とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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MAX紅茶的な何か

今回のも「twnty_five_reversetwnty_five_reverse_plus」の設定を継いでおります。


(Apr.1_8:40)
 御坂美琴はいつもの公園に向かって歩いていた。
 今日は4月1日。まだ春休み中である。
 今日は上条当麻とデートの約束をしていたので、朝食を摂った後はすぐに寮を出て待ち合わせ場所へ移動中という訳だ。
 手には籐籠を下げている。中身は若干早起きして作ったお弁当だ、といっても手早く作ったサンドイッチ程度のものではあるが。
 3月29日に常盤台学生寮に帰寮している為、今日の服装はベージュ色のブレザーにプリーツスカート、常盤台中学の制服だ。
 ――但し、スカートは膝丈程度まである。ちょっと思う所があるのだ。

 3月30日は黒子、初春さん、佐天さんと過ごした為、美琴は上条と会うのは1日振りとなる。
 待ち合わせは9時なので、余裕を持った状態で到着できると思っていたら、公園には既に上条が待っていた。
 美琴の記憶にある中ではおよそ上条が先に来ていた事なぞ無い為、驚いたが同時に嬉しくもある。
 とりあえず、急いで駆け寄りつつも今の上条なら外す事はないだろうと考え、どうせだから定番の台詞を言ってみた。

「ごめーん。待ったー?」
「ああ、凄い待った」
 対する上条は予想を裏切って外してくれので、美琴の頭からビキリと音がする。
(そもそも待ち合わせ時刻前じゃないの、大体、普段はソッチが遅れて来るくせにっ!)

 少々ご立腹モードになった美琴は上条に歩み寄り思い切り噛み付く
「なっ!?アンタ!ここは嘘でも今来たとこだよって――――んっ!?」
 美琴が全部言い終わるより早く上条は美琴を思い切り抱き締めいきなりキスをした。
「昨日一日が凄く長く感じた。会いたかったぞ美琴」
 更に口を離した後には美琴の予想以上の言葉が放たれた。

 出会い頭に強烈な一撃をくらった美琴の思考が空転する。
「――ッ、な!?なななななアアアア、アンタいきなり何をっ!?」
「1日ぶりに再会した恋人に抱擁とキス。……もっとしていいか美琴?」
「ふぇ!?ちょっ、ちょっと待って!?そんないきなり!?」
「……ダメか?」
「ダ、ダメじゃない……けど、んっ!?」

 皆まで言わせず上条が美琴の唇を奪う。
 突然の事で脅えるような美琴にまずは軽く触れ合うように小刻みに、片手は美琴の髪を優しく梳いていく。
 徐々に美琴の体から強張りが取れて弛緩していく、手から籐籠が滑り落ちるが予測していた上条の左手に収まる。
 そのまま籠を腕に通した上条の左手が美琴の背中にまわって抱き締める。
 美琴が上条を受け入れだしてからはゆっくりと重なり、離れ際には唇を甘噛みしていった。
 
 美琴は途中から夢見心地になっていた。
 感じるのは目の前の熱源だけ、自分が立っているのかどうかすら曖昧だ。
 体に感じる熱以外の情報が不確かになっていく、確かなものすら離れていくのが怖かったので離すまいとして縋りつく。
「ふぁ……とぅま……」
「すまん……やりすぎたな」
 完全に立てなくなっている美琴を上条がお姫様抱っこで公園のベンチまで連れて行き座らせてくれた。
 隣に座った上条を求めて美琴がしなだれかかる、上条が応えて肩を抱いてくれるのが堪らなく嬉しい。
「ん……当麻、もう一回……」
「わかった。けど、軽くだぞ?」
「――んっ……やぁ、もっと」

 朝の公園は人なぞいない。特にこの公園は人気が少ない方なので尚更だ。
 基本的に恥ずかしがり屋な美琴ではあるが、完全に二人ならそれなりに積極的にもなる。
 とはいえ、あまり応えてやっているとのっぴきならない状態に移行しそうなので、上条はぎりぎりの所でセーブする。
「ん。仕方ないな。これで最後だぞ?」
 上条が軽く済まして離れようとした時に、最後と言った為か美琴が上条の頭に両腕を回して引き止める。
 深くはないが長い時間を掛けてお互いを感じあう。
 離れる際に二人の間に掛かる糸が朝の光を反射して煌いた。
 離れ離れになるのが嫌で美琴は上条の目を見つめる。察してくれたのか、肩に回った手だけは離さずにいてくれた。

 デート開始直後から精神的に満たされてしまった美琴は上条の体に手を回して胸に寄り添う。
「美琴?こら、もしかして寝るつもりか?」
「ふにゅ。いいじゃにゃい。動く気にならにゃいんだから。しばらくこうさせてよ?」
「いや、流石に寝られると少し困るのですが」
「寝ないわよ。ふふふー」

 漏電はしなくなったが、居心地良くなりすぎると若干猫っぽくなるようで、こうなった時の美琴は上条の胸で甘えるのがお気に入りのようだ。
 まぁ、朝から大人路線なデートに行くのだけは免れたかと上条は美琴の頭を撫ぜながら考え、しばらく好きにさせてやる事にした。

(Apr.1_10:51)
 何だかんだで1時間近く公園に居たが、いい加減公園にも人影が出始める頃なので移動する事にした。
 今日の目的地は第21学区自然公園だ。
 第7学区からは隣の第9または第15学区を経由した2区隣となる為、バスと地下鉄を乗り継いで移動する。

 移動の間中二人は手を繋いでいた。所謂、恋人繋ぎというやつだ。
 いきなり恋人の家に連泊する羽目になった3月25日から3月29日までの間で上条とこういう風に歩くのは大分慣れては来たが、美琴の顔はやはり赤い。
 美琴としてはこの手の繋ぎ方は心地よくて気に入っているのだが、何も改札を通る時とかまで繋ぎっぱなしにしなくても良いのではないかと思う。
 バスや地下鉄の中では流石にちょっと恥ずかしかった。とはいえ、こちらから離すのも何だか嫌だ。

 出会い頭のアレは特にそうだが、今日の上条の行動には妙な違和感を美琴は感じていた。普段なら歩く時以外は手を離していたと思う。
 いくら上条が乙女心を解するようになったと言っても限度がある。
 ――ちなみに乙女心というより美琴心である。他方面へは鈍感のままだったりする事を美琴はまだ気付いていない、好きこそ物の上手なれとはよく言ったものだ。

 美琴の心の機微については結構分かってくれるようだが、決定的な所で奥手なのは短いながらも3月29日までの同居生活で分かっている。
 甘えさせてはくれるが最後の一線は向こうからは決して超えてこないという所が美琴の悩みの種だったりする。
 それを考えると、撫ぜるのはともかく出会い頭にキスとかはやりそうにない印象なのだが…。
 行動の違いが何に起因しているのかは美琴にはさっぱり見当が付かなかった。

 そうこうしているうちに目的地に着く、今日の趣旨は『花見』である。
 東京都西部に位置する学園都市の桜の開花は大よそ3月下旬から4月上旬。今年はちょうど今が見頃の様だ。
 水辺に沿って伸びる遊歩道を二人で歩く。湖に掛かるように垂れる桜並木は中々に壮観だった。
「わぁ……綺麗ね。例年改まって見に来たりしないんだけど、わざわざ来た甲斐はあるわねー」
「ああ、そうだな。確かに……」
 上条の口調が妙にしみじみしたものに聞こえたので気になった。が、疑問はすぐに氷解した。
 記憶がない上条にとっては初めて見る桜という事になるのだろう、記憶が飛んでいるのは美琴も同様ではあるが期間が極僅かな為、季節の風物詩的な物への感慨は特に変わっていない。
 明言しないのはその件で心配させまいとする配慮だろう。
 だから美琴は半分笑い飛ばすように、半分は自分に向けて言葉を作った。

「なーにしみじみしちゃってんの?らしくないわよー?こんなの来年も再来年も見れるわよ。思い出なんかこれから幾らだって作っていける……二人でね」
「……そうだな。っていうか美琴って何気に恥ずかしい台詞言うんだな?」
「んなっ!?は、恥ずかしいって何よ!?普段のアンタの台詞に比べたら普通よ普通!」
「そうかぁ?でもまぁ、ありがとな」
「お礼言われるような事言った覚えはないわよ?」
「それでもだ。ありがとう」
「……、」

 どちらかというと美琴の方が恥ずかしくなって視線を逸らす。
 絡めあった手から少しだけ強い力が伝わってくるのが何だかくすぐったくて居心地良くなってしまう。
(ふにゃ……って、いけないいけない。)
 もう少しこの空気を楽しみたくて美琴は緩みそうな心を叱り飛ばす。
 二人は時折桜を、桜よりも長くお互いの顔を眺めながらゆっくりと道を歩く、交わす言葉は少なかったが十分だった。

(Apr.1_11:25)
 道沿いに歩いた後、ちょっと見方を変えてボートに乗ってみようという事になった。
 少し離れて桜を一望して見たかったというのと、水面に桜が映っているのもあり湖面から見ると綺麗だろうと思っての事だ。
 上条が慣れない手漕ぎボートに苦戦しているのに美琴が声援を送りつつ、特に問題なく湖の中ほどに着く。
 周りは同じく花見を行うカップルでそれなりの人出ではあったが、間単にぶつかってしまうような心配をしなくていい程にはスペース的にゆとりがあった。
 路上から見上げる桜とはまた違った趣を見せる桜並木を暫し二人で楽しんだ。
 
 そろそろ昼時であるので少し空腹を覚えた美琴は、膝の上に乗せた籐籠を示し上条に提案する。
「そろそろお昼にしない?」
「ああ、そうだな。戻るか?」
「んー。せっかくだしこのまま食べない?岸に接舷させればいくらか安定しないかな?」
「じゃあ、道沿いと反対側の岸に行くか」

 ある程度慣れた上条の手により大した時間も掛からず岸に着く。
 こちら側には道はなく、直接桜並木が広がっている。
 太陽は中天にあるので木陰になるという事はなかったが、頭上から降りしきる桜の花びらが綺麗だった。
 安定性を確かめながら、二人は横に並ぶ形で座りなおす。
 少々手狭だが気にはならなかった。寧ろ寄り添うような距離が美琴には心地よく感じる。
 
 さて、と開けた籐籠に並ぶサンドイッチに手を伸ばす上条を制して美琴は上条から籠を遠ざける。
「……美琴?」
「頑張ってくれたご褒美に美琴さんが食べさせてあげようー」
 訝しげな顔をする上条に美琴はそう言って1つを上条に差し出す。
「やっぱりこういうの好きだよな。美琴は……」
「む、何よいいじゃない。何か文句ある?」
「イエ、滅相もありません。有難く頂戴致します」

 一人で食べていてもよくある事だが、食べる力の加減の問題などでパンに何かを挟む系の食べ物というのは具がはみ出す事がままあるものだ。
 まして今回は食べる人と抑える人が別であるので必然的に具がはみ出した。
 そんな程度のことは予測済みの美琴は右手でパンを差し出しつつ、左手を抑えとして添えていた為、零れ落ちた具が散らかると言った事はなかったのだが、それを見て取った上条が美琴の左手を取って零れ落ちた具を舐め取ったので美琴が慌てる。
「ちょ、アンタ何を!?」
「何って?もったいないだろ」
「いや、ええっと……そうじゃなくて」
 美琴が慌てる理由が良く分かっていないのか、上条は波状攻撃を加える為……ではないだろうが、美琴の右手に残ったサンドイッチを食べては指先に付着した汚れを舐め取ったいった。

(うわわわわわわっ!?コ、コイツ実はわざとやってるんじゃないでしょうね!?)
「ご馳走様。美琴。……ところで、流石に全部食べさせてもらうのは遠慮したいので籠を取れる位置に置いて欲しいのですが」
「へ!?ああ、うん。ど、どうぞ!?」
 美琴が膝の上に籠を戻すと、上条は次のサンドイッチに手を伸ばす。
「サンキュ……美琴は食わないのか?」
「た、食べるわよ!?うん!食べる食べる!」
 とは言ったものの、上条の触れた部分が気になって仕方がない美琴である。
(こう、自然に舐め取れば全く怪しい事は無いわよね……?いっ、いやいやだけどそんな事はっ!?)
 ――美琴にとって食事と言う名の精神戦が始まった。

(Apr.1_11:53)
 食事が終わった上条は最後の一切れを食べようとしている美琴に問いかけた。
「そういえば、今朝ちょっと聞きそびれたんだけどよ」
「へっ!?な、なななな何!?」
 未だ精神戦真っ最中な上に今朝という単語によって出会い頭のアレを思い出してしまい美琴は慌てる。
 わたわたしながらも美琴はなんとか最後の一切れを食べた。

「……何でそんな慌ててるんだ?いや、スカートがな。そんな長いのはいてるとこ初めて見たからな」
「あ、ええっと、その、に、似合わない……かな?」
「いや、そんな事はないぞ。会ったばかり頃のイメージだと短いのなんだが、最近の美琴を見てるとむしろ長い方が似合うような気もする」
「あ、ありがと」
「しかしまた、何でだ?」
「え、えっと。……理由、聞きたい?」
「そりゃあ、な?」
「その、今日はちょっと大人っぽい、し、下着を付けてるから……い、いつもの長さだと見えちゃうじゃない」
「……はい?」
「は、恥ずかしいからもう言わないっ」
「いや、えっと……」
「ね、ねぇ?……その、見てみたい?」
 この場合、何を?などと聞き返したらそれだけでアウトだろう。

 とはいえ、思わせぶりな言葉と長くしたスカートで惑わせておいて、実は美琴は短パンを装着していたりする。
 今日は4月1日。所謂、エイプリルフールである。

 常盤台の学生寮に帰寮した翌日の3月30日、出かける際に短パンをはこうとしたら、黒子から『せっかく直ったと思ってましたのに』的な台詞で嘆かれたので、どうやら私服で上条宅にお泊まりだったからという理由ではなく、日常的にはかなくなっていたらしい。
 それはつまり、上条にとっても現在の美琴は短パンをはいてないのが普通であるという認識な訳で、そこを逆手に取った悪戯であった。

 もっとも、当初美琴はからかい調子に自分から裾をめくり、慌てるかもしれない上条の反応を楽しもうと思っていたのだが、今朝のアレやデート中の雰囲気、それに上条がスカートについて言及しなかった事で仕掛けるタイミングが作れなかったのである。
 現在は隣に座っているので裾をめくって見せるというのも微妙な体勢になっており、上条がボートを漕いでいる時は対面に座っていたのだからその時仕掛けるべきだった。などと後悔してみても遅い。
 スカートの話題を振られたので一応仕掛けてみたものの、慌てていたので想定とは大分違うテンションで話してしまい、美琴は猛烈に恥ずかしくなる。
 ――どちらかというと対上条的な破壊力は高くなっていたが、そんな事を冷静に考える余裕は今の美琴にはなかった。
(ど、どどどどうしよう!?な、なんか変な雰囲気になっちゃった!?こ、こんな状態で自分からめくって見せるなんて無理!恥ずかしすぎる……)
 顔を真っ赤にして目を伏せてしまった美琴に対して上条は
「見てみたい……かな」
 と言って、美琴のスカートの端をゆっくり上げはじめたので美琴の混乱が更に深まる。
(あわわわわ!?コ、コイツが自分からこういう事してくるなんてっ!?でもでも、さ、誘ったのこっちだしって、この状況で短パンが見えたらがっかりするんじゃ!?でも止めるのも変だし……)
 自分から言った手前、静止する事も出来ず目を瞑って上条に任せる美琴だったが、上条の手は非常にゆっくりと動いており、中々目的を達しそうにない。
「ちょ、ちょっと?な、なんでそんなゆっくりなの?」
「なんというか、その、恥ずかしがってる美琴が凄く可愛くて……」
「なっ!?ばばばばばかっ」
 上条の言葉に美琴はより一層顔が赤く染まった。
 今までこんな長いスカートをはいたことがなかったので分からなかったが、隠す部分が多いという事は暴かれて行く時の羞恥もまた強いのか、上条の手が進む度に恥ずかしさが募り眩暈がする。

(も、ダメ。これ以上続いたらおかしくなっちゃう。は、早く終わって……)
 美琴の願いが通じたのかは良く分からないが、ようやく上条が短パンまで行き着く。

「……ん?短パンかよ。これも久しぶりだな」
「そそそそ、そうよ。ガッカリした?ざ、残念ね、今日は―――」
 エイプリルフール。と種を明かす前に上条の言葉が囁くように割り込んだ。

「美琴?これは脱がして欲しいって事でいいのか?」
「――なっ!?なななな何を言って!?ダ、ダメに決まってるじゃない!?こ、こんな所で――」
「じゃあ、午後は俺の部屋で過ごそうか?」
「ふぇ!?えぇぇぇぇぇぇ!?」
(う、嘘!?と、当麻が自分から誘った!?こ、この場合の部屋で過ごすってそういう事よね!?ちょ、や、やだ。う、嬉しいかも)
 今まで何だかんだではぐらかされていた為、初めて望んで求めてくれた様に感じて美琴は悦びを覚えた。

「あの、と、当麻?ホ、ホントに?」
 期待しつつ確認をとる美琴に対して
「……なんてな。冗談だ」
 などと、聞こえてはいけない言葉が聞こえた気がした。
「……はい?」
「いや、今日はエイプリルフールだろ?害の無い嘘で驚かせるって難しいよな。イギリスなんかだと正午までらしいし、少し強引にだったかもしれないけどドキドキしたか?」
 などと美琴的に笑えない事を言ってくる。
 ――時計を見ると確かに12時を回っていた。

 今日の上条の態度の一体どれがソウでどこまでが素だったというのか、美琴は考える事を放棄した。
「ええ、ドキドキしたわよ……」
「そうか?成功してたなら良かった良かった」
 上条は一人納得して頷いているが、美琴が収まるはずも無く空気が爆ぜる音が響き始める。
「あの……美琴さん?バチバチいってるのは何故でしょうか?」
「……確かに害はないのかもしれないけど、アンタのこういう態度は思いっきり悪意があるようにしか思えないわよ!このドバカーーーー!!」
「ちょっと待て!この状況で暴れるな!!」
 上条は必死で美琴を抱き締めて抑えるが、その程度で怒りが収まるはずがない。
「ええい、うるさい!!実はアンタ鈍感なの全然直ってないじゃないの!?期待した私の気持ちはどうしてくれるのよーーー!!」
「いえ、そのですね!?ワタクシもちょっとはそういう気分になったりもしたんですが、ここで更に踏み外すともう帰って来れないような気がしたんです!!だから勘弁して頂きたいと思ったんですがダメですか?ダメですね!?ゴメンナサイーーーー!!」

 今日も上条に(意図的に)スルーされた美琴の叫び声が木霊する。


 後に美琴はここはイギリスではなく日本であると言い張ってエイプリルフールの延長(0時まで)を上条に要求。
 徹底的に甘える事でようやく落ち着いた。
 ――上条の理性が保ったのかどうかは不明である。


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