小ネタ 風が吹けば上琴が潤う
「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺をご存知だろうか。
意味としては、一見すると全く関係がないと思われる物事にも、
巡り巡れば何かしらの影響が出る…という事である。
本来は
1・強風で土埃が舞う。
2・土埃が目に入れば失明した人が増える
3・失明した人は三味線を引いて生計を立てる
4・三味線が大量に必要になる
5・三味線の材料となる猫の皮も大量に必要になる
6・数多くの猫が殺される
7・猫の数が激減すると捕食されていたネズミが増える
8・ネズミは桶をかじる
9・桶の需要が増えて桶屋が儲かる
という中々に残酷なストーリーなのだが、江戸時代の諺なのであしからず。
では「風が吹けば上琴が潤う」とは一体如何なる意味なのか、それをご覧頂こう。
◇
「きゃっ!!? ああ、もう! 急に突風…が…?」
突然の風でスカートがヒラリと舞い、美琴は慌てて下を押さえた。
幸い誰にも見られていなかった…と思ったのだが。
「なななな何でアンタがここにいんのよっ!!?」
よりにもよってこのタイミングで、上条がいつの間にかそこにいた。
「いいい、いや、か、上条さんは何も見ていませんですことよ!!?
ミコっちゃんのカエル柄のおパンツなんて全然全く見てませんからっ!」
「ゲコ太はただのカエルじゃな…いや、今はそれを置いとくけど!
しっかりはっきりと見てんじゃないのよっ!!! 今すぐ見たモノ忘れろ!!!」
「うう、うっせぇ! 大体何で今日に限って短パン穿いてねーんだよ!?」
「たまたま全部洗濯しちゃってたんだもん! いいから責任取れ馬鹿っ!!!」
◇
という訳で「風が吹けば上琴が潤う」の意味とは、
1・突風が吹く
2・上条さんがミコっちゃんのパンチラを目撃する
だったのだ。
一見すると全く関係ないどころか、もう直接である。起承転結ではなく、起結なのである。