とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

2-10

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kinsho_second

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だれでも歓迎! 編集
現在上条当麻は林の中をスケッチするポイントを探して歩いている。
「おっ!ここいいじゃねーか。」
少し開け、向こうまで見渡せる絶好のスケッチポイント。
「きれいねー。」
当然美琴もついてきている。
座り込んでスケッチ開始する2人。ちなみに黒子は前日何度も気絶したせいで追いつけていない。2人を追っかけているにはいるのだが・・・


「テレポートしようにもお姉さまがどこに行かれたかがわかりませんの。」「にゃー、あいつらどこいったにゃー?」「やめなよ3人ともー。」
「白雪さん、これはジャッジメントのお仕事ですの。」「にゃー。善良な一般人の協力ってやつだぜい。」「せやせや。言っておくけど私怨ではあらしまへん。」


「・・じゃーなんで3人とも目が血走ってクマができてるのかなー?」
『理由』
昨日夜遅くまで作戦会議(実体は愚痴りあい、カミやんの料理法研究)をしてたから。


「にゃー・・・・じゃあ何で白雪は来てんのかにゃー?」
「っ!! いや別に。」「白雪はんもあの旗男をやりたいんやろ。分かる、分かるでー。」「(やっぱり全然分かってないなー)そんなに言うなら私戻る。」
言うが早いか駆けて行ってしまった白雪
「なんでにゃー?」「なんでやろ?」
「・・・全く。女心の分からない方たちです事。」
「白井はんはわかりますの?」
「はぁー。・・・・勝手にご想像してくださいな。(白雪さん、かわいそうですわ。)」
「「??????」」


全く分かってない馬鹿二人を後目に盛大にため息をつく白井。
この3人はこの後彷徨することとなる。なぜだろう?


一方こちらは上琴空間 から少し離れた場所。
「やめなさい、ステイル。何をカッカしているのですか?」「神裂、あの子(インデックス)を泣かせるようなことを僕は絶対に許せないんだよ。」「・・はぁー」


ステイルの手にはボウガン。イノケンティウスは山火事を起こしかねないので使えない。
ゆえに彼の今日の得物は「人払い」と「ボウガン」である。
先ほどの3人の彷徨の原因は「人払い」に逆らって近づこうとしているからである。土御門なら気がつきそうなものだがあいにく寝不足のため全く気がつけなかった。
「だからといって彼を傷つけたらあの子は悲しみますよ。」「かといって隣の子を傷つけるわけにもいかんだろう?」
「・・・」「それにあの二人のどちらかを撃つとすれば迷わず上条を撃つね。」
「それは嫉妬では?」「ちっ違う!」
「そんなにあのこのことが心配ならいっそあなたがあの子の側にいてやれば良いではありませんか。」「だが、しかし」
「ああもう!面倒な人ですね。男なら男らしく告白なさい!!」「な、なにぃぃぃぃ?ま、待て。僕もあの子も聖職者だぞ!」
「まったくこれだからステイルは。」「っ!な、何なんだそのあきらめた親のような顔は!?」
「まだ18ですけどね。」(18には見えないって言ってやろうか。・・・だめだ。殺される!)


気を取り直してボウガンを構えるステイル。
が、「っっ!!!!」そのまま硬直し、気を失って倒れる。
「!!ど、どうしたのですかステイル!?・・ハッ!!」視力8.0が衝撃的な光景を目にする。それは・・


「へえー、アンタって絵うまいんだー。」「マジで意外そうな顔しないでくれよ。」「ゴメンゴメン。」「で、おまえの方はどうなんだ?・・・・・うますぎだろ、ソレ」「そう?」
お嬢様学校ゆえか美琴の絵はもう写真に等しい。まだ鉛筆で書いてるだけなのだが。
「きれいだなー。」「どっちが?ん?」
(ん?ああ、こいつ自分と絵のどっちがきれいかって聞いてるなぁ。)女心に疎い上条とて美琴の満面の笑みを見てそれが分からないほどではない。だから言ってやった。
「美琴に決まってるだろ。」「ありがとー!!」チュッ


ステイルと神裂が見たのはこの光景であった。
「ステイル、もう止めにしましょう。」「なっ何を言っているんだ!?」
「もうあの二人の仲は決定的です。彼を傷つけたところでかいがいしく看病するあの子(美琴)との仲を深めるだけでしょう。」「じゃあ、どうしろってんだ!?このままじゃインデックスが!!」
「インデックスをイギリスに連れて行くことも含めて考えるべきでしょう。」「何?」
「このままインデックスを彼の家に居候させたところで危険な状態を生むだけです。知っているでしょう、あの子(美琴)のすごさは。」「うぐぐ」
「彼にああいう子がいたのは誤算でした。早急に手を打たねばなりません。宿に戻りますよステイル!」「シィット!!ガッデム!くそっ!くそぉっっ!!」 
聖職者らしからぬ言葉をステイルは吐いた。
【神裂は女教皇に返り咲いてる設定です。】
「さて、と。どこにいくかなのよ。」「そうですねえ。」
天草十字凄教の建宮斎字と牛深は空を見上げる。
ここはロンドン、処刑塔。ちょっとした調べモノという名の尋問を終えた二人はどこで昼食をとるかを考えていた。
と、その時、建宮の携帯が動いた。
正確にはそれにつけられた通信用霊装(ストラップ)。それを見た二人は。
(プップリエステスゥゥゥゥ!!!???)
返り咲いたと言っても彼女の方から連絡する事などほぼない。
(も、もしかして大精霊チラメイドの購入がばれたとか!?)(馬鹿な!あれはさっき買ったばかりなのよ!!こんな早くに気がつくはず・・・)(聖人でもあるプリエステスですよ、不可能なんてありません。)
ややあって
「ぷ、プリエステス?私建宮は決してやましい心でアレを購入したのではありませんなのよな。」
「?? なんのことですか?それよりそこに五和はいますか?」
「はい?いや、今ちょうど買い物に出てるはずですが・・・。」
「ならよかった。上条当麻の件についてあの子には知られてはならないことがありまして。」
「っ!! つ、ついに大精霊チラメイドで彼にアタックするのですな プリエステス!」
「なっ、何を言ってるんですか建宮斎字!!それに何ですか大精霊チラメイドとは!!?? ・・・ハッ!!まさかそれを女子寮に送るつもりでは!!!」
「ピンポーンなのよ。さすがプリエステス! 分かってらっしゃる。うんうん」
二人してうなずく建宮・牛深。が
「ばっばっかものぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「うぎゃーっ!耳が、耳があぁぁああ!!」
「ゴホン、そんな馬鹿話をしにきたのではありません。」
「となると 堕天使エロメイドの再使用?」
「違います!上条当麻にフィアンセがいることが発覚したのです!!」
「ななな、何ですとおぉぉぉぉぉおおおお!!??」
「だから五和に聞かれるとまずいんです。あの子前にふられたとき何をしたか覚えているでしょう?」
建宮は思い出す。数年前男に振られた五和が何をしたのかを。
「我々の本拠地を半分吹っ飛ばしてくれましたのよな。我らが先祖代々作り上げたあの要塞を小一時間で。」(最強とは位置探知不可能という意味である。)
それは数年前のことであった。
まだ天草十字凄教が日本にあった頃のことである。あの日もこんな曇り空だったなと建宮は思い出す。そして隣の牛深とともに思い出してガタガタふるえる。
デートに行くため(本人は真っ赤になって否定したが)おめかししていった五和が帰ってきたとき彼らは彼女から発される異常なまでの魔力に気がついた。
ふられたのか?と誰かが囁いたその時!
五和が爆発した。
たったそれだけで天草十字凄教の最強の要塞・本拠地の守りは甚大なる被害を受けた。かれらがロンドンにきたのにはこういう、本拠地が使えなくなった、という事情もあったのである。
「ですからいますぐに彼女にばれてはまずいんです。彼女を私より知っているあなた方へのお願いです。」
「おおおお。」(馬鹿?)二人は感動した。プリエステスが自分たちにお願いしている。あのプリエステスが!それだけで二人は感動しきっていた。


ちょうどそこは今彼らがいるロンドンのアパートの前であった。
「お二人とも、何してるんですか?」
ビクウッ!!!!
二人はおそるおそる振り返り、言った
「「何でもないのよな、五和。風邪引くから早くお入り。」」



彼らは気がついた。



「あの時」とおなじ魔力が五和から発されているのを。
(ば、ばれた?でも何で!?会話は3人以外には聞こえないはず!ちゃんとそのための手も打ってある、ハ・・・・ズ・・・・・だったんだが。)
彼らは見る。
五和の手に握られているものを。  それは傘である。 どこにでもあるような。
しかし紛れ込む、どこにでもあるものに溶け込むことに特化した天草式では意味が違う。


(つっ、通信傍受霊装!!!???)


そう、そうなのである。二人の怪しい動きと叫んでたがために漏れていた「大精霊チラメイド」に気がついた彼女は通信を傍受していたのである。


「・・・わたしって振られるのがお似合いなんでしょうかね?」
「い、五和ちゃん??」
「失礼します。」言うが早いか彼女は自分の部屋に閉じこもってしまった。
建宮たちは別室で会議を開く。霊装を通じて神裂も参加している。


「知られてしまったというのはどういう事ですか?爆発は?」
「申し訳ありませんプリエステス。五和、魔術が上手になって気がつきませんでしたのよ。」
対馬「ところで、これからどうするのよ?」
「それなのよな。爆発しても困るがしないってのも・・・・。」
「五和の爆発の予兆魔力も弱まってます。」
なにやらホロスコープのような機械をのぞき込んで香焼が言う。
「ここは人生の先輩の出番なのよな。」「ですね。」「だよね。」
対馬「・・・やっぱり私?」
「対馬様しかおらんのよな。」「お願いします。美脚五和姫」「それ言い過ぎじゃ・・・?」
対馬「香焼?アンタ死にたいの?五和をけしかけても良いのよ?」
香焼「す、すいません対馬先輩!!ごめんなさい、ごめんなさい!!」
対馬「・・まあいいわ。ロンドンを吹っ飛ばすわけにもいかんでしょう。ロンドンといえば、アークビショップはこのことを知ってるのですか、プリエステス?」
「・・・・あの人に知らせると逆に事態を悪化させそうですが、ロンドンが吹っ飛ぶ可能性も否定できませんので先ほどステイルが連絡を・・・・。」
バーン!!!!!
神裂の声を遮るように作戦会議室(アパートの一室)のドアが開け放たれた!!
「じゃーん、世界の希望ローラ様の登場につきになりしのよ!!」
「この馬鹿は・・・・・アークビショップ!!!あなたが五和になんか言うとろくな事になりませんから、いますぐランベス宮にお戻りを!」
「なっ!!神裂!わらわを馬鹿にしたりけるわね。ようし、人生の先輩のなんたりしかをその五和とやらに教えてやることにつき!」
言うが早いか五和の部屋に駆けださんとするアークビショップ。
「止めなさい!!!!」霊装からの声
新生天草式が総力を挙げてローラを止めにかかる。
「だれか、ロープを持ってくるのよな!」「あいな!」「野母崎!おまえ捕縛術がうまかったな!?アークビショップを縛り上げろ!!!」「なな何たる不敬なことをいいしことにつきなの!?ってうぎゃあ!!」
5分後。縛られたローラを中心に会議が再開される。
「うぬう。よほどの玄人と見たわね。おっ○いを強調するように上下を縛るとは!」
「・・・野母崎。おまえってやつは・・・・」「五和の隠れ巨乳の件で貧乳好きかと思っていたが・・・・」「やっぱり野母崎も・・・・・」
「ちっ、違う!!これはなんかの間違いだ!もう一度縛りなおさせろ!!」「馬鹿者!!」対馬の鉄拳が野母崎を破壊する。
「あらためて、対馬、五和の様子を見に行ってくれなのよ」「はいはい」


15分後
「「「「どうだった?」」」」ローラ含め全員が対馬に駆け寄る。
「爆発はないと思うけど・・・・」「けど、何なのよな?」
「沈みに沈んでる。私振られたことないからどうしたらよいのかサッパリ。」「つきあったこともないのよなッてグルゴキュ!!!!」
「建宮斎字。あなたも死にたいの?五和の爆発がなくてもアンタをやる事ぐらいはできるわよ。」「ゆるしてくれー!!」
「まったく、ここは退屈することがなさそうなりしにつき、しばらくおじゃまするらむかのう。」
「「「「それだけはダメです!!!!」」」」
霊装からの声含め天草式全員の声が響く。
「なっ! ムムムならばこちらにも考えがあるにつき・・・いっつショーターイム!!!!」
するとローラの髪が光り出した。


13秒後。
アパートは崩壊し、五和も沈んでいるどころではなくなってひとまず問題は解決したのだが、アパートの方はすぐには直せず天草式は爆発の原因たるアークビショップの計らいで当分ネセサリウスの寮に泊まることとなった。これは神裂にとってのみ不幸なことであった。
毎朝起きて部屋を空けると下手物メイド服が鎮座しているからである。
「建宮ぁぁぁああああああああ!!!!」「ぎゃあぁああぁあぁぁああ」
対馬「全く、成長しない男ね。たまには学習なさい。」香焼「そういうふうに言うところが残念なキャラなんだゴギュ!!!!!!!!!」
ステイル、神裂らが離れると同時に「人払い」も解けた。
彷徨していたあの3名もついに上琴空間にたどり着いたのである。


「にゃー。・・・ラブラブだぜい。」「羨ましい限りやわー。」
「お二人とも、何を仰ってるんですか!?お姉さまがあんなケダモノに懸想するなど!」


「ありえないってかにゃー??」「どう見てもラブラブでっせー・・・あ″っ!!」
彼らが見たのは上条によりかかって抱きついている常盤台のレールガン。
白井「そ、そ、そ、そんなぁぁぁぁぁ・・・・・・・。」バタッ
「まーた倒れてしまったにゃー」「だ、大丈夫ですわ。(不本意ですが慣れてしまったようですの・・・)」「今までカミやんを見てきたけどここまでなったんはあんたさんとこのあん人が初めてやで。」


3人は再び二人の様子をうかがう。
◆上琴空間◆
「描けた?」 「ああ、描けた。そっちは??」
「まあまあね。見る?」 「おう、じゃ、交換しよーぜ」 「はいはーい」
「・・・美琴、うま過ぎ。」 「当麻もうまく描けてるじゃない」 
「そーかなぁ?」 「上手だって。」
いつのまにか下の名で呼び合うほどになっている二人。


◆土青白◆
「・・・・聞いたかにゃー?」 「聞いてしもたわ。」「お、お姉さま・・・」
「どっちもお互いを下の名前で呼んでるぜい」 「しかも違和感ないわー。」 「・・・」
「結構前から呼んでるんじゃないかにゃー?」 「なるほど。それで違和感ないんやな。」「・・・・・・」
「白井さーん?生きてるー??」 「土御門はん、・・・・白井はんからまがまがしい妖気を感じるんやけど」
「んなあほにゃー。・・・・前言撤回だぜい」 「お二人とも、すべき事はわかってますわね。」
白井「あの二人の仲を潰すために作戦Finalを実行します」
土御門「にゃにゃ!!あれだけは、あれだけはだめだにゃー!!!」
青ピ「白井はん、あんたの人権が無くなりますよ!!!」
白井「もはやこれしかあの二人の仲を裂く方法はありませんわよ。私の人権がどうなろうとお姉さまを守るためなら悔いはありませんわ」


残りの2人がこれだけ恐れる作戦Finalの全貌は・・・


____________________________
それは昨日の夜、あの作戦会議の事


土御門「やはり襲撃はあのお嬢様がいないときにしないと返り討ちにされるはずだにゃー」
白井「他に意見はありませんの?だったらやはり私の抱きつきが・・」
青ピ「それも返り討ちにされるやん。カミやんと付き合っちまってんのならさらに確率が上がっちまうやん」
白井「だったら他にどうしろと言うのですか?」
土御門「にゃー・・・・・・どうする青ピ。これだけは言わないほうが・・・」
青ピ「いや、実際これしか残ってないやん。だけどやっぱり・・・」
白井「気になりますわね。なにが残っているんですか?」
土御門「白井さん。怒らないですか?」
白井「怒りませんわ」
青ピ「ホンマに?」
白井「誓いますわ」
土御門「では言います。この作戦は・・・・」


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白井「私があの殿方の唇を奪い、お姉さまを幻滅させ、もう二度とお姉さまの手に渡らぬように私があの殿方と付き合う・・・・・・・」




そのころ上琴空間
上条「なぁ美琴、さっきからくっつきすぎじゃないか?」
美琴「ん?別にいいじゃない」
上条「いや。はっきり言ってキスは恥ずいんだが・・・」
美琴「もういーじゃない私達付き合っちゃってるんだもの」
上条「ならせめて2人きりの時に」
美琴「まぁそれも一理あるわね。後ろのほうもうるさいし」
上条「え?」もともと美琴さんは体から発している電磁波が反射するので、うしろから覗いている人のことには気づいている。
さすがにプロのステイルや神裂は気づいてはいなかったが、土白青には気づいていた。


そして作戦Final執行


白井「お姉ぇぇぇぇええさぁぁぁあああまぁぁぁぁああああああん!!!!!!!!!!」
もはや声が裏返ってしまっている黒子さん。


美琴「だーかーら叫ばなくても気づいているってんのよ。」
ビリビリビリビリドカーーーン!!!!!!


白井「お、おのれぇぇえええ・・・」
青ピ「またかいな。もうパターン化してるやん」
土御門「でも叫ぶ前に気づいてたし結局なにしても二人の仲は止まらないにゃ」
青ピ「そうやなーカミやんはワイら負け組から脱退やなー。でも今振り返ればあんだけ旗立てといて出来へんのも不思議やったんやなー」
土御門「にゃー・・・・」


土御門と青髪ピアスは二人の仲を認めた。


青ピ「そういえば土御門はん、いつの間にか白雪はんと旗立ててたよなー?」
土御門「にゃ?急にどうしたのかにゃ?」
青ピ「せっかく目の下にクマができるまで作戦会議したんや、せっかくやから土御門はんにも受けてもらいましょかーー」
土御門「にゃーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」


森の中に新たな旗男の断末魔が響き渡った。


その後スケッチ大会は、


黄泉川「優勝は常盤台の御坂美琴ちゃんじゃんよーーー」


無事終了した。




その後白井は入院を余儀なくされ、一人学園都市へと帰っていった。
が、学園都市に車で運ばれたのは白井だけではなかった。


「……一体全体どういう能力を受けたらそんな血まみれになりますの?」あまりのグロさに目を背けながら白井は言う。
「にゃー。……背に腹は代えられんにゃー。」
血塗れ旗男、土御門元春は言う。
(あの作戦finalをくらうくらいならこっちのほうがましだせい。)と言う訳で彼は魔術を行使していたのである。
「…それにいつ俺が旗を立てたってんだにゃー。」
「…全く。女心がお分かりにならない殿方です事……。」





上条「やっぱ優勝か。すんげーうまかったしなー。とりあえずおめでとう。」
御坂「どうもありがとう。えーっとこの後は野外炊飯して……帰る、か。」
青ピ「楽しいひと時ほど早く終わるものは無いんでっせー!」
上琴「「おまえ(アンタ)いつのまに!?」」
青ピ「まったく、ラブラブ過ぎて周りが見えてないんちゃいまっかー?」


美琴の電磁波による探知はレーダーと同じ様なものである。周囲に大勢人がいる現状では反射するものが多すぎて逆に使えないのである。


上条「あれ?あとの二人はどした?新生デルタフォースかと思ってたんだが?」
青ピ「なっ!! テメエ卒業する気満々やなぁぁアぁぁああああ!!!ちちまわしたろか!!??」
上条「落ち着け青ピ!! 感電死したいのか!!??」早速横で帯電し始めた美琴を右手で制しながらあわてて言う。
青ピ「んぐぐ…(クソッ。この二人には手ぇ出せへん)まあええわ。あとの二人は病院やでー。」
上琴「「マジで!!!???」」
青ピ「あいな。御坂はん、何度も電撃喰ろうたらレベル4とてあかんわ。あと土御門は・・・・・そやなー、んーと・・なんか突然血ぃ吹いて倒れたわ!」
上条「…(あいつが魔術を使うってことは・・)青ピ、てめえ土御門になんかしたろ?」
青ピ「っ!!(にゃぜにばれた!!??)し、心外でっせーカミやんってグルゴギュ!!!!」


青ピは何者かのドロップキックを受けて吹き飛ばされた!!


青ピ「痛たたたたたた。…誰やんなー?」
「○○君(青ピの本名)、土御門君に何したのかなー?」一字一句に怒りがこもっている。
青ピ「し、白雪はん?…いやいやうちはなんもしてへんでー。」
白雪「目が泳いでるよー???」
青ピ「ほんとにほんとだよ!!」
白雪「いーこと教えてあげる」白雪が言う。
「君ねー、緊張しまくってるときは関西弁飛んでるんだよー。…ついでに汗ダラダラ流してるしー。」
青ピ「いや、あの、その、えーっと…。」


青ピは救いを求めて上琴ご両人を仰ぎ見る。
が、訪れたのは裁き。


上・琴「「そーいえばさー」」
上条「なーんかあいつの悲鳴が聞こえたよなー。」
御坂「うんうん。そこのエセ関西人に肩掴まれてさー。」
上条「あれって『ゲ○』じゃねってくらい接近してたよなー。」
御坂「してたしてたー。そしたら土御門さんがなんか言ってー。」
上・琴「「倒れた!」」


白雪「そのあたり、詳しく説明してほしーなぁー。…そういえば宗派聞いてなかったよねー……まあいっか★ ばれなきゃいいもんねー。」
上条「なあ美琴。あっちの方に大昔に建設会社が掘ったみたいな大穴があったよなー。」
御坂「そうそう、今にも崩れそうな大きな穴が。」


青ピ「ぎゃー!!!あんたら鬼やー!!」


白雪「ちょーっと寒くて後暗いかもしれないけど そこは堪忍な!」
青ピ「そこ関西弁!? しかも語尾変だし!!!あーもう!」


上条「不幸だー?」


青ピ「カミやんの分の不幸がやって来とるわあぁぁああああああ!!!!」
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