とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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上琴で神話パロディ




ギリシャ神話 アンドロメダの物話

昔々、とある町にアンドロメダ美琴という少女がおりました。
彼女はとても美しく、さらに男前な所もあって男女問わず人気がありました。

「お姉様~!今日こそ黒子とデートをして下さいですの~!」
「いきなり抱きつくな!」

ゴチン!

「うう~~~~痛いですの…」
「黒子!私にそっちの趣味は無いって何度言えば解るの!」
「ああ、怒っているお姉様も美しいですの…うえっへっへ」
「く~ろ~こ~」
「お姉様…お姉様は何故にここまで美しいんですの!」
「人の話を聞きなさい!」
「もはや!天界の神々でもお姉様の美しさには勝てませんですの!!」
「いいかげんにしろ!」

ビリビリ! 

「あふうん!お姉様の愛の鞭は良いですの~~~~!」
「この変態!」



天界

「おい、ゼウス浜~面~」
「何だよビーナス麦野」
「今、人間がクソ生意気な事言わなかったか?」
「そうか?俺は何も聞こえなかったが…」
「そうかい?私には聞こえたんだけどね~。パラスアテナフレンダ、アルテミス絹旗、ヘラ滝壷、あんた達は?」
「聞こえたよ~麦野」
「私にも超聞こえました」
「聞こえた」
「だそうだ浜面」
「……(面倒な事になりそうだからスルーしようと思ってたのに)」
「人間ごときが私ら神々より美しいなんて超思い上がりもいいところです」
「そうそう、結局一番美しいのはこのフレ…」
「ああん!」
「……む、麦野って訳よ…」
「そうゆう訳で、生意気な人間にはお・し・お・き・か・く・て・い・ね」
(やっぱり面倒な事に…)
「浜面、人間共にアンドロメダ美琴を怪物の生贄にするように命じなさい。でないと怪物に町を破壊させるともね」
「おいおい…ちとやりすぎじゃないか?」
「うるせえんだよ!だまって働け!!」


こうして、神々の怒りを買ったアンドロメダ美琴は怪物の生贄として岸壁に鎖で繋がれる事になってしまったのです。

「待ってください!神々の悪口を言ったのはわたくしです!お姉様の代わりにわたくしが生贄に!」
「良いのよ黒子」
「お姉様!?」
「神様は私を生贄にしろって言ってきたんだから、私じゃないと神様も納得しないわよ」
「お姉様…」
「それじゃ、ばいばい黒子」
「お姉様…申し訳ございませんの…お姉様ーーーーーーー!」


所変わって、白いカブトムシに乗って大空を飛ぶ一人の若者がおりました。
若者の名はペルセウス当麻。
彼はゴーゴン退治を終え、帰路についてる最中でした。

「ふ~~~~。これでやっと単位がもらえる」

ふと眼下を覗くと、そこに見えた光景に彼は目を疑いました。
なんと!とても美しい少女が岸壁に鎖で繋がれているではないですか!
これは一大事と、当麻は少女のもとへと降り立ちました。

「きゃっ!」
「あ~~~~、驚かせてごめんな」
「だ、誰よアンタ!もしかして…私を食べにきた怪物!?」
「いきなり怪物は酷いな…俺の名はペルセウス当麻、ただの人ですよ」
「本当に…?」

じと目で当麻を睨む少女。
まあ、いきなり白いカブトムシに乗って現れては無理もあるまい。

「ところで君はこんな所で何やってるん…」

そこまで言って急に口ごもる当麻。やや顔を赤くして

「ああ…お楽しみの最中でしたか」

この言葉にキョトンとする少女。その後、顔を真っ赤にして

「んなわけないでしょうがーーーー!!」

叫ぶと同時に当麻めがけて電撃をぶっぱなしました。

「おわ!?」

慌てて当麻は右手で電撃を打ち消しました。

「何変な想像してんのよ!この変態!!」
「だってお前下着姿で…」(ちなみに原作のギリシャ神話ではアンドロメダは全裸です)
「見るな馬鹿ぁ!!」

再び放たれた電撃を打ち消す。

「はあっ、はあっ、何なのよその右手は…」
「と、とりあえず訳を聞かせてくださいませうか?」
「はあ…」

少女は溜め息を一つ吐くと

「私の名前はアンドロメダ美琴。こんな目にあっているのはね………」

と、美琴はこれまでの経緯を当麻に語り始めました。


「とゆうわけなのよ」

一部始終を語り終えた美琴。その話を聞いた当麻は

「許せないな」

と、呟きました。

「許せないって…そんな事言っても神様が決めた事なんだからもうどうしようも無いじゃない」
「だからってこんな理不尽な事を受け入れられるわけねーだろ!」
「なによ!私が良いって言ってんでしょ!それにアンタは元々部外者でしょうが!!」
「お前に係わった時点でもう部外者じゃねえよ」
「なによそれ…」
「それとも何か?お前は死にたいのか?」
「………たくない」
「なんだって?」
「死にたくないわよ馬鹿!でも他に方法が無いからしかたないじゃない!」

涙目で叫ぶ美琴。そんな美琴に当麻は

「俺が助けてやる」

力強く言ったのでした。

「助けるって…ダメよ!」
「どうして?」
「だって神様が私を生贄にしろって言ったのよ!それに逆らったりしたら怪物が町を…」
「だったら俺がその怪物をたおしてやる」
「え!?」
「こんな理不尽な幻想、俺がぶち殺してやる!」

当麻が熱く叫ぶとまるでその叫びに応じたかのように海から巨大な何かが現れました。

「くかきけこかかきくけききこかかきくここくけけけこきくかくきくこくくけくかきくこけくけくきくきこきかかかーーーッ!!!」

現れたのはあらゆるベクトルを操作する怪物、一方通行だったのです!

「怪物め!これでもくらいやがれ!!」

当麻は左手に持っていた袋の中からなにかをとりだして怪物にむかってかかげました。
それはゴーゴンの首、死してなお見た者を石化させる恐ろしい瞳をもつ怪物の首なのです!
その石化の魔力によって一方通行は一瞬で石に…

しーーーーーーーーーん

「あ、あれ???」
『当麻さん、ゴーゴンの首右手で持ったらダメじゃないですか』

カブトムシがつっこみます。

「ええーーー!俺の右手でこれの魔力消えちゃったの!?」
『まったくあなたって人は…』
「どうすんのよド馬鹿!」
「こうなったら………カブトムシ!あいつの顔めがけて飛んでくれ!」
『やれやれ…』

カブトムシは一方通行の攻撃をかいくぐって顔の前までくると、当麻は拳を握り締め、

「歯を食いしばれよ最強(怪物)…俺の最弱(人間)はちっとばっかひびくぞ!!」

バキィ!

当麻の右拳が一方通行の顔面に叩き込まれると、元々打たれ弱い怪物はあっさり打ち倒されましたw


「………(本当に何とかしちゃうなんて…)」

当麻は美琴の拘束を解くと、美琴をカブトムシに乗せました。

「町まで送ってやるよ」
「あ、ありがと…」

そして二人は町をめざして飛んでいきました。
その道中…

「ね、ねえ」
「ん?」
「助けてくれたお礼なんだけど…」
「いらないよ」
「え?」
「俺が助けたいから助けただけさ。だから気にすんなよ」
「そんな事言われても納得できないわよ!」
「しかしな…」
「あーーーーーもう!いいわ!アンタ、私の下着姿見たわよね?」
「あれは不可抗力…」
「私の恥ずかしい姿見たんだから責任とって私をお嫁さんにしなさい!」
「ええーーーーーーー!?」
「なに?私じゃ不満だっての!?」
「そうゆう訳ではありませんが…」
「OKって事でいいわね。よし!帰ったらすぐ結婚式よ!」
「えーーーーー!不幸…じゃないか」

こうして二人は結婚し、幸せにくらしましたとさ。
めでたしめでたし。

END









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