゃん。あとたん言うな」

後方から虹色の光線、上空から真っ黒な物質が襲いかかってくる。
だがいつものように、右手で後ろの光線の向きを変え、上空の物質と相殺する。

「そんな……まあ、不時着したら、なんかの儀式場を壊してたんだよな」

「そうそう、今追いかけてきてるやつらが、女の子を生贄にささげてどーたらこーたらだったわよね」

「まあ、結果オーライ」

「巨乳の……」

「だから、関係ないでしょ、それ」

「でさぁ」

「ん?」

「デートは?」

「……きっと上条さんとだと、これがデフォです」

「……不幸ね」

「あー美琴、約束を……って今だ!! 美琴!!」

二人は後ろを振り返る。
目の前の紫色の何かを上条が打ち消した瞬間、
美琴の電撃が敵の意識をなぎ払う。一瞬で全滅だった。

が、敵の魔術師たちも意地があるようで、
倒れる前に全員で、なんかわけのわからない巨大な力の塊を放ってきた。

上条と美琴は見つめ合う。

次の瞬間には全力で走り始めた。

「なんで!? どうして!? もう不幸よ~!!」

「オレはそうでもないぞ」

「ふぇ!!? デートが潰れたのよ??」

「それはそうだけど、隣に、美琴がいる!!」

「ふにゃっ……」

「オレに足りないところを、美琴が修正してくれる。
そうすれば、オレたちの距離はもっと近くなれる!!
二人で一緒に成長していける!!!」

「……ぅぅ……」

「それに約束だぞ、『不幸』の代わりに違う言葉をってなっただろ?」

「……ぇぅ……ぁぅ」

「オレも叫ぶから」

「……わかったわよ!! 叫ぶわよ!! やったるわよ!!」

その瞬間二人は走り幅跳びの要領で跳躍する。
被害がギリギリ届かないところに魔力の塊が落ち、大爆発が起こった。
それを背景に、爆音にも負けない声量で二人は叫ぶ。

「美琴!!」 「当麻!!」

「「大好きだー!!!!!!」」








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