小ネタ 上条当麻の暴走
美琴「…ふぇ?」(ちょっと待って!?コイツ今、なんて言った?聞き間違いよね?コイツ絶対に言うわけないし…)
とある公園の自動販売機の前。なんともいえない間抜けな声が、常盤台の電撃姫、御坂美琴の口から漏れた。
上条「真っ赤になってる美琴も可愛いですねえ」
美琴「ふぇ?」(名前呼んでたああああああっ!!可愛いって言ってたああああああああ!!)
上条「上条さん、ちょっとヤバいんですけど」
美琴「な、なにが?」
上条「美琴が可愛すぎてヤバい」
美琴「ふぇ?」
上条「あーもー、ハグしますよ、ハグしますね、ハグしましょうの三段活用!」ギュー
美琴「っ!?」(抱きしめられてる!?コイツに抱きしめられてる!?)///
上条「あー、上条さん幸せです。美琴をハグできて」ギュー
美琴「な、な、な、な、なんでいきなりハグゥゥゥゥゥッッ!?」
上条「そこに美琴が居るから」ギュー
美琴「わけがわからない!」///
上条「なんで?恋人を抱きしめるのって普通じゃね?」ギュー
美琴「い、い、い、いつから恋人になったのよ!?」
上条「昨日の夕方。ここでお前にOKもらったじゃねえか」ギュー
美琴「アンタが告白してくれたの!?わたし、記憶にないんだけど!?」
上条「上条さんの一世一代の告白を忘れた…だと!?」
美琴「忘れたんじゃなくて、告白された覚えがないんだけど?」
上条「馬鹿な!?…まさか、魔術師?」…ハッ
美琴「いや、それはないと思う」
上条「じゃあ精神操作?」
美琴「わたし一応、心理掌握の超能力もガードできるけど」
上条「…いいぜ、お前が俺の告白を聞いていないというのなら、まずは、その幻想をぶち殺す!!」
美琴「え?殴られちゃうの?わたし!?」
上条「愛しい美琴を殴るわけないじゃないか」
美琴「ふぇ?」(愛しいって言ったああああああああああっっっ!!!)
上条「夕日に染まる公園に、俺は美琴を呼び出して、お前が好きだと囁いた」
美琴「何で一一一の歌のフレーズみたいになってるのよ!?」
上条「お前が好きだと囁いた」
美琴「大事なことだから二回言いましたってこと?た、確かに大事なことだけど!」
上条「美琴は顔を紅く染め、潤んだ瞳で見上げると、わたしも好きよと呟いた」
美琴「にゃああああああああっっ!!」ビリビリビリ
上条「照れて漏電する美琴たん萌え~」パキーン
美琴「なんなのその慣れた感じは!?」
上条「美琴のことならお見通しだからな」
美琴「ふぇ?」///
上条「…いい加減始めようぜ美琴。俺とお前の恋物語ってやつをさ」
美琴「やけに詩的な表現が多いわねアンタ。そんなだったっけ?案外、夢と現実の区別がつかなくなってるとか?夢の中でわたしに告白して、夢の中のわたしもそれに応えたとかってオチだったりして」
上条「………」
美琴「あれ?ねえ、ちょっと。黙らないでよ」
上条「………」///
美琴「…ひょっとして、図星、だった?」
上条「………」コクリ
美琴「そっか。ふーん。そっか」
上条「………」
美琴「じゃあ、さ。せっかく夕日に染まる公園に居るんだから、さ。夢の中のこと、やってみなさいよ」///
上条「………」
美琴「………」
上条「………好きだ」
美琴「………わたしも、アンタが好きよ」
上条「………」ギュー
美琴「………」ギュー
おしまい