とあるゲームの実況プレイ【コメンタリー】
とある馬鹿の疑似恋愛【ギャルゲープレイ】 | の続編です。 |
「じゃあ電源入れるぞ」
「う、うん」
美琴
『あ、あれ~? アンタも今帰り? 良かったら一緒に帰らない?』
「いきなり始まったな」
「えっ!? 私こんな声だったの!?」
「あー…自分の声って普段とは違って聞こえるんだよな」
上条
⇒1:そうだな、一緒に帰るか
2:美琴と一緒に帰れるなんて夢みたいだ……
「……俺こんな声だったのか……」
(てか何で『2』を選択しないのよ……)
上条
⇒2:そう言えば、ここんとこ毎日会うよな
「ここ妙にリアルだな… 実際の美琴ともよく帰り道会うよな?」
「そ、そう!? 偶然じゃない!?」
美琴
『(ギクッ)そそ、そうかしら!? ぐ、偶然じゃナイカナ~!?』
「あ、同じ事言ってる」
「………///」
上条
⇒2:いや~、偶然ってあるもんだなぁ~
「ホントだよな」
(コイツは………)
上条
⇒1:? 何で急に落ち込んでんだ?
2:ゴメンゴメン! 美琴があんまり可愛いからさ、ついイジメたくなっちゃうんだよ
「ちょっと待ちなさいよ!!」
「どうした?」
「どうしたじゃないわよっ!!
さっきから露骨に好感度上がりそうな選択肢スルーしてるじゃない!! 何のつもりよっ!!」
「えっ……これって俺が言いそうな台詞を選ぶモンなんじゃねぇの?」
「……アンタ、ゲームの趣旨理解してなかったの?」
「?」
「…いいや……アンタの好きにやりなさい………」
「お、おぅ……」
美琴
『(バカ)………』
「何か『バカ』とか思われてんだけど、俺何か悪い事したか…?」
(た、他人事とは思えない……)
上条
⇒1:ところでこの後ヒマか? 折角だからどっか行かないか?
2:このまま真っ直ぐ帰ろう。 寄り道せずに
「ちょちょ、待って待って!!」
「今度は何だよ……」
「何で『1』を選んだの!? いつもの(鈍感な)アンタなら『2』を選ぶでしょ!?」
「いや…ここで『2』を選んだら終わっちまうだろ。
それに、オマエさっき怒ったじゃん。 だから普段とは違う事してみようかなって思ったのに……」
(何て言うか……私が言った事、中途半端に理解したわね……)
上条
⇒1:無理ならいいや
2:ダメ…?
3:なァァンてなァ! 本気でそンな事言うと思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!
「『3』腹立つわぁ…」
「これ俺の台詞なのか? それとも急に一方通行が出てきたのか?」
美琴
『ア、アンタこそいいわけ!? これってつ、つまり…デ、デ、デ……』
上条
1:デートだな
2:デ…デ………デザート?
3:デ…デ………デパート?
4:デ…デ………デルタフォース?
「……『2』か『3』…だな!」
「アンタの頭ん中どうなってんのよ!!!」
上条
⇒1:あんまりそういう店―――
2:やっぱりオシャレな―――
3:メイドカフェに行くぜい! というかそれ以外認めないにゃー!!
「俺メイドカフェって行ったこと無いんだよな」
「心の底からどうでもいい情報ね」
上条
⇒2:いや、待てよ? 今月お財布の中がピンチだったような………
「……ゲームの中でもお金無いんだ………」
「……笑いたければ笑えばいいさ………」
上条
⇒2:――― まぁ誘ったのは俺だし、珈琲一杯くらいなら問題ないだろ
「甘い、甘いぞゲームの中の俺!! 喫茶店のコーヒーは一杯500~700円が相場だ。
それだけあればモヤシ何十袋買えると思ってんだ!!
アイツ等、安い時はスーパーで、一袋10円で売ってんだぞ!!?」
「あれ? 何でかしら…目から汗が出てきたわ………」
上条
1:だろ? 一度美琴と―――
2:あぁ、浜面から聞いたんだよ。
⇒3:あぁ、御坂妹が言ってたんだよ。 一度俺とこの店に来たいんだってさ
「いやいやいや!! ここはどう考えても『1』でしょっ!!?」
「だって俺、こんなオシャレなとこ知らねぇもん」
「じゃあせめて『2』でいいじゃない! 何でわざわざババ引くのよ!!」
「浜面も知らなそうじゃん」
「マジメかっ!!!」
美琴
『ア・ン・タ・は……他の女が一緒に来たいって所に私を連れて来たんかああぁぁぁ!!!』
「ほらぁ~…私怒っちゃったじゃない……」
「あっれ~? おっかしいな~……」
上条
⇒2:ぇぇえええ~~!!? 何故に―――
3:いやー、御坂妹と来る前にオマエで試そうかと……
「ま、当然よね。 ここで万が一『3』を選んでたら、現実世界で黒焦げにするところだったけど」
(あ、あっぶねぇ~~~……)
上条
1:俺はコーヒーでいいや。
2:美琴と同じモノがいいかな
3:バナナジュースとチョコレートケーキ、―――
4:カップル限定ビッグメロンソーダ、―――
5:ジャンボいちごパフェ―――
「『3』の俺は何考えてんだ………」
(『2』か『4』、『2』か『4』来い!!)
「まぁ『1』だろうな」
「……チッ…」
「何で舌打ち!?」
上条
1:すみませ~ん! ミルクティーと―――
2:すみませ~ん! ガラナ青汁二つといちごおでん一つ!
「「メニューにあるのかよ!!!」」
美琴
『へぇ~…あの子とは来るんだ……ふ~ん……』
「……実際はどうなの…?」
(何で現実空間の美琴もバチバチしてんの!? 何でゲームとリンクしてんのーーー!!?)
上条
1:―――白井とか
2:―――妹達とか
3:―――海原とか
4:―――一方通行とか
5:―――好きな人とか
「……選択肢に悪意があるわよね。 『3』とか『4』とか絶対にありえないわ!!」
「アイツ等もいいヤツなんだがなぁ……」
上条
⇒5:例えば…好きな人とか
「だからって何で『5』を選ぶのよっ!!///」
「ただの消去法なんだけど……」
美琴
『だ…だから…来てる…じゃない……す、す、好きな……人…と………』
「にょわ~~~~~!!!!!///
ちちちち違うからね!!? コレはゲームの中の私が勝手に言っているだけであって、
実在の人物、団体、事件などには一切関係無いんだからねっ!!?///」
「落ち着け美琴。 分かってるから」
上条
⇒3:おっ!ミルクティーとか来たぞ! …あっ、ごめん聞いてなかった。今さっきなんつったの?
「えええ~~~!!!!?今のスルーすんの!!? いくら何でも可哀相すぎるでしょ私!!!」
「だって早く受け取らないとお店の人に迷惑だし、お茶も冷めちまうだろ」
「だからマジメかっ!!!」
「それにオマエも言ってただろ? 実際の人物とは関係無いんだし、いいじゃねぇか」
(現実でもこんな感じじゃないのよ!!!)
美琴
『~~~~~!!! 何でもないわよっ!!! この馬鹿ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
「うおっ!? ブチギレた!!?」
「当たり前でしょうが!!!」
上条
⇒2:―――先程は何と仰ったのでせうか…?
「蒸し返すな!!///」
「聞けっつーからもう一回聞いたのに……」
「アンタどんだけデリカシーないのよっ!!」
上条
1:はい、すみません
2:はい、ごめんなさい
「これどっち選んでも同じなんじゃねぇか? つか謝る選択肢多くね?」
「それだけ私を怒らせてるって事でしょ。 現実世界でも土下座してほしいくらいだわ」
「……俺は可哀相じゃないの?」
美琴
『ったく…私がどんだけ勇気出して言ったと思ってんのよ……』
(こっちの私もこんな勇気があればなぁ……)
「…? どうかしたのか?」
「いや…コイツが相手じゃあ、あっちでもこっちでも結果は変わんないわね……」
「何が?」
上条
1:―――
2:―――
3:―――
4:―――そ、そうだ! 折角だからインデックスも呼ぼうか!
「ここは……『4』!!」
(バチバチッ!!)
「―――以外の選択肢を選びます」
上条
2:お口に合って何よりです………
⇒3:で、できれば一口ほど頂きたいのですが……?
「よくもまぁこの状況で……」
「……手がすべった… 本当は『2』にしようとしたのに……」
上条
⇒2:―――あ、あ~ん………なんちゃって……
「うわぁ…こっちの俺なら絶対にしないな、コレ」
(カワイイ……///)
上条
3:なァァンてなァ! 本当にそンな事すると思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!
「『3』腹立つわぁ~~~!!! 何なの!?このちょいちょい出てくる一方【アクセラ】シリーズ!!!」
「確かに、いい加減ウザイな」
美琴
『―――い、言っとくけど今日だけなんだからねっ!?』
「何このテンプレ通りのツンデレ台詞!! 私普段こんな感じなの!?」
「概ねこんな感じ」
上条
3:いっそ口移しでお願いします!!
「……『3』は無いな」
「そそそそうね!!/// (口移しって……口移しって!!///)」
上条
3:美琴の味がする
⇒4:―――俺が食べさせてやろうか?
「美琴の味って何だよ……」
「し、知らないわよ馬鹿っ!!!///」
美琴
『――― ぁ、あ~~~ん………』
(いいなぁ……あっちの私……)
(何気にいい雰囲気になってきてんな……)
上条
2:な、なんつーか……ちょっとエロイな…コレ……
「エ、エロイとか言わないでよっ!! 結構恥ずかしいんだから!!///」
「俺が言ってる訳じゃないし、オマエがやってる訳でもないんだけど……」
上条
1:……カワイイ……
2:な、なんか…ドキドキしてきた……
3:!!! み、美琴!!!
(うおっ!? これってどれを選んでも、そういう展開になっちまうんじゃねぇか!?)
(ガ、ガンバレ!! そっちの私!!///)
上条
⇒2:オマエに伝えたいことがあるんだ………
(何を伝える気だそっちの俺!!!)
(何を伝える気なのそっちのアンタ!!!///)
上条
1:好きだ
2:これからも、ずっと俺と一緒にいてくれ!
3:あ、え~と…俺と付き合うってのは……ダメ…かな?
4:美琴がいれば、俺はもう何も要らない……なんて……
5:(すぅ~~~)大好きですっっっ!!!!!
6:[行動]思いっきり抱きしめる
7:[行動]無言でキスをする
8:[行動]押し倒す
(うわっ!うわっ!!うわっ!!! これって何を選んでもそういうことじゃない!!!///
ヤバイ…感情移入しすぎて泣きそう…… 良かったわね、おめでとう向こうの私……
こっちの私の分までいっぱい幸せに―――)
上条
⇒9:今日スーパーで卵が安いんだけど、お一人様一パックだから美琴もレジに並んでくれないか?
「………………………へ?
ええええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!??????
いやいやいやいや待て待て待て!!! 何で九分の一のハズレをわざわざ引くの!!?
あとちょっとだったじゃない!!! いくら何でもヒドイじゃない!!! 私可哀相じゃない!!!」
「落ち着け美琴。 仕方が無いんだ……
だって卵が安いんだもん。 ウチにとって卵がどんだけ貴重なタンパク源か―――」
「だからマジメかっ!!!!!!!」