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上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/16スレ目短編/604 - (2011/07/11 (月) 23:50:37) のソース

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差し込む陽射しで瞼が開かれた。
太陽の光に照らされ目覚めた少女の名前は御坂美琴。
この学園都市で7人しかいないレベル5の第3位である。
彼女がいるのは自身の学生寮ではなく、彼女の彼氏である上条当麻の男子寮である。
隣で幸せそうな顔をして寝ている当麻を起こさないようにベッドから起き上がる。
第三次世界大戦後、当麻からの告白を美琴が受け入れたため晴れて二人は恋人となった。


付き合い始めた頃には、レベル5の超電磁砲とレベル0の無能力者が付き合うことに
疑問を感じる者、嫉妬する者、憧れの眼差しを送る者などさまざまであったが二年の月日が経った今ではそのような人も減ってきた。
理由は二つある。
一つは時の流れ。
そして二つ目は二人の幸せそうな顔だ。
常盤台中学のエースであり、誰にでも分け隔てなく接し、ルックスも良い美琴は同性はもちろん異性からも絶大な人気を誇っていた。
また、当麻も持ち前の不幸体質を抱えながらも数々の女性を救い、そのことで現在は1万人弱の人々から恋心を抱かれている(本人は無自覚)。
初めはそんな二人が付き合うことが信じられなかった周囲だが、美琴がとある高校の前で毎日当麻を待つ姿や
休日のデートでは、普段の生活では見せた事のないような笑顔を振りまく姿、
当麻が学校で毎日のように美琴の話をする姿を見た周囲の人々はだんだんと現実を理解していった。
それでも美琴に当麻と別れて俺と付き合おうと言い寄って来る者や、当麻に告白してくる女子はいるようである。


二人が恋人になって月日が流れてゆき、美琴が高校生になり寮を出ることをきっかけに、美琴から当麻に同棲を申し込み今の生活が始まった。
両親から同棲の許可を取ることが難しいと考えていたのだがことはすんなり進んでいった。
「美琴ちゃん。これから毎日上条君と生活するんでしょー。これを記念に大人の色気たっぷりな下着を買えばいいじゃない~。」
なんてことを言って茶化してくる人物は美琴の母・御坂美鈴。
「上条君。美琴のことをこれからも頼むよ。私からは言うことは以上だ。」
と言ってきた人物は美琴の父・御坂旅掛。
あっさり許可をもらえたことに拍子抜けしたが、それだけ信頼を寄せられていることが何より嬉しかったりする。
寝ぼけた顔と髪を整え終えた後に、トーストとスクランブルエッグ、コーヒー、二人分の朝食を用意して
二人分の弁当を作り終えたところで当麻を起こす。

「当麻、当麻、朝だよー。ほら起きた起きた。」
「……ん、おはよう美琴。」
「おはよう、当麻。」

「おはよう」と言葉を交わし1日が始まるその朝を、これからも毎日二人で迎えることって素敵じゃない?
目が覚めたらいつも隣にいる、当麻との時間が大切に思える。
慣れちゃダメよ ねえ、分かってるの?この生活は当たり前じゃなくて幸せなんだよ。もし大事にしないなら知らないよ。
と心の中でつぶやいてみるが、当麻に言うのは少し恥ずかしいので隠しておこう。


「今日のご飯もおいしいな。上条さんはこれで一日頑張れる気がしますよ。」
「大げさねえ。うん。でも嬉しい。今日の夕ご飯も張り切って作っちゃうね。」
「毎日ありがとな。今日の仕事は八時までには終われそうだから一緒に食べられると思うぞ。」
「本当!!楽しみに待ってるね。……ってそろそろ着替えなきゃ会社に遅れるわよ。」
「おお、もうそんな時間か。じゃあちゃっちゃと着替えて行きますか。」

当麻は現在統括理事会で働いている。
仕事は始まったばかりな上に毎日大変な日々で命を狙われることもあったりするが、やりがいのある今の仕事を誇りを持っている。
美琴に心配をかけてしまうこともあるが俺のことを信じて待っていてくれる。そんな美琴がいるからこそ、俺も頑張れるんだ。
なんてことを思っていたりするが、恥ずかしくて言えねー。
そんなこんな思っているうちにもう家を出る時間になった。

「じゃあ美琴行ってきます。」
「行ってらっしゃい当麻。」

言葉を交わした二人の唇が重なる。触れる程度のキス。
これは二人が同棲を始める日から行っていること。そしてこれから先も行われていくこと。
このキスが当たり前にならないような、今日、明日、明後日、その一日一日を大切に二人で過ごしたい。
この気持ちを十年、二十年先、おじいちゃん、おばあちゃんになっても忘れないでいよう二人で歩んでいこうね当麻。

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