白雪姫風のモノ
むかしむかし、とても うつくしい おきさきさまが おりました。
おきさきさまは いつものように まほうのカガミに たずねます。
おきさきさまは いつものように まほうのカガミに たずねます。
妃 「カガミよカガミよカガミさん。 この世にて最も美しきは誰につき?」
いつもなら、
いつもの鏡 「……ソレハ貴方デスヨ最大教主。
ったく、仕事とはいえ、何故僕がこんな事を毎回言わなくちゃいけないんだ?」
ったく、仕事とはいえ、何故僕がこんな事を毎回言わなくちゃいけないんだ?」
と、いうはずなのですが きょうは ちがいました。
今日の鏡 「それは勿論、白雪姫さんですね。 自分は今迄あのような美しい方を、アステカでも見たことがありません」
カガミは たたきわられました。
はらのたった おきさきさまは、りょうしに いらいし、しらゆきひめを ころせと めいじました。
はらのたった おきさきさまは、りょうしに いらいし、しらゆきひめを ころせと めいじました。
猟師 「その依頼、確かに引き受けた」
しょうじきなところ、しょうかいりょう だけで 70まんえんは いたででしたが、
それもこれも しらゆきひめを なきものにするためです。
それもこれも しらゆきひめを なきものにするためです。
りょうしは しらゆきひめに ねらいをさだめ、じりょくそげきほうの ひきがねを ひきます。
プロであるりょうしは、しごとは きっちりと こなします。
しらゆきひめに たまが めいちゅうしたのを かくにんすると、おきさきさまに ターゲットはしぼうした と、ほうこくしたのです。
プロであるりょうしは、しごとは きっちりと こなします。
しらゆきひめに たまが めいちゅうしたのを かくにんすると、おきさきさまに ターゲットはしぼうした と、ほうこくしたのです。
が、しらゆきひめは じつは いきていました。
じりょくそげきほうは、はんどうがなく、はっしゃおんやブレもないため そげきに てきしています。
しかし、そのなのとおり じりょくを つかっているのです。
ところが しらゆきひめは レベル5のエレクトロマスターです。
みずからの のうりょくで じりょくそげきほうに かんしょうし、なんやかんやで たすかったのです。
じりょくそげきほうは、はんどうがなく、はっしゃおんやブレもないため そげきに てきしています。
しかし、そのなのとおり じりょくを つかっているのです。
ところが しらゆきひめは レベル5のエレクトロマスターです。
みずからの のうりょくで じりょくそげきほうに かんしょうし、なんやかんやで たすかったのです。
しらゆきひめは そのことを、いっしょの もりに すんでいる 7にんのこびとに はなしました。
白雪姫 「―――って事があったのよ! もう最悪だわ!!」
小人A 「あわわわわ! だからお外は危険だって言ったのに、ってミサカはミサカは心配してみる!!」
小人B 「それで、白雪姫ちゃんはお怪我はしなかったのですか!?」
白雪姫 「ああ、全然平気。 この通りピンピンしてるわよ」
小人C 「おねーちゃん、すご~い!!」
小人D 「……それで無傷なお姉さんもどうかと思うよ。 サイボーグの私が言うのもアレだけど」
小人E 「白雪姫は大体強い。にゃあ」
白雪姫 「そうよ! 小人AもBも心配しすぎよ。それにEだって世界を飛び回ってるんでしょ?」
小人F 「まぁ、私の場合は、甲賀をのし上げる足掛かりを手に入れるためだがな」
小人G 「『こうが』とは何ですか?」
7にんのこびと というよりは、7にんのロリでした。
ただし、なんめいか ダウトが まじっているようです。
ただし、なんめいか ダウトが まじっているようです。
小人B(ダウト) 「とにかく白雪姫ちゃんは、先生たちがお仕事に行っている間は、誰もお家に入れちゃダメなのですよ!?」
白雪姫 「はいはい、もう分かったってば」
こうして しらゆきひめは、こびとたちと しあわせに くらしていたのです。
そのよくじつ、しらゆきひめが しんだと おもっている おきさきさまは、もういちど カガミに たずねました。
妃 「カガミよカガミよカガミさん。世界で一番美しきたるは誰につき?」
すると カガミは こたえました。
鏡(二枚目) 「それはもっっっちろん、小人達と暮らしているお姉様ですの!!! わたくしは今迄あのような美s」
カガミは たたきわられました。
妃 「あ・の・ボケ猟師!!!
高き金をぼったくりしなれど、しくじりやがりけり事ね!!
こうなりしなら、他人など使わずなのよ! この私自ら、白雪姫に引導を渡してあげたるわ!!!」
高き金をぼったくりしなれど、しくじりやがりけり事ね!!
こうなりしなら、他人など使わずなのよ! この私自ら、白雪姫に引導を渡してあげたるわ!!!」
そう けついした おきさきさまは、やまをこえ たにをこえ、こびとのいえに いきました。
おきさきさまは いえの とびらを コンコンと ノックします。
するとなかから こえがきこえてきました。
おきさきさまは いえの とびらを コンコンと ノックします。
するとなかから こえがきこえてきました。
白雪姫 「……合言葉は?」
妃 「ZXC741ASD852QWE963’」
おきさきさまが そういうと、しらゆきひめは とびらを あけました。
なんの パスの かくにんを とったのでしょう。
なんの パスの かくにんを とったのでしょう。
妃 「美しき娘さんに、美味たるリンゴをお届けに来たりけるのよ」
白雪姫 「へー、ありがとう! いただきまーす!」
しらゆきひめが ひとくち リンゴを かじるのを かくにんした おきさきさまは、
妃 「バーカ バーカ! アホー アホー! お前の母君、年増大学生ー!」
と、きゅうに しらゆきひめを ののしりはじめました。
きほんてきに たんきな しらゆきひめは、とうぜん カチンときます。
しかし、それこそが おきさきさまの わな だったのです。
じつは このリンゴには、てきいを むけた あいてを、もんどうむようで こんとうさせる まじゅつ。
「てんばつじゅつしき」が くみこまれていたのです。
きほんてきに たんきな しらゆきひめは、とうぜん カチンときます。
しかし、それこそが おきさきさまの わな だったのです。
じつは このリンゴには、てきいを むけた あいてを、もんどうむようで こんとうさせる まじゅつ。
「てんばつじゅつしき」が くみこまれていたのです。
そのまま バタンと たおれた しらゆきひめは、そのご にどと めをさましませんでした。
このことを しった 7にんのこびとたちは、とても かなしみました。
くにで いちばんの めいいに みせましたが、
くにで いちばんの めいいに みせましたが、
名医 「これはおそらく、魔術による症状だね? 申し訳ないが、僕には手の施しようもないんだね?」
と、さじを なげられました。
こまった こびとたちは、どうすればいいか かんがえます。
ああでもない こうでもないと いっているうちに、ひとりの こびとが こんなことを いいました。
ああでもない こうでもないと いっているうちに、ひとりの こびとが こんなことを いいました。
小人D 「ちょっと待って。私の親戚に加群おじさんって人がいるんだけど、そのおじさんなら何とかしてくれるかもしれない。
おじさんは何度も被験者の蘇生を成功させてるし、しかも魔術もかじってるの」
おじさんは何度も被験者の蘇生を成功させてるし、しかも魔術もかじってるの」
こびとDの ていあんにより、かぐんおじさんを つれてくることに なりました。
しかし、かぐんおじさんもまた めいいと おなじように くびを よこに ふったのです。
しかし、かぐんおじさんもまた めいいと おなじように くびを よこに ふったのです。
加群おじさん 「確かにこれは魔術によるものだが、私には彼女を治す事はできない。
この術を解くためには、この国の王子の接吻が必要なのでな」
この術を解くためには、この国の王子の接吻が必要なのでな」
おじさんは とんでもないことを いいました。
これを きいた こびとたちは みみまで まっかになってしまいました。
そして なぜか しらゆきひめまで まっかです。 きぜつ しているはずなのに、とっても ふしぎです。
これを きいた こびとたちは みみまで まっかになってしまいました。
そして なぜか しらゆきひめまで まっかです。 きぜつ しているはずなのに、とっても ふしぎです。
しかしながら、こんなところを おうじさまが とおる はずもなく、こびとたちは とほうにくれ―――
王子 「ゼィ…ゼィ……くそっ…不幸だ……
しかしまぁ、シンデレラもこんなとこまでは追っかけてこないだろ」
しかしまぁ、シンデレラもこんなとこまでは追っかけてこないだろ」
―――ずにすみました。
なぜか おうじさまが ぜんりょくしっそう してきたのです。
いったい だれに おいかけられていたのでしょう。
なぜか おうじさまが ぜんりょくしっそう してきたのです。
いったい だれに おいかけられていたのでしょう。
ですが そんなことを きにかけている ばあいでは ありません。
こびとのひとりが、おうじさまに だきつきます。
こびとのひとりが、おうじさまに だきつきます。
小人A 「お願い!お姉様を助けて!ってミサカはミサカは頼み込んでみる!!」
こびとの あまりのようすに、おうじさまも しんけんになります。
王子 「分かった。けどまずは状況を説明してくれ」
おうじさまは こびとたちの はなしを ききました。
王子 「……なるほどな。要は俺が、この娘に…その…キ、キスすりゃいいって訳だな?」
小人E 「大体そういう事」
小人C 「おにーちゃん、ガンバレー!!」
ひとだすけのため、とはいえ さすがの おうじさまでも ていこうが あります。
なやんでいる おうじさまに、どこからかけつけたのか やじうまが こえを とばしてきます。
なやんでいる おうじさまに、どこからかけつけたのか やじうまが こえを とばしてきます。
野次馬A 「ほらもう!とっととやっちゃってくださいよ、ぶちゅっと!!」
野次馬B 「し、白雪姫さん! チャンスですよ!!」
やじうまたちは、さくがわちゅうがくの せいふくをきて、「くーちづけせよと はやしたて♪」と、エンドレスでうたっています。
せかいかんくらい まもってほしいものです。
せかいかんくらい まもってほしいものです。
おうじさまも けっしんがついたのか、しんこきゅうして しらゆきひめに かおをちかづけます。
しらゆきひめも、かおを まっかにして からだも こきざみに ふるえながら そのときを まちます。
このこは ほんとうに きぜつしているのでしょうか。
しらゆきひめも、かおを まっかにして からだも こきざみに ふるえながら そのときを まちます。
このこは ほんとうに きぜつしているのでしょうか。
そして おうじさまは ゆっくりと キスを―――
せずに みぎてで ふれました。
すると、しらゆきひめの くちから リンゴの かけらが とびだしてきたのです。
そして しらゆきひめも めを さましました。
すると、しらゆきひめの くちから リンゴの かけらが とびだしてきたのです。
そして しらゆきひめも めを さましました。
が、なんともいえない びみょうなくうきに なってしまいました。
くうきのよめない おうじさまは、なにが おこったのか せつめいします。
くうきのよめない おうじさまは、なにが おこったのか せつめいします。
王子 「よく考えてみりゃ簡単だよな。
キスなんか【そんなこと】しなくても、幻想殺しがあれば魔術なんて打ち消せる訳で。
まぁ、終わりよければ全てよしって事で、これにて一件落ちゃ………あれ?」
キスなんか【そんなこと】しなくても、幻想殺しがあれば魔術なんて打ち消せる訳で。
まぁ、終わりよければ全てよしって事で、これにて一件落ちゃ………あれ?」
そこで ようやく、まわりが ひえきっていることに おうじさまは きがつきました。
しらゆきひめの あたまから バチバチと ひばなが はじけとびます。
はい。 おきづきのように オチです。
しらゆきひめの あたまから バチバチと ひばなが はじけとびます。
はい。 おきづきのように オチです。
白雪姫 「ア・ン・タ・はぁ~~~!!!
そんっっっなに、私とのキスが嫌なんかい~~~~~!!!!!」
そんっっっなに、私とのキスが嫌なんかい~~~~~!!!!!」
王子 「ぇぇぇええええ!!?
助けたのに、何で責められんの!!? 俺何も悪い事してねーじゃん!!
てかマジでやめて!!! そんな何本もの砂鉄の剣、王子さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!!
死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」
助けたのに、何で責められんの!!? 俺何も悪い事してねーじゃん!!
てかマジでやめて!!! そんな何本もの砂鉄の剣、王子さんの右手一本じゃ防ぎきれませんのことよ!!
死んじゃう!!! 俺死んじゃうから!!!!!」
白雪姫 「だから!! 一遍死ねっての!!!!!」
王子 「ギャー!! またこれかよ!!! 不幸~だぁ~!!!!!」
こうして おうじさまは、ふたたび おいかけられる はめに なったのでした。
めでたしめでたし。
めでたしめでたし。
CAST
白雪姫 御坂美琴
王子 上条当麻
妃 ローラ=スチュアート
いつもの鏡 ステイル=マグヌス
今日の鏡 海原光貴(エツァリ)
鏡(二枚目) 白井黒子
猟師 砂皿緻密
いつもの鏡 ステイル=マグヌス
今日の鏡 海原光貴(エツァリ)
鏡(二枚目) 白井黒子
猟師 砂皿緻密
小人A 打ち止め
小人B(ダウト) 月詠小萌
小人C 竜神乙姫
小人D 木原那由他
小人E フレメア=セイヴェルン
小人F(ダウト) 近江手裏
小人G リンディ=ブルーシェイク
小人B(ダウト) 月詠小萌
小人C 竜神乙姫
小人D 木原那由他
小人E フレメア=セイヴェルン
小人F(ダウト) 近江手裏
小人G リンディ=ブルーシェイク
名医 冥土帰し
加群おじさん 木原加群
野次馬A 佐天涙子
野次馬B 初春飾利
加群おじさん 木原加群
野次馬A 佐天涙子
野次馬B 初春飾利
森の動物役の
エキストラの皆さん
エキストラの皆さん
熊 駒場利徳
兎 一方通行
猿 郭 服部半蔵 浜面仕上
鳥 垣根帝督 風斬氷華
ゴリラ 災呉
猫 イヌ スフィンクス
ニシキヘビ エカテリーナ
魔神 オティヌス オッレルス
兎 一方通行
猿 郭 服部半蔵 浜面仕上
鳥 垣根帝督 風斬氷華
ゴリラ 災呉
猫 イヌ スフィンクス
ニシキヘビ エカテリーナ
魔神 オティヌス オッレルス
木A~K テッラ
リンゴ製作 ヴェント
挿入歌 「てんとう虫のサンバ」
歌 初春飾利 佐天涙子
企画・脚本・監督 アレイスター=クロウリー
助監督 エイワス
助監督 エイワス
製作 上琴推進委員会