とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part10

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



ショッピング?


5月18日 ごご2じ15ふん

だいぶ気温も上がってきた今日この頃。
日差しも強く、帽子をかぶらなければまぶしいくらいです。
しかし、上条さんとみこにゃんはつい最近オープンしたばかりのアウトレットパークに来ていました。

「にゃーっ!すっごーい!」

「おー、建物は結構きれいだな。って、すごい人だかりだな!」

上条さんの肩の上で瞳をキラキラさせるみこにゃん。興奮して、上着に付いているうさ耳のフードが頭から取れてしまいました。

「あそこ行きたい!」

みこにゃんがビシっと向こう側を指さしました。その先には、ネコ用のアクセサリーショップがありました。

「まぁ、行くだけ行ってみるか」

2人は多くのネコ連れの人混みの中に入っていきました。


―店内―

「どれにしよう…?これ可愛いにゃ…でもこのお花も可愛いし」

店に入ると、2人は髪留めのコーナーに行きました。
みこにゃんが「もっと可愛い髪留めが欲しい」と前から言っていたので、上条さんは特別に買ってあげることにしました。
いつもは通販で済ませてしまうので、商品を着けてみてから買うことはできませんでした。
しかし今日は、自由に髪留めを試すことができるのでみこにゃんは上機嫌です。

「3つまでだぞ。普段は200円以内で済むのになんでここは1つ500円もするんだ…」

不幸だ、とため息をつく上条さん。しかし肩の上からは楽しげな声が聞こえてきます。

「ねぇ、こっちのリボン付きのとお花付き、どっちがいいと思う?」

「うーん…花のやつは家にもあるから今日は違うの選んだらどうだ?」

「それもいいわね…じゃあ、この羽根とチャーム付きのやつにしようかな」

「お、いいな。ちょっと付けてみるか」

上条さんがみこにゃんに髪留めを付けてあげました。
白い羽根がふわふわしていて、とても似合っています。
みこにゃんが少し頭を動かすと、青のストーン入りのチャームが光に反射してキラキラと光りながら揺れました。

「いいんじゃねぇか。似合ってるぞ」

「にゃー」

みこにゃんが嬉しそうに鳴きました。

「他に気に入ったのあるか?」

「んー、そうね…」

みこにゃんと上条さんは再び商品棚に目をやります。

「これいいかも」

「なんだこれ…ハト?」

みこにゃんが指さしたのは、クリップで着けられる、手のひらサイズの小さな帽子でした。
帽子の色は水色で、左側には白いハトがくっついています。

「なんかこれ、見たことある気がするな…」

「裏にALISAって書いてある」

「ALISA…アリサ…あっ!アリサが被ってた帽子じゃねぇか!なんでそれがアクセサリーショップに!?」

驚愕する上条さんですが、みこにゃんはとても気に入ったようなので、今日はこの2つを買うことにしました。

「2点で1050円です。すぐに着用しますか?」

「お願いします」

「では、どちらの髪留めにしますか?」

「どっちがいい?」

「こっち!」

みこにゃんは真っ先にハト付きの帽子を指差しました。

「かしこまりました」

店員さんが値札をハサミで切ると、みこにゃんに髪留めを着けてあげました。

「茶毛のネコは珍しいですね。とても似合ってますよ」

「にゃー」

「ありがとうございます」

「はい、またのご来店、心よりお待ちしております」




―クレープ屋―

店を出た2人は、少し歩くとクレープ屋があったので、少し休憩することにしました。
クレープ屋の正面には、ネコたちが遊べるプレイランドもありました。

「ネコ用と人間用で分かれてるんだな。俺は無難にチョコバナナにしよっと」

「私はイチゴカスタードマシュマロがいいっ!」

「って500円すんのかよっ!?なんでここは異常に値段が高いんだ!?」

「早く早く!今ならすいてるよ」

「2人で1000円か…不幸だ」

肩を落とす上条さんですが、せっかく来たので買うことにしました。
注文した品を受け取ると、みこにゃんは早速はむっと頬張りました。

「おいひーっ!はむっ!」

「うん、味はいつも食べてるのより美味いな」

「マシュマロとアイスがいい感じにマッチしてておいひーっ」

「みこにゃん、口の周りがクリームまみれだぞ」

上条さんは苦笑しながら美味しそうにクレープを頬張るみこにゃんの頭を撫でてあげました。


―その後―

クレープを食べ終えた2人は、再びショッピングをしようとしたのですが…

「なんでどこもかしこも値段の桁が1つ多いんだーッ!!」

そう、アウトレットとはいえ原価が高いので「安い」とは言えないのです。
50%オフと書かれていても、10500円の商品では5250円です。
上条さんは基本3桁の値段のものを買うので、手が出ません。

「仕方にゃいわよ。私は髪留めが買えたからもう用はにゃいけど…帰る?」

「あぁ、そうだな。長居しても買うものないし。帰りにスーパーでも寄って夕飯の材料買ってくか」

「にゃー、今日は肉じゃが食べたい」

「ん、いいぜ」

初めて来たアウトレットパーク。
結局買ったのは髪留めとクレープのみで、2時間もしないうちに帰路についてしまいましたが、
それも2人の思い出。
日常という名前のアルバムに、ページがまた1つ増えました。









ウィキ募集バナー