とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part01

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



シンデレラ的なヤツ


むかしむかし、シンデレラという とてもうつくしい むすめがいました。
ですがシンデレラは、いつもいじわるな ままははと あねたちに いじめられていたのです。

シンデレラ 「あ~もう! 何で私がこんな事【いえのそうじ】しなくちゃいけないのよ!!」

意地悪な継母 「ほう…口答えとはいい度胸だな御坂。門限を破ったのはお前のはずだが?」

シンデレラ 「あ…すみません……あと一応、私の名前はシンデレラでお願いします……」

意地悪な姉A 「おいシンデレラ、部屋の隅に埃がたまってるわよ。 ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね」

意地悪な姉B 「くすくすっ。 掃除もろくにできないなんて、シンデレラは本当に役立たずねぇ。
          居候のくせに、ちょっと奉仕力が足りないんじゃないかしらぁ?」

シンデレラ 「いや、ハマりすぎでしょアンタ等!!」

意地悪な継母 「まあいい。私達はこれから、城の舞踏会に行ってくる。お前は掃除を終わらせておけ」

そう、いまおしろでは ぶとうかいがひらかれているのです。
うわさでは、おうじさまが およめさんを えらぶために かいさいしたのだとか。
こんきを のがした ままははは、たまのこしに のろうと ひっしです。

3にんが いえを でたあと、シンデレラは おおきく ためいきを つきました。

シンデレラ 「はぁ~…私も舞踏会行きたいなぁ……
        あっ、いや、べ、別に王子のお、おおおお嫁さんとかそんなのには興味ないんだけどね!!?
        ただ私は、綺麗な服を着たり、豪華な料理が食べたいだけなんだから!!
        それだけ!! それだけよ!!!」

だれに たいしてかは わかりませんが、シンデレラは いいわけを しました。
シンデレラは ツンデレラ だったのです。

シンデレラ 「……何て言っても無理か…綺麗なドレスなんて持ってないもんね………
        でも…やっぱり行きたいな………」

??? 「その願い、叶えてあげるんだよ」

シンデレラが ポツリとつぶやくと、どこからともなく こえが きこえてきました。
ふりむくと、そこには しろいふくをきた まほうつかいが たっていたのです。

魔法使い 「今から短髪を、お城に連れてってあげるんだよ」

シンデレラ 「えー…? アンタが…?」

魔法使い 「むっ! そこはかとなく馬鹿にしてるね?
       私の頭の中には、10万3000冊の魔道書が入ってるんだよ!」

シンデレラ 「じゃあ、本当にアンタが何とかしてくれるの?」

魔法使い 「それは無理。魔力がないから、私には魔法は使えないの」

シンデレラ 「……………」

魔法使い 「そ、その代わりに私の弟子が魔法を使うんだよ!!」

シンデレラ 「弟子…?」

魔法使いの弟子A 「……カボチャの馬車のお婆さん。ガラスの靴をくださいな」

シンデレラ 「ダメダメその人は!」

魔法使い 「何で? シンデレラなら、これ以上の人材はいないかも」

シンデレラ 「いやいやいや! その人がでてきたら、私の存在意義がなくなっちゃうから!
        どっちがシンデレラか分かんなくなっちゃうから!!」

魔法使い 「むぅ…短髪はワガママなんだよ。 まぁ、仕方ないから、もう一人の弟子を紹介するんだよ」



魔法使いの弟子B 「当然。禁書目録の頼みとあらば、無碍にする訳にはいかんな」

シンデレラ 「えっと…こちらは?」

魔法使い 「彼は『黄金練成』っていう、自分の思い通りに現実を歪める魔法を使うんだよ」

シンデレラ 「うわぁ……」

まほうつかいのでしBは、くびすじに はりを さしながら じゅもんを となえました。

魔法使いの弟子B 「カボチャを馬車に。用途は移動。車輪は四輪。外装は絢爛豪華に。
             ネズミを白馬に。毛色は佐目毛。スタミナは極力無限大。
             ボロの服をドレスに。種類はイブニングドレス。生地はサテン。細かく宝石を散りばめよ。
             トカゲを浜面に。髪は茶髪。服装はジャージ。顔は適当で十二分」

すると、カボチャはばしゃに。 ネズミははくばに。
ボロぬののようなふくはどれすに。 トカゲはけらいの はまづらになりました。

浜面 「いやいやいや! 俺だけ何で名指し!? 顔が適当ってのもおかしくね!?」

シンデレラ 「別にいいじゃない。運転手が必要なんだから。アンタ乗り物運転するの得意でしょ?」

浜面 「こんなローテクでアナログなもん、運転した事ねぇよ!!」

魔法使い 「ついでにこれもあげるんだよ。 はい、ガラスの靴」

シンデレラ 「あっ、綺麗……」

魔法使い 「あ、そうそう短髪。 魔法は12時になったら解けちゃうから、急いだ方がいかも」

シンデレラ 「ゲッ!マジで!? ちょっと!急いで出発して!!」

浜面 「ちくしょう分かったよ! どうして女ってのは、こう人使いが荒いんだ!?」

シンデレラは、おおいそぎで おしろへと むかいました。

いっぽう、おしろの ぶとうかいかいじょうでは、おうじさまが ためいきを ついていました。

王子 「不幸だ…」

メイド 「おいおい、どうかした王子ー? これはお前の為に開かれた舞踏会だぞー」

王子 「結婚相手探すったってなぁ…自分がモテない事ぐらい自分で分かってますよ。
     それに、ここに集められた人たちだって、迷惑だろうしさ」

メイド 「……王子は少し、自分を過小評価しすぎだぞー」

おうじさまは じぶんに じしんがありません。

招待客A 「王子様。私と。踊って欲しい」

招待客B 「私の手を取って頂けると、大変嬉しいのでございますが……」

招待客C 「お、お、お、王子様!! おしぼりをどうぞ!!」

なので、かのじょたちに なんど さそわれても、「どうじょうしてくれている」としか おもえなかったのです。
しねばいいのに。

と、そのときです。 おしろの とびらが ギギギッとあきました。

浜面 「いいか? もう一度確認しとくけど、12時までだからな」

シンデレラ 「分かってるわよ!」

かいじょうに シンデレラが あらわれると、「あのむすめはだれだ」と まわりは ざわつきはじめました。

王子 「え~と……どちらさんでせうか?」

シンデレラ 「べ、別に誰だっていいじゃない。それよりもアンタ、舞踏会なのに誰とも踊らない訳?」

王子 「あ、いや、そういう訳じゃないんだが―――」

シンデレラ 「し、し、仕方ないわね!! と、特別に私が、あああ相手になってあげてもいいけど!!?」

シンデレラは、おうじさまを めのまえにして うえからめせんです。

王子 「…いや、別にいいよ。そもそも俺、このパーティーにあんまり乗り気じゃn」

おうじさまが ことわろうとしたしゅんかん、
シンデレラは おんそくの 3ばいいじょうの はやさの コインをとばしてきました。
(これを せんもんようごで 「レールガン」といいます)
おうじさまは あわてて それを みぎてで うけとめます。

シンデレラ 「特別に! 私が! 相手になってあげてもいいけど!?」

王子 「あ…はい……お願いします………」



ふたりは てをとりあいながら ダンスをしました。
ですが、おうじさまは しゃこうダンスが あまり とくいではありません。

シンデレラ 「ちょ、ステップ違うわよ!」

王子 「し、仕方ないだろ!? あまり慣れてないんだから!」

シンデレラ 「…アンタ王子よね?」

そのとき、おうじさまが うっかりシンデレラの ドレスのすそを ふんでしまったのです。
ふたりは たいせいをくずし、うしろに たおれこみそうになりました。

シンデレラ 「キャッ!」

王子 「危ね!」

ですが かんいっぱつ、ふたりはもちこたえました。
しかし そのかわり……

シンデレラ (ち、近い!! 顔が近い~~~!!!)

ふたりの かおが ほぼ0きょりまで ちかづいていたのです。
まるで このまま キスできそうなじょうきょうに、シンデレラは ギュッとめをつぶりました。

ですが、そのときです。 ゴーン!という かねのねが むじょうにも なりひびきます。
それは、12じをしらせる とけいのおとでした。
シンデレラはハッとして、いそいで はしりだしました。

王子 「お、おい! 急にどうしたんだ!?」

シンデレラ 「ゴメン! もう帰らなきゃ!!」

ほうとうは かえりたくありません。 ですが じかんは まってくれません。
もうすでに まほうは とけかかっていて、ドレスも ボロのふくに もどりつつあります。
とちゅうで ころんでしまい、ガラスのくつが かたほうぬげてしまいましたが ひろっているひまはありません。
シンデレラは いそいでばしゃに のりこみました。

王子 「おい! ちょっと、忘れモン!!」

おうじさまは おとした ガラスのくつを ひろいました。

みぎてで。

すると ガラスのくつは こなごなに くだけてしまったのです。
おうじさまは まっさおになりました。

王子 (ヤ、ヤバイ! まさか異能でできた靴だったなんて……
     やっぱり弁償しなきゃだよな…けど、すげぇ高そう……)

すると シンデレラが ぜんそくりょくでもどってきました。

シンデレラ 「ゼィ…ゼィ……アンタ何やってんのよ!!! ゼィ…こっちはもう時間がないんだから!!!
        ハァ…ハァ…余計な事しないでよね!!!」

王子 「わ、悪い!! 必ず弁償するから!!」

シンデレラ 「んなこといいから!! はいこれ!!」

そういうと、シンデレラは もうかたほうの くつをさしだしました。

シンデレラ 「今度は壊したりしないでよ!? もう予備はないんだから!」

そういいのこし、シンデレラは ふたたび ばしゃに のりこみました。

王子 「な、何だったんだ…?」



つぎのひ、おしろのつかいが くにじゅうを かけまわっていました。
もくてきは あのガラスのくつの もちぬしを さがすことです。
このことは くにじゅうでわだいとなり、
「そのくつに ピッタリあった おんなのひとは、おうじさまと けっこんできる」
なんて ウワサまで とびかっているほどでした。

そして おしろのつかいは、シンデレラのいえまで やってきました。

城の使い 「…ふむ。 どうやらこの家にいるご婦人方には、この靴は合わないようですね」

ままははと あねたちが いくら ギュウギュウおしこんでも、ガラスのくつに あしが はいりません。
おしろのつかいが あきらめて かえろうとした そのときです。

シンデレラ 「ちょ、ちょろ~っと待ってくれないかしら?
        も、もしかしたらなんだけど…私なら履けるかもしれないんだけど?」

じしんまんまんにいうので、おしろのつかいは シンデレラに ガラスのくつを はかせてみました。
するとなんと、ピッタリだったのです。

城の使い 「おお! 貴方こそ我が主の探している御方に間違いない!
       申し訳ないが、城までご同行願えるか?」

シンデレラ 「ま、まぁ仕方ないわよね! 向こうが会いたいってんだから!」

こうして、シンデレラはおしろへと つれていかれました。
このまま うまくいけば おうじさまと けっこんして ハッピーエンド…
となるはずなのですが、そう かんたんには いきません。

おしろにつくと、シンデレラは とんでもないものを まのあたりにします。
なんと シンデレラのほかにも、ガラスのくつの サイズが ピッタリあう じょせいが、9968にんも いたのです。
しかも みんな、シンデレラと かおがそっくりだというから おどろきです。

シンデレラのそっくりさんA 「王子と結婚するのはミサカです、とミサカは宣戦布告をします」

シンデレラのそっくりさんB 「フザケンナ、とミサカは怒りをあらわにします」

シンデレラのそっくりさんC 「まぁまぁ落ち着いてください。
                  どうせ選ばれるのはこのミサカなのですから、とミサカは余裕でたしなめます」

シンデレラのそっくりさんD 「残念ですがそれはありえません。
                  何故ならこのペンダンの分、ミサカの好感度が一番高いからです、
                  とミサカはあの人との愛の結晶を見せびらかします」

シンデレラ 「なにこれ……」

ほんものもふくめ、9969にんの シンデレラ。
おうじさまは このなかから、ほんとうの シンデレラを さがすことはできるのでしょうか。

王子 「う~わ~……」

メイド 「どうするんだー? 全然見分けがつかないぞー」

おうじさまは たりないあたまで かんがえました。
そのけっか、ひとつ めいあんが うかんだのです。

王子 「そっか! この中で、レールガンを使えるヤツが本物だ!」

あのときの レールガンを おうじさまは わすれていませんでした。
きょうふというのは、からだに しみつくものなのです。

さすがの そっくりさんたちでも、レベルは2~3ていどです。
レベル5の ひっさつわざ、レールガンはうてません。
こうして、おうじさまは ほんものの シンデレラをみつけたのでした。



王子 「やっと…見つけたよ……」

おうじさまの しんけんなかおに、シンデレラは ふにゃーすんぜんです。
なぜなら あとは、おうじさまの プロポーズを のこすのみだからです。

王子 「実は…その……お前に渡したいモノがあってさ……」

シンデレラ 「なななな何かしら!!?」

おうじさまが とりだしたのは エンゲージリング







ではなく、ガラスのくつでした。

シンデレラ 「えーと……これは?」

王子 「ほら、昨日お前の靴を壊しちゃっただろ? だから職人に頼んで直してもらったんだよ。
     一応、ウチにも優秀な魔術師がいるからさ」

職人 「ちなみに、直したのは俺なのよ」

シンデレラ 「…………つまり、これを渡すためにわざわざ私を呼んだと…?」

王子 「あー…俺が悪いのに、そっちから来てもらったのは、本当に申し訳ないと思ってる。
     けど、一応俺王子だからさ、城を出るだけでも、手続きがかなり面倒なんだよ」

シンデレラ 「あーなるほどねー。そりゃ仕方ないわよねー」

シンデレラのあたまから バチバチとひばなが はじけとびます。
さぁ、そろそろ オチのじかんのようです。

シンデレラ 「ふっっっざけんなぁぁぁ!!! くそ馬鹿ああぁぁぁぁ!!!
        何のためにもう片方の靴を残したと思ってんのよおおぉぉぉぉ!!!!!」

王子 「ぇぇぇええええ!!?
     いやだから、靴を直してもらうためだろ!!? サンプルがあった方が直すのにも手間取らないし!!
     てかマジでやめて!!! そんなにたくさんのコイン、王子さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!!
     死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」

シンデレラ 「一遍死ねぇぇぇ!!!!!」

王子 「ギャー!! 不幸~だぁ~!!!」

こうして、おうじさまと シンデレラの おいかけっこが はじまりましたとさ。
めでたしめでたし。



           CAST



シンデレラ             御坂美琴

王子                上条当麻


意地悪な継母            寮監
意地悪な姉A            麦野沈利
意地悪な姉B            食蜂操祈

魔法使い              インデックス
魔法使いの弟子A          サンドリヨン
魔法使いの弟子B          アウレオルス=イザード
浜面                浜面仕上

メイド               土御門舞夏
招待客A              姫神秋沙
招待客B              オルソラ=アクィナス
招待客C              五和

城の使い              騎士団長
シンデレラのそっくりさんA     ミサカ19822号
シンデレラのそっくりさんB     ミサカ10353号
シンデレラのそっくりさんC     ミサカ15467号
シンデレラのそっくりさんD     ミサカ10032号
職人                建宮斎字

舞踏会での             青髪ピアス   一方通行   アックア 
エキストラの皆さん         アニェーゼ=サンクティス   アンジェレネ
(五十音順)            諫早   ヴァリアン   ヴェント   牛深
                  エイワス   エリザード   オッレルス 
                  オティヌス   垣根帝督   上条詩菜
                  上条刀夜   木原数多   木原病理
                  テレスティーナ=木原=ライフライン 
                  キャーリサ   黒夜海鳥   駒場利徳
                  災呉   杉谷   ステイル=マグヌス
                  削板軍覇   滝壺理后   竜神乙姫
                  月詠小萌   土御門元春   テッラ
                  服部半蔵   ビアージヲ=ブゾーニ
                  フィアンマ   フレメア=セイヴェルン
                  冥土帰し   マーク=スペース
                  マリアン=スリンゲナイナー   マタイ=リース
                  御坂旅掛   御坂美鈴   結標淡希
                  闇咲逢魔   横須賀   芳川桔梗
                  黄泉川愛穂   打ち止め   ルチア   レッサー
                  学園都市の学生達
                  イギリス清教の魔術師達


企画・脚本・監督          アレイスター=クロウリー
助監督               ローラ=スチュアート






ウィキ募集バナー