嘘からでた真
放課後、ほとんどの生徒が部活に行くか帰宅して教室には誰もいない
なぜ残っているのかと言うと補習などではなく朝ある手紙をもらったからである
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上条君へ
今日の放課後教室に誰もいなくなってから来てください
言いたいことがあります
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「なんだこれ?」
「おい~っすカミやん、どうしたのかにゃ~?紙切れなんか見つめて?」
「おぉ土御門、イヤな下駄箱にこんなものが入ってさ」
といって土御門に見せた
「・・・カミやんまたか」
そういって思いっきり上条を殴った
「いって!、いきなり何しやがるんだ!!」
「それくらい自分で考えるぜよ!」
そして殴り合いが始まった
が
「キーンコーンカーンコーン」
「やべぇ!遅刻する!!!」
「カミやんのせいぜよ!」
チャイムが鳴ったので長くは続かなかった
授業中なんの話なのかずっと考えていたが鈍感な上条に分かるはずも無く放課後になった
「なかなか来ないな、もう誰もいないんだけど」
今日の特売に間に合うかなとか考え始めたとき教室のドアが開いた
「えっと、その上条君待っててくれてありがとう手紙を書いたの私なの」
「なんだ、赤石だったのか。それで話って何?」
彼女は「赤石青井」上条のクラスメイトである
「えっと、その・・・・・単刀直入に言うね・・・私上条君が好きなのだから付き合ってください」
「え?」
「そのダメかな?」
(待て待て俺のことが好き?いきなりすぎるって、でも俺は御坂のことが好きだから)
「ごめん、俺好きな人いるから」
「そっか、分かった」
「うん、ごめん」
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そして数日後
「上条君付き合って!!!」
「またか、だからごめんって!」
「その人より私のほうが絶対にいいわだから付き合って」
上条は毎日赤石に告白されていた
そしてついにイヤになった上条は
「俺、付き合ってる人がいるんだ、だからあきらめてくれ!」
「じゃあ、その人に合わせてよ」
「い、いいぞ。ちょっと待ってろ」
と嘘をついた
もちろん付き合ってる人などいるわけも無くどうしようかと思っていたときに天使が舞い降りた
「あんた、何やってんのよ?」
「! 御坂か悪いちょっと付き合ってくれ!」
(え!?あいつから頼まれるなんて!!!こ、ここはアピールするチャンスよね)
「な、何よ」
「俺の彼女のフリをしてくれ」
「か、か、彼女ってアンタな、何言ってんのよ!!」
「そっかやっぱりダメだよな」
「・・・する///////」
「なんか言った?」
「アンタの彼女のフリやってやろうって言ってんのよ!!!」
「ほんとか!?スマン助かる」
「赤石コイツが俺の彼女だ」
「本当にいたんだね、上条君に彼女」
「ああ、だから俺のことは諦めてくれ」
「じゃあ2つだけ質問」
「上条君はこの子の事好き?それとアナタは上条君のこと好き?」
「俺は好きだぞ」
「わ、私もす、す、す、す、すすすす好きよ///////」
「そっかじゃあ仕方ないね諦める2人ともお幸せにね」
といって赤石は帰っていった
「ふぅ~、何とかなったーありがとな御坂助かったよ」
「////////////////」
「お~い御坂?大丈夫か?」
「////////////////」
御坂は漏電寸前で俯いていた
しかし上条はイヤだったと勘違いして
「ごめん、イヤだったよな俺の彼女のフリなんて」
「嬉しかった/////」
「ごめんよく聞こえなかった」
「嬉しかったって言ってんのよ!1回で分かれこの馬鹿!」
「えっとーその御坂さん馬鹿な上条さんにはまったく分からないのですが?」
「アンタのことが好きって言ってんのよ!」
と半場ヤケクソで告白してしまった
(私何言ってんのよ!こんなこと言うつもり無かったのに!!!!)
(え?御坂が俺のこと好き?イヤあれだろ嘘とかだろでも俺は・・・)
「御坂」
「ひゃい」
「その俺も好きだぞ御坂のこと、1人の女性として」
「うん/////////」
「だから俺と付き合ってくれませんか?」
「馬鹿、断るわけ無いじゃない」
「ありがとう」
そして御坂は目を瞑り上条のほうを向いた
さすがの上条も何をして欲しいのか分かったのか顔を真っ赤にした
そして
「御坂、好きだぞ」
「私も、んっ」
短いキスだったが
上条と御坂の顔は幸せに満ちていた