とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ お守りの意味は……



prrrrrrrr prrrrrrrr

上条「もしもし」

美鈴『もしも~し。美琴ちゃんとイチャイチャしてる?』

上条「どういう挨拶ですか……」

美鈴『してないの?』

上条「黙秘権を行使します」

美鈴『イチャイチャしてる、と』

上条「切りますよ」

美鈴『待った待った! 上条くんにお願いがあるのよ』

上条「お願い?」

美鈴『さっき上条くんにお守り2つ送ったんだけど、片方を美琴ちゃんに渡して欲しいの』

上条「いまいち状況が飲み込めないんですけど、何で俺から?」

美鈴『学園都市に住んでると、非科学的なモノってあんまり信じなくなっちゃうでしょ?
    で、同じ学園都市に住んでる上条くんからなら素直に受け取ってくれるかな~って』

上条「あ~そうですね。でも、親からなら別なんじゃ?」

美鈴『私からよりも、彼氏からのプレゼントの方が喜んで受け取ってくれるでしょ?』

上条「なるほど」

美鈴『否定しないんだ~』

上条「本当のことなので」

美鈴『うわっ、ノロケられた』

上条「美琴には俺から渡しておきますね」

美鈴『くれぐれも私から、って言っちゃダメだからね』

上条「なんかよく分からないけど、分かりました」

美鈴『上条くんのは健康祈願のお守りよん。健康祈願って私が内袋に書いたから、美琴ちゃんの方は開けないでね』

上条「美琴に渡す方は健康祈願じゃないんですか?」

美鈴『うん。でもある意味、健康祈願のお守りよ』

上条「ある意味?」

美鈴『それは渡した時のお楽しみってことで』

         ★

美琴「あ、あ、アンタ! このお守りってそういうこと!? 買い間違いとかじゃなくて!?」

上条「? お前の健康を思って渡したんだけど?」

美琴「ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?????」

上条「な、なんだよ!? 俺が美琴の無事を祈っちゃいけないのか?」

美琴「ぶ、無事って、色々と気が早いというか、物事には順序があるというか……」

上条「順序? そんなもんいらねぇだろ。あ、もしかして信じてないのか?」

美琴「そんなことない! でも当麻のことは信じてるけど、私まだ中学生だし……」

上条「中学生が何か関係あるのか? このお守りだけで伝わるだろ?」

美琴「わ、分かったわよ。当麻の気持ちは十分に伝わったわ」

上条「そりゃ良かった」

美琴「そ、その……わ、私も当麻とずっと、ずっと一緒にいたい」

上条「………………………………え?」

美琴「料理とかもまだまだだけど、ちゃんと花嫁修業するから」

上条「ちょ、ちょっと……」

美琴「不束者ですが、よろしくお願いします!」

上条「ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!?????」

美琴「な、何で驚いてんのよ!?」

上条「いや、だって、お守り渡しただけで何でそうなるんだよ!?」

美琴「は、はぁ!? だってこれ、安産祈願のお守りで、つまりプロポーズじゃないの!?」

上条「はい!? 俺は健康祈願のお守りを美鈴さんから預かって、お前に渡しただけなんだけど!?」

美琴「………………………………え?」

         ★

上条「な~んてこともあったなぁ」

美琴「やめて! もう言わないで! 恥ずかしくて死にそう!」

上条「いいじゃねぇか。あの勘違いのお陰でこうして今も一緒にいるんだし」

美琴「……ふ~ん。私が言わなきゃ結婚してくれなかったんだ~」

上条「何で怒るんだよ。それにちゃんと改めてプロポーズしたじゃねぇか」

美琴「それはそうだけど……」

上条「それじゃあ今度こそ俺からの安産祈願のお守り」

美琴「ありがとう。私、絶対にいいママになるからね」

上条「おう。俺もいいパパになれるように努力するよ」


終わり


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