とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

29-068

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匿名ユーザー

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上条はただただ耐えていた!!

ローマ正教とかグレムリンとかで忙しかった去年。
問題は今年も絶えずやってきたが、それもなんとか乗り越えてきた。

そんな上条が、いま、耐えるしかない状況にあった。
敵は……

「み、御坂……そろ、そろか、んべんしてくれ……」

最近できた彼女、御坂美琴である。

「なにを~?」

いろいろと困難をともにし、
美琴の感情にようやく気づいた鈍感大魔王。
今年の不幸は、半分くらい折ったフラグが原因だったりする。

「な、なにをって、なんで背中にずっと抱きついてるんです?」

住み慣れた寮で胡座をかく上条に、
美琴は後ろから抱きついていた。
まるで猿である。

「抱きつきたいからよ」

インデックスとオティヌスは、
「このままじゃ糖尿病になる!!」
といって外出した。
今頃白井と愚痴の言い合いになってるに違いない。
実はこの3人が一番上条と美琴の幸せを喜んでいたりする。
最大の障害だった数ヵ月前には、本人たちも予想だにしていなかった。

「あ、あの……当たっているんですが?」

おかげさまで休日の昼間から、イチャイチャできる。

「……実はあててたりして」//////

「お、お前、キャラ崩れすぎだろ!!」

「手を出すのはわたしが高校に入ってからなんでしょー? 我慢我慢」

中学卒業までは手をつなぐまで!!
なんて時代錯誤の上条。
彼の悩みは、
「責任を取るならいつでもOK!!」
とおっしゃる彼女のご両親だったりする。

「ほらほらー、彼女の感触を楽しみなさいよー」

「や、やめろぉぉぉぉぉぉぉ」

イケイケに見える美琴だが、
顔面真赤である。
もともとツンデレ分野で著名な美琴先生。
攻めは専門外だ。
しかし、せっかく付き合い始めたのに、彼氏が堅物すぎるのであった。
もっとイチャイチャしたい!!!!

そんなこんなで1週間に1回は積極的になる。
背後に黒髪ロングの後輩の影響力があったりなかったり。

「な、無いように見えるかもしれないけど、わ、わたしだって女の子なんだから……」

因みに、ちゃんと彼氏の右手を握っている。
この脈は自分のなのか、彼氏のなのか。

「じ、重々承知しています……」

後ろの2つの柔らかい感触とかで。

「……手、出しちゃえば?」

オフコースアイキャン!!
なんて叫びそうになるがまてい。

「ま、まだダメ」

耐えれて良かった。
と、思うのは上条だけでなかったりする。

「い、意気地無し………あむっ」

「!!!!????」

首筋をあまがみする美琴。
理性の素材が少しずつガラスに変えられていく。

「……あむ」

「み、みこ……とぉ」

ずいぶん積極的だが、
美琴にとっても想定外。
抱きついてたら首筋が視界にはいった。
そしたら、噛みつきたいと思ってしまったのだ。
本人も理由はわからないのである。

想定外ってなんだっけ??

「……ぷふぁ……き、今日はこのくらいで勘弁しといてやるわ」

そういってようやく離れた美琴。

真赤な顔をどや顔にして堂々と退出した。
出た瞬間その場にしゃがみこんだけども。

「……や、なんとか、しのげた……」

テーブルに突っ伏す上条。
日に日に防御力が低下している。

「……中学卒業まで、あと3ヵ月か……」

そろそろ本能を閉じ込める檻が限界である。

上条が美琴にキスするまで、
あと

6048523秒。










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