目が覚めると、普段はまず見かけることのない天井が視界に入った。
気だるい体を無理にベッドから起こしながら、記憶を辿っていくのと同時に現状把握に努めた。
気だるい体を無理にベッドから起こしながら、記憶を辿っていくのと同時に現状把握に努めた。
(えーっと確か上条さんは御坂の能力の餌食になって…)
(でだ、多分ここまで運ばれたんだろう)
(つかここどこだ!?そして何このいかにも高そうなホテル!)
(でだ、多分ここまで運ばれたんだろう)
(つかここどこだ!?そして何このいかにも高そうなホテル!)
俺がガタガタ震えてると、開けられたドアから声がした。
「ねえ、何震えてんの?」
「あぁ、そりゃこんなブルジョワジーなホテr…うおっ、御坂!なんだその格好!!」
「ねえ、何震えてんの?」
「あぁ、そりゃこんなブルジョワジーなホテr…うおっ、御坂!なんだその格好!!」
振り向きながら答えると、バスタオルだけ身に纏っている御坂の姿が見えた。
「何って仕方ないでしょ。シャワー浴びてたんだから。つかまた御坂に戻ってるわよ」
「ああ悪いな、美琴」
「それでいいのよ////」
「なあ美琴、それ早くしまってくれないか。目の毒だ」
「ちょっ。どういう意味よそれ!」
「そのまんまだ。」
「ああ悪いな、美琴」
「それでいいのよ////」
「なあ美琴、それ早くしまってくれないか。目の毒だ」
「ちょっ。どういう意味よそれ!」
「そのまんまだ。」
上条の目の前に御坂美琴の殻を捨て去った雷神が現れた。
体全体が光っている。まるでモンハンのジンオウガだ。
体全体が光っている。まるでモンハンのジンオウガだ。
「違うぞ!そういう意味じゃなくてだな…そのつい襲っちまいそうになるから…という意味であってだな」
ポン!!大きな音をたてて顔を真っ赤にした美琴はあえなくノックダウン。
倒れる体を慌てて支える。その際なんか精神衛生上よろしくないものが視界の半分を占めたが、気にしないことにした。
倒れる体を慌てて支える。その際なんか精神衛生上よろしくないものが視界の半分を占めたが、気にしないことにした。
(鉄壁の理性の名にかけて、紳士を貫いてみせる!)
んんんという音と共に美琴は目を覚ました。
しかし半分しか意識が覚醒していないのか、いきなり俺の唇を奪いやがった。
これは非常にマズイ。カウントダウンできるまでに理性の壁は破壊された。
しかし半分しか意識が覚醒していないのか、いきなり俺の唇を奪いやがった。
これは非常にマズイ。カウントダウンできるまでに理性の壁は破壊された。
10、9、8、7…
「当麻だー当麻だー。えへへ」
「離せえええ」
「当麻だー当麻だー。えへへ」
「離せえええ」
6、5、4、3…
「それはマズイ。本当に洒落にならないから」
「それはマズイ。本当に洒落にならないから」
2、1、0
「いいよ…当麻なら」
「私を食べて、当麻////」
「」ブチッ
「いいよ…当麻なら」
「私を食べて、当麻////」
「」ブチッ
その後のことは省略しておく。ここってそういうスレじゃないしな。
ただ、数時間後ホテルの入り口で異様にげっそりした男性とやけにつやつやした女性のカップルが見られたそうな。
ただ、数時間後ホテルの入り口で異様にげっそりした男性とやけにつやつやした女性のカップルが見られたそうな。
その後の旅行はとても楽しいものとなった。
フランス、スイス、ドイツ、イギリスと回った。
前回はクーデターなどでそれどころでなかったこともあり、非常に新鮮味があり、楽しめた。
フランス、スイス、ドイツ、イギリスと回った。
前回はクーデターなどでそれどころでなかったこともあり、非常に新鮮味があり、楽しめた。
そして今日、最終日
「今日で終わりかー。なんか早かったな」
「そうねー。去年は忙しかったものね」
「へーそっちもか。なんかあったのか」
「んー置き去り(チャイルドエラー)とかレベルアッパー事件とかねー」
「大変だったんだろうな」
「当麻が言えたことじゃないでしょ…」
「聞いてるわよ。インデックスを救うために記憶を失って、巫女さんを解放するために右腕を切られて、
学園都市最強の超能力者に喧嘩ふっかけて死にかけたし、世界規模の魔術を解除して、で最後に偽物の魔術師と戦うし、
そのあともインデックスを誘拐した魔術師とケンカしたんでしょ」
「夏休みだけでこれだけよ、普通じゃないわよ!だいたい当麻はいつもいt…」
「今日で終わりかー。なんか早かったな」
「そうねー。去年は忙しかったものね」
「へーそっちもか。なんかあったのか」
「んー置き去り(チャイルドエラー)とかレベルアッパー事件とかねー」
「大変だったんだろうな」
「当麻が言えたことじゃないでしょ…」
「聞いてるわよ。インデックスを救うために記憶を失って、巫女さんを解放するために右腕を切られて、
学園都市最強の超能力者に喧嘩ふっかけて死にかけたし、世界規模の魔術を解除して、で最後に偽物の魔術師と戦うし、
そのあともインデックスを誘拐した魔術師とケンカしたんでしょ」
「夏休みだけでこれだけよ、普通じゃないわよ!だいたい当麻はいつもいt…」
ああ、始まった。御坂の説教が…一回始まると30分は終わらないんだよなー
「つまり…当麻はこれからは一人じゃn「美琴」くて…何よ」
「愛している」キリリッ
「ふにゃー」
「愛している」キリリッ
「ふにゃー」
フッ成功だな。チョロいな美琴さん、まだまだだな。
とまあこんな会話をしながら歩いてたのだが…途中である疑問が思い浮かぶ。
「美琴ーなんで港に向かってるんだ?空港行くんじゃ」
「なんかね、私と当麻の親が船のチケット渡してきたの。これ使えって」
「考えてみれば、初めにもらったチケット、片道分しかなかったの。」
「でもなんで別々に…?ちょっくら聞いてみるわ」
「なんかね、私と当麻の親が船のチケット渡してきたの。これ使えって」
「考えてみれば、初めにもらったチケット、片道分しかなかったの。」
「でもなんで別々に…?ちょっくら聞いてみるわ」
prrrr ピッ
「もしもし上条君?」
「こんばんは美鈴さん。一つ尋ねたいことがあるんですけどいいですか」
「別にいいわよん♪それでどうしたのかしら上条君」
「あのなぜチケットをまとめて渡さなかったんですか?それとなんで船のチケットを…」
「ああ、あれね特別な意味ないわよ。ただ渡し損ねただけなの」
「じゃあ船は…」
「んんんー?ねえ知ってる上条君。美琴ちゃんって海のレストランでプロポーズされて、OKしたら海から花火が上がるのがいいんだって。
ちょうど船のレクリエーションで花火上げるらしいわよ」
「ということは…」
「それで合ってるわよ」
「ちょっと待ってください。急すぎませんか?」
「ちなみに指輪も準備してるわよ」
「」
「どうしたの?嬉しさのあまり言葉も出ない?」
「その逆ですよ!美鈴さんの行動力に驚きですよ!」
「すごいでしょ♪じゃあ店の住所送っておくわね。あとは君に任せる。プロポーズするもしないも君の自由よ」
「私たちがしてあげられるのは、舞台を組むところまで、実際台本を作って演技するのは君たちの役目だしね」
「なんかその台本まで作られてるのは気のせいですか…」
「さあね、どうかしら。では頑張りたまえ少年!」
「こんばんは美鈴さん。一つ尋ねたいことがあるんですけどいいですか」
「別にいいわよん♪それでどうしたのかしら上条君」
「あのなぜチケットをまとめて渡さなかったんですか?それとなんで船のチケットを…」
「ああ、あれね特別な意味ないわよ。ただ渡し損ねただけなの」
「じゃあ船は…」
「んんんー?ねえ知ってる上条君。美琴ちゃんって海のレストランでプロポーズされて、OKしたら海から花火が上がるのがいいんだって。
ちょうど船のレクリエーションで花火上げるらしいわよ」
「ということは…」
「それで合ってるわよ」
「ちょっと待ってください。急すぎませんか?」
「ちなみに指輪も準備してるわよ」
「」
「どうしたの?嬉しさのあまり言葉も出ない?」
「その逆ですよ!美鈴さんの行動力に驚きですよ!」
「すごいでしょ♪じゃあ店の住所送っておくわね。あとは君に任せる。プロポーズするもしないも君の自由よ」
「私たちがしてあげられるのは、舞台を組むところまで、実際台本を作って演技するのは君たちの役目だしね」
「なんかその台本まで作られてるのは気のせいですか…」
「さあね、どうかしら。では頑張りたまえ少年!」
だめだ、美琴には勝てるが、美鈴さんには一生勝てる気しねえ…
「美琴、一度別行動とらないか」
「なんで?」
「ちょっとな…いや危険な事は何もないぞ」
「…分かったわ、じゃあ2時間後に港で集合ね」
「おう。気をつけろよ」
「それはこっちのセリフよ。だいたい当麻、英語読めないでしょ…」
「んぐっ」グサッ
「なんで?」
「ちょっとな…いや危険な事は何もないぞ」
「…分かったわ、じゃあ2時間後に港で集合ね」
「おう。気をつけろよ」
「それはこっちのセリフよ。だいたい当麻、英語読めないでしょ…」
「んぐっ」グサッ
美琴と別れた後、俺は美鈴さんの送ってきた住所を探し回った。
美琴と別れた地点からたった徒歩で10分に位置していたが、なにぶん英語ができない身ゆえ、
着くころにはすでに約束の30分前となってしまった。
美琴と別れた地点からたった徒歩で10分に位置していたが、なにぶん英語ができない身ゆえ、
着くころにはすでに約束の30分前となってしまった。
さて無事指輪を受け取った俺は、マッハの速さで港へと向かった。
港に着くとすでに美琴がいた。
港に着くとすでに美琴がいた。
「遅ーい!!」
「やあごめんごめん。遅いっていっても時間ピッタシじゃねーか」
「むーん」
「やあごめんごめん。遅いっていっても時間ピッタシじゃねーか」
「むーん」
機嫌を損ねてしまったようだ。なら!!
「ごめんな美琴、ちょっと野暮用で遅くなっちまった。」
俺は美琴を抱きしめながら耳元で囁いた。
「い、いいわよもう…////」
顔を真っ赤にしていう美琴。またもや俺の勝ちだな。
「さて、行くか美琴」
手を差し出しながら言う。
「うん!」
手を握りながら満面の笑みで答えてくれる美琴。
世界一可愛いと思ってしまったのは、美琴には秘密だ。
世界一可愛いと思ってしまったのは、美琴には秘密だ。
指定された船乗り場に着いたわけなんだが、船なんてどこにもない。
おかしいと思いながらも、聞いてみたら目の前の黒と白の物体が船らしい。
俺、てっきりビルだと…
恭しいお辞儀に迎えられ、船の中に入ると…
おかしいと思いながらも、聞いてみたら目の前の黒と白の物体が船らしい。
俺、てっきりビルだと…
恭しいお辞儀に迎えられ、船の中に入ると…
「なんだこれー!!超豪華客船じゃねーか!!」
「そうねー」
「なんか落ち着いてるな、御坂。俺なんてもう脚がガクガク震えてるんだが…」
「まあ、こういうのには慣れてるしね」
「さすがお嬢様…」
「まず俺たちのそれぞれの部屋探すか」
「そうねー」
「なんか落ち着いてるな、御坂。俺なんてもう脚がガクガク震えてるんだが…」
「まあ、こういうのには慣れてるしね」
「さすがお嬢様…」
「まず俺たちのそれぞれの部屋探すか」
部屋の前ー
「やっと着いたかー。じゃあ御坂、おれここだから」
「うん」
「うん」
「」ドアカラハナレナイ
「うん?」
「私もここよ。」
「えっ」
「ほら」
「ホントだ…」
「つかアンタほんとに部屋別々だと思ったの?」
「いやーこんだけでかいんだし、1人1部屋かなーなんて」
「やっと着いたかー。じゃあ御坂、おれここだから」
「うん」
「うん」
「」ドアカラハナレナイ
「うん?」
「私もここよ。」
「えっ」
「ほら」
「ホントだ…」
「つかアンタほんとに部屋別々だと思ったの?」
「いやーこんだけでかいんだし、1人1部屋かなーなんて」
なにはともあれ、御坂を部屋の中に入れてから、俺も入った。
「」
「どうしたのよ」
「」
「ねぇ、ちょっと。無視しないでよ…」
「」
「当麻ぁ」ウルウル
「ハッ」
「当麻ああああ」
「」
「どうしたのよ」
「」
「ねぇ、ちょっと。無視しないでよ…」
「」
「当麻ぁ」ウルウル
「ハッ」
「当麻ああああ」
そう言って美琴は俺に抱きついてきた。
「あまりの豪華さに驚いてた。なにしろ俺の部屋よりもでかかったからな」
「グスン」
「ああ、ごめんな美琴たん。よしよし」
「ふにゅ」
「グスン」
「ああ、ごめんな美琴たん。よしよし」
「ふにゅ」
俺に抱きついたまま、美琴は気持ちよさそうに眠りについた。
「しっかし、船旅って暇だなー」
「そうでもないわよ。いろいろ娯楽施設がそろってるわよ」
「まじか!どんなのがあるんだ?」
「私たちに馴染みがあるもので言えば、プール、映画館、演奏会ね」
「その他にもダンスパーティーなんかがあるけど、当麻ダンスできないでしょ」
「そもそも上条さんの日常に舞踏会なんてもんはありません!でも…美琴と踊れるならやってみたい」
「んにゃ!?分かったわ。じゃあダンス教えてあげるわね。確かパーティーがあるのは2日後だからそれまでに修得しなさいよ」
「了解!この上条当麻どんなに高い壁があっても、美琴お嬢様についていく所存でございます」
「そうでもないわよ。いろいろ娯楽施設がそろってるわよ」
「まじか!どんなのがあるんだ?」
「私たちに馴染みがあるもので言えば、プール、映画館、演奏会ね」
「その他にもダンスパーティーなんかがあるけど、当麻ダンスできないでしょ」
「そもそも上条さんの日常に舞踏会なんてもんはありません!でも…美琴と踊れるならやってみたい」
「んにゃ!?分かったわ。じゃあダンス教えてあげるわね。確かパーティーがあるのは2日後だからそれまでに修得しなさいよ」
「了解!この上条当麻どんなに高い壁があっても、美琴お嬢様についていく所存でございます」
そうして俺たちの共同作業(特訓)が始まった。
2日後 朝ー
(とうとうこの日が来たか)
(俺にはやるべきことが2つある!)
(1つはダンスパーティーで美琴をエスコートすること)
(もう1つは美琴にプロポーズすること。それもできるだけ自然な流れで)
(花火があがるのはダンスパーティーの途中。夕食と言ってデッキに美琴を誘えば完璧だ!)
(いけるぞ上条当麻!神様、もしプロポーズがアンタの作ったシステムの通りに邪魔されるっていうなら…まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!!)
2日後 朝ー
(とうとうこの日が来たか)
(俺にはやるべきことが2つある!)
(1つはダンスパーティーで美琴をエスコートすること)
(もう1つは美琴にプロポーズすること。それもできるだけ自然な流れで)
(花火があがるのはダンスパーティーの途中。夕食と言ってデッキに美琴を誘えば完璧だ!)
(いけるぞ上条当麻!神様、もしプロポーズがアンタの作ったシステムの通りに邪魔されるっていうなら…まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!!)
結局俺は夜まで数百回もイメトレして夜に備えた。
「うー。いざってなると緊張するな」
「まぁ私も緊張してるし」
「どうしたら緊張ほぐれる?」
「言わせないでよぉ…」チュ
「悪い悪い」チュ
「あ、そうだ。言い忘れてたことがあるんだけどさ」
「なんだ?」
「他の子のパートナーチェンジに応じたら焼くからね」テヘ
「まぁ私も緊張してるし」
「どうしたら緊張ほぐれる?」
「言わせないでよぉ…」チュ
「悪い悪い」チュ
「あ、そうだ。言い忘れてたことがあるんだけどさ」
「なんだ?」
「他の子のパートナーチェンジに応じたら焼くからね」テヘ
(こええええええ)
ちょっと美琴さんヤンデレっぽくなってませんか!?
「ああ、分かってるよ」
俺はそう言うほかなかったのだ。
1曲目が始まった。
御坂は軽やかに、俺はぎこちなさを残しながらもステップを踏んでいく。
しかし、御坂はこういう雰囲気もよく似合ってるなー。
普段とのギャップが俺を虜にした。
御坂は軽やかに、俺はぎこちなさを残しながらもステップを踏んでいく。
しかし、御坂はこういう雰囲気もよく似合ってるなー。
普段とのギャップが俺を虜にした。
曲が進むにつれ、場はいよいよ盛り上がってきた。
あれは何曲めだろうか、御坂はちょっと席をはずすと言っていなくなった。
こちらのミッション開始までにはあと2時間ある。慌てることはない。
と、椅子に座っていたら、いきなり声をかけられた。
前を見ると非常に可愛い女の子(もちろん美琴が一番だぜ)が踊らないかと誘ってきた。
断わるための言葉を選んでたところ、更に女の子が周りに集まってきた。
助けてくれ美琴ー。
あれは何曲めだろうか、御坂はちょっと席をはずすと言っていなくなった。
こちらのミッション開始までにはあと2時間ある。慌てることはない。
と、椅子に座っていたら、いきなり声をかけられた。
前を見ると非常に可愛い女の子(もちろん美琴が一番だぜ)が踊らないかと誘ってきた。
断わるための言葉を選んでたところ、更に女の子が周りに集まってきた。
助けてくれ美琴ー。
お手洗いから帰ってきた私は、当麻のそばに女の子が群れを成している。
何人ぐらいだろう。ざっと20人といったところか…会場いる女の子の10%くらいはあそこに集中しているということになる。
しかも揃って、美人・巨乳・優しそうの三拍子が揃っている感じがする。
今までの私ならここで引き下がってただろう。しかし今は違う。当麻の隣という特等席は私のものなの!誰にも渡さないんだからね!
そこまで考えてから、私は当麻の所まで走っていった。
何人ぐらいだろう。ざっと20人といったところか…会場いる女の子の10%くらいはあそこに集中しているということになる。
しかも揃って、美人・巨乳・優しそうの三拍子が揃っている感じがする。
今までの私ならここで引き下がってただろう。しかし今は違う。当麻の隣という特等席は私のものなの!誰にも渡さないんだからね!
そこまで考えてから、私は当麻の所まで走っていった。
「当麻ああああ。ごめんね待たせて」
「いや、別にいいよ」
「それじゃ踊りに行かない?」
「了解!」
「いや、別にいいよ」
「それじゃ踊りに行かない?」
「了解!」
美琴は見せつけるかのように俺の腕に体をまわして、歩こうとする。
周りの女の子はとても残念そうにしている。
はぁぁ、心が若干痛むな…
周りの女の子はとても残念そうにしている。
はぁぁ、心が若干痛むな…
「ねえ当麻、ここで夕食取りたいなんて急にどうしたのよ」
「いや、なんとなくな。こっちで食べたい気分なんだ」
「ふーん。まぁいいけど」
「いや、なんとなくな。こっちで食べたい気分なんだ」
「ふーん。まぁいいけど」
一旦会話が途切れ、俺達の意識は夕食に向けられた。
「そろそろだな…」
「えっ、何が…」
「えっ、何が…」
ドーン!!!
ドドーン!!!
ドドーン!!!
「あっ…」
二人はしばらく打ち上げられる花火に見入ってた。
「あ、あのさ御坂…」
「ちょっと、また御坂に戻ってるわy…お」
「ちょっと、また御坂に戻ってるわy…お」
美琴は最後まで言い切ることができなかった。上条があまりに真剣な眼差しで美琴を見てたからである。
「話があるんだ」
「別れ話以外なら聞くわよ」
「そういうんじゃないんだ」
「俺今混乱してるし、頭も良くねーからストレートに言うぞ」
「美琴!俺はお前を愛している。だからこれからもずっとお前を守らせてくれないか。いつか俺と結婚してくれ!」
「今なんて…」
「二度は言えない。恥ずかし過ぎる」
「じゃあ確認だけ。今結婚してくれって言った?」
「…ああ」
「私幸せすぎる…でも幸せすぎて恐い。あとでなんかバチでも当たるんじゃないかって…」
「大丈夫だ。お前はもっと幸せになっていいんだよ。仮にバチが当たるとしても俺が守ってやるよ」
「本当に?」
「ああ、約束だ。」
「別れ話以外なら聞くわよ」
「そういうんじゃないんだ」
「俺今混乱してるし、頭も良くねーからストレートに言うぞ」
「美琴!俺はお前を愛している。だからこれからもずっとお前を守らせてくれないか。いつか俺と結婚してくれ!」
「今なんて…」
「二度は言えない。恥ずかし過ぎる」
「じゃあ確認だけ。今結婚してくれって言った?」
「…ああ」
「私幸せすぎる…でも幸せすぎて恐い。あとでなんかバチでも当たるんじゃないかって…」
「大丈夫だ。お前はもっと幸せになっていいんだよ。仮にバチが当たるとしても俺が守ってやるよ」
「本当に?」
「ああ、約束だ。」
そう言って指輪を美琴の薬指にはめた。
「キレイ…」
いつの間にか上条と美琴の顔の距離は20cmくらいしか離れてなかった。
二人の影が重なったのは自然の流れと言えるだろう。
二人の影が重なったのは自然の流れと言えるだろう。
キスの余韻に浸っていた時、美琴は突然聞いてきた。
「ねえ、どうして私の理想のシチュエーション知ってたの?」
「んー?美鈴さんに聞いたんだよ」
「そっか…」
「ねえ、どうして私の理想のシチュエーション知ってたの?」
「んー?美鈴さんに聞いたんだよ」
「そっか…」
このプロポーズも美鈴さんが考えたもんだってことは言わなくてもいいよな。
「どうする。ダンスパーティー戻るか?」
「ううん、今はこうしてたい」
「ううん、今はこうしてたい」
夜空を見上げる2人の頭上には、夜空にはたくさん星が煌めいていた。
9月1日
俺はたくさんの思い出をつくって、2学期を迎えた。
いろいろありすぎて、本当は全部夢なんじゃないかって思ったりもした。
けど、左手に光るこの指輪が全ては現実であるということを教えてくれる。
きっと俺はこれからも美琴とたくさん良い思い出も嫌な思い出も作っていくんだろうな。
いろいろありすぎて、本当は全部夢なんじゃないかって思ったりもした。
けど、左手に光るこの指輪が全ては現実であるということを教えてくれる。
きっと俺はこれからも美琴とたくさん良い思い出も嫌な思い出も作っていくんだろうな。
「はあ、平和だなー」
そう呟いて俺はクラスのドアを開ける。
「「「「「「「「上条おおおおお!!!!!!」」」」」」」」
怒声がクラスに響き、気づけば拘束されていた。
「みなさん何をそんなに怒っていらっしゃるんでせうか」
「上条、てめえってやつは…」
「あの噂は本当なの!?上条君!」
「とうとうデルタフォースは全員ロリコンになってしまったか…」
「私信じてたのにー!」
「制裁を下せええ!」
「第67回上条裁判だああ!!」
「放課後覚えてろよ」
「ぜってえ死刑にしてやる」
「上条君を殺して私も死ねば…」ブツブツ
「おい、こいつ指輪してるぞ!」
「お前のせいで俺達は彼女ができないんだー!」
「上条、てめえってやつは…」
「あの噂は本当なの!?上条君!」
「とうとうデルタフォースは全員ロリコンになってしまったか…」
「私信じてたのにー!」
「制裁を下せええ!」
「第67回上条裁判だああ!!」
「放課後覚えてろよ」
「ぜってえ死刑にしてやる」
「上条君を殺して私も死ねば…」ブツブツ
「おい、こいつ指輪してるぞ!」
「お前のせいで俺達は彼女ができないんだー!」
アレ?一人なんか特にヤバイの居たよな…
ガラッ
開いたドアの向こうには般若の顔をした小萌先生がいた。
開いたドアの向こうには般若の顔をした小萌先生がいた。
「上条ちゃーん、上条裁判覚悟しとけなのですよー」
「いやだあああああああ」
「いやだあああああああ」
放課後ー
俺は級友2人を殴って、自らも顔面に怪我をするなどといった犠牲を払って、校門まで辿りついた。
そこで待っていた美琴がなんか怒鳴っている。
俺は有無を言わさず、手を握って走り出した。
俺は級友2人を殴って、自らも顔面に怪我をするなどといった犠牲を払って、校門まで辿りついた。
そこで待っていた美琴がなんか怒鳴っている。
俺は有無を言わさず、手を握って走り出した。
「美琴、話は後だ。今はとにかく逃げ切るぞ!」
「えっ、ちょっと。どういうことよこれ」
「捕まればコンクリ詰めで海に沈められるのは必至だ!」
「えっ、ちょっと。どういうことよこれ」
「捕まればコンクリ詰めで海に沈められるのは必至だ!」
「おい、アイツを逃がすなー」
「ドラム缶を用意しておけ!」
「通行人のみなさん、そこのツンツン頭を捕まえてください。そいつは凶悪事件の犯人です」
「ドラム缶を用意しておけ!」
「通行人のみなさん、そこのツンツン頭を捕まえてください。そいつは凶悪事件の犯人です」
あいつらなんてこと言いやがる…!上条さんを社会的に抹殺する気か!?
「当麻、一生この手を離さないでね」
そう言う美琴の顔はとても楽しそうで、俺はつい叫んだ…
「ああ、もう…不幸(しあわせ)だー!!」
Fin