小ネタ 奥の手
美琴「いたいたアンタ!今日こそ決着つけてやるわよ」
上条「げっ、ビリビリ……」
美琴「ビリビリいうな! 私には御坂美琴って名前があるって言ってるでしょ! いい加減覚えなさい」
上条「はぁ、それで今日は一体何のようですか? てか帰っていいですか? いいですよね、帰ります。」ダッ
美琴「ちょ、待ちなさい! 勝負よ勝負!」ガシッ
上条「はいはい、どうせそんなことだろうと思ってましたよ」フコウダ
上条(はぁ…最近ずっとこんな調子だぜ、こいつどんだけ俺のこと嫌ってんだよ……)
上条(ていうかここら辺で歯止めかけなきゃいつかマジで死ぬって。……仕方ない、リスクもあるがいっちょやってみるか!)
美琴「じゃああそこの河原でやりましょ。周りに被害がでないようにね」
上条「できれば俺にも被害が出ないようにして欲しいんだが」
上条「っとそうじゃなくて、勝負するのは分かった、が条件がある!」
美琴「条件?なによ」
上条「負けたら罰ゲーム。相手の言うことを何でもひとつ聞くっていう条件だ!」
美琴「な、何でもって、あ、アンタ私になにさせる気よ!?」アセアセ
上条「さぁ~なんでしょうかねぇ。それとも常盤台のお嬢様は罰ゲームにビビっちゃいましたかぁ?」ニヤニヤ
美琴「くっ、い、いいわよ、やってやるわよ! もちろんアンタが負けても罰ゲームよ!」
上条「ふっ、今まで全戦全敗の人に言われてもなぁ」ニヤニヤ
美琴「う、うるさい! ええい、絶対負かして新技の実験台にしてやるんだから!」
上条(よし作戦通りだ、これで勝ったらもう勝負はやめてもらおう。あ、あと特売でお一人様数量限定のときも手伝ってもらおうっと)
上条(リスクも大きいがリターンも大きい! 今日の上条さんは冴えてるぜ!)
――河原
美琴「さぁ! 準備はいいかしら!」
上条「ああ! かかって来い!」
上条(ふっ、悪いな美琴、今回は"作戦"があるんだ、ソッコーでケリを着けさせてもらうぜ!)ダッシュ
美琴「はっ!」ビリビリ
上条「くっ」イマジンブレイク
美琴「やっぱり電撃はダメ、か。なら…」コインズドーン
上条「うおわっ!」
上条(レールガンを俺の足元に打ち込んで、体勢を崩しにきたかっ)
上条(だが砂埃でこっちの姿は見えまい! 一気に落とすぜ!)
上条「ってうおおおおお!」イマジンブレイク
上条(なんで俺の位置わかんだよっ。ていうか当たったら即死だよな)アセ
美琴(ふふーん、こっちには電磁波を利用したレーダーがあるのよ!)ニヤリ
上条(けど今ので美琴の位置が分かったぜ、一直線に突っ込む! 攻撃は全部右手で防ぐ!)ダッ
上条「うおおおおおおぉぉぉ!!」バシッ!パリーン!チュドーン!ドドド
美琴(んなっ、速すぎだって! ってか私の攻撃全部防ぐってどんな能力よ!)
美琴(ひっ、殴られる!)ウル
上条「これで終わりだ!」ガシッ
美琴「ひっ……。って、え? ええええ、なな、な、なに抱き付いてるのよアンタ!」カァァ
美琴「は、放せ、このヘンタイ! ううぅ……」ウルウル
上条「な、だっ抱き付いてるんじゃねぇ! これは攻撃だー! お、大人しく負けを認めたら離してやる!」アセ
美琴「うぅ、いいわよ…アンタはそうやって何もできない女子中学生あいてに抱きつくヘンタイになればいいのよ」ウルウル
美琴「私は絶対負けを認めないわ!」
上条「お前のどこが何もできない中学生だっ! ていうかこれは好きで抱き付いてる訳ではなくてだなぁ」アセアセ
美琴「抱き付いてるって認めた」
上条「うっ、ああーーくそ! こうなりゃこっちだってゼッテー折れないからな!」
美琴「望むところよ! アンタのヘンタイ魂みせてもらうわ!」
上条「だから俺はヘンタイじゃねぇー!!」
上条(右手で触れてることで電撃を封じ、腕力で体術すらも封じる最高の"作戦"のハズなんだが……)
上条(なんで俺は女子中学生からヘンタイ認定されなきゃいけないんだ…)
上条(まぁ、なんというか、不幸、ではないな///)