とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

23-202

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匿名ユーザー

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少年の覚悟と少女の決意




番外編2 その手で掴んだもの


雷神トールが帰って20分後
美琴は病室の片隅で体育座りで呟いていた
「(恥ずかしい恥かしい見られてた全部見られてた指輪のことも空港のことも
 そういえば告白したのも空港だったしあん時たくさん人いたしいろいろ叫んだし絶対聞かれてた
 恥ずかしい恥かしいもうやだ死にたい死にたい恥ずかしい
 もうお嫁に行けない恥ずかしい恥ずかしい)」

なにやら声をかけづらい雰囲気だが上条は勇気を出して話しかける。
「み、美琴」
「なによ」
珍しく、恨めしくて涙目の美琴が可愛いと感じたが口にしないほうが良さそうだ。
「その目さ、大丈夫か」
「カエル顔の医者の話だと1週間もすれば眼帯もとっていいって。視力も問題なしらしいし」
「ごめん、美琴。お前にこんな怪我させちまって」
「なんで当麻が謝るのよ」
美琴の答えに上条は驚く。
「いったでしょ。私は私がしたいことをしただけなの。その結果怪我をしても私の力不足だっただけ。
 あんたが自分を責めることなんて何もないのよ」
その言葉に上条は嬉しかった。
「ありがとう。美琴。お前がいたから俺も生きて帰ることができたんだ。
 俺はもう不幸じゃねえ。お前に会えて本当に良かった」
「は、恥ずかしいこというんじゃない!」
「もう~美琴たんは本当に可愛いなあ」
「み、美琴たん言うな!」
美琴は顔を赤らめながらもどこか嬉しそうだ。

上条は心に決めた。
2人を妨げるものはこの拳で、いや、2人で乗り越えると。

笑顔の2人の病室を夕日が照らす。
2人を祝福するかのように






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