とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

29-107

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匿名ユーザー

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小ネタ 豆合戦




犬も食わない。
夫婦喧嘩のくだらなさを、うまく表現した日本語だと思わないだろうか。

夫婦になる2人も、もとは他人だ。
ゆえに意見や価値観の相違はあってしかるべきである。
喧嘩ではなく意見交換。今後の方針を決めるには必要不可欠だ。
とはいえ、親しいからこそ甘えが出る。「これぐらいわかってよ」「怒っても許してくれるよね」というわがままこそが、喧嘩の正体なのかもしれない。

さて、前置きが長くなったが、
つまりなにがいいたいかというと、

「毎度毎度毎度毎度!! なんで助ける対象が美人ばかりなのよ!!!!」

「ジャイアントジャンボビックゲコ太だと!!? 日本語だと『巨人巨大大ゲコ太』だぞ? オレの睡眠スペースよりやつのスペースがデカいってどーいうこった!!!!」

夫婦喧嘩は互いに甘えているからこそできるのである。

「アンタは!! 美人を!! 集める!! 超能力でも!! もってるんか!!!!」

「痛てっ!! 痛ててっ!! って、テメェが助ける!! ヤツも!! 全員!! フラグ!! 立ってんじゃ!! ねーか!!」

「痛い!! 痛たたっ!! そ、そんなアンタみたいなことには、なんないわよ!!」

「あの!! ゲコ太を!! 貰ったのも!! 男!! だろーが!!」

「自分より!! 一回りも!! 小さい子に!! そんな!! 感情!! 抱くか!! アンタじゃ!! あるまいし!!」

「なんだと!!」

「こんの!!」

さてさて、
そんなこんなで数時間後、
2人は床に大の字で寝転んでいた。
燃え尽き症候群の無表情である。
因みになぜか手を繋いでいる。
床に散らばっているのは、先程相手にぶつけていた炒り豆だ。
おもいっきりぶつけたし、
おもいっきりぶつけられた。
今も背中と床の間に数個転がっていて痛い。

「ごめんね。ちょっとゲコ太グッズ買うの控える」

「………別にいいよ。ちゃんと将来まで家計を考えた上で買ってんの知ってるし。どっちかっていうと、ゲコ太に嫉妬してただけだし」

「安心してよ。ゲコ太なんか目じゃないくらい当麻が好きだから」

「こっちこそすまん。誰かが困ってたらきっとまた助ける。あと、女の子が多いのはほんとにたまたまだ」

「知ってる。ただのヤキモチよ。誰かを見捨てたら、逆にわたしが当麻をぶっとばすから」

「あぁ、ヤキモチなら嬉しいな。オレには美琴しかいないんだから」

「……うん、知ってる」エヘヘ

「さて、片付けるか」

「………ねぇ、炒り豆の前に食べてほしいのがあるんだけど………」

「ん?」

「わ、わたし………」////////

「………」

「/////////」

「………年の数だけイカせてやる」

「////////////////////」ボシュッ

さて、
犬も食わない。
夫婦喧嘩のくだらなさを、うまく表現した日本語だと思わないだろうか。










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