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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/10スレ目ログ/10-50 - (2011/03/07 (月) 16:24:15) のソース

*バレないようにしたい
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御坂美琴は勇気を振り絞って思い人、上条当麻に告白した。玉砕覚悟で告白したが、上条
は美琴の気持ちを受け止め、付き合う事になった。
付き合い始めてからも上条の性格や美琴に対する接し方などはあまり変わってないが上条
は段々と美琴を本当に愛するようになった。
美琴に周りに付き合っている事を言って欲しくないと伝えられ、上条はその約束を守って
いたが、何回かデートしている所を誰かに見られてるのではないかと心配になっていたが
当の美琴はさほど気にしていなかった。
実際の所知っているのはプリクラを見つかってバレたインデックスだけであり、上条は
上手く言いくるめて口封じをすることができた。

「インデックス、美琴がたま~にここに来て俺より美味しい料理をたくさん作ってくれる
から頼む!みんなには黙っててくれ!!」
「本当?約束なんだよ。毎日来てくれると嬉しいかも」
とまあ、こんな感じだ。ちなみに美琴は渋々ながらも了承済みだ。

そんな二人にラブラブな恋人という生活が新たに追加されたのだが上条は相変わらず不幸
に見舞われていた。

そして土曜日。とある会場にて盛大なお祭りが開催された。たくさんの屋台が並び、
有名人のグッズやオタクにはたまらない代物などがたくさん展示され会場は大賑わい。
そしてこの会場のメインイベントはテレビに出演しているお笑い芸人と学園都市一般の
生徒が混ざってのお笑いコンビコンテストだ。
お笑い好きな人にはたまらない、何とも学園都市らしくないイベントが開催されていた。

その会場の中にとある少女4人がいた。

「佐天さん、チケット4枚なんてよく取れましたね」
「凄いでしょ?私も4枚取れてビックリしたよ。せっかくだからみんなで行きたかったし。
御坂さんと白井さんも来てくれてありがとうございます!」
「こちらこそ誘ってくれてありがとう。お笑いなんて生で見るの初めてだから楽しみ!」
「わたくしはお笑いになど興味はありませんわ。お姉様とのお祭りを楽しむ事が目的ですの。
お姉様、今夜のお祭りは熱~い夜を過ごしませんこと?ウヘヘ」
「勝手に言ってなさいバカ黒子。それより佐天さん、私お笑い詳しくないんだけどお勧めの
お笑いコンビっている?」
「う~ん、私は有名な人より無名なグループをチェックするんです。なので今回私注目の
コンビはこのグループですね。名前だけで勝手に決めたんですけど」

そう言って佐天はパンフレットの出場順に書いてある一つのコンビ名を指さして三人に見せた。

「格好いい名前ですね。お笑いの名前にはもったいないというか・・・」
「これのどこが格好いいと言いますの初春?あなたのセンスには驚きました」
「いいじゃないですか白井さん!まだ誰が出てくるのかわからない分楽しみが増える物
ですよ。期待した分がっかりする事もあるかもしれませんが・・・御坂さんもそう思いませんか?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「「「御坂さん(お姉様)?」」」

三人の声かけを思いっきり無視した美琴。無視したというより全く声が聞こえなかった。
美琴は佐天が指さしたコンビ名を見てからずっと固まっていたのだ。

(何よこの名前は・・・悪ふざけにも程があるでしょうが・・・まさかと思うけどアイツ・・)

『それではこれよりお笑いコンテストを開催します!優勝はどのコンビになるのか!
まずはエントリーナンバー1番!コンビ名は・・・・』

美琴の気持ちなどそっちのけで大会は盛り上がり始めた。



話は遡って木曜日の夕方。ツンツン頭の少年上条は寮に戻りいつもの生活を送っていたのだが・・・

「とうま!最近またもやし料理ばっかりでいい加減飽きたんだよ!」
「うるせえ!大体上条家の家計が苦しいのはお前が全ての原因なんだこの爆食シスター!」
「爆食なんてひどい!これでも女の子なんだからね!!」ガブッ!
「痛だあああああ!!それのどこが女の子なんだ!!」

そんなやりとりを行っていると訪問者がやってきた。
訪問者は隣の住人、土御門元春だった。

「はーいカミやん、ちょっとお願いがあるぜよ」
「いきなり何を言い出すか当てよう。またイギリスに行けとでも言うんだろ!」
「残念、大ハズレだぜい。今回は俺個人の頼み事ぜよ」
「上条さんは拒否権を発動する!!」
「ちょ・・・カミやん、まだ何も言ってないぜよ・・・」
「あれ?そうだっけ?まあ聞いてやるだけ聞いてやるよ」
「んにゃー。実はカミやんに既に拒否権はないぜよ。俺とお笑いコンビを組め」
「はあ!?」
「お笑いコンテストがあってな、優勝賞金はなんと500万。山分けしても250万。
俺たちにとっては本当にでかい金ぜよ」
「上条さんはお金に目が眩み拒否権を使用する事を中止します!」
「じゃあ話は決まり。明日学校で早速ネタ作るぜい」
土御門は言うだけ言って勝手に自分の部屋に戻っていった。

「とうま~、つちみかどは何の話だったの?」
「ふっふっふ。インデックスさん、これからはもやし料理とはおさらばかもしれませんよ!」
「ホント!?わーいわーい!」
「しかしもうしばらくはもやし料理で我慢してください」
「・・・・・・・・・・」ガブッ!!
「ぎゃあああああ!!」



翌日の金曜日、学校に登校した上条は既に机に座っていた土御門に早速声をかけた。

「よう土御門、少し気になったんだけど何故お笑いコンテスト出ようと思ったんだ?
やっぱり金に目が眩んとか?」
「それもあるが舞夏のためにメイド服を買おうと思ってにゃー。本当に舞夏は俺が兄貴で幸せ者ぜよ」
「・・・・・・・・ただの変態シスコンじゃねえか」
「変態とは聞き捨てならないぜよカミやん。メイド学校に通ってる妹の事を思っての事だぜい」
「ほう、これはネタにできる内容だな」
「カミやん、俺で笑いを取るのは構わんが舞夏を笑いものにしようという考えだったら貴様
をぶっ殺すぜい」
「俺を殺すな。お笑いに出られなくなるぞ」
「そうだったにゃー。危うく俺がピンで出るとこだったぜい」

学校にいる間二人は授業中も昼休みもネタを作ろうと思案を出し合った。
小萌先生の授業だけは泣かれたら困るのでさすがに黙っていたのだが、他の人から見ると
ネタ作りというより仲が良い友達がただバカ話しているだけのように見えただけなのだが。

そして放課後、上条と土御門は誰もいない教室でまだネタ作りを行っていた・・・

「結局決まったのはコンビ名だけか・・・」
「んにゃー、てきぱき進むと思っていたんだが間違いだったにゃー」
「まあ、俺らお笑いなんて素人なんだしまだネタ作り一日目じゃないか。気長に作ろうぜ」
「急がないとダメなんだぜい。コンテストは明日なんだからにゃー」
「はあ!?明日だと!?」
「言ってなかったかにゃ?」
「初耳だ!!どうしてくれるんだ!俺は明日学園都市の笑いものになってしまう・・・」
「学園都市とは規模が小さいぜい。どうせなら世界中の笑いものぜよ」
「規模がでかくなってるんですけど・・・それと言いだしっぺのお前が開き直るのおかしいだろ」
「開き直ってなんかないぜい。明日の模様は世界中に生中継されるからにゃー」
「おい!規模が本当にでかくなってるぞ!テメエ、こんな無謀な事に500万という餌を
ちらつかせやがって・・・ぶっ飛ばす!!」
「へいへい、もう完全下校時間に近いから俺は帰らせてもらうぜよ。明日のネタはアドリブ
で行くにゃー」
「何?完全下校時間だと?いかん!!美琴との約束・・・・じゃない!スーパーのタイム
セールに行かなければ!!」

上条は土御門を完全に無視して、ネタ作りも放置して教室を出て行った。
しかし土御門は上条が言い間違えたセリフをしっかり聞き逃さないでいた。

「ほう。これはいいネタになるかもしれないぜい」
そして土御門は携帯を取り出してある人物達に電話をかけた。




話は戻ってお笑いコンビコンテストのステージ裏、そんなこんなで上条と土御門は今かと
スタンバイしている他のコンビに混ざって準備していた。

「本当にアドリブで大丈夫かよ・・・」
「任せろい。カミやんは俺が言った事に思ったように返事してりゃあいいぜよ。この土御門
サマが会場を爆笑の渦に巻き込んでやるにゃー」
「どこからそんな自信が出てくるのか知りたいですね・・・」
「実は昨日、必要悪の教会、学園都市上層部、天草式の連中、その他もろもろにネタを提供
してもらったぜよ」
「へえ、一体どんなネタなんだ?」

「カミやんの事だにゃー」

「えっ!?何でそこで俺が・・・」
「考えてみろい。俺はカミやんの事なら何でも知ってるつもりだったが他の連中に聞いた話
も凄かったにゃー。カミやんの不幸話だってよく考えると結構面白いからな。それと
フラグ体質なんかも男なら羨ましがるスキルだぜい。これをおもしろおかしく話せば
500万は俺達のモノぜよ!これなら問題もなく笑いものになる心配ないぜい」
「俺は非常に嫌なんですが・・・」
「大丈夫ぜよ。世界に生中継されてるから魔術や科学の話は上手く誤魔化して話すから」
「そういう問題じゃなくて・・・」
「おっ!いよいよ次が俺達の出番だぜい。気合い入れろカミやん!」
「・・・・・・不幸だ」


『続きましてエントリーナンバー・・・・』

「次、佐天さん注目のコンビが出てきますよ!」
「わかってるよ初春!ああどんな人なんだろう楽しみ!」
「あなた達二人のずっと期待する声を聞いてるとわたくしも少し楽しみになってきましたわ」
「さすが白井さん!わかる人ですね~。御坂さんもそうでしょ!?」

「・・・・・・・・・ブツブツ」

「なんか御坂さん怖い・・・」
「さっきからずっとあんな状態ですの。一体何が不満なのやら」

美琴はパンフレットで見たあのコンビ名がまだ頭から離れなかった。完全に思考が停止
しているが、三人の話し声はしっかりと聞いていた。

(いよいよこのコンビか・・・まさかとは思うけど・・・嫌な予感しかしないのは何故かしら・・・)

アナウンサーの声が大きく響いた。





『イマジンブレイカーズです!!どうぞ!!』



入場音と拍手が鳴り、先頭を切って土御門が中央にあるマイクに向かって走り、それを追う
ように上条が続いた。
この時美琴はステージを見たまま完全停止した。

「どうもーイマジンブレイカーズだにゃー!」
「・・・・不幸だ」
プロ顔負けの挨拶をした土御門とは裏腹に上条はいつもの口癖をマイクに向かって言い放った。

「その幻想をぶち殺す!」
「ごぼぁ!?」

上条はいきなり自分の決め台詞を土御門に言われながらパンチを喰らった。いきなりの
マジパンチに会場は思いっきり引いてしまい、出だしのつかみは最悪だ。

「何すんだてめえ!それ俺の台詞だっつーの!」
「そんな事言ってわかるのは世界に数人しかいないから無駄口叩くのはやめろカミやん」
「てめえこそ猫みたいな口調やめろ!」
「いいのかにゃ~そんな事言って。カミやんのあることないこと言ってもいいのかにゃ~?」
「おい、その目はマジであることないこと言うつもりだな!やめろ!!」
「会場のみんにゃ~、聞きたいかにゃ~!?」

会場は大きな拍手で応え、実際に声を出して「聞きた~い!」と言った佐天や初春もいた。

「ちょっとみなさん落ち着きましょう!俺の話聞いても何も笑えるとこなんか・・・」
「さあそれではカミやんといえばお馴染み不幸話から行くぜよ。何もない場所でこけるのは
当たり前、犬の糞を踏んでしまうのも当たり前。バスを待っているのにバスに素通りされる
のも日常茶飯事、狙ってもいないのにボールを踏んづけて盛大にコケるなんていつものこと。
携帯を踏んで壊したりキャッシュカードも踏んで壊した事もあったにゃ~カミやん。
よく考えると何か踏んでばっかりだぜい。まだこれくらいなんて序の口だにゃー」
「うおおおおおおおおお!!!やめろぉ!!恥ずかしい!!」

マイクが割れるくらいの声を出して上条は頭をかかえて叫んだ。
上条の本気の恥ずかしがり方が面白くて会場から笑いが起きた。

「それと男性諸君にはむかつく話だがこいつは色んな所で女の子にフラグを立てまくって
るにゃー。女性がハンカチを落として拾ってあげるだけでフラグを立てるとんでも能力だぜい」
「おい!フラグって言い方やめろ!勝手にお前らが言っているだけじゃねえか!」

そんな言い訳をよそに会場からは上条に対してブーイングが起きた。今日のお客さんは
本当にノリがいい。

「事実を言ってるだけだぜい。しかしカミやん、昨日は最高のネタを提供してくれてありがとうぜよ」
「??昨日?」
「昨日カミやん、俺を置いてどこに向かって行ったかにゃ?」
「す、スーパーに行ったけど・・・」
「んにゃ~スーパーに行く前ぜよ。俺の情報によれば公園にいたはずだが」
「んな!!何故お前が・・・」
「昨日舞夏から『兄貴~、これを明日のお笑いコンテストで使うといいぞ~』と言われて
預かったんだにゃ~」
土御門がアロハシャツのポケットから取り出したのはICレコーダーだった。

「昨日の夕方5時50分頃、某公園にて。この時間にカミやんはここにいたにゃ~」
「土御門、それは・・・」
「舞夏が二人の会話を録音してくれたにゃ~」
「な!!それだけはやめろ!俺よりもアイツが・・・」
「会場のみんにゃ~、どんな内容か知りたいかにゃ!?」

会場は一気に大歓声に包まれた。もちろん聞かせろという意味だ。
佐天、初春もその中に混ざってやんやと叫んでいるが一名だけ顔を真っ赤にして焦っていた。

「お姉様?」
「やばいやばいやばい・・・」
「・・・?」

「という事でオーディエンスに応え聞かせてやるぜい。」
土御門は上条を動けないように腕をロックしながらICレコーダーをマイクに近づけ、再生
ボタンを押した。そして二人の会話とやらが会場に流された。



『もう遅い!今日補習はないって言ってたじゃない!』
『悪い!勘違いしてて今日もあったんだよ(お笑いのネタ合わせしていたなんて言えねえ。
しかも出場するなんて教えてないし・・・)』
『じゃあ早く連絡ちょうだいよ!ここで当麻を待っている間何回ナンパされた事か』
『いや、悪かった!お詫びに金銭面以外の事ならなんでもします!』
『なら今ここでキスしなさい』

会場はおぉ~と声を漏らした。

『ここでか?人がいるし恥ずかしいから無理です!』
『何?なんでもするんじゃないの?』
『そもそもまだ手を繋いだだけでふにゃ~とかなってるからそっちがまだ無理だろ』
『う、う、うるさい!じゃあ・・・私のハードルを下げて・・・』

会場はなんだよ~みたいなため息が出ていたがまだどんなメルヘンが待っているか
わからないのでまだワクワクして聞いていた。

『私を抱きしめて・・・』
『俺からすればまだハードル高いが・・・それに知り合いに見られたら嫌じゃないのか?』
『いいの!ここでキスができないならせめての償いよ!友達には明日全部教えるつもり
だったから一日早くなってもどうって事ないから』
『よくわからないけど・・・・・いいのか?』
『・・・・・・・・・うん』

モゾモゾと何かの音が聞こえた。どうやら抱きしめた時に二人の服がこすれた音のようだ。

一瞬の静寂。会場全員が「あ、抱きしめたんだな」と理解した途端割れんばかりの拍手が
鳴り響いた。

「やっばぁ!初春これってカミやんって言う人の彼女なんだよねきっと!」
「間違いないです!それにしても彼女さんも結構大胆ですね~」
隣で佐天と初春が目をキラキラさせながら話しているのを見て美琴はもう泣きたい気分でいた。

「静かにしろい!まだ続きがあるぜよ!」
土御門が声を張り上げ、会場はびっくりする早さで静かになった。

『あのさ、ひとつお願いがあるんだけど』
『ん?どうした?』
『このまま抱きしめた状態で愛してるって言って』

この台詞に会場はまた大きくどよめいた。

『は、恥ずかしすぎるんですが・・・』
『何でも聞いてくれるんでしょ?男なら二言はナシよ』
『わかったよ』
『愛してるの後に名前も呼ぶのよ。感情がこもってなかったらもう一回だからね』
『わかったよ・・・』
『・・・・・・・・・』
『愛してるよ、美琴』

このレコーダーの中で彼女の名前は出ておらず、最後の最後で『当麻』と呼ばれている少年
により彼女の名は『美琴』であると会場の全員に知られる事になった。
もちろん美琴とは御坂美琴のことである。まだ誰にも付き合っている事を教えていない。
知っているのはインデックスだけだと上条に知らされていた。自分の隣にいる3人は知る
訳もない。ましてや最後に3人は知っている友人の名前が出てきただけあってもう止まらない。

「み、美琴ぉ!?」
「美琴って御坂さんですよね!?」
「おおおおおおおお姉様!まさか既にあの類人猿と過ちを!?」
「御坂さん!どうして私達に教えてくれなかったんですか!?」
「あの人が御坂さんの彼氏・・・御坂さんはあの人と抱き合って愛してると言わせたんですね」
「類人猿めが!よくもわたくしのお姉様に。きぇぇぇぇぇ!!!!」

「不幸だわ・・・世界中に知られるなんて・・・」


世界に知られてからこの後美琴に刺客がやってくる事が・・・

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