「ハイドンマン、今どこにいる?」
『……この作戦は無謀だ。今すぐにでも逃げよう!!まだ遅くないはずだ!!』
『……この作戦は無謀だ。今すぐにでも逃げよう!!まだ遅くないはずだ!!』
ハイドマンの変わりっぷりに何があったと思うが、自分達の上はそんな事したら消される。そうクレイウーマンは判断し、その返事を断ると、
『お前も見ればわかる!!これは俺達みたいな下が出来る仕事じゃない!!』
「……本当に何があった?」
『俺はまだ被害を受けてないが……これは死ぬ。見つかったら死んでも殺される!!これが上条勢力なんだ!!』
「本当の本当に何があった!?」
「……本当に何があった?」
『俺はまだ被害を受けてないが……これは死ぬ。見つかったら死んでも殺される!!これが上条勢力なんだ!!』
「本当の本当に何があった!?」
その頃、ハイドマンは安全地帯で上条勢力の活躍を見ていた。
それは全てをなぎはらう白い男や、左腕が閃光で作られたゾンビのような女、今では体育館裏でそれと対等する茶髪の男等々……。
だが、それ等はどうでもよく、ただ一つの右腕を武器とする男と雷神のように電撃を撒き散らす女。その二人が怖かった。
ただ一つの右腕を武器とする男……上条当麻はどんな鋭く細く、破壊力を秘めたチカラでも、的確に、簡単に打ち消す。
新入生達は考えを変え、接近戦で勝負をするが、一撃粉砕、上条当麻の餌食になるだけだった。
雷神のように電撃を撒き散らす女……御坂美琴はどんなに大きなチカラでも電撃だけで、吹き飛ばす。
接近戦でも結果は同じだった。
だが、ハイドマンはそんなものはとっくのとうに知っていた。それなのに、怖かった。
極めつけは、
それは全てをなぎはらう白い男や、左腕が閃光で作られたゾンビのような女、今では体育館裏でそれと対等する茶髪の男等々……。
だが、それ等はどうでもよく、ただ一つの右腕を武器とする男と雷神のように電撃を撒き散らす女。その二人が怖かった。
ただ一つの右腕を武器とする男……上条当麻はどんな鋭く細く、破壊力を秘めたチカラでも、的確に、簡単に打ち消す。
新入生達は考えを変え、接近戦で勝負をするが、一撃粉砕、上条当麻の餌食になるだけだった。
雷神のように電撃を撒き散らす女……御坂美琴はどんなに大きなチカラでも電撃だけで、吹き飛ばす。
接近戦でも結果は同じだった。
だが、ハイドマンはそんなものはとっくのとうに知っていた。それなのに、怖かった。
極めつけは、
二人が放つ殺気が今にも自分に襲ってくる感覚。ただそれだけでハイドマンは死にそうだった。
(やだぁ!!ま、まだ死にたくない!!コイツラに消されるくらいなら上に消された方がマシだ!!)
最後の審判には、こんな方法では行きたくなかった。
ハイドマンはあまりの恐怖に顔を引くつかせ、身体がビクビクしながらも安全地帯から上琴たちを見ていた。
だが超電磁砲の身体が何かに反応したかのように、ピクン!と震えたように見えた。そして即座に自分がいる場所に顔を向けてきたのである。
だが超電磁砲の身体が何かに反応したかのように、ピクン!と震えたように見えた。そして即座に自分がいる場所に顔を向けてきたのである。
(ま・・・まさかな?・・・ばれるはずが無い。隠密術式を使っているんだ。魔術師である土御門にすら気づかれていないのだ。だから気づかれるはずは無い。だが・・・何故彼女はこちらを見ている?そして何故こちらに近づいてくる?逃げるべきか?いや何処に?ここは茂みの中。少しでも動けば・・・あの殺気だ、有無を言わせずに電撃を放ってくるのではないか?そして俺が魔術師だとばれたら、さらなる追い討ちに遭うのではないのか?だからといってこのまま動かないままではすぐに見つかる。ならば時限術式を使うか?威力を低くすれば煙幕代わりにはあるはずだ。いや待て?そんな事をしたら、かえって刺激を与えるだけではないか。てそんなことを考えている間に5メートルほどにまで近づいて来ているではないか!考えろ!考えろ!何かあるはずだ、何か・・・)
「あんた誰?」
「・・・ま・・・魔術師です・・・はい・・・」
「あんた誰?」
「・・・ま・・・魔術師です・・・はい・・・」
美琴の剣幕に押されて正直に素性をばらしてしまうハイドマンであった。
「へぇ、あんたがねぇ。よくも私と当麻の家をぶっ壊そうとしてくれたわね」
(何故だ何故だ何故だ! どうして俺の存在がコイツに気付かれた? 隠密術式は解いていないのに……くそっ!)
(何故だ何故だ何故だ! どうして俺の存在がコイツに気付かれた? 隠密術式は解いていないのに……くそっ!)
ハイドマンの隠密術式は術者の精神に大きく左右されるものであり、今のような混乱状態ではまともに働きはしないのだ。
言い換えれば冷静であればあるほど隠密術式の精度は上がり、その効果も強さを増していく。
ハイドマンはこれで自分は終わった、そう早くも諦観したが神の気紛れは彼にほんの少しだけ幸運を与える。
言い換えれば冷静であればあるほど隠密術式の精度は上がり、その効果も強さを増していく。
ハイドマンはこれで自分は終わった、そう早くも諦観したが神の気紛れは彼にほんの少しだけ幸運を与える。
「さて、まずは私の電撃で眠らせて当麻の前に連れて行ってあげる。あんたのしようとしたことの愚かさ、後でたっぷりとっ!!」
自分の後方に気配を感じた美琴、すぐさま横っ飛びでその場を離れると自分が居た場所に半径1mほどのくぼみが出来ていた。
美琴を襲った襲撃者は人間ではなく、簡素な形をした人形で顔の無い頭を美琴に向けると、ひょろ長い腕をしならせて攻撃してきた。
美琴を襲った襲撃者は人間ではなく、簡素な形をした人形で顔の無い頭を美琴に向けると、ひょろ長い腕をしならせて攻撃してきた。
「ずいぶんと愛想の無い奴ね! 挨拶もしないで襲ってくるなんて!」
(あれはクレイウーマンの『粘土人形(クレイドール)』! これで勝てるとは思わんがチャンスだ! ひとまずこの場から退散だ!)
(あれはクレイウーマンの『粘土人形(クレイドール)』! これで勝てるとは思わんがチャンスだ! ひとまずこの場から退散だ!)
『粘土人形(クレイドール)』一体程度で美琴を倒せるとは思っていないハイドマンだが、ここから離脱する好機と判断すると隠密術式を再構築する。
ハイドマンの隠密術式の再発動を確認したかのように粘土人形は美琴へと覆いかぶさるように襲い掛かる。
ハイドマンの隠密術式の再発動を確認したかのように粘土人形は美琴へと覆いかぶさるように襲い掛かる。
「そんな鈍重な動きで私をどうにか出来ると思うなぁああああああああああああっ!!」
粘土人形は美琴の電撃で塵一つ残さず焼き尽くされたが、ハイドマンを見失ったことに気付くととても悔しがる美琴。
本来なら一帯に電撃を落とそうかと思った美琴だが、当麻の学校に迷惑はあまりかけられないので当麻に報告する為に移動するのだった。
本来なら一帯に電撃を落とそうかと思った美琴だが、当麻の学校に迷惑はあまりかけられないので当麻に報告する為に移動するのだった。
美琴が居た場所から100m離れた茂みの中、ハイドマンとクレイウーマンはそこに居た。
「すまないクレイウーマン、さっきは助かった」
「まったく貴方って人は……。それで? もうパニックにはなってないわよね?」
「ああ、おかげで頭が冷えたよ。現に俺が触れているお前にも隠密術式の効果が顕れているからな」
「まったく貴方って人は……。それで? もうパニックにはなってないわよね?」
「ああ、おかげで頭が冷えたよ。現に俺が触れているお前にも隠密術式の効果が顕れているからな」
ハイドマンの隠密術式は術者の精神によって効果が変化するが、冷静な時は触れた相手にも隠密術式の効果が発動するのだ(この状態では激しい運動は出来ない)。
ようやく冷静になったハイドマンを見て、クレイウーマンは最終手段に出ることを宣言する。
ようやく冷静になったハイドマンを見て、クレイウーマンは最終手段に出ることを宣言する。
「今から私がグラウンドで暴れる。ハイドマン、貴方は奴らが私との戦闘に気を取られている隙に奴らを倒しなさい」
「……分かった。だが大丈夫か? 奴らは強い、それはお前も分かってるはずだろう」
「ええ、それくらいは百も承知よ。けど私には切り札がある、心配しないで。もっとも、貴方が私の切り札に巻き込まれないか心配だけど」
「それこそ心配無用だ。俺の隠密術式なら他のことに気を取られている奴らを襲うなどた易い。……大丈夫だ、もう覚悟は決まった」
「……分かった。だが大丈夫か? 奴らは強い、それはお前も分かってるはずだろう」
「ええ、それくらいは百も承知よ。けど私には切り札がある、心配しないで。もっとも、貴方が私の切り札に巻き込まれないか心配だけど」
「それこそ心配無用だ。俺の隠密術式なら他のことに気を取られている奴らを襲うなどた易い。……大丈夫だ、もう覚悟は決まった」
クレイウーマンの覚悟を決めた表情に、ハイドマンもようやく覚悟を決めた。
ハイドマンを見てクレイウーマンは安心した、今の彼の状態なら相手に触れたりしない限りは見つかりはしないだろうと。
そしてクレイウーマンはグラウンドに素早く移動すると粘土人形を造り上げる、不定形で行動パターンも単純だが制御できないほどの巨大で強大なものを。
ハイドマンを見てクレイウーマンは安心した、今の彼の状態なら相手に触れたりしない限りは見つかりはしないだろうと。
そしてクレイウーマンはグラウンドに素早く移動すると粘土人形を造り上げる、不定形で行動パターンも単純だが制御できないほどの巨大で強大なものを。
「さあ来なさい、上条当麻ならびに上条勢力。ここが私達の最終決着の場、恨みは無いけど倒させてもらうわよ」
制御されていない特大粘土人形、所々が崩れるたびにすぐさま再生し、声も上げずに暴れるさまはまさに異形そのもの。
術者のクレイウーマンは特大粘土人形に自分が倒されないように攻撃範囲から離れ、当麻達を待った(ハイドマンの存在は今の彼女には感知できない)。
術者のクレイウーマンは特大粘土人形に自分が倒されないように攻撃範囲から離れ、当麻達を待った(ハイドマンの存在は今の彼女には感知できない)。
「わーわー! あっちでもこっちでも騒ぎが起こってしっちゃかめっちゃかですよーっ!」
「お、落ち着いて小萌おばさん! こうゆう時は慌てず落ち着いて、騒ぎが収まるのを待つんですよ! ベッドの下に隠れましょう!」
「お、落ち着いて小萌おばさん! こうゆう時は慌てず落ち着いて、騒ぎが収まるのを待つんですよ! ベッドの下に隠れましょう!」
時間を追うごとに激しさを増す友愛高校の騒乱が巻き起こす騒音やら揺れやらで小萌と翔太は慌てふためいていた。
その証拠に翔太はベッドの下に隠れるとか言いつつもも保健室のデスクの下に隠れているのだから。
その証拠に翔太はベッドの下に隠れるとか言いつつもも保健室のデスクの下に隠れているのだから。
「ここまで周りがうるさいのに気持ち良さそうに寝てる真昼さんと赤音さんって凄いなぁ。もう少しだけ寝かせてあげてもいいかな」
「凄いのはこの結標もだ。この騒ぎでも寝てるのは当然だが、胸のサラシが赤で染まるほどの鼻血を出して生きているのは奇跡に近い」
「凄いのはこの結標もだ。この騒ぎでも寝てるのは当然だが、胸のサラシが赤で染まるほどの鼻血を出して生きているのは奇跡に近い」
逆に落ち着いている、というか落ち着きすぎなのは熟睡中の真昼と赤音、あとは真夜と木山だった。
「二人はもうちょっと緊張感持って下さいよーーーーーっ! どうしてそんなに平然としてられるですか!」
「どうしてってそれはホラ、あれですよ。騒ぎの中心が上条だから絶対に終わりは来るって分かってるからだと思います」
「ここでパニックになってもどうにもなりませんよ月詠先生。それにこの騒ぎの中にあってもここは無事なんですから」
「どうしてってそれはホラ、あれですよ。騒ぎの中心が上条だから絶対に終わりは来るって分かってるからだと思います」
「ここでパニックになってもどうにもなりませんよ月詠先生。それにこの騒ぎの中にあってもここは無事なんですから」
真夜の言葉はともかくとして木山の言葉には納得できるものがあった小萌、ようやく落ち着きを見せ、それと同時に翔太もつられるように落ち着いた。
しかしそれはほんの数秒、保健室の扉を勢い良く開け、すぐさま閉めて入ってきた半郭によって再び軽いパニックに。
しかしそれはほんの数秒、保健室の扉を勢い良く開け、すぐさま閉めて入ってきた半郭によって再び軽いパニックに。
「はははははは服部ちゃんに郭ちゃん! ど、どどどうしたですか? ずいぶんとボロボロじゃないですか!」
「大丈夫? 半蔵に郭さん。でも保健室に入るなら静かに入って欲しいな。真昼さんと赤音さんが起きなかったから良かったけどさ」
「えっ? は、半蔵様。し、真夜氏がいつも違って私たちにドライな反応じゃないですか?」
「まあ、真夜のドライって普通の人の優しいと変わらんからどっちでもいいけどな。ま、ここならいくらあいつ等も」
「大丈夫? 半蔵に郭さん。でも保健室に入るなら静かに入って欲しいな。真昼さんと赤音さんが起きなかったから良かったけどさ」
「えっ? は、半蔵様。し、真夜氏がいつも違って私たちにドライな反応じゃないですか?」
「まあ、真夜のドライって普通の人の優しいと変わらんからどっちでもいいけどな。ま、ここならいくらあいつ等も」
半蔵の安堵をぶち壊すかのように半郭を追いかけていた新入生達が保健室のドアを破壊して侵入してきた。
だが、この破壊がもたらしたものは半郭の危機ではなく、もっと最悪の結果だった。
だが、この破壊がもたらしたものは半郭の危機ではなく、もっと最悪の結果だった。
「な、なんだなんだ! 学校で戦争でも始まってんのか? ったく、人がせっかく気持ちよく寝てたってのに……」
「も~、何なの~。真夜君と真昼ちゃんとデートしてる夢見てたのに~。もう最悪だよ~」
(これでようやく起きた二人がある意味凄い……。でもこれで寝てる淡希も凄いなぁ)
「も~、何なの~。真夜君と真昼ちゃんとデートしてる夢見てたのに~。もう最悪だよ~」
(これでようやく起きた二人がある意味凄い……。でもこれで寝てる淡希も凄いなぁ)
熟睡していた状態から無理矢理起こされたに等しい真昼と赤音、当然ながら不機嫌である(結標はまだ熟睡中)。
そんな二人に苛立った先頭にいた新入生が睨みつけようとしたが、いきなり目の前に現れた真夜にアイアンクローをされるとすぐに気絶してしまった。
気絶した新入生をその場に横たえさせた真夜、これには小萌も一安心したがそれは大きな間違いだと気付かされる。
そんな二人に苛立った先頭にいた新入生が睨みつけようとしたが、いきなり目の前に現れた真夜にアイアンクローをされるとすぐに気絶してしまった。
気絶した新入生をその場に横たえさせた真夜、これには小萌も一安心したがそれは大きな間違いだと気付かされる。
「小萌先生、すみませんが新入生の人達を大人しくさせてきます。心配は要りません、当麻くん達にはもちろん当麻くん達の知り合いの人達には手を出しませんから」
「(……あれ? 気のせいかいつもの真夜ちゃんと違和感があるような……)し、真夜ちゃん、も、もしかして怒ってますか?」
「ええ、さすがに。真昼さんと赤音さんの眠りをこのような形で妨げられたのでは僕の我慢も限界ですから」
「(……あれ? 気のせいかいつもの真夜ちゃんと違和感があるような……)し、真夜ちゃん、も、もしかして怒ってますか?」
「ええ、さすがに。真昼さんと赤音さんの眠りをこのような形で妨げられたのでは僕の我慢も限界ですから」
言葉遣いもいつも以上に丁寧な真夜、しかし目が1ミクロンも笑ってなくて体から感じさせる冷たく恐ろしい怒気、生まれて初めて見せる彼のマジ切れである。
念の為に言っておくと真夜はとっくに能力を発動、いつもの五箇所に90ずつの強化を終えている。
念の為に言っておくと真夜はとっくに能力を発動、いつもの五箇所に90ずつの強化を終えている。
「じゃあ行って来ます。真昼さん、赤音さん、少し待っていて下さい。僕が居ない間は半蔵くんと郭さん、皆さんのことを守って下さい、お願いします」
「あ、ああ、って真夜! 後ろ!」
「あ、ああ、って真夜! 後ろ!」
保健室にいる面々に挨拶を終えた真夜に襲い掛かる新入生の存在を教えた半蔵、彼が見たものは全く動じていないという様子の真夜の笑顔だった。
そして次の瞬間、襲い掛かった新入生だけでなく半郭を狙っていた新入生達までもが次々とその場に崩れ落ちる。
すでに真夜の姿はそこには無く、代わりに築き上げられたのは新入生達の死屍累々とも呼べる惨状だった。
そして次の瞬間、襲い掛かった新入生だけでなく半郭を狙っていた新入生達までもが次々とその場に崩れ落ちる。
すでに真夜の姿はそこには無く、代わりに築き上げられたのは新入生達の死屍累々とも呼べる惨状だった。
「……行っちまったな。っていうか男にも女にも容赦の無い一撃を延髄にぶち込むってどんだけだよ……」
「ああ、それは普通だぞ普通。なんたって俺が教え込んだからな、戦いは男も女も平等ってな♪」
「平等って男だろうと女だろうと区別せずに全力で叩き潰せってことですよね、これ! 真昼氏の教育が怖いです!」
「そんなことより恐ろしいのはキレているにも関わらず、驚くほど冷静な思考で動いていることだ。その正確無比な攻撃の跡がその証拠だ。タチが悪すぎだ、まったく」
「ああ、それは普通だぞ普通。なんたって俺が教え込んだからな、戦いは男も女も平等ってな♪」
「平等って男だろうと女だろうと区別せずに全力で叩き潰せってことですよね、これ! 真昼氏の教育が怖いです!」
「そんなことより恐ろしいのはキレているにも関わらず、驚くほど冷静な思考で動いていることだ。その正確無比な攻撃の跡がその証拠だ。タチが悪すぎだ、まったく」
保健室の面々は木山の言葉も踏まえて信じることが出来た、今の真夜なら宣言どおりに当麻達には手を出さないだろうと。
それと同時に心から同情した、まだ息のある新入生達に降りかかるであろうある意味当麻達に襲われるよりも辛い目に遭うだろうと。
それと同時に心から同情した、まだ息のある新入生達に降りかかるであろうある意味当麻達に襲われるよりも辛い目に遭うだろうと。