とある馬鹿の疑似恋愛【ギャルゲープレイ】
これは「あの馬鹿」と呼ばれている鈍感な少年が、どこまで鈍感なのかを検証した貴重な資料である。
被験者には普段通りの生活をしてもらう。
ただし、会話毎に彼には選択肢が与えられる。
選択肢は1~5まであるが、中には好感度が下がるモノもある。
果たして彼は順調に好感度を上げて、無事 HAPPY ENDを迎える事ができるのだろうか?
美琴
『あ、あれ~? アンタも今帰り? 良かったら一緒に帰らない?』
上条
⇒1:そうだな、一緒に帰るか
2:美琴と一緒に帰れるなんて夢みたいだ……
3:第一の回答ですが、お断りします
美琴
『ま、まぁ折角たまたま会ったんだし、一緒に帰っても別に不自然じゃないわよね。うん』
上条
1:けど一緒に帰ると周りから誤解されないか?
⇒2:そう言えば、ここんとこ毎日会うよな
3:ふっふっふ……送り狼になっても知りませんのことよ?
美琴
『(ギクッ)そそ、そうかしら!? ぐ、偶然じゃナイカナ~!?』
上条
1:うそつけ! 本当は俺に会うために待ち伏せしてるくせに!
⇒2:いや~、偶然ってあるもんだなぁ~
3:ま、俺は美琴に毎日会えて嬉しいけどな
4:毎日毎日、しつっけぇんだよ、ド素人が!!
美琴
『あ…うん…ホント偶然よね……ハハハ……』
上条
⇒1:? 何で急に落ち込んでんだ?
2:ゴメンゴメン! 美琴があんまり可愛いからさ、ついイジメたくなっちゃうんだよ
美琴
『何でもないわよっ!!』
上条
1:何でもないならどうして怒ってんだよ
⇒2:そっか、ならいいや
3:怒った顔も魅力的DA・ZE☆
美琴
『(バカ)………』
上条
⇒1:ところでこの後ヒマか? 折角だからどっか行かないか?
2:このまま真っ直ぐ帰ろう。 寄り道せずに
美琴
『!!! な、ちょ、えっ!!?』
上条
⇒1:無理ならいいや
2:ダメ…?
3:なァァンてなァ! 本気でそンな事言うと思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!
美琴
『む、無理なんて言ってないじゃないのよっ!!』
上条
1:いや…いいんだ……本当は分かってるんだ……俺なんかと一緒にいたくないって事は………
2:ぃよっっっしゃああぁぁぁ!!!
⇒3:そうか? ならいいんだけど……
美琴
『ア、アンタこそいいわけ!? これってつ、つまり…デ、デ、デ……』
上条
1:デートだな、紛うこと無く
⇒2:デ…デ………デザート? スイーツが食いたいって事か? さすがは女の子だな
3:デ…デ………デパート? 何だ、欲しい服でもあるのか? さすがは女の子だな
4:デ…デ………デルタフォース? ひょっとして土御門か青髪に気があるのか? あまりオススメできないなぁ……
美琴
『えっ!? えっと…うん…まぁ、それでいいわ……』
上条
⇒1:あんまりそういう店知らないからさ、喫茶店でいいか?
2:やっぱりオシャレなスイーツ専門店とかの方がいいのか?
3:メイドカフェに行くぜい! というかそれ以外認めないにゃー!!
美琴
『まぁ折角だしね。 アンタに任せるわ』
上条
1:じゃあ決まりだな
⇒2:いや、待てよ? 今月お財布の中がピンチだったような………
3:なァァンてなァ! 本気でそンな事言うと思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!
美琴
『わ、私が払うから!! それならいいでしょ!?』
上条
1:何でそんなに必死なんだ? もしかして美琴、俺の事……
⇒2:そういう訳にはいかねぇよ。 まぁ誘ったのは俺だし、珈琲一杯くらいなら問題ないだろ
3:悪いし、いいよ。 つー訳で、今日はこの辺でサヨナラって事で
4:ゴチになります
5:わーい! 奢りなんだよ!! 折角だから高い物食べたいかも!!
美琴
『へぇ~…レトロでいい雰囲気の喫茶店ね。 アンタにしては上出来だわ』
上条
1:だろ? 一度美琴と来てみたかったんだよ
2:あぁ、浜面から聞いたんだよ。 アイツの彼女がこの店好きなんだってさ
⇒3:あぁ、御坂妹が言ってたんだよ。 一度俺とこの店に来たいんだってさ
美琴
『ア・ン・タ・は……他の女が一緒に来たいって所に私を連れてきたんかああぁぁぁ!!!』
上条
1:す、すまん!! ちょっとデリカシーに欠けてました!!
⇒2:ぇぇえええ~~!!? 何故に怒ってらっしゃいますの!?
3:いやー、御坂妹と来る前にオマエで試そうかと……
美琴
『はぁ…もういいわ。 そうよね、アンタはそういうヤツだもんね……』
上条
⇒1:じゃ、じゃあ美琴も落ち着いたトコで何か頼みましょうかね。 何がいい?
2:いや、本当にごめんなさいでした……
3:そうそう、怒ると体に良くないぞ? リラックス、リラックス
4:そうですの! 所詮ワタクシはこういう性格ですので、諦めてもらうしかありませんの!
美琴
『う~ん…私はミルクティーと、この半熟チーズスフレが美味しそうね。 アンタは?』
上条
⇒1:俺はコーヒーでいいや。 さっきも言ったけど今月ピンチだから
2:美琴と同じモノがいいかな
3:バナナジュースとチョコレートケーキ、あと抹茶アイスも頼もうかな
4:カップル限定ビッグメロンソーダ、ラブラブストロー付きだって! これ頼もうぜ!?
5:ジャンボいちごパフェに挑戦します!
美琴
『そうだったわね』
上条
⇒1:すみませ~ん! コーヒーとミルクティーと半熟チーズスフレっての一つずつ!
2:すみませ~ん! ガラナ青汁二つといちごおでん一つ!
美琴
『……アンタはさ、こういうとこによく誰かと来るの? た、例えば女の子とかと……』
上条
1:いや、美琴が初めてだよ。 美琴以外とは来る訳無いだろ?
2:いや、美琴が初めてだよ。 俺モテないもん
⇒3:インデックスとメシ食う時にファミレスにはよく行くけど、こういう店はあまり無いかな
4:来ちゃダメなのか?
美琴
『へぇ~…あの子とは来るんだ……ふ~ん……』
上条
1:あ、あれぇ~? どうしてまた不機嫌になってらっしゃるのでせうか?
⇒2:美琴こそ誰かと来ないのか?
3:どォしたァ!? 羨ましいンだろォ!! 残念だったなァ三下ァァァ!!!
美琴
『誰かって…誰よ?』
上条
1:例えば…白井とか
2:例えば…妹達とか
3:例えば…海原とか
4:例えば…一方通行とか
⇒5:例えば…好きな人とか
美琴
『ぇ…ぇえっ!!? な、なに言ってんのよ急に!!』
上条
1:いないのか?
⇒2:女の子はこういう場所には好きな人と来たいんじゃないのかなって……
3:い、いや、ゴメン…変な事聞いて………
4:美琴の好きな人……是非知りたいのよ!!
美琴
『だ…だから…来てる…じゃない……す、す、好きな……人…と………』
上条
1:!!! そ、それってつまり…?
2:…お、俺も…美琴の…事が………
⇒3:おっ!ミルクティーとか来たぞ! …あっ、ごめん聞いてなかった。今さっきなんつったの?
美琴
『~~~~~!!! 何でもないわよっ!!! この馬鹿ああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
上条
1:何でもないならコインを構えるなよ!! ここお店の中だぞ!!?
⇒2:ごめんなさいすみません謝ります許してくださいもうしません反省してます
3:さてと、コーヒーが冷めないうちに飲みますか。 まさかコーヒーが最後の晩餐になるとはな
4:うそうそ!! ちゃんと聞こえてたから!! 落ち着けって、な?
美琴
『全くもう……』
上条
1:は…ははは……とりあえず機嫌が直ったみたいで何よりです……
⇒2:え、え~と…大変恐縮なのですが……結局のところ、先程は何と仰ったのでせうか…?
3:なんつーかアレだよな。 美琴はちょっと怒りっぽい所があるから、そこは直した方がいいと思うぞ?
美琴
『だ、だから、何でもないって言ったでしょ!? それとも本当に超電磁砲食らいたいの!?』
上条
1:はい、すみません
⇒2:はい、ごめんなさい
美琴
『ったく…私がどんだけ勇気出して言ったと思ってんのよ……』
上条
1:(ここは軽く冗談を言って空気を変えよう……)じ、実は美琴の好きな人って俺だったりして…?
⇒2:(ここはとにかく話題を変えよう……)そ、そのチーズケーキ美味しそうだな!
3:(ここは褒めて上機嫌になってもらおう……)い、いや~、美琴って可愛いよな~
4:(ここは誰か助けを呼ぼう……)そ、そうだ! 折角だからインデックスも呼ぼうか!
美琴
『そうね。美味しいわね。 だから何?』
上条
1:いえ…何でもありません………
2:お口に合って何よりです………
⇒3:で、できれば一口ほど頂きたいのですが……?
美琴
『ア、アンタねぇ………』
上条
1:(しまった! 余計に怒らせた!?)いやいやいや! 冗談だよ冗談!!
⇒2:(ちょっと怖いけど攻めてみるか…?)あ、あ~ん………なんちゃって……
3:(強引に奪ってしまえ!!)チーズケーキ!! 獲ったどぉー!!!
美琴
『!!!』
上条
1:(やっぱり止めとくか……これ以上怒らせたら命に関わる……)
⇒2:(……あれっ? ひょっとしてイケルかも…?)
3:なァァンてなァ! 本当にそンな事すると思ったかァ!? 残念だったなァ三下ァァァ!!!
美琴
『しょ、しょ、しょうがないわね……い、言っとくけど今日だけなんだからねっ!?』
上条
⇒1:……マジで?
2:おぉ…夢にまで見たシチュエーションがついに……
3:ツンデレ美琴たんキターーー!!!
美琴
『マ、マジよ!! いいから早く口開けなさいよ!!』
上条
⇒1:お、おう…それじゃあ、お言葉に甘えて……あ~~~ん…………
2:いや待て! これってもしかして間接キスというヤツでは!?
3:いっそ口移しでお願いします!!
4:ゴメン…本当は甘いの無理なんだ……
美琴
『どどど、どうよ!?』
上条
1:……うまい…
2:あ、味なんて分かんねぇよ……
3:美琴の味がする
⇒4:……今度は俺が食べさせてやろうか?
5:あ~…インデックスにも食わせてやりたいなぁ……
美琴
『ふぇっ!!? わわわ私はいいわよっ!!』
上条
⇒1:いいからいいから! ほら、あ~んして。 あ~~~ん
2:俺じゃ…嫌か?
3:じゃあいいや
4:いらないなら俺が全部食っていい?
美琴
『~~~~~!!! ぁ、あ~~~ん………』
上条
⇒1:…うまいか?
2:な、なんつーか……ちょっとエロイな…コレ……
3:と、見せかけて俺が食う!
美琴
『美味しい………』
上条
1:……カワイイ……
2:な、なんか…ドキドキしてきた……
⇒3:!!! み、美琴!!!
美琴
『ななな何っ!!?』
上条
1:お、俺さ…その……
⇒2:オマエに伝えたいことがあるんだ………
3:今気付いたよ、自分の気持ちに
4:[行動]思いっきり抱きしめる
5:(くそっ、勇気がでねぇ……)
美琴
『(ドキドキ)ななな何よ!!? ははは早く、い、い、言いなさいよ!!?』
上条
1:好きだ
2:これからも、ずっと俺と一緒にいてくれ!
3:あ、え~と…俺と付き合うってのは……ダメ…かな?
4:美琴がいれば、俺はもう何も要らない……なんて……
5:(すぅ~~~)大好きですっっっ!!!!!
6;[行動]思いっきり抱きしめる
7:[行動]無言でキスをする
8:[行動]押し倒す
⇒9:今日スーパーで卵が安いんだけど、お一人様一パックだから美琴もレジに並んでくれないか?
美琴
『…………………………』
結論、所詮上条は上条だった。