「【デルタフォース】クラスの3バカの日常/9-1」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

【デルタフォース】クラスの3バカの日常/9-1 - (2010/02/13 (土) 10:16:41) の編集履歴(バックアップ)


朝になると、一番最初に美琴が起き始めた。
起きて見るとキッチンから料理をしている音がした。
美琴がキッチンに向ってみると、なぜか上琴の母親がいた。


「ふにゃ?なんで母達がいるの?」
「なぜって美琴ちゃん、今何時だと思ってるの」


美琴が時計を見ていると時計の針は10時半を指していた。


「美琴ちゃん10時に家に来るって言ってたじゃない。昨日、何時にねたの」
「やっば、寝坊した。ちょっとみんなを起こしてくる」


そういって美琴はみんなを起こしに言った。
そして、みんなで戻ってきた。


「あのー、なぜ母達がいるんでせうか」
「あらあら当麻さんたら~クリスマスの時に言ったじゃないですか『10時にここにくるから』って」
(確かにそんなこと言ってた気がする)


上条はクリスマスの時に母達が言ったことを思い出した。
そして、美鈴は人が増えていることに気付いた。


「あれ~なんか白いシスターと神父さんが増えているんだど…」
「母さん、昨日ちょっとしたことがあって泊まったの」


「ふーん、まぁそんなことはいいや。とりあえずご飯を食べてたら初詣に行くわよ~」
「「「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」」」」


そう言ってみんなでご飯を食べることになった。





が!!!



「でも挨拶位しないといけないわね、お久しぶりね。シスターさん、ステイルさん」
「はい?」


上条、土御門ドッキーン!!そう言えば、エンゼルフォールの時に神裂がステイルになっていた!!


((や、ヤバい!!どうしよう!?))


 当麻と土御門はステイルの首根っこを捕まえて、皆から離れる。
 そして御使堕しの時に起こったときの事を話し、話の辻褄を合わせるようにステイルに要求する。


「つまり何か。僕は御使堕しで神裂が僕の姿になっていて、上条当麻の母親とは顔見知りになってるからそのように振舞えと」
「まあ、そうゆうことだにゃー。ちなみにねーちんはパーティーであの母親二人に名前で呼ばれてたぜよ。つまりステイル、お前さんには」
「ちょっと待て! まさか僕に神裂の弟を演じろとでも言うのか!」
「それしか無いな。ステイル、これはお前とインデックスの宿代代わりだ。やってくれるよな?」


 家主の当麻の何気ない脅し、ひいてはインデックスの為と思い、ステイルは神裂の弟を演じることを決意する。
 しかしステイルは勿論、当麻と土御門は知らない、すでにクリスマスの時に初春が神裂の歳を18歳だとズバッと当てて、母親達もその年齢を知っていることを。


「お久しぶりです上条当麻のお母様。火織姉さんの弟の神裂ステイルです」
「あらあら~、火織さんの弟さんだったの~? 私的にはステイルさんは火織さんのお兄さんと思ってたのだけど~」
「ステイル、何言ってるの? 一体いつからステイルはかおりのムグッ!」
「「「わーーーーーーーーーっ!!」」」


 詩菜からしてみれば、老け顔少年ステイルは見た目なら20代なので18歳の神裂の弟だということに驚いていた、一応。
 そこに事情を知らないインデックスが余計なことを言いそうだったので当麻、土御門、ステイルは彼女の口を押さえて再度、皆から離れる。
 インデックスを交えての話の辻褄合わせが再開され始める。




「にゃー、禁書目録、実はお前さん海の宿で青髪ピアスになってるんだにゃー。」
「へ?それどういうこと?」
「だからだな…、」


三分後…


「よーく分かったんだよ。つまりとうまはそのせいで私の首を絞めたり、首を埋めたりしたんだね…」
「何!?上条当麻!!それはどういうことだ!!」
「だからですね、さっきから言ってる通りその時は青髪ピアスに見えてしょうがなかったんだよ!!」


まあそんなこんなで納得はしてくれた。


「ステイルさん?どうしたんですか~?」
「いえ、なんでもありません。」
「それじゃあ、みんなでおせちを食べましょう!!」
「わーい!!おせちおせち!!」
「「食い意地はほどほどにね♪」」
「…はーい」



親2人の杞憂は………
杞憂ではなく現実のものとなった。


「い、インデックスちゃんだっけ?よくかんで食べないと………」
「モグモグ、ん?大丈夫だよ。5回かんでるんだよ。」


「「「「「「「「「「「「絶対足りてない!!」」」」」」」」」」」」
「5かみで飲み込めるアナタって何者!?ってミサカはミサカは自分でやってみてむせ……ゲホゲホッ」


「おいこらクソガキぃ!!真似しちゃいけねェっただろォ!!」
「道理で食べるのが早いわけだ………」


「……同情するぜカミやん」
「…女子寮の経費もとい食費が倍になったわけだ…」


「…夜も思ったけどあのこの胃袋ってブラックホールか?」
「はまづら、ブラックホールに失礼。」


「すさまじいの一言に付きますわ。」
「…黒子はん、うちおもったんやけどシスターさんってこんなに食って良いもんなん??」

 インデックスの食べっぷりに感心している詩菜だったが、インデックス一人だけが料理を食べることには困っていた。
 少し考えた後で詩菜はインデックスの食事のスピードを抑えるための手を打つ。

「インデックスさ~ん、ちょっとお箸をおいてもらえるかしら~?」
「え? どうかした? とうまのお母さん」
「食べっぷりは惚れ惚れするくらいなんだけど~、お味の方はどうかしら~?」
「おいしいよ!」

 予想通りの返答が返って来たことを確認すると、詩菜が次の一手を打つ。

「じゃあインデックスさん的にはどう美味しいのか私に教えてもらえるかしら?」
「どうって言われてもおいしいものはおいしいとしか言えないんだよ」
「そうね。でも味覚で料理を楽しむのも有りだと思うの~。少し食べる速度を落として料理を味わうと、もっと美味しくなってお腹いっぱいになるのよ~♪」
「ホント! ホントにお腹いっぱいになってもっとおいしくなるんだね! 分かったよとうまのお母さん。これからは料理を味わって食べるんだよ!」

 実の所、インデックスはちゃんと料理を味わってはいたが、人から言われるとそうでもないのかって思ってしまったのだ。
 それを詩菜は分かっていて、さっきのようなことをインデックスに勧め、見事に料理の減る速度を落とすことに成功したのだ。
 しかし詩菜は知っていた、あくまで『インデックスの料理を食べる速度』が減っただけに過ぎないと。

「ありがとう母さん! 母さんのおかげで俺達もご飯にありつけそうです!」
「いやー、一時はインデックスちゃんに全て食べられるって不安だったけどさすが詩菜さんね。上手く丸め込んでくれたわ♪」
「でもね~結局食べることは止めないわけだから料理を食べる量は変わらないから大変なことには変わりないのよね~」
「「あっ……」」

 そう、結局の所、インデックスの食欲自体は変わっていないので食糧危機が変わるということは無いのである。
 その当の本人は深夜の時のように滝壺に食べさせてもらい頭を撫でてもらうという、滝壺の飼い犬のようになっていた。

「詩菜ママさん、美鈴ママさん。一体いつになったら初詣に超行くんですか? 私、超待ちくたびれました」
「ごめんね最愛ちゃん。まだみんなの食事が済んでないから上がって待っててもらえる?」
「最愛さん、あの子はどこにいったのかしら~?」

 そこに初詣を楽しみにしていた絹旗が着物(二人からのプレゼント)を着て、上琴新居に現れた。
 着物姿の絹旗に5バカップルは感心していたが、当の本人はそれどころではない感じで視線にはまだ気付いていない。
 詩菜が行方を捜していた人物のことを話そうとしていたが、話すのを止めて、上を指差す。

「当麻おにーちゃーん! あけおめのボディープレスだよーっ!」
「……今、超華麗に超幻想殺しお兄ちゃんにダイビング敢行中です」

 当麻の従妹、竜神乙姫が新年早々、当麻にボディープレスを敢行している所だった。

「ぎゃー!!新たなる義妹四号ですか!?」
「何いってんのよお兄ちゃん、乙姫だよ?お・と・ひ・め!!」
「(ああ…そういえば夏に美琴になってた従妹か…)冗談!!冗談ですよ!?」
「お兄ちゃん夏に会った時もそんな事言って無かったっけ?」
「しょうがないだろう?久しぶりに会ったんだから…?」

何故最後がクエスチョンマークになったかというと。美琴がガン見しているからである。

「…当麻って妹フェチ…?」
「違う違う!!俺は美琴しか愛せないバカ男ですっっっ!!」
「そんな事知ってる♪ん………………………ふぁ…♪」

それを上条の背中から見ていた乙姫は…



「おっ、おにいちゃん!私というものがありながらっ!!??」
「ムッ!!当麻、今の発言なに?そしてコイツ誰?」

「美琴サン正月早々バチバチ言ってますのことよ!!その発言は単なる戯言でそいつは俺のいとこですっ!!」
「戯言ってなに当麻お兄ちゃん!?私はお兄ちゃんのために花嫁修業してたのに!!」

「聞けば聞くほどアンタってやつは………」
「み、美琴?その『アンタ』って言い方懐かしいなあ……スイマセン下手な誤魔化しでした許してくださいゴメンナサいっ!!!」
0.1秒で彼女への土下座敢行!!

だが
「そんなに妹系が好きだったのかこのクソオヤジーっ!!!!!」
「ぎゃーっ!!!不幸だーっ!!!!」

久方ぶりにおいかけっこが始まる。

2人が庭と飛び出していった後、取り残された乙姫は………





「お兄ちゃん彼女いたんだ…詩菜さんが言ってた。ショッキングな事ってこの事だったんだ…。」
「まあまあ乙姫ちゃん、当麻さんも年頃なんだから仕方ないじゃない。」

「うう…、でもさぁ…大好きなお兄ちゃんがいきなり知らないきれいな人とキスしてたら誰だって驚くよ…。」
「おとひめ、その気持ちよーく分かるんだよ!!」

「あ…、お兄ちゃんに首絞められたり首埋められたシスターさんだ…。」
「ううっ…、そのことは掘り返さないでほしいかも…。」

「ごめんなさい」
「別に謝らなくていいんだよ。でもおとひめはとうまの事が大好きだったんだね。」

「うん…」
「でもさ、好きな人の幸せを願うのが本当の愛だと私は思うんだよ。」

「…」
「だからおとひめは別にとうまと縁を切らなくても、ずっと好きでもいいんだよ?」

「本当…?」
「本当なんだよ!!」

乙姫はその言葉を聞くと何かが切れた様に泣きだした。インデックスはそんな乙姫を抱きしめた。
この時、インデックスを見た者はこう思った…。

―――初めてシスターに見えた…。

と、

ちなみにとっくに仲直りした二人が覗いてたりする。

ご飯が食べ終わったあと…

「さて、そろそろ初詣に行くわよ~」
「そういえば、インデックス達は一緒に付いて来るのか」

「うん。初詣に行ったあと、イギリスに帰ろうかな~と考えてたから」
「インデックス、イギリスに帰っちゃうの」

「うん。とうまとみことを邪魔しちゃいけないとから」
「やべ、インデックスが大人になった気がする」

「とうま、それはどういうことかな」
「すみません謝りますから牙を向けないで!!」

「はいはい、そこで喧嘩しないで行きますよ~」

ということで、みんなで上琴の新居を後にした。
しかし、初詣で大変なことになるとは・・・・・・・・・。
目安箱バナー