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翌朝 午前5時30分
初春はベッドの中でまどろんでいた。
だが。
「おっはよー!!3人とも起きなさ~い!!!」
ガバッ!
「「「ふぇ?」」」
たたき起こされた初春、佐天、絹旗は。
「ムニャムニャ…超早すぎませんか?…zzz」
「ですよね~zzz」
「佐天さん達に1時くらいまでいじられてて…zzzz」
二度寝モードに突入仕掛けるが
その幻想をぶち壊すのはもちろん
「ムムム~!?この美鈴さんがはりきって準備しようってのに二度寝とは何ごとじゃ~!!!」
バシバシベチン!!!
「「「痛いっ!!!」」」
「超何すんですか!」「そうですよ…って早!?もう蒲団がない!!」
「美鈴さん元気よすぎですぅ~。なんでそんなにはりきってんですかぁ~??」
それに対して美鈴が答える
「そりゃ両家の父親達が来るからよ!」
「「「(超)なんですって!?」」」
「超こうしてはいられません!」「初春、さっさと着替える!!」
「そういいながら二人して脱がさないでくださいーっ!!!!!」
ちなみにパーティー参加者の「学園都市外出許可証」をいつの間にか準備していたのは…
「母さん早速やってるな。」
「あら父さん早かったわね。」
御坂旅掛である。
美琴の父親と初対面の3人は…
「は、はじめまして!!御坂さんの友達の初春飾利です!!」
「同じく御坂さんの友達の佐天涙子です。」
「え?ああ私はこちらの佐天さんのほうの超友達です!!」
「「「(超)よろしくお願いします!!」」」
なんとかあいさつできた三人だった。
---------------
ちょっと時間は飛びまして、こちら上琴
トントントントン…
「ふぁ~あ…」
「あ、当麻あはよ♪」
「おはよう…」
チュッレロレロレロ…
最近の二人の朝である。
「ふう、さてさて、今日の朝飯は何かな?」
「今日はね、ご飯と鮭とお味噌汁よ。」
「今日は和食か」
「そ、はやく食べよ。」
「はいはーい!」
隣の土御門と白雪は…
----------------
「にゃぁ~…zzz」「元春、朝だよ、起きなさい!!」
ズッドーン!!!
朝からけたたましい音。
白雪がベッドから土御門を引きずり落とした音である。こうでもしないと起きないからなのだが…。
「痛いにゃー。………zzzzz」
「ムムム、慣れちゃって起きない!どうしようかな~?」
5秒ほど考えて。
白雪は指先に氷の粒(といっても手のひらサイズのボール型)をつくる。
昔はできなかったのだが、最近なぜかうまくできる。
そしてそれを土御門の首筋へ……
「にゃーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
金髪グラサン男、起床。
そのころむかいの青ピ宅では…。
-----------------
「○○様ー!!ああ、○○様○○様○○様○○さっまー!!ああ!!○○様のにおいがあん♪」
「変な声だすんやない!!」
「グフフフ…、遂に○○様と甘ーい夜をすごせましたわ!!」
「んなことしてないやろ!!(確かに一緒にはねたけどね)」
その頃の黄泉川の家では…
--------------
「ゲコ太ぁ……ゲコ太ァ……ミサカはミサカは……ムニャムニャ」
「ハシャぎすぎだろぉ、ゲコ太一つでヨォ。結局明け方まで騒ぎやがって……」
「しょうがないじゃんよ。大好きなゲコ太を大好きなあんたから貰ったんだ。オールナイトも当然じゃん」
「それにしても最近のあなた、打ち止めに本当に優しくなったわね。もしかして結婚を視野に入れ始めたの?」
一方通行のプレゼントでハッスルしてようやく眠った打ち止めの横で、黄泉川と芳川にからかわれる一方通行。
大声で文句を言いつつも、特に否定もしない一方通行だが本人は全く気づいていない。
するとそこへ黄泉川の携帯に一通のメールが届いた。
「ジャッジメントの初春……ああ、あの花飾りの子じゃん。何々……へえ、嬉しいお誘いじゃんよ」
メールの相手は初春で、内容に目を通した黄泉川は一方通行と芳川に問いかける。
「一方通行と打ち止めは参加決定として、桔梗、今日は何か予定あるじゃん?」
「それって嫌味? 貴女と同じで恋人居ないんだから完全にフリーよ」
「決まりじゃん。さっき知り合いのジャッジメントの子からパーティーのお誘いがあったからみんなで行くじゃんよ」
「ンだとぉ! みんなってどうゆうコトだァ! つーかさっき俺とクソガキは参加決定とか抜かしたよなァ!」
黄泉川の一方的な通告に怒り心頭の一方通行だが、大人の女性二人は全く恐れていない。
そんな一方通行を黙らせたのはまたしても送られてきた一通のメールだった。
(初春……? 誰だァ? パーティーの主催者だとォ! 上等だァ、今からとっ捕まえて……! …………ッ!)
「どうしたじゃん? 一方通行。もしかして参加しないつもりじゃん?」
「行きゃァいいンだろうがァ! 畜生がァ!」
「それでいいじゃんよ。時間は追って伝えるらしいから打ち止めが起きるまではゆっくりするといいじゃん」
初春からのメールを見ていた一方通行は絹旗の時とは逆に、顔を紅潮させながらパーティー参加の旨を伝えた。
その頃、神裂と建宮はというと……
-------------
「あの~プリエステス。いい加減許して欲しいのよね……」
「許す? 誰を? ああ、女子トイレの個室で女の子の会話を聞いていた変態のことですか? ダメです」
情報の出所が気になったので何気なく建宮に尋ねた神裂は、目の前の男を徹夜で説教した。
教皇代理を務め上げた男が、天草式魔術をあろうことか女子トイレに入る為、あまつさえ盗み聞きしたのだから当然といえば当然。
「仕方なかったのよね! 禁書目録につられて食いまくってたら腹が痛くなって、しかも限界ギリギリだったからやむなくという事情を察して欲しいのよ!」
「それくらい我慢しなさい! いい歳した大人がそんなことで魔術を……情けない。ですがもういいでしょう。私達もどう動くのか決めないといけませんし」
そう言って神裂は建宮を縛り上げていたワイヤーを解いてやった。
そこへ神裂の最期に言った言葉が気になった建宮はやや真剣な表情で彼女に尋ねる。
「我らがどう動くとはどうゆうことなのよね? そんなの決まってるのよ! プリエステス御自ら大精霊チラメイドでパーティーに乱入するのよ!」
「しません! そもそもそんなもの二度と着ません! それに建宮、私達がいつパーティーに参加すると言いました? そもそも呼ばれても居ないのに」
「……そ、そうなのよね。だったらプリエステスは一体何をお悩みなのよ?」
今日という日が終わったら目の前のバカは病院送りにする、そう誓った神裂だった。
しかし今はそんなことはどうでもいいので建宮の疑問に答えることにした。
「あなたが聞いた女の子のことです。その子がどんなことを言っていたのか覚えていますよね」
「当然なのよね。上条当麻も御坂嬢も大切な人、笑って祝福出来る、私は大丈夫、かいつまんで言うとこんな感じなのよ」
「そうです。これはもしかしたら我々、というか建宮のような人種が乱入して台無しにしていいものでは無いのかもしれません」
「それってどうゆうことなのよ?」
神裂の考えが全く分からない建宮に頭を悩ませながらも、神裂は自分なりの考えを彼に伝える。
少しして神裂の言うことを理解した建宮は、
「そ、そんな考えをまだ見ぬあの子は考えてたのよな! 不味い、非常に不味いのよね! 健気な女の子の願い、絶対に叶えてみせるのよ!」
随分と見せていなかった教皇代理に顔つきになって立ち上がると、熱く熱く自分の決意を宣言する。
その所々に変な引っかかりを感じつつ、神裂も立ち上がって出立の準備をした。
「それはあくまで私の考えです。ですがもし当たっていたら私は騎士団と一戦交えるつもりです。建宮、力を貸してくれますか?」
「当たり前なのよね! この建宮斎字、いや天草十字凄教一同、いついかなる時もプリエステスとまだ見ぬ我が姫君の為に戦う所存なのよね!」
「(後で色々と問いたださねばいけないようですね……)ありがとうございます。ですがまずは事実確認です。パーティー会場の御坂家へ向かいますよ」
こうして神裂と建宮は後のことは対馬に任せ、自分達の道を決める為に御坂家へと向かうのだった。
ちょうどその頃、浜面と滝壺はといえば……
-----------------
「はまづら、なんか変な手紙が来た。」
「あん?ナニコレ?…招待状!?なんでなんで!?」
「差出人の連名の中に「初春」ってあるからそれだと思う。」
「なんか面白そうだなあ。行くよな?」
「もちろん!」
ついでに言っておこう。
この会話がなされたのは浜面の家である。
---------
そのころ天草式の浦上と対馬は。
第23学区の空港にいた。
そこの国際線ロビー、正確には到着口付近で来る人間をチェックしていたのだが、
ある一人の英国人男性が降りて来るや顔を見合わせ、頷きその男の前に立ちはだかる。
その男とは…
「騎士団長、本当に来たのですか…?」
「フム、私はあなたが残念そうなのが不思議なのだが…」
その時対馬の近くにいて周りをなおも警戒していた浦上が到着口からもう誰も出てこないのを見てホッとしていった。
「よかった。クラッシャーアークビショップは来てないようです。」
だが。
「それなのだがな……」騎士団長が言いよどむ。
「私としても何しでかすかわからないからと再三再四女王陛下にも『アークビショップの務めはロンドンに合って陛下の諮問にお答えすることです』と申したのだが…」
「「ましゃか、まさか?」」
騎士団長は告げる。
「アークビショップからの伝言だ。『超音速何とやらは恐ろしきにつき、普通ので行きけるよ。それまで待ちや。』」
「「えええええええええっ!!!!!?????」」
「それとだな、ロンドンで知り合った御坂旅掛氏から昨日メールが来てな。」
そういうと騎士団長はプリントアウトされた紙を懐から取り出す。
「どうして私と上条が知り合いなのを知ってたのか謎だが……招待状だ。」
「私たちも先ほど受け取りました。」
そう言って対馬達も取り出す。
こちらは普通の便せん。(封蝋がしてあるあたり普通かどうか少し疑問だが…)
「それとなぜかアークビショップにもとどいたらしい。」
「「ななななんですってぇ!!!????」」
「それでは追い返すこともできないです!!」
「追い返す?バカを言うなパーティーだぞ。それに出てこようとした陛下を止めた私に感謝してもらいたいものだ。」
「それは感謝してもしきれません。が!!アークビショップが来る時点でプラスマイナスゼロです。」
「そんなにすごいのか?」
天草式の二人は答える。
「そりゃすごいの何のって…。」
「言葉にするのも恐ろしいです…」
「そ、そんなにか?」
「「そんなに…」」
翌朝 午前5時30分
初春はベッドの中でまどろんでいた。
だが。
「おっはよー!!3人とも起きなさ~い!!!」
ガバッ!
「「「ふぇ?」」」
たたき起こされた初春、佐天、絹旗は。
「ムニャムニャ…超早すぎませんか?…zzz」
「ですよね~zzz」
「佐天さん達に1時くらいまでいじられてて…zzzz」
二度寝モードに突入仕掛けるが
その幻想をぶち壊すのはもちろん
「ムムム~!?この美鈴さんがはりきって準備しようってのに二度寝とは何ごとじゃ~!!!」
バシバシベチン!!!
「「「痛いっ!!!」」」
「超何すんですか!」「そうですよ…って早!?もう蒲団がない!!」
「美鈴さん元気よすぎですぅ~。なんでそんなにはりきってんですかぁ~??」
それに対して美鈴が答える
「そりゃ両家の父親達が来るからよ!」
「「「(超)なんですって!?」」」
「超こうしてはいられません!」「初春、さっさと着替える!!」
「そういいながら二人して脱がさないでくださいーっ!!!!!」
ちなみにパーティー参加者の「学園都市外出許可証」をいつの間にか準備していたのは…
「母さん早速やってるな。」
「あら父さん早かったわね。」
御坂旅掛である。
美琴の父親と初対面の3人は…
「は、はじめまして!!御坂さんの友達の初春飾利です!!」
「同じく御坂さんの友達の佐天涙子です。」
「え?ああ私はこちらの佐天さんのほうの超友達です!!」
「「「(超)よろしくお願いします!!」」」
なんとかあいさつできた三人だった。
---------------
ちょっと時間は飛びまして、こちら上琴
トントントントン…
「ふぁ~あ…」
「あ、当麻おはよ♪」
「おはよう…」
チュッレロレロレロ…
最近の二人の朝である。
「ふう、さてさて、今日の朝飯は何かな?」
「今日はね、ご飯と鮭とお味噌汁よ。」
「今日は和食か」
「そ、はやく食べよ。」
「はいはーい!」
隣の土御門と白雪は…
----------------
「にゃぁ~…zzz」「元春、朝だよ、起きなさい!!」
ズッドーン!!!
朝からけたたましい音。
白雪がベッドから土御門を引きずり落とした音である。こうでもしないと起きないからなのだが…。
「痛いにゃー。………zzzzz」
「ムムム、慣れちゃって起きない!どうしようかな~?」
5秒ほど考えて。
白雪は指先に氷の粒(といっても手のひらサイズのボール型)をつくる。
昔はできなかったのだが、最近なぜかうまくできる。
そしてそれを土御門の首筋へ……
「にゃーーーーっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
金髪グラサン男、起床。
そのころむかいの青ピ宅では…。
-----------------
「○○様ー!!ああ、○○様○○様○○様○○さっまー!!ああ!!○○様のにおいがあん♪」
「変な声だすんやない!!」
「グフフフ…、遂に○○様と甘ーい夜をすごせましたわ!!」
「んなことしてないやろ!!(確かに一緒には寝たけどね)」
その頃の黄泉川の家では…
--------------
「ゲコ太ぁ……ゲコ太ァ……ミサカはミサカは……ムニャムニャ」
「ハシャぎすぎだろぉ、ゲコ太一つでヨォ。結局明け方まで騒ぎやがって……」
「しょうがないじゃんよ。大好きなゲコ太を大好きなあんたから貰ったんだ。オールナイトも当然じゃん」
「それにしても最近のあなた、打ち止めに本当に優しくなったわね。もしかして結婚を視野に入れ始めた?」
一方通行のプレゼントでハッスルしてようやく眠った打ち止めの横で、黄泉川と芳川にからかわれる一方通行。
大声で文句を言いつつも、特に否定もしない一方通行だが本人は全く気づいていない。
するとそこへ黄泉川の携帯に一通のメールが届いた。
「ジャッジメントの初春……ああ、あの花飾りの子じゃん。何々……へえ、嬉しいお誘いじゃんよ」
メールの相手は初春で、内容に目を通した黄泉川は一方通行と芳川に問いかける。
「一方通行と打ち止めは参加決定として、桔梗、今日は何か予定あるじゃん?」
「それって嫌味? 貴女と同じで恋人居ないんだから完全にフリーよ」
「決まりじゃん。さっき知り合いのジャッジメントの子からパーティーのお誘いがあったからみんなで行くじゃんよ」
「ンだとぉ! みんなってどうゆうコトだァ! つーかさっき俺とクソガキは参加決定とか抜かしたよなァ!」
黄泉川の一方的な通告に怒り心頭の一方通行だが、大人の女性二人は全く恐れていない。
そんな一方通行を黙らせたのはまたしても送られてきた一通のメールだった。
(初春……? 誰だァ? パーティーの主催者だとォ! 上等だァ、今からとっ捕まえて………………ッ!)
「どうしたじゃん? 一方通行。もしかして参加しないつもりじゃん?」
「行きゃいいンだろうが畜生がァ!」
「それでいいじゃんよ。時間は追って伝えるらしいから打ち止めが起きるまではゆっくりするといいじゃん」
初春からのメールを見ていた一方通行は絹旗の時とは逆に、顔を紅潮させながらパーティー参加の旨を伝えた。
その頃、神裂と建宮はというと……
-------------
「あの~プリエステス。いい加減許して欲しいのよね……」
「許す? 誰を? ああ、女子トイレの個室で女の子の会話を聞いていた変態のことですか? ダメです」
情報の出所が気になったので何気なく建宮に尋ねた神裂は、目の前の男を徹夜で説教した。
教皇代理を務め上げた男が、魔術をあろうことか女子トイレに入る為に使い、あまつさえ盗み聞きしたのだから当然といえば当然。
「仕方なかったのよね! 禁書目録につられて食いまくってたら腹が痛くなって、しかも限界ギリギリだったからやむなくという事情を察して欲しいのよ!」
「それくらい我慢しなさい! いい歳した大人がそんなことで魔術を……情けない。ですがもういいでしょう。私達もどう動くのか決めないといけませんし」
そう言って神裂は建宮を縛り上げていたワイヤーを解いてやった。
そこへ神裂の最期に言った言葉が気になった建宮はやや真剣な表情で彼女に尋ねる。
「我らがどう動くとはどうゆうことなのよね? そんなの決まってるのよ! プリエステス御自ら大精霊チラメイドでパーティーに乱入するのよな!」
「しません! そもそもそんなもの二度と着ません! それに建宮、私達がいつパーティーに参加すると言いました? そもそも呼ばれても居ないのに」
「……そ、そうなのよね。だったらプリエステスは一体何をお悩みで?」
今日という日が終わったら目の前のバカは病院送りにする、そう誓った神裂だった。
しかし今はそんなことはどうでもいいので建宮の疑問に答えることにした。
「あなたが聞いた女の子のことです。その子がどんなことを言っていたのか覚えていますよね」
「当然なのよね。上条当麻も御坂嬢も大切な人、笑って祝福出来る、私は大丈夫、かいつまんで言うとこんな感じなのよ」
「そうです。これはもしかしたら我々、というか建宮のような人種が乱入して台無しにしていいものでは無いのかもしれません」
「それってどうゆうことなのよ?」
神裂の考えが全く分からない建宮に頭を悩ませながらも、神裂は自分なりの考えを彼に伝える。
少しして神裂の言うことを理解した建宮は、
「そ、そんな考えをまだ見ぬあの子は考えてたのよな! 不味い、非常に不味いのよね! 健気な女の子の願い、絶対に叶えてみせるのよ!」
随分と見せていなかった教皇代理に顔つきになって立ち上がると、熱く熱く自分の決意を宣言する。
その所々に変な引っかかりを感じつつ、神裂も立ち上がって出立の準備をした。
「それはあくまで私の考えです。ですがもし当たっていたら私は騎士団と一戦交えるつもりです。建宮、力を貸してくれますか?」
「当たり前なのよね! この建宮斎字、いや天草十字凄教一同、いついかなる時もプリエステスとまだ見ぬ我が姫君の為に戦う所存なのよね!」
「(後で色々と問いたださねばいけないようですね)ありがとうございます。ですがまずは事実確認です。パーティー会場の御坂家へ向かいますよ」
こうして神裂と建宮は後のことは対馬に任せ、自分達の道を決める為に御坂家へと向かうのだった。
ちょうどその頃、浜面と滝壺はといえば……
-----------------
「はまづら、なんか変な手紙が来た。」
「あん?ナニコレ?…招待状!?なんでなんで!?」
「差出人の連名の中に「初春」ってあるからそれだと思う。」
「なんか面白そうだなあ。行くよな?」
「もちろん!」
ついでに言っておこう。
この会話がなされたのは浜面の家である。
---------
そのころ天草式の浦上と対馬は。
第23学区の空港にいた。
そこの国際線ロビー、正確には到着口付近で来る人間をチェックしていたのだが、
ある一人の英国人男性が降りて来るや顔を見合わせ、頷きその男の前に立ちはだかる。
その男とは…
「騎士団長、本当に来たのですか…?」
「フム、私はあなたが残念そうなのが不思議なのだが…」
その時対馬の近くにいて周りをなおも警戒していた浦上が到着口からもう誰も出てこないのを見てホッとしていった。
「よかった。クラッシャーアークビショップは来てないようです。」
だが。
「それなのだがな……」騎士団長が言いよどむ。
「私としても何しでかすかわからないからと再三再四女王陛下にも『アークビショップの務めはロンドンに合って陛下の諮問にお答えすることです』と申したのだが…」
「「ましゃか、まさか?」」
騎士団長は告げる。
「アークビショップからの伝言だ。『超音速何とやらは恐ろしきにつき、普通ので行きけるよ。それまで待ちや。』」
「「えええええええええっ!!!!!?????」」
「それとだな、ロンドンで知り合った御坂旅掛氏から昨日メールが来てな。」
そういうと騎士団長はプリントアウトされた紙を懐から取り出す。
「どうして私と上条が知り合いなのを知ってたのか謎だが……招待状だ。」
「私たちも先ほど受け取りました。」
そう言って対馬達も取り出す。
こちらは普通の便せん。(封蝋がしてあるあたり普通かどうか少し疑問だが…)
「それとなぜかアークビショップにもとどいたらしい。」
「「ななななんですってぇ!!!????」」
「それでは追い返すこともできないです!!」
「追い返す?バカを言うなパーティーだぞ。それに出てこようとした陛下を止めた私に感謝してもらいたいものだ。」
「それは感謝してもしきれません。が!!アークビショップが来る時点でプラスマイナスゼロです。」
「そんなにすごいのか?」
天草式の二人は答える。
「そりゃすごいの何のって…。」
「言葉にするのも恐ろしいです…」
「そ、そんなにか?」
「「そんなに…」」
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