上条の学校の学生寮、上条の部屋にて
上条当麻は修羅場を迎えていた!!
「何故家主の私、上条当麻がフローリングに正座させられているのでしょうか…?」
「「アンタ(とうま)、これはどうゆう事か説明してもらえるかしら(もらいたいかも)?」」
「…え~と、お二人とも何故そんなにお怒りなのでせう…?」
…読者の皆様はもうお分かりだろうが、ここはまず、事の発端となった帰宅時のことを振り返ろう…
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上条の学生寮前にて。
「へ~。ここがあんたの寮か~。思ってたよりはマトモね。」
「…御坂さんはどんな物を想像してたんでせうか…?上条さんは普通の高校生でせうよ?」
「え゛?普通の高校生?アンタが…?」
「はいそうですね!普通ではないですよね!俺だってわかってた、わかってました!わかってましたよ、の三段活用!」
「あはは、ごめんごめん!じゃあそろそろ行こ?」
この時はまだ、二人はこの後何が待ち受けてるかわかっていなかった…
「ただいまー」
「お、お邪魔します…」
「とうまおかえりなんだよー!お腹空いたんだ、よ…?」
「「え?」」
「おう!インデックス。ただいま!」
(…クールビューティー?ううん、違うね、なんでとうまと短髪が一緒に…?)
(…あれ?ここアイツの家よね?なんでこのシスターがいるわけ?仲良いとは思ってたけど、ま、まさか…?)
「あれ?お二人とも急に黙りこんでどうしたんでせうか?」
「「あんた(とうま)、ちょっとそこに正座しなさい(するべきかも)。」」
そして、冒頭に戻る…
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「お二人は何故そんなにお怒りなのでせう?」
「わかんないの?」
「上条さんはおバカなので、頭の良い御坂さんにお教え願いたいです。」
「ほんっとバカね!!この鈍感ヤロウが!」
「流石にそこまで言われると上条さん泣いちゃいますよ!!??」
「流石にそこまで言われると上条さん泣いちゃいますよ!!??」
「うっさいバカ!!あたしの純情返せ!!」
「え、えぇぇ!?そんなものもらった覚えないでせうよ!!?」
「え、えぇぇ!?そんなものもらった覚えないでせうよ!!?」
「…短髪うるさい。とうま、まずは質問に答えてほしいかも…?」
「え、えーとインデックスさん?なんか凄い怖いんでせうよ?到底シスターには見え…」
「…とうま…?頭蓋を砕かれたいのかな…?」
「…とうま…?頭蓋を砕かれたいのかな…?」
「こ、答えます!答えますからその痛そうな歯(拷問器具)をしまってくださいぃぃ!!」
「…まず、なんでここに短髪がいるの?」
「私が答えるわ。私はこいつに料理教えるために来たのよ。こいつが扱える食材買えなかったからね。」
「…ふーん。その口振りだと二人で一緒に買い物行ってきたみたいだね。しかもそのまま一緒に料理するなんて、ただの知り合いには見えないかも。二人はどうゆう関係なのかな?」
「そ、それはまあ、友…」
上条が発言しようとするが、それを美琴が遮った。
「質問に質問で返すけどそうゆうアンタはこいつとどうゆう関係なのよ?」
「見てわからないのかな?」
「見たままに判断していいんだな!?アンタ、外国人好みなの!?」
「は、はぁ!?違うからな!?俺にとってインデックスは…」
と、ここでまたもや上条の言葉は遮られ、今度はインデックスが話し出した。
「私ととうまは苦楽を共にしてきた仲なんだよ!」
「な!?そ、それを言うなら私だってこいつとは何度も!」
「聞けよ!?」
「「アンタ(とうま)は黙ってなさい(ほしいかも)!!」」
「ハイ…」
「で?そもそもアンタはこいつと、ど、同居してるわけ?」
「いや、同居とゆうよりは居そう…」
「そうなんだよ!一つ屋根の下で何度も寝食を共にしているんだよ!!」
「な、なななななな!?あ、アンタ破廉恥よ!?」
「なんもしてねぇ!?俺は寝るとき風呂場だ!そもそもそんな関係じゃ…」
「ふふーん。わかったかな?短髪。私ととうまはもう既に切手も切れない仲なんだよ!」
(…もう俺いらないんじゃね?)
(…もう俺いらないんじゃね?)
「そ、それがどうしたってのよ!私だってこいつとはもう切手も切れない仲よ!」
「なに!?」
「なによ!?」
…その後も、二人の口論は30分ほど続いたが上条はほとんど発言を許されなかった。
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口論も一段落つき(インデックスの空腹が限界を迎えた)、なんとか二人の誤解を解くことに成功した上条はようやく美琴と料理に取り掛かった。
「それじゃあお願いします。美琴センセー」
「はいはい、任されました~。さーてなにから作ろっかな~」
「はいはい、任されました~。さーてなにから作ろっかな~」
「…食べられるものが出てきたらいいんだよ…」
「あ゛?」
「ま、まあまあ落ち着いて落ち着いて。とびきり上手いもん作って見直してやったらいいから!」
「…それもそうね。首洗って待ってなさい!」
「なんか物騒でせうよ!?念のため言いますけど、変なもの混ぜちゃダメだかんね!?」
「チッ…」
「チッて!今舌打ちしましたよね!?ホントに止めてくださいよ!?」
「冗談よ。さあ始めましょ。まずは分量だけど、三人分で良いわよね?」
「いや、それじゃ駄目だ。」
「へ?あ、そうか、シスターだから少しょ…」
「6人前位で頼む。」
「は!?何?アンタそんなに大食漢なの!?」
「俺じゃねぇ!インデックスだ!アイツの胃は四次元ポケットなんだ!」
「…はぁ?アンタ冗談も大概にしなさいよ?何?さっきの仕返し?」
「いや!ホントなんだ!騙されたと思ってお願いします!」
「…わかった。信じたげる。」
「え、あ、サンキュ…」
上条としてはもう少しこのやり取りが伸びると考えていたため、ここで美琴があっさり信じたことに調子が狂ってしまった。
「ほらほらやるわよ。手伝いなさい。6人分かー。腕が鳴るわね!あ、エプロン借りるわよ?」
「お、おう。」
「ん、しょ…あれ?結べない…」
「ん?あぁ後ろ結べないのか、貸してみ。やってやるよ。」
「え、じゃ、じゃあお願いしようかしら…?」
「おう。どれどれ…!?」
紐を結ぶために美琴に接近した上条だったが近づいたところで急に硬直した。そこには男の理性をごっそり削っていく女の子特有の物が存在したのだ!
「なに?どしたの?」
「い、いやなんでもねぇよ!?」
「ふーん。なら早くしてよね?」
(や、やべぇ、御坂とこんな接近したの久々だから油断してた…こいつなんでこんな良いにおいなんだよ…ドキッとしちまった…)
と、ここで何やら違和感を感じたのかインデックスがぱたぱたと歩いてきた。
「とうま?一体どうしたのかな…?」
「だ、だからなんでもねぇって!ほらお前はテレビでも見て待ってろ、カナミン始まるぞ。」
「あ、ホントだ!もうこんな時間かも!カナミン♪カナミン♪」
「ふぅ…よし、出来たぞ御坂。」
「ん。ありがと。あとちょっと待ってね。髪も結んじゃうから。」
「おー」
出会った頃に比べ格段に伸びた美琴の髪。それが料理には邪魔なのであろう、美琴は髪をポニーテールに結った。
「よし、完成!美琴さん料理モード!」
「…」
「…なんか言ってよ。ボケたのに無言って悲しいんだけど」
「…いい」
「ん、何?」
「その…似合ってる。可愛いじゃん。」
「なッ、ななななななぁぁ!!??」
女の子のエプロン姿とゆうものは男にはとても良く見えるものである。それはかの鈍感王も例外ではなかったようで、普段なら女性の服装を褒めたりしない上条が美琴のエプロン姿を素直に褒め称えた。
これに驚いたのは美琴で、顔を真っ赤にしてバチバチしている。
あーあ。折角しばらく平常心で入られたのに台無しである
これに驚いたのは美琴で、顔を真っ赤にしてバチバチしている。
あーあ。折角しばらく平常心で入られたのに台無しである
「か、かわ、かわ…」
「漏れてる漏れてる」
漏電を防ぐため美琴の頭に上条が右手をおいた。ある意味美琴に対して止めとなる一撃だった。
「にゃッ!!??さわ、さわぁぁあ!?」
「何いってるかわかんねぇよ。…ほれ、もう大丈夫か?手離していい?」
「…んにゃー、だめ、離しちゃやー」
美琴の理性はもうほとんど飛んでしまったのだった…
「どうしろと!?てかなんか猫っぽくなってるぞ御坂!?」
「あんたの手あったかい…」
「聞いてねぇよ…」
そのあとも何度か声をかけたが一向に戻ってこない為、上条は諦めた。だが、ずっと手を置いていても手持ちぶさたな為、手を少し動かした。…撫でるように。
「んー、気持ちー…」
(うわっ、すげ、女の子の髪ってなんでこんなやらけーの!?やばいな、変なフェチズムに目覚めそうだ…)
そう考えつつも美琴をなで続けてしまう上条だった。
と、その時
「とうまー、ご飯まだー?」
「!?」
テレビ画面に釘付けされてるインデックスが声をかけてきたことで、上条は帰ってきた。
「お、おーもうちょい待ってくれ!」
「むーお腹すいたから早くしてほしいかもー」
(あ、あぶねぇ!インデックスもいるのに何してんだ俺!?ありがとうカナミン!お陰て男子高校生が1人救われました!)
「ほ、ほらー?御坂ー料理作るぞー。」
「ふ」
「あれ…?これはもしや…」
「ふにゃー」
「ですよねー」
美琴はここでとうとう精神に限界が来たようでふにゃってしまい気絶した。右手を添えていたのでこれによる被害はなく、美琴も上条が受け止めた(抱き止めたとも言う)ので怪我は無かったのだが…
「むー、なんでしーえむって物はいつもいつもあんな良いところで入るの、か…な?」
「や、やあーインデックスさん?これには深いふかーい訳が有りましてね?」
「とうま」
「ハイ…」
「問・答・無・用、なんだよ」
「ですよねー」
この日上条の学生寮には悲鳴が響き渡ったのだった…
まあいつものことなので隣人達は気にも止めなかった。
だがそれはある意味幸運だったのかも知れない、なにせ誰かが心配して入って来よう物ならもっと酷いことになっていたであろうから…
だがそれはある意味幸運だったのかも知れない、なにせ誰かが心配して入って来よう物ならもっと酷いことになっていたであろうから…