「【デルタフォース】クラスの3バカの日常/14-10」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

【デルタフォース】クラスの3バカの日常/14-10 - (2010/05/10 (月) 17:24:49) の編集履歴(バックアップ)


その頃、一打、浜面がいる荷物置き場にだんだんと近づいてきた。
まず、『空間移動』で美琴、黒子が到着した。

「お姉様、到着しましたよ。」
「そう。ってアクセラ達、その荷物は何?」
「確かにこれは買いすぎじゃないですか?」

美琴と黒子はキャリーサが買った荷物の量に少し驚いていた。

「俺もこの荷物が誰のか分かねンだよォ。」
「でも打ち止めが『これに触って少しでも傷が付いたら不敬罪だよ』って言われたから王女様の物らしいけど…」

「えっ!そうなの打ち止め?」
「そうだよってミサカはミサカは肯定してみたり。」

美琴も黒子もキャリーサに会っていなかったので驚いていた。(現に美琴は今でもミサワを倒したのは当麻と思っている。)

「ひょっとしていつもn「第三王女じゃ無いよってミサカはミサカは言ってみたり。」

美琴はヴィリアンだと思っていたと思ってそう言おうとしたが、打ち止めに途中で否定した。
そんな話をしていたら、当麻が上空から降ってきた。


ドーン!!ゴロゴロドッシャーン!!

この音は上条が空から落ちて、転がり、キャーリサの荷物にぶつかった音である。
こんな音をしながらも、骨折をしていないのは上条の耐久性のものだ。
………………………あれ?今何だかすごいことをスルーした気がする。
読者様の指摘は間違っていない、そう、上条は今キャーリサの荷物につっこんだのだ。
この時、キャーリサの荷物と知ってる物達のリアクションは……

(まあアイツの事だから大丈夫だろ)

と、そっけない物だった。


「……で、ではわたくしはジャッジメントとしてアンチスキルと合流しますわ。後のことは黒子が出来うるかぎりやっておきますので」

 黒子が理由をつけてこの場を離れたことに当麻と打ち止め以外、すなわちキャーリサの荷物と知らない者達はズルイと思った。
 そこに荷物の大部分の持ち主でもあるキャーリサがご機嫌でやって来た。

「おー、これはまたずいぶんと派手にやってくれたなー上条当麻」
「一応言っておくけどこれ、不可抗力だからな。……でも、荷物をこんなにしたことは悪かった。ごめんなさい」
「よし、許してやろー。形あるものはいつか滅びるわけだし、これくらいで怒っていては王女は務まらんからなー」

 当麻の謝罪一つで簡単に許したキャーリサに美琴、一方通行、浜面は第二王女の心の広さに安心と感動を覚えた。
 しかし、それでも不安は完全には消えないので美琴はおそるおそるキャーリサに尋ねる。

「あ、あの~、キャーリサさん。本当にお咎めは無いんですよね? 不敬罪にはならないですよね?」
「不敬罪? あー、打ち止めに言ったっけなー、そんなこと。心配するな、冗談だから。それに不慮の事故でこーなったんだ、不敬罪にはなるわけないだろー♪」
「よ、よかった~~~~~~」
「ただなぁ、その荷物、全部が全部私のじゃないんだ。私はともかく、後の二人がどー反応するのかは知らんからな」

 キャーリサの口から出た事実に美琴、一方通行、浜面だけでなく当麻も目を点にさせる。
 そんな中、浜面はここに運ばれる前の絹旗の言葉を思い返すと顔色を青くする。

「お、おい浜面? どうしたんだよ? もしかして二人が誰なのか心当たりあるのか?」
「あ、ああ……。言ってたんだよ、確かに絹旗が『私達の荷物番』って。つまりさ、一人は絹旗で間違いないんだけど後一人は分からん」
「お、どーやら後一人が来たよーだ。おいレッサー、だらしが無いぞ。たかだか子供一人運ぶだけだろーが。もースタミナ切れか? 情けないなー」

 キャーリサの言った一人目は浜面によって絹旗だと判明したが、もう一人はまだキャーリサと打ち止め以外は分かっていなかった。
 ちょうどその時、息も絶え絶えながら気を失っているミサワを抱えてやって来たレッサーを指してキャーリサが二人目だと宣言する。

「む、無茶、い、言わないで、ゼェ、下さい、よ、ハァハァ……。戦闘の後に回復魔術、おまけに……あーーーーーっ! 私と絹旗さんのチョコが置いてあった場所がーーーーーっ!」

 レッサーは荷物があった場所の散々な有様に疲れも吹っ飛び、ミサワを器用に抱えたままで荷物があった場所まで駆け寄る。
 荷物を一生懸命漁るレッサーに上琴はさっき彼女が言った聞き捨てては決していけないフレーズについて尋ねる。


「あの~レッサーさん、いまなんとおっしゃいましたでせうか?」
「あの中には私と絹旗のチョコが入っていたんですよ!!」

「「「「な、なんだってーーーーーーーー!!」」」」

上琴、一方通行、浜面は当麻がぶつかった所に絹旗とレッサーのチョコが入っているとは思わなかった。
そんな事をしていたら、絹旗が麦野を連れて来た。

「一体超何の騒ぎですか……ってあーーーーーっ!!私が飾利と涙子には超秘密でお兄ちゃんにあげようとしたチョコの超置いてあった場所が!!」

絹旗は初春、佐天には秘密で当麻にチョコを作っていたのだ。
話は変わるが、初春も佐天、絹旗には秘密で建宮にチョコを作っていたりする。

「麦野、自分で超立てますか!?」
「立てるけど、いきなりどうしたの?っていきなり抱えてた私を離すんじゃないわよ!!」

絹旗は麦野が自分で立てると聞いたとたん、いきなり麦野を離しレッサー同様自分のチョコが大丈夫か確認しに行った。
また上琴、一方通行、浜面はチョコが無事な事を祈った。
そして数分後、絹旗とレッサーは自分のチョコを見つけた。

「良かった~チョコが超無事で。」
「私もチョコが無事でよかった~」

絹旗、レッサーは自分が作ったチョコが無事でホッとしていた。

「超誰ですか!!ここにぶつかったのは!!」
「一体誰がこんな事をしたのですか!!」

絹旗とレッサーは自分のチョコは無事だったが、それでも誰がやっとのか気になった。

「最愛とレッサー、それぶつかったのは俺なんだが…」
「上条さん、なぜぶつかったのでs「レッサー、超待ってください。」

絹旗は当麻がぶつかった理由が下手すると自分のせいかもしれないと思ったのでレッサーを止めた。

「絹旗、一体どうしたのですか?」
「お兄ちゃん、ひょっとしてぶつかった原因って私がここまで超飛ばしたからではありませんか。」

「確かにそうなんだよな。ここに着地ときにそこにぶつかっただよな。」
「レッサー、そこにぶつかった原因は超私です。私がお兄ちゃんを飛ばしたせいで…」

「別に不可抗力だったのなら仕方が無いです。それにチョコは無事だっただから。」
「「レッサー、(超)ありがとう!!」」

当麻と絹旗はレッサーの心の広さに感謝した。
二人がレッサーにお礼している時に浜面、絹旗にとって来て欲しくない人物が来てしまった。


「はまづら……? どうしてむぎのが一緒にいるの?」
「た、滝壺っ! ど、どうしてここに? いや、麦野とは別になーんにも無いぞ、心配するな」

 滝壺がここに来た理由は非常に大きなAIM拡散力場を感じ取ったからで浜面が居たからでは決して無かったりする。
 浜面は何も悪いことをしていないはずなのにもの凄い罪悪感に苛まれている所に、ヤンデレ麦野の攻勢が始まる。

「久しぶりね滝壺。今まで私の浜面の面倒を見てくれてありがとう♪ もうアンタは用済みだからさ、さっさと家に帰ったらどう?」
(ちょっと麦野さーーーーんっ! あんた何言っちゃってくれてんですかーーーーっ!)
「大丈夫、むぎのの言ってることが寝言だってことくらい分かってるから。もう一度言うよむぎの、はまづらから離れてっ!」

 滝壺はそう言った後で浜面に贈るバレンタインのチョコが入った袋をこともあろうか麦野の顔面に投げつけた。
 これにあっさり怒りのボルテージを上げる麦野だが超電磁砲EX(蹴りで放つ超電磁砲のこと)のダメージのせいで、能力は使えない。

「てめぇ滝壺ぉ! しばらく会わないうちに生意気になったわねぇ! 浜面は私のモンなんだよ! あんたの貧相な体にコイツが満足するわけないでしょうが!」
「そんなことはない。はまづらは毎日私で気持ちいいって言ってくれるし、私だってはまづらに気持ちよくしてもらってるから」
「なんだとぉ! 浜面ぁ! 滝壺なんかで満足してんじゃないわよ! 私のテクとナイスバディの方がずっと気持ちいいんだから試しなさいよ、今すぐ!」
(やーーーめーーーーてーーーーっ! こんな所でそんな恥ずかしい会話するのマジでやめてーーーーーっ!!)

 公衆の面前で恥ずかしげも無く恥ずかしいことを言い合う滝壺と麦野に、浜面は恥ずかしさと止められない不甲斐無さに泣きたくなった。
 浜面を巡って言い争う滝壺と麦野、三人の修羅場が幕を開けた。



 浜滝+麦野の修羅場の会話を聞こえないように打ち止めの耳を塞ぐ一方通行だが、彼の視線は未だレッサーの背中に乗っているミサワに注がれていた。
 ミサワに視線を送る一方通行に気付いたキャーリサは彼に近寄った。
 その際、一方通行は打ち止めに聞かせられない話に来たと思い、美琴を呼んで打ち止めを引き取ってもらっている。

「どーやらお前があの子の言っていた第一位のよーだな、白い花婿。安心しろ、気絶してるだけだ」
「だったらアイツの脇腹の血痕はどうゆう意味だァ! てめェアイツに何しやがっ……っ!」

 ミサワの服に付いていた血痕を見た一方通行は激昂してキャーリサに掴みかかるが、彼女の鋭い威圧的な視線に怯み、手を放した。
 キャーリサは胸倉を掴まれたことなど気にも留めず、一方通行に向かって話し始める。

「どーしてお前が自分を殺しにくるよーな子を気にかけるのか、聞きはしない。それはお前の事情だからな。心配するな、確かに血は出したが傷は塞いだ。死にはしないさ」
「……そうか、悪ィな。で、どうしてアイツをココに連れて来た? そのまま置いてきてアンチスキルに拾わせてもいいンじゃねェか?」
「なーに、ちょっとこの子の歪んだ愛ってーやつが気に喰わなくてな。説教してやるのさ♪ 結果次第じゃー連れて行って教育する。ついでだ、お前もあの子と話をしろ」

 自分達の事情に立ち入らないキャーリサに一方通行は感謝したが、ミサワと話し合えという命令だけは困っていた。
 しかし断ることなど出来なかったのでキャーリサに付いて行き、ミサワを担いでいるレッサーの所へ向かい、到着すると、

「…………んっ」

 タイミング良くミサワが目を覚ますのだった。


「あれ、何でミサカは寝ているんだっけ?」

ミサワは起きたばっかりだったので寝ぼけていた。

「あ、起きたようですね。じゃあ降ろしますよ。」

レッサーはミサワが起きるとすぐにミサワを降ろした。
その数秒後、ミサワはさっきまでの事を思い出した。

「あ、そうだったこんな事をしているんじゃなかった。早く第一位を見つけなければ、」
「俺ならここにいンぞ。」
「あれ、何でこんな近くに居るんですか?まあ、ミサカにとってどうでも良いで早く私のものになってください。」

ミサワはなぜ一方通行がこんな近くに居るのか気になったが、今は自分が一方通行を手に入れることを優先した。

「だから、なンで俺がお前のものにならなくちゃいけねぇンだよ!!」
「何故あなたが打ち止めを選んだ理由が分かりません。まだこんなに小さいのに。」

「小さいってどういうことってミサカはミサカは憤慨していたり。あなたなんか目つき悪いくせにってミサカはミサカはさっきの仕返しをしてみたり。」
「なんですて!!胸が小さいくせに生意気なことを言うんじゃないわよ!!」

「この後だんだんと大きくなるから良いんだよってミサカはミサカは言ってみたり。」
「だから、こういうことはこんなところでやるンじゃね!!」

こっちも浜滝+麦野同様、修羅場の幕を開けた。
だが、こっちはすぐに修羅場が止まった。
それはある意味自分に言われている事になってしまう美琴が原因だった。


「ねぇあなた達、それは私に文句を言っているのと同じだよね♪」
「ひぃ!!」
「美琴さん?電池切れのはずなのになんで髪からビリビリなっているんでせうか?」

美琴はミサワと打ち止めにものすっごい殺気が立っていた。
現にミサワと打ち止めは美琴に怯えていた。(打ち止めは口癖を忘れるほど。)
ちなみに美琴が電池切れのはずなのに電撃が出ているのかは不明である。

「あんた達は黒こげになりたいようね♪」
「「すみませんでした!!」」

一秒もかからずにミサワと打ち止めは美琴に土下座して謝った。

「分かったなら良いわよ。でも、また私がいる所でこんな事をしたらどうなるか分かっているよね♪」
「「肝に銘じておきます!!」」

そういうと二人は修羅場なんか忘れ、何事も無かったような感じになった。
また、一方通行は美琴二人の修羅場を止めてくれて感謝していた。



その頃もう一つの修羅場はというと…

「だから、私は滝壺より気持ちよく出来るって言っているだろ!!」
「絶対に私の方が麦野よりはまずらを気持ちよいはずだもん!!」

終わる気配がまったく無かった。
ちなみに浜面が麦野と滝壺を止めていないかと言うと、自分が恥ずかしすぎて鼻血を出して気絶してしまったからだ。
もちろん二人は浜面が気絶している事に気づいていない。


「おお、ここにも同士がいたんですか!!」
「……超やばい、このままじゃ二人の人権が超やばいです……」

そうレッサーと絹旗が感想を残してもギャーギャーアダルトな話をしている二人は止まらない。
とうとうイラダチが頂点に達したのか学園都市最強が動く。

「オイオイオイオイオイ……テメァラ、ガキが聞いてンだろォがァァァああああああああああああああああああああああああああああ!!」

必殺、ロリコンの制裁が発動した。
一方通行は麦野の服を掴むと思いっきり投げ飛ばす。これでアダルトな話は終

「んなわけあるかァァァあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

すぐさま上条が突っ込む。

「オイオイ、これで万事解決だろォが」
「アイツ誰だか知らねえけどあんだけ投げて無事でいるか!!ありゃ普通死ぬぞ!!」
「ンな事言ったらオマエはどォなるンだよ、それにバチバチ腕から出てたから大丈夫だろォ」
「そういうもんか?」
「そォいうモンだァ」


「アクセラレーター!!いきなり何しやがるんだ!!」

吹っ飛ばされた麦野は吹っ飛ばされた後、すぐに立ち上がり一方通行に怒った。

「あのな、そういうことは別に話しても良いンだが、ガキが居るンだからせめて場所を考えろ!!」
「「あっ、」」

麦野と滝壺は一方通行が場所を考えろと言われた事でやっと自重と言う言葉が出てきた。

「今さっきまで私が言ってた事がすごく恥ずかしくなってきた。」
「私も。」

今まで自分が言ってた事がみんなに聞かれていたので恥ずかしくなった。

「とりあえずこの話は後にしましょ。」
「そうね。そういえばはまづらは?」
「確かこの辺りにいたはずだけど…って浜面!?一体どうしたの?」

麦野が浜面が気絶していることに気づき、麦野と滝壺が浜面に近づいた。

「はまづら、聞こえてる?」

滝壺がそう言っても浜面は反応がなかった。

「はまづら、気絶している。」
「どうしよっか?」

麦野と滝壺は浜面の事では揉めるのに浜面が気絶している時は一緒に考えるのだった。



「なぁ上条、あの女だけどよ、あれが第四位だぞ。能力の破壊力に関しちゃ御坂より上って評判のな」
「マジですか! どおりで強かったわけだ……。でもそれでどうして第四位なんだ? なぁアクセラって居ねぇし!」

 麦野のことを丸っきり分かっていなかった当麻に彼女のことを説明した一方通行はミサワの所へと向かった、当麻のことを無視して。
 一方通行が気になったこと、それは今後のミサワの身の振り方だった。

「なァミサワ、てめェこれからどうすンだ?」
「どうするも何もミサカのやりたいことはあなたを殺してモノにすること。それは組織から自由になった今でも変わらないよ。そうすることしかミサカは知らないもの」

 ミサワは本来、一方通行を殺す、または精神破壊を目的として生み出され、その為に非人道的な機会を取り付けられていた。
 しかしロシアでの度重なる襲撃の最中、一方通行は彼女を殺す要因を全て破壊、本当の意味で彼女を解放したのだ。
 だがたった一つの生き方しか知らないミサワ、一方通行に助けてもらった気持ちすらも殺すことに繋げるほどに短絡的、いわば子供にも等しい少女なのだ。

「そーか、じゃー私と一緒に来い♪ お前の知らない生き方ってーのを教えてやる。誰かを殺して満足するよーな生き方はつまらんからな。私の元で色々学ばせてやるぞ♪」

 ミサワを引き取るも同然の言葉を発したのはキャーリサで、これにはミサワも一方通行も唖然とする他なかった。

「……呆れた。自分を殺そうとした人間を勧誘するなんて。しかも『一緒に来ないか?』じゃなくて『一緒に来い♪』だよ。ホント、あなたって変な人」
「何とでも言え。私はお前が気に入った、だからその生き方を正してやりたいってー思った、それだけだ。少なくともお前の愛、あれは私は愛とは認めん」
「そんなのミサカの勝手じゃない! ミサカにはこんな愛し方しか知らな痛っ!」

 キャーリサの誘いに変人と思いながらも好意的に受け取っていたミサワだったが、自分の愛し方を否定されるとすぐさま激昂する。
 しかしそんなミサワをすかさず叩くと、彼女が痛がってることは無視して、ヴィリアンについて話し始めるキャーリサだった。

「まー聞け。私の妹はな、歳の離れたオッサンを恋人にしてんだ。それでな、会う度にそいつとの惚気話を嫌ってくらいに聞かされるんだ、これが」
「だから何? それが一体何の関係があるの?」
「そん時の妹だがな、すっげーいい笑顔で話しやがんだ。すっげー幸せそうな、女の私が見ても綺麗だって思えるくらいのな。誰かを愛するってーのはそんな笑顔が自然に出るもんだ」

 そうキャーリサが言うと、ミサワはハッとして彼女の言いたいことを理解してしまった。

「理解したよーだな。お前の笑顔は歪んだ笑顔ってやつになってる。恋するのなら、愛するのならもっといー笑顔になれ! そーすりゃ人生も楽しくなるってーもんだ♪」
「……そのイイ笑顔ってさ、あなたと一緒にいれば作れるようになるのかな?」
「まー断言は出来んが、少なくとも人生がもっと楽しくなることは間違いねーぞ。どうだ、一緒に英国に来い」
「最後まで疑問形じゃなくて命令形だったね、ホント呆れるよ。……分かった、ミサカはあなたに付いて行く。そして今の人生観を変えてから第一位にアタックする!」

 こうしてミサワはキャーリサと一緒に英国に渡ることを決意、と同時にキャーリサの元で働くことも決定なわけだが。
 そのドサクサで一方通行を全く諦めていない発言にツッコミを入れたのは一打だった。

「ちょっと待てやコラァあああああああああっ! そこは俺のことは諦めて新しい恋を見つけるって言う所だろォ、流れ的によォ!」
「そうだそうだってミサカはミサカは番外固体の諦めの悪さに怒ってみたり!」
「そー喚くな二人とも。この子の意思はこの子のモンだ。想うのも自由、想われるのも自由ってな♪」

 一打はてっきりミサワ自身が反論するかと思ったが、キャーリサがミサワを肯定してきたのを受けてこの第二王女は変人だと結論付けた。
 そんな一打を無視してキャーリサが考えたこと、それはミサワの服装で脇腹辺りは血で染まり、服装自体も一方通行をロシアで襲ってきたもので女の子らしく無いのが不満なのだ。

「さて、お前の服だがどーも可愛くないな。よし! 今から服を買いに行くぞ! なーに心配いらんぞ。面倒見るからにはこれくらいは当然だからな♪」
「あ、あ、ありがとう……」
「礼には及ばん。引き取り、面倒見ると言ったからには私のことは家族と思って構わんぞ♪ 何なら」
「じゃ、じゃあ、あなたのこと、お、お母さんって呼んで……いい?」


「うーん、お母さんか。まあ良いだーろ。それじゃあ行こーぞ。じゃあレッサー、絹旗一緒に行くぞ。」
「「(超)待ってください!!」」

「なーんだ、まだ何かすることあーんのか?」
「あります!!私は上条さんに渡すものがあるのですから!!」
「私もレッサーさんと超同じです。お兄ちゃんに渡すものが超あるんです!!」

「そうは言っても、上条当麻なら彼女と一緒にもうどっか行ってしまったーぞ。」
「「えっ!?」」

レッサーと絹旗が見渡すと上琴はいつの間にかいなくなっていた。

「「(超)いつの間にーー!!」」
「ほら言ったとーりだろ。ということで買い物に付き合え。」

レッサーと絹旗は仕方なくミサワの買い物に付き合うことになり、キャリーサ達と一緒に動くことになった。

「じゃあ打ち止め、俺達も行きますかァ。」
「うんってミサカはミサカは言ってみたり。」

一打もここにいる必要が無いので二人も動くことにした。

「滝壺、とりあえずここに居てもしょうがないからお前の家に行って良いか?」
「………良いよ。」

滝壺は一瞬考えたが、自分の家なら良いだろうと思ったので麦野を滝壺の家に連れて行くことにした。

「でも、どうやってはまづらを運ぶ?」
「じゃあ私が浜面を運ぼう。滝壺は病み上がりなんだろ?」
「………分かった。」

滝壺はまたも考えたが、滝壺自身が病み上がりなので仕方ないと思った。
そして麦野が浜面を運び、滝壺の家に向かうのだった。
目安箱バナー