ショッピング?
5月18日 ごご2じ15ふん
だいぶ気温も上がってきた今日この頃。
日差しも強く、帽子をかぶらなければまぶしいくらいです。
しかし、上条さんとみこにゃんはつい最近オープンしたばかりのアウトレットパークに来ていました。
日差しも強く、帽子をかぶらなければまぶしいくらいです。
しかし、上条さんとみこにゃんはつい最近オープンしたばかりのアウトレットパークに来ていました。
「にゃーっ!すっごーい!」
「おー、建物は結構きれいだな。って、すごい人だかりだな!」
上条さんの肩の上で瞳をキラキラさせるみこにゃん。興奮して、上着に付いているうさ耳のフードが頭から取れてしまいました。
「あそこ行きたい!」
みこにゃんがビシっと向こう側を指さしました。その先には、ネコ用のアクセサリーショップがありました。
「まぁ、行くだけ行ってみるか」
2人は多くのネコ連れの人混みの中に入っていきました。
―店内―
「どれにしよう…?これ可愛いにゃ…でもこのお花も可愛いし」
店に入ると、2人は髪留めのコーナーに行きました。
みこにゃんが「もっと可愛い髪留めが欲しい」と前から言っていたので、上条さんは特別に買ってあげることにしました。
いつもは通販で済ませてしまうので、商品を着けてみてから買うことはできませんでした。
しかし今日は、自由に髪留めを試すことができるのでみこにゃんは上機嫌です。
みこにゃんが「もっと可愛い髪留めが欲しい」と前から言っていたので、上条さんは特別に買ってあげることにしました。
いつもは通販で済ませてしまうので、商品を着けてみてから買うことはできませんでした。
しかし今日は、自由に髪留めを試すことができるのでみこにゃんは上機嫌です。
「3つまでだぞ。普段は200円以内で済むのになんでここは1つ500円もするんだ…」
不幸だ、とため息をつく上条さん。しかし肩の上からは楽しげな声が聞こえてきます。
「ねぇ、こっちのリボン付きのとお花付き、どっちがいいと思う?」
「うーん…花のやつは家にもあるから今日は違うの選んだらどうだ?」
「それもいいわね…じゃあ、この羽根とチャーム付きのやつにしようかな」
「お、いいな。ちょっと付けてみるか」
上条さんがみこにゃんに髪留めを付けてあげました。
白い羽根がふわふわしていて、とても似合っています。
みこにゃんが少し頭を動かすと、青のストーン入りのチャームが光に反射してキラキラと光りながら揺れました。
白い羽根がふわふわしていて、とても似合っています。
みこにゃんが少し頭を動かすと、青のストーン入りのチャームが光に反射してキラキラと光りながら揺れました。
「いいんじゃねぇか。似合ってるぞ」
「にゃー」
みこにゃんが嬉しそうに鳴きました。
「他に気に入ったのあるか?」
「んー、そうね…」
みこにゃんと上条さんは再び商品棚に目をやります。
「これいいかも」
「なんだこれ…ハト?」
みこにゃんが指さしたのは、クリップで着けられる、手のひらサイズの小さな帽子でした。
帽子の色は水色で、左側には白いハトがくっついています。
帽子の色は水色で、左側には白いハトがくっついています。
「なんかこれ、見たことある気がするな…」
「裏にALISAって書いてある」
「ALISA…アリサ…あっ!アリサが被ってた帽子じゃねぇか!なんでそれがアクセサリーショップに!?」
驚愕する上条さんですが、みこにゃんはとても気に入ったようなので、今日はこの2つを買うことにしました。
「2点で1050円です。すぐに着用しますか?」
「お願いします」
「では、どちらの髪留めにしますか?」
「どっちがいい?」
「こっち!」
みこにゃんは真っ先にハト付きの帽子を指差しました。
「かしこまりました」
店員さんが値札をハサミで切ると、みこにゃんに髪留めを着けてあげました。
「茶毛のネコは珍しいですね。とても似合ってますよ」
「にゃー」
「ありがとうございます」
「はい、またのご来店、心よりお待ちしております」
―クレープ屋―
店を出た2人は、少し歩くとクレープ屋があったので、少し休憩することにしました。
クレープ屋の正面には、ネコたちが遊べるプレイランドもありました。
クレープ屋の正面には、ネコたちが遊べるプレイランドもありました。
「ネコ用と人間用で分かれてるんだな。俺は無難にチョコバナナにしよっと」
「私はイチゴカスタードマシュマロがいいっ!」
「って500円すんのかよっ!?なんでここは異常に値段が高いんだ!?」
「早く早く!今ならすいてるよ」
「2人で1000円か…不幸だ」
肩を落とす上条さんですが、せっかく来たので買うことにしました。
注文した品を受け取ると、みこにゃんは早速はむっと頬張りました。
注文した品を受け取ると、みこにゃんは早速はむっと頬張りました。
「おいひーっ!はむっ!」
「うん、味はいつも食べてるのより美味いな」
「マシュマロとアイスがいい感じにマッチしてておいひーっ」
「みこにゃん、口の周りがクリームまみれだぞ」
上条さんは苦笑しながら美味しそうにクレープを頬張るみこにゃんの頭を撫でてあげました。
―その後―
クレープを食べ終えた2人は、再びショッピングをしようとしたのですが…
「なんでどこもかしこも値段の桁が1つ多いんだーッ!!」
そう、アウトレットとはいえ原価が高いので「安い」とは言えないのです。
50%オフと書かれていても、10500円の商品では5250円です。
上条さんは基本3桁の値段のものを買うので、手が出ません。
50%オフと書かれていても、10500円の商品では5250円です。
上条さんは基本3桁の値段のものを買うので、手が出ません。
「仕方にゃいわよ。私は髪留めが買えたからもう用はにゃいけど…帰る?」
「あぁ、そうだな。長居しても買うものないし。帰りにスーパーでも寄って夕飯の材料買ってくか」
「にゃー、今日は肉じゃが食べたい」
「ん、いいぜ」
初めて来たアウトレットパーク。
結局買ったのは髪留めとクレープのみで、2時間もしないうちに帰路についてしまいましたが、
それも2人の思い出。
日常という名前のアルバムに、ページがまた1つ増えました。
結局買ったのは髪留めとクレープのみで、2時間もしないうちに帰路についてしまいましたが、
それも2人の思い出。
日常という名前のアルバムに、ページがまた1つ増えました。