とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

25-049

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匿名ユーザー

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小ネタ つゆと洗濯機とそうめん




「今日も雨か……」

「昨日からやまないわね」

「梅雨だな」

「梅雨ね」

「つゆなんだよ」

「梅雨と言えば?」

「乾かない洗濯物」

「そうめんかも」

「乾燥機は?」

「そんな文明の利器はうちにはありません、いまだに洗濯機も二漕式ですよ」

「文明の利器って乾燥機ぐらいで……学園都市でまだ二漕式の洗濯機を売ってるの?」

「お昼はそうめんがいいかも」

「貧乏学生対策じゃないかな?」

「はあ、ならコインランドリーに持って行けば?」

「そんな余裕があればもやしを買いますのことよ」

「もやしは見飽きたんだよ」

「そっちが切実なんだ……」

「食費が大変でな……」

「もやし、ね……」

「そうだ、一方通行に雨雲を吹っ飛ばして貰えねーかな」

「もやしからなんでアレへと繋がるか……解るけど、大気の操作ができるなら雨雲を飛ばせるかな、でもやると思う?」

「無理か?」

「打ち止めが頼めばあるいは」

「そうめんが食べたいんだよ」

「うーん、買ってあげようか?」

「何を?」

「わーい、そうめん、そうめん」

「だから最新式の乾燥機能付洗濯機」

「ダメっ!美琴に買って貰う訳にはいきません、そんな高価な代物」

「安いもんじゃない、恩を着せるつもりはないわよ」

「これが格差社会なのか」

「社会問題にするほどのこと?……それにいずれは」

「いずれは?」

「その、来年には常盤台を卒業するじゃない。だから、必要な生活用品を揃えておくのもいいかなって」

「」

「一緒に暮らすなら私が買うのも当然っていうか」

「」

「いいでしょ?」

「だ、駄目ーッ!」

「なんで?」

「なんでって、まだ学生の身で男女が一緒に暮らすなんていけません!」

「インデックスとは一緒に暮らしてるクセに?」

「それとこれとはっ!」

「どう違うの?」

「え、えーと」

「まだかな、そうめん」

「私とはダメなの?」

「ひ、卑怯だーッ!潤んだ瞳で見ないでー!理性が、鉄壁の理性がー!」

「中学生じゃなくなったらいいのよね?」

「がはっ」

「食べたいんだよ、そうめん」

「それじゃ、準備しましょうか」

「わーい」

そうして、そうめんで昼食を済ませた三人が電気店で洗濯機を選ぶ姿が見られた。

後日、何故かイギリスから届けられた大量のそうめんにより今年も上条家がそうめん地獄に陥ったのは別の話し。









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