とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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とある少年の教育実習



オリキャラありですのでご注意ください。


不幸?の始まり

とある高校の教室で上条当麻は今日もいつものように不幸に見舞われていた。
いつもとは少し違う形で・・・
いつものように、暴飲暴食のシスターに噛まれたり、犬に追いかけられたりの不幸連発である。
そんな不幸に負けずに、上条は学校に登校して一時間目のホームルームを受けようとしていた。
教室のドアが開き真っ赤なランドセルを背負ってても違和感がなく似合ってしまう。
上条の担任こと小萌先生が入ってきた。
小萌先生が教卓の所で台の上に立ちホームルームを始めようとした。
が、始める前に小萌が発した言葉によってこれから、しばらく起こる不幸の始まりの鐘を鳴らされた。

小萌 「ホームルームを始めますよ~。皆さん、席に着くです~。っとその前に上条ちゃん~」
上条 「ん~?はい、なんですか?」
小萌 「上条ちゃんの成績が悪くて留年してしまうかもしれないのです~」
上条 「えっ!そ、そうなんですか!留年だけはご勘弁を!」

と言いながら、無駄な動きの一切を省いた動きで土下座をする上条。
ここまで来ると芸術の域に達しているのではないのかと思われるくらい綺麗な土下座だ。

土御門 「にゃ~、カミやんの土下座も日々磨きがかかってるぜい。
     いっそ、進級をあきらめて、そっち方面の道に進んだらどうかにゃ~。
     カミやんは成績だけでなく出席日数も危ういからにゃ~」
上条 「そっち方面の道ってなんだよ!第一土下座だけで食ってける道なんてねえよ!
    あと出席日数が少ない理由の中にお前がらみのもあるだろうが、このクソシスコン軍曹が!」

俺にはシスコンと言うのは褒め言葉ぜよとほざく土御門
うるせぇリアル妹にリア充すんなと食ってかかる上条
せやせやと何故か話に入ってくる青髪ピアス
いつの間にかデルタフォースのいつもの言い争いが始まる。

小萌 「はいはい、言いあうのはその辺にしてくださいです~。
    成績も出席日数も悪くて進級が危ないのは本当なんですから」
上条 「うっ、・・・小萌先生、そこをどうにかかなりませんか」

実は上条は留年の危機を一度克服している。そう、彼は今高校2年生だ。
色々あったが進級できたのも上条自身のがんばりと周りの協力があったからだ。
しかし、2年生になっても彼の日常(非日常)は止まることを知らなかった。
それどころか1年の頃より酷い、魔術が絡めば7割近い確率で外へ行くはめになり
学園都市内でも1年の頃の1.5倍増しの事件に巻き込まれている。
とある病院には、お世話になりっぱなしである。
そんな訳で夏休みが終わって2学期の半ばの段階で留年の危機である。
今回ばかりは、無理かもしれないと思いながらも一途の願いを小萌先生に懸ける上条。

小萌 「なんとかなりますよ」
上条 「そうですか、何とかなりますか。
    これでおれの留年も確てぃ、・・・え、えぇぇぇぇ!何とかなるんですか!?」

あっさりと何とかなる宣言を言われたのでうれしさ半分、困惑半分で反応に困り再度確認をとってしまう上条。

小萌 「はい、なりますよ。明日から特別補習に出るのであれば、上条ちゃんはめでたく進級できるのです。
    もちろん今までのように課題も出されますよ」

上条の再確認にもあっさりと答える小萌先生。しかし、実を言うと小萌先生も数日前までは上条の進級を半分あきらめ始めていた。
とある申込用紙を見てやけくそ気味に申し込みOKの通知が来るまでは・・・。

上条 「えっ!そんなことでいいんですか!受けます!受るです!!受けさせて頂きます!!!
    留年をしないで済むのなら、この上条当麻、補習だろうが特別補習だろうが例え奴隷だろうがなんだってしますよ!!」

うれしさのあまり変なことまで口走っているが気がしない上条。
純粋に喜ぶ上条を苦笑いして見がら、これから上条に降りかかる不幸を知っている小萌先生。

小萌 「では、忘れないうちにこれを上条ちゃんに渡しておくです~」
上条 「はい?これは何ですか?」

小萌先生は封筒を上条に渡す。

小萌 「特別補習を受けるためのパスみたいなものです~」
上条 「?おれは一体何処で、何の補習を受けッ!?」
上条は小萌先生に補習の事を聞きながら、封筒の中身を確認した。

そして、見てしまった小萌先生の言うパスを・・・そこには、『学舎の園、および常盤台中学の入場・入校許可書』と書かれていた。
上条はひきつった笑みもらしながら、嫌な汗を流しだした。


小萌 「上条ちゃんには常盤台中学で教育実習生をやってもらうです~」
クラス一同(上条も含め)「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」」」」」」」」」
吹寄 「どういうことですか先生!?この馬鹿があの常盤台に教育実習生として行っても教育するどころか教育されてきますよ!」
上条 「グハッ、・・・ひ、ひどい言われようだけど言い返せない俺っていったいなんでせうか」ナミダ
小萌 「教育されてきたら、それはそれで結果オーライです~」
上条 「ゲバっ、・・・先生にとどめを刺されるとはぁ」ガクッ
青ピ 「お~い、しっかりするんやでカミやん。バカやからこその、ワイらデルタフォースやがな」
上条 「うぅぅぅぅ」
青ピ 「少しは元気出たようやな。ほな、ここいらで」ドバッ!!

急に拳を握り上条にくりだす青ピ、割と本気の拳が腹にクリーンヒットする。

上条 「ガハッ!ゲホゲホ、なにすんだよ青髪!!さっきまで俺を慰めてたのは何なんだよ!!」
青ピ 「うるさいでカミやん!!!!それはそれ、これはこれや!!
    どうせ常盤台に行ったら、いつものようにフラグを建ててくるんは目に見えてるんや。
    今の内にカミやんのフラグを回収しようという気力を奪っておかんで、いつ奪うんや!!!
    野郎ども上やんを完膚なきまでに叩くんや」
クラス一同(主に男子)「「「「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」」」」」」」」」
上条 「ぎゃゃゃゃ、俺がいつフラグを建てたって言うんだよ!!クソ~、不幸だ~~~~~~~~!!!!!」

そう言って、野郎どもの包囲網を見事に潜り抜けすごい勢いで教室から出て、逃げていく上条。
さすがに普段から不幸で不良やクラスメイトから逃げているだけに逃げ足は伊達じゃない。
あっという間に上条は見えなくなる。その後を追いかける野郎ども。

小萌 「ははは、やっぱりこうなりましたか」
土御門 「にゃ~~、相変わらずカミやんは不幸だにゃ~~」
小萌 「あら、珍しいですね。土御門ちゃんが上条ちゃんを追いかけないなんて」
土御門 「にゃ~~、カミやんを追いかけても今回は捕まりそうにない速さで逃げられたからにゃ~。
     追いかけても疲れるだけぜよ。それにしても小萌先生どうしたんだにゃ?
     なんでカミやんが常盤台に行けることになったんだにゃ?」
小萌 「いや~、先生もびっくりなのです~。
    上条ちゃんの成績が本格的に危ないことになってきてしまったので焦っていたときに
    『貴方のクラスの生徒を教育自習に出してみませんか?』という申込書が届いたのです~。
    今はそれどころじゃないのです!と思いましたが、こういうのは送り返さないとしつこいのですよ。
    ちょうど上条ちゃんの事を考えていたので名前の欄に『上条当麻』
    いきたい学校名は悪ふざけで『常盤台中学』と書き込んだのです。そしたら・・・」
姫神 「なぜか、採用されたと。ふっ、相変わらず変な運(不幸)を持ち合わせているわね。ふっふふふふふ」
土御門 「うおっ!ひ、姫神いつの間に!!」

土御門は盛大に驚いた。影が薄くて気がつかなかったからってそんなに驚くかというほどに。
だがわかってやってほしい、急に後ろに現れただけでもびっくり物なのに、それに付け加えて黒いオーラを放っているのだから。

姫神 「ふふふふふふふふふふふふふふふ」

土御門は姫神が何故黒いオーラを放ってるのかを分かってはいるが、それでも今の姫神は怖かった。

小萌 「まぁ~、結果オーライなのです~。
    後から申込用紙を詳しく見たら、普通に補習を受けるより多くの単位がもらえるみたいなので
    上条ちゃんにはうってつけだったのです~。それに、ふふ」
土御門 「にゃ~?なんか含みのある言い方だぜよ。
     (それにしても、この時期に教育実習の書類が来るのは少しおかしいぜよ。
     また、裏が動いたのか?カミやんが絡んでるしにゃ~)」

土御門は姫神の黒いオーラに少しビクビクしながら小萌先生の何か含みのある言い方にも首をかしげた。


上条は結局一時間目のホームルームを欠席にするという犠牲を払いながら野郎どもから逃げっきた。
だが、さすがに二時間目には野郎どものいる教室に戻らなくてはならない。
そこで、職員室に戻っているであろう小萌先生に助けを求めて訪れたら

小萌 「上条ちゃんは教育自習生の講習を受けてもらうので教室に戻らなくていいのです~」

と言われ、野郎どもにボコボコされずに済み、幸運だなと思いながら講習を受ける上条だが講習を真面目に聞かず。
そのせいで講習を担当していた災誤先生(ゴリラ)に汗臭い絞め技を決められ最終的に不幸な目に合う。
おまけに講習は長々と続き、放課後には野郎どもに結局ボコボコにされ、ライフは0どころかマイナスになりそうであった。
とぼとぼと帰路に着く。いつもの自動販売機の前を通りかかった時、声をかけられる。
最近じゃ当たり前のように毎日声をかけてくるある少女に。上条はつぶやく「不幸だ」と。

美琴 「なんでアンタは私に会っただけでそんな事を言うのよ、ゴラーーーー!!!!」

美琴は叫びながら電撃の槍を放つ。その様子からは手加減なんて一切見られない。
だが、上条も慣れた(慣れたくはなかった)様子でそれを右手で打ち消す。

上条 「おい、ビリビリ。おまえはいい加減そのむかついたら電撃を飛ばす癖やめろよ」
美琴 「ビリビリじゃない!!!あ、あんたが悪いんじゃない。
    私の事スルーしたり、反応があるときは第一声が『不幸』だし!!あと私の名前をちゃんと呼ばないし!!!!」
上条 「それだけの事で人が死ねるほど電撃を俺に飛ばしてんじゃねーよ。それにお前だって俺の事を名前で呼んでねーじゃねいか!!」
美琴 「あ、アンタはアンタでいいのよ!!」
上条 「なんだよそれ。はぁ~、ん?あっ!」ニタ~

上条は明日からの特別補習のことを思い出し、しばらく常盤台の教育自習生になることの報告とこれをネタにからかってやろうと考えた。

美琴 「な、なによ」
上条 「ん~?いやな、おまえは明日には俺のこと名前で呼ばなくてはならなくなるんだよ。
    おまけに最後に『先生』とつけなくてはならない!!!!」
美琴 「な、なによそれ!!説明しなさいよ!!!!!!!」
上条 「それはだな、明日から常盤台中学校でしばらく教い「見つけたぞ!!上条はこっちだ」するん、だ、よ!?」
野郎ども(先ほどの野郎どもに上条の高校の男どもを+α) 「上条!!貴様への制裁はまだ終わってないぞ!!!!!!!」
上条 「うおぉぉぉぉ!?あれだけボコボコにしといてまだ気が済まないのかよ!おまけに人数増え取るし!!」

上条は一目散に逃げて行った。そのあとを追う大勢の男ども。美琴はそんな一瞬の出来事を呆然と見ていた。

美琴 「いったいいなんなのよ・・・」

美琴のつぶやきが誰もいなくなり静かになった公園に響く。

上条は家に帰宅していた。結果だけを言うと捕まらずには済んだが、あれから二時間も走り続ける羽目になった。
もうクタクタだった、携帯には美琴からのメールと電話があった。
あの後は大丈夫だったのかの確認と逃げる前に言おうとしていたことは何だったのかを聞こうとするメールと着信が
それぞれ五件ずつあったが今日はもう疲れたし明日脅かせばいいやとスルーした。
ちなみに暴飲暴食のシスターは小萌先生がしばらく預かってくれるとのことだ。
疲れた上条は風呂だけを済まし、夕飯も食べずに明日のために眠りに就く。
明日からしばらくは疲れる日が続くだろうなと上条は思いながら夢の中に意識を落とした。

一方、美琴は常盤台の寮で上条が名前を呼ばなくてはならなくなるという言葉に過剰に反応して暴走した妄想をベットの上で繰り広げ
ルームメイトの白井はそんなお姉さまを見て「あの類人猿が~~~~!!!」と叫ぶという状況になっていたとかいないとか……







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