とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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匿名ユーザー

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 友愛高校でも常盤台中学でも球技大会の試合が進む中、1人の幼女、もとい少女が動き出す。
 その少女とは打ち止めで、学校を無断で欠席して一方通行の応援に来ていたのだがその彼が常盤台で試合をしていることは知らなかった。

「もー、一体いつになったらあの人とパパのチームの試合が始まるのってミサカはミサカは待つのに飽きたからお母さんに聞いてくる!」

 打ち止めは知らない、自分のお母さんこと養母の芳川がBブロックの担当で常盤台に居ることを(闇咲も)。
 そんなわけで芳川には会えなかったのだが、代わりに打ち止めは出会うことになる、1回戦を余裕で勝利した心理掌握と。

――――――――――

「そう、やはり貴女たちはアク様率いるチームに負けたのですね。翠嵐さん」
『やはりとか言うなメン子。そっちの相手は大したこと無さそうだから楽勝とか自慢したいんでしょ?』

 自分のクラスの経過報告を翠嵐から受けていた心理掌握、常盤台時代からの数少ない友人の命名したあだ名には納得いっていない。
 しかし心理掌握のあだ名の『メン子』が1年生の間で少しづつ浸透していることは本人はまだ知らない。

「楽勝などと人聞きの悪い。私は決勝に向けて計画的に試合を進めたのです。苦労しました、5分に1点ずつ取るというのは」
『それが自慢だってことに気付きなさいよ。ああ、決勝といえばあんたの尊敬する先輩のチームだけどさ。10分で10点取って相手がギブアップして勝ったわよ』
「当然ですわね。井ノ原先輩とお姉さま、それに白雪さんがいるのですから」

 翠嵐は思う、友愛高校に入学してからの心理掌握は高飛車な性格はそれほど変わらずとも随分と丸くなったものだと。
 そうさせた一方通行と真夜に感謝と共に翠嵐には珍しく、男性の能力者として尊敬していた。

『はいはい分かった分かった。1回戦突破おめでとう。でも次からはちゃんとキーパーらしくしなさいよメン子。どうせ相手にシュートさせなかったんだから』
「わ、分かってますわよ! まったく付き合いが長いというのは……あの子。すみません翠嵐さん、私急用が出来ましたのでこれで」

 翠嵐が何か言おうとする前に問答無用で電話を切った心理掌握、芳川を探している打ち止めを発見する。
 実はこの2人、初対面(心理掌握は顔は知っている)なので修羅場なんてものは起きない、起きないったら起きない。

「あの、どうかされまして?」
「おおっ、困ってるミサカに声をかけてくれて助かったよってミサカはミサカはすぐさま事情を話してみたり!」

 警戒心皆無の打ち止め、心理掌握に事情を話すと素性の知れない目の前の少女から一方通行が常盤台に居ることを告げられる。
 そのことにしょんぼりしている打ち止めを見かねた心理掌握が助け舟を出そうとするも、

「もしよかったら今からタクシーを呼んであなたを常盤台へ送るように手配しますけど?」
「ホント! このご時勢、あなたのような優しい人に巡り会えて良かったよってミサカはミサカは」
「丁重にお断りします、とクールビューティーは上位個体の代わりに返答するついでに上位個体の襟首を掴んで引きずります」
「ぐえっ! どうしてあなたが、しかもその覆面は何! ってミサカはミサカは~~~~。ごめんね~~、優しいおねーちゃーんー」

 偶然ぶらついていた御坂妹の出現により阻止されてしまう。
 いきなりのことに呆然とする心理掌握だが、保護者が居たことに安心してその場を立ち去った。
 なお、心理掌握率いるチームは以降の試合も全て楽勝で飾り、明日の準決勝へと駒を進めることになる。

――――――――――

 その頃、結標のクラスのエツァリ率いる野球チームは18対0の大幅リード、しかし未だ試合中。
 理由はいたってシンプルで、相手チームのギブアップを削板が根性が足りてないと却下、現在相手チームの最終回の攻撃に入った所。
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