目撃美琴の嫉妬事情
御坂美琴にとって上条当麻と言う少年は様々な意味で特別な存在である。
ひとつに、学園都市最高の7人の超能力者(レベル5)第3位である美琴に対し、分け隔てなく(むしろ無遠慮なくらい)接してくれる人間である事。
ひとつに、美琴のDNAマップを使い量産されたクローン"妹達(シスターズ)"を絶対能力進化(レベル6シフト)実験と言う名の殺戮から救い出してくれた命の恩人である事。
そして、ひとつに、美琴自身は知らない事になっている「御坂美琴とその周囲の世界を守る」という約束をしてくれた美琴にとってのヒーローである事。
それ以外にも要因を挙げればきりがない程に美琴の心に上条当麻と言う存在が占める割合は非常に高い。
そのためか、美琴の感情は彼の一挙一動に激しく掻き乱され、気が付けば彼を想い時間の経過を忘れると言う事も珍しくもない状態であった。
ひとつに、学園都市最高の7人の超能力者(レベル5)第3位である美琴に対し、分け隔てなく(むしろ無遠慮なくらい)接してくれる人間である事。
ひとつに、美琴のDNAマップを使い量産されたクローン"妹達(シスターズ)"を絶対能力進化(レベル6シフト)実験と言う名の殺戮から救い出してくれた命の恩人である事。
そして、ひとつに、美琴自身は知らない事になっている「御坂美琴とその周囲の世界を守る」という約束をしてくれた美琴にとってのヒーローである事。
それ以外にも要因を挙げればきりがない程に美琴の心に上条当麻と言う存在が占める割合は非常に高い。
そのためか、美琴の感情は彼の一挙一動に激しく掻き乱され、気が付けば彼を想い時間の経過を忘れると言う事も珍しくもない状態であった。
「べ、別にあんな奴の事なんて何とも思ってないわよ!」
とは、本人の弁だが、そのセリフを顔を真っ赤にして、視線をうろたえさせ、しかも、その台詞の後に部屋に帰ってから後悔してベッドに突っ伏すような状態から、美琴を知る人間なら誰もが恋している事に気付くだろう。まあ、本人も自覚しているようなので、そこに突っ込むような野暮な人間は当麻を目の敵にしている白井黒子以外いないのだが。
さて、そんな御坂美琴だが、毎日のように上条当麻を探して彼の登下校経路となる公園に待機していたり、偶然出会えれば、嬉しさのあまり「勝負しなさい!」などと声をかけたりはするが、全くと言っていい程素直に自分の気持ちを伝える事は出来ていない。
そんな様子が御坂美琴を知る友人の一人である佐天涙子に言わせれば「かわいいのぅ…」とのことなのだが、進展の無さに美琴自身凹んでしまっていたりもする。
そんな様子が御坂美琴を知る友人の一人である佐天涙子に言わせれば「かわいいのぅ…」とのことなのだが、進展の無さに美琴自身凹んでしまっていたりもする。
「アイツにとって私ってどんな存在なんだろう……」
詰る所、美琴の悩みはそこに集約される。
今まで美琴にとって他人とはある程度の距離を取って当たり前の存在であり、近づきすぎる事は無かった(白井黒子や初春飾利、佐天涙子という例外はいるが)。そのためか、ここまで他人の気持ちを知りたいと思わなかったし、知る事に対する恐怖を抱く事は無かった。
つまり、初めての例外が上条当麻と言う存在であり、初めて異性として気になる男性なのだ。
今まで美琴にとって他人とはある程度の距離を取って当たり前の存在であり、近づきすぎる事は無かった(白井黒子や初春飾利、佐天涙子という例外はいるが)。そのためか、ここまで他人の気持ちを知りたいと思わなかったし、知る事に対する恐怖を抱く事は無かった。
つまり、初めての例外が上条当麻と言う存在であり、初めて異性として気になる男性なのだ。
そして、今日も今日とて御坂美琴は自分の気持ちを欺きつつも、己が欲望に忠実に行動を開始するのであった。
********
「そろそろ通るころよね……」
美琴は腕時計の時間を確認しつつ、公園の入り口に視線を合わせる。普段なら大体このくらいの時間に目的の人物はここを通るのだが、残念ながらまだその気配はない。
「~~~♪」
美琴の形の整った小さな鼻からアップテンポのリズムが刻まれる。
昔では考えられなかったことだが、上条当麻への恋心を自覚して以来、こうして待つ時間さえも楽しく感じられるようになった。なんだか小さな事に悩んでいた自分が馬鹿らしくなるなぁ、と美琴は自分の変化に嬉しさを感じてしまう。そんな変化を察知した黒子が壁に向かって「あの類人猿がぁ!!」とヘッドバッドしていたのはここだけの秘密だ。
昔では考えられなかったことだが、上条当麻への恋心を自覚して以来、こうして待つ時間さえも楽しく感じられるようになった。なんだか小さな事に悩んでいた自分が馬鹿らしくなるなぁ、と美琴は自分の変化に嬉しさを感じてしまう。そんな変化を察知した黒子が壁に向かって「あの類人猿がぁ!!」とヘッドバッドしていたのはここだけの秘密だ。
「あっ」
そうこうしているうちに公園の入口に見覚えのあるシルエットが目に入る。特徴あるツンツン頭をしている学生などお目当ての人物以外にはいまい。
「このぉ、遅い…ぞ……」
いつものように照れ隠しの憎まれ口を叩きながら、電撃を浴びせようとした瞬間、当麻の隣にもう一つ別の影を見つける。しかも、それは美琴のよく知る修道服を着たシスターとは別人だ。
「え?誰?」
何も悪い事はしていないのだが、美琴は二人に見つからないように自販機の裏に隠れた。
「……また違う女性……」
当麻に女性の影が付きまとうのは今回に限った話ではない。ある時は大人しそうな胸の大きな年上女性が、ある時は際どい恰好をした胸の大きなやはり年上女性が、ある時は大覇星祭の実行委員をしていたやはり胸の大きな女性が当麻の傍にいた事を知っている。
『……考えてみたらみんな胸の大きな人ばかりじゃないのよ……』
と、自分の胸を見てみるが、見たところで変化は無いので、とりあえず棚上げしておく。そんなことより今は当麻とその連れの女性である。
「……そしたら、青ピのやつが……」
「そうなんだ……」
「そうなんだ……」
仲良く並ぶ二人は楽しそうに会話している。連れの女性、日本人形のように長い黒髪を揺らす同級生と思われるその女生徒は表情に乏しいのか、美琴のように感情の変化はあまり感じられないが、恋する乙女として、彼女も当麻と会話する事が非常に嬉しく感じている事は解ってしまう。
そして、その光景を眺める美琴は、ズキリと胸の奥に謎の痛みを感じてしまう。
そして、その光景を眺める美琴は、ズキリと胸の奥に謎の痛みを感じてしまう。
「やだなぁ、なんでこんな気持ちになるんだろ……」
今すぐ飛び出して二人の会話の邪魔をしたい。そして、当麻をあの女性から引き離したい。そんな欲望が美琴の心を支配しそうになる。
『でも出来ないよね……』
そんな事をすればあの女性が悲しむのが判ってしまう。自分が同じことをされれば、どれだけ辛いか、理解できてしまう。
『・・・・・・』
だから今の美琴に出来る事は黙ってこの場を後にする事だった。
胸の奥の痛みがさらに増した気がしたが、それでもなんとかそれを誤魔化しながら美琴は公園を後にした。
胸の奥の痛みがさらに増した気がしたが、それでもなんとかそれを誤魔化しながら美琴は公園を後にした。
「……?」
「どうしたの、上条君?」
「どうしたの、上条君?」
何故か急にその場に立ち止まり辺りを見回す当麻に、連れの女性、姫神愛沙は不思議そうに首をかしげる。
「いや、普段ならこの辺でビリビリーっと電撃が飛んでくるはずなんだけどな……」
「……何の話?」
「……何の話?」
姫神には言葉の意味は理解できなかったが、なんとなく女性の影がちらついた気がしたので、「天罰」と称して鞄の角で当麻のお尻を叩いておいた。
「何するんだよ、姫神ぃ……」
理不尽な暴力に抗議を示すが、姫神は我関せずといった様子で先を進んでいく。
なにか悪い事をしたのか?と当麻は頭上に?マークを浮かべながらいつもの口癖を呟く。
なにか悪い事をしたのか?と当麻は頭上に?マークを浮かべながらいつもの口癖を呟く。
「ふ、不幸だ……」
********
「・・・・・・」
寮に戻ってからも美琴は自分の気持ちに悩まされていた。
部屋に戻った時、白井黒子の姿は無かった。それが美琴にはとてもありがたかった。今の美琴の顔を見ればきっと黒子の事だから心配して色々と立ち回るだろう。それが解るだけに余計に今の表情は見せられない。
美琴はさっさとシャワーを浴びて、パジャマに着替えると、ベッドの中に入る。体調不良だという事にすれば黒子に表情を見られずに済むからだ。
部屋に戻った時、白井黒子の姿は無かった。それが美琴にはとてもありがたかった。今の美琴の顔を見ればきっと黒子の事だから心配して色々と立ち回るだろう。それが解るだけに余計に今の表情は見せられない。
美琴はさっさとシャワーを浴びて、パジャマに着替えると、ベッドの中に入る。体調不良だという事にすれば黒子に表情を見られずに済むからだ。
「当麻の隣にいた女性……」
美琴ですら男性的にみてあの子が可愛いと感じずにはいられない女性であることは判った。だからこそ、美琴の中にある種の感情が湧きあがるのが止められなかった。
あのとき感じた気持ち。上条当麻の隣にいる女性に向けたどす黒い気持ち。その正体が何なのか、美琴には理解できている。だからこそ自分が許せなかった。
あのとき感じた気持ち。上条当麻の隣にいる女性に向けたどす黒い気持ち。その正体が何なのか、美琴には理解できている。だからこそ自分が許せなかった。
『私って嫌な女なのかな……』
思い返せば「幻想御手(レベルアッパー)事件」において無能力に苦しむ佐天涙子の気持ちを汲むことが出来なかった。また、「乱雑開放(ポルターガイスト)事件」でも、自分の生徒たちの解放に奔走する木山春生の想いも汲みとる事が出来なかった。そう考えれば、自分がいかに他人を理解せず、独りよがりな性格をしているのかを痛感してしまう。
「当麻ぁ……」
それでもやはり美琴は諦められなかった。
今までどんな困難にも立ち向かい、勝利を勝ち取ってきた彼女にとって、自分の想いを裏切るような事は出来なかった。だから決意する。
今までどんな困難にも立ち向かい、勝利を勝ち取ってきた彼女にとって、自分の想いを裏切るような事は出来なかった。だから決意する。
「明日、私の想いを告白する」
その決心に揺らぎはない。
確かに、彼に既に好きな人がいて、自分の出番などが無い状態であっても、立ち止まれない。それが御坂美琴という人間なのだから。
確かに、彼に既に好きな人がいて、自分の出番などが無い状態であっても、立ち止まれない。それが御坂美琴という人間なのだから。
「ただいまですの」
部屋の扉が開く音がして、部屋の中に白井黒子が入ってくる。そして、美琴のベッドの盛り上がりを見て黒子は心配そうに声をかけた。
「お、お姉さま、何かありましたのでしょうか?も、もしや、あの類人猿めがお姉さまに何かしやがりましたのでしょうか!?ゆ、許すまじ、類人猿!!」
と、勝手に事件を想像し一人盛り上がる黒子。まあ、何もできなかったから今の状態なんだけどね……とは、流石に口が裂けても言えなかった。
「大丈夫よ、黒子。ちょっと体調がすぐれないだけ。一晩寝て、回復するから、今日は休ませてね」
布団から顔を出さずにそんな事を言う美琴に何か思うところがあるのか、黒子はしばらく立ち止まっていたが、表情を崩すと
「判りましたわ。ではお姉さま、明日の朝はまたいつもの笑顔をお見せくださいませ」
と、自分の机に戻っていった。
『うん。必ず』
パートナーの心遣いに美琴は荒れる心が落ち着き、安らかな眠りにつく事が出来た。
********
そして、朝。
普段よりも早くに起きた美琴は制服に着替えると、慌ただしく部屋を出て行った。同室の黒子を起こさないようにと気を配ってはいたためか、黒子が起き出す気配はなかった。実際、黒子は既に目を覚ましていたのだが、美琴に余計な気配りをさせないために寝た振りを続けていたのだが。
普段よりも早くに起きた美琴は制服に着替えると、慌ただしく部屋を出て行った。同室の黒子を起こさないようにと気を配ってはいたためか、黒子が起き出す気配はなかった。実際、黒子は既に目を覚ましていたのだが、美琴に余計な気配りをさせないために寝た振りを続けていたのだが。
「行ってらっしゃいませ、お姉さま」
美琴が出て行き、扉が閉まった後、黒子はそっと呟いた。
数十分後、美琴の姿はいつもの公園にあった。
早朝とだけあって、人影はなく、空気は冷たかったが、おかげで美琴の思考はよりはっきりとする事が出来た。
早朝とだけあって、人影はなく、空気は冷たかったが、おかげで美琴の思考はよりはっきりとする事が出来た。
「さて、本当の勝負はこれからよ、御坂美琴」
上条当麻の出没は運任せだ。
どこにでも現れるし、どこにもいない場合もある。
世界中飛びまわってたかと思えば、学園都市のふとしたところで出会う事もある。
それでも、この公園が美琴と当麻にとっては馴染み深い場所である限りは、ここで待つべきなのだ。
どこにでも現れるし、どこにもいない場合もある。
世界中飛びまわってたかと思えば、学園都市のふとしたところで出会う事もある。
それでも、この公園が美琴と当麻にとっては馴染み深い場所である限りは、ここで待つべきなのだ。
「今日こそ」
昨日の決断は未だに揺らぐ事は無い。
そして、先に延ばしていい事でもない。
だからこそ、こんな朝早くから美琴はスタンバっている。嫌なことから逃げない美琴らしい作戦なのだ。
そして、先に延ばしていい事でもない。
だからこそ、こんな朝早くから美琴はスタンバっている。嫌なことから逃げない美琴らしい作戦なのだ。
「普段のアイツの行動からいえば学校に間に合わせるために通る時刻が朝8時。遅刻ギリギリ通るとしても30分の遅れ程度。そうなるとまだまだ時間はあるわね」
例外的に早く出る場合を考えての今の時間だが、やはり心を落ち着かせる事も目的である。余裕の無い状態で告白での失敗は許されない。
スー ハー スー ハー
深呼吸をし、気持ちを落ち着かせる。
そうだ、自分はレベル5。超電磁砲の御坂美琴なんだ。怖いものなんてない。
そう言い聞かせるが、それでも怖い物は怖い。特に「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」すら凌駕するこの気持ちは第1位と対峙したときよりも恐怖感を与えてくれる。だから
そうだ、自分はレベル5。超電磁砲の御坂美琴なんだ。怖いものなんてない。
そう言い聞かせるが、それでも怖い物は怖い。特に「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」すら凌駕するこの気持ちは第1位と対峙したときよりも恐怖感を与えてくれる。だから
「(ポンッ)何してるんだ、こんな時間にビリビリ」
と、背後から肩を叩かれたときには飛び上るほど驚いてしまった。
「!!?っ!! !? !!!」
しかも、驚きすぎて声にすらならない状態で、振り返るとそこには目的の少年がいた。
「あー、スマン。驚かせたか。って、落ち着けよ、御坂……」
美琴のあまりのパニック状態に流石の当麻も罪悪感を感じたか、美琴の目線に合わせて両肩を掴み落ち着かせようとする。
「!!な、なんで!?」
ようやく声を出せた美琴が言えた言葉はその疑問詞だけだった。
「あー。ほら、昨日御坂と会わなかっただろ。なんか毎日会ってたのに、昨日は会えなかったからさ、なんか物足りなくてな。で、今日は朝早く出れば会えるような気がして」
当麻は照れくさそうに髪をいじる。
「昨日はあれだったんだぞ。御坂がいない珍しい状況だったから、公園で2時間も待ってしまって風邪ひくかと思ったんだぞ」
自分を待ってくれてた。
当麻のその台詞に美琴は感極まりそうになった。もちろん表情は変えずに、あくまで冷静な態度を取り続けている。
当麻のその台詞に美琴は感極まりそうになった。もちろん表情は変えずに、あくまで冷静な態度を取り続けている。
「ふーん、アンタはそんなに私に会うのが楽しみだったんだ?」
そうだ、私はそれを楽しみにしてたんだ。
二人だけの時間。そこにそれを求めて、私はいつも楽しみに待ってたんだ。
二人だけの時間。そこにそれを求めて、私はいつも楽しみに待ってたんだ。
「はは。まあ、上条さん的には御坂に追い回されるのはご免こうむりたいんだけどな。それでも、やっぱりあの時間が楽しかったみたいだ。おかげで姫神には怒られたけどな」
恐らく、その姫神ってのが昨日の女性の名前だろう。
そして、怒られて当然の行為を当麻はしたのだ。でも、そのことがとても嬉しく思えてくるからどうしようもない。
そして、怒られて当然の行為を当麻はしたのだ。でも、そのことがとても嬉しく思えてくるからどうしようもない。
「じゃあ、これからも追い回していいのね?」
ううん。追いかけるだけじゃない。叶うなら二人並んで歩きたい。同じ速度で歩みたい。
「いや、追いかけまわされるのはもうご免だけど。でも、御坂と同じ時を過ごすのは悪い気はしないし、これからもお願いしたいかな」
あー、もう。この男は判っていってるのだろうか。いや、理解しろって方が無理なのだろうけど、その台詞はプロポーズなんだぞと言いたくなる。だから、顔の筋肉が弛緩してもう表情を作る事なんて出来そうになかった。
「御坂?」
もちろん、顔だけじゃない。体中の筋肉が、精神が、魂が弛緩する。
「う……」
「う?」
「……うにゃあああぁぁぁぁ!!!!」
「って、またかよー!!」
「う?」
「……うにゃあああぁぁぁぁ!!!!」
「って、またかよー!!」
そしてその結果は相変わらずの電撃漏電となり、当麻はしばらく漏電対策の為、美琴の頭に右手を置いたまま過ごす事になった。
「……ああ、不幸だ……」
結局、こうして美琴の告白はうやむやになってしまうのだが、なんとなく美琴はそれでいい気がしていた。
なにせ、こうやって当麻は自分を見ててくれる。心配してくれる。甘えさせてくれる。今はその幸せに浸るだけで良いような気がした。
なにせ、こうやって当麻は自分を見ててくれる。心配してくれる。甘えさせてくれる。今はその幸せに浸るだけで良いような気がした。
「ふふふ、とうみゃぁ~~……」
「何故に猫語なんですか、美琴さん……」
「何故に猫語なんですか、美琴さん……」
根本的な解決になってないけど、もし今後この関係に変化が現れた時こそ自分の気持ちを伝えるべきだろう。だからもうしばらくの間だけ、私のわがままに応えなさい。大好きな当麻。