とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part003

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第03話 上条当麻(3)


ああやりすぎたわ・・
あくびを噛み殺しながら、腕を伸ばす。
分解酵素を生体電気で活性化させ急速に
疲労物質を分解する。
まあ・・1週間くらい徹夜してもどうーてことはないしね。
小学時代から無茶は慣れている。
能力をフルに使えば、疲労物質なんてすぐに分解できる。
生体電気を操り、脳科学・生理学を極めた自分にとって、
このくらいは朝めし前だ。

でも無駄に時間を使ってしまったのは事実。
きつい開発・実験に無理は禁物だ。
ああ・・・あ しゃあない1限と2限は保健室で睡眠だな。

もう7時30分か・・朝食はオレンジジュースにしよ。

気になることがあると見境なく調べつくす悪いクセ
危うく徹夜になるとこだった。
「上条当麻」その
人間関係、肉親の個人データ、携帯番号、過去の出来事、
預金残高
調べれば調べるほど、興味深い。
ついつい洗いざらい調べてしまった。

それにしても・・「不幸」なやつね。私はデータを
ダウンロードし、急いで登校の準備
をする。
食堂でオレンジジュースだけのみ、7時40分に門を出る。
じゃ・・ちょっくら急ぎますかね。

能力で、筋肉細胞を活性化させ、
磁力を駆使し、近くの20階のマンション屋上まで移動する。
まさにぴょーんと飛び跳ねるという感じだ。
そこから、自分の周辺の空気を電荷させ、磁力線を
学び舎の園の外壁の上空まで張る。
自分を加速させ、1気に約1キロ飛ばす。
ブーンと移動し、丁寧に着地する。約5秒で移動を終える。

ゲートでSUICAのようなIDカードを入れ、バイオメトリックス
認証を行う。
7時45分、常盤台中学へ到着する。

眠気さめたな。。撤回 授業は受けよう。

1限は、日本語 2限 は選択事業の 経営学 3限は体育か 

PDAの画面を見て時間割を確認する。

日本語は退屈だ。
しょうもない純文学作品なんて、読んでどうするんだ。
夏目漱石?太宰治?村上春樹か田中芳樹でも読めばいいのに。
携帯もない時代の文学を解釈してどうすんだ。
古文や漢文ならまあ・・歴史学としてその分析ツール
として理解するのはわかる。
だけど普通の口語日本語は無駄。
文法さえ理解できればあとは無駄な時間だ。
PDAで録音し、自分の脳にテキストデータにして
記憶させる。目をあけつつ、脳だけは睡眠させる。
能力は便利だ。睡眠しつつおきているように偽装できる。
所詮は復習すぎない授業、特に口語日本語は無駄だ。
まあ睡眠学習だよね。実際は。寝不足の今日はありがたい。

中学生で経営学なんて授業があるのは、常盤台くらいだろう。
今日は、LCCの経営戦略なんて内容だったはず。
LCCの価格戦略と大手キャリアとの差別化
これなら多少は聞く意義あるかな。
普通の中学生には夢のような高度な教育。
世界の森羅万象を取り扱い、大学院のような授業。

でもどうせ、私がなんか言って、御坂様と追従される
だけなんだろうな。
いつも模範解答を書けと言われ、生徒からさすがわ
御坂さまと呼ばれる日々。
でも、、お世辞でも気分は悪くないかもと思う。
自分にとって日常を取り戻す まさに息抜きの時間。
思ったとおり最後は私の独演会だった。
先生も悪乗りしすぎよ。私に独演会を開かせるなんてさ・・

体育はフェンシングで汗をかく。正直な話、級友を
ケガさせないようにするのが
結構疲れる。体育はリスキーだ、本気を出せば
死者を出しかねない。
小学生のころ砂鉄剣で何十人のスキルアウトと
遊んだ私にとって、お嬢様と
のフェンシングなんて児戯にしか思えない。

能力は使わないが、肉体強化系もびっくりな
脅威の身体能力を持つ私にとって
ちょっと女のコとじゃれても、相手をケガさせかねない。

怪獣のような自分は、常に自分を隠して暮らさないといけない。
自分の強大な能力が周りに与える影響を、
配慮しながら力をセーブする日々。
ちょっと力を振るうだけで、事故で他人を殺しかねない自分。

常盤台たって結局はその程度なのよね。。
体がなまるわ・・まあ胸を貸すつもりで遊びましょ。

そして、一人で学食を食べる。
21時までは食事はないし、今朝はオレンジジュース
しか飲んでいないので
しっかり肉食中心に食べる。
そして最後にデザートのフルーツパフェを食べしめる。
13時30分に下校、研究所へ向かう
いつもように、磁力を使い、5KMを1分で移動する。


学校は息抜き、研究所はビジネスだが、もう小五以来4年
、所長以下職員は今や家族みたいなものだ。

全員、プラズマ開発を行う同士て感じかな。
めったにあわない両親より、今は所長が父親みたいなものだ。
私も、学校より正直ここが落ち着く。
同一の目標に向かい、共に進む。厳しさの中に愛情を秘めた、
一見飄々としていながら、統括理事会とも渡り合い予算を
獲得するタフネゴシエータ。
自分と職員のためにすべてをささげる中年男。
そんな所長が私は大好きだ。

むろんビジネスである以上、それに伴う対価をいただいている
仕事の厳しさはある。
実験は本当命がけの日もある。
パワードスーツや、戦車との戦闘シーンなんて日常茶飯事だ。
数百体の無人ヘリをプラズマでぶっ飛ばしたこともある。

聞いた話では、学園都市の最新兵器開発は私との対戦が
結構重要なステップとなっているらしい。
所長にいわせれば、対磁力、対質量
対高圧電流、学園都市の兵器は外では考えられないほど洗練
されたそうだ。10年は開発を進んだとか。
その功績なくして1位の称号はないと。

でも・・それさえも欲求不満は消えない。
思い切りプラズマ・キャノンをぶっ放せば、この町が、日本が消滅
する以上結局は、力をセーブするしかない。
プラズマ・キャノンか・・
実際にはオーストラリア沖のインド洋上の航空母艦で
1発撃っただけだ。
標的のICBMと、SLBM、ステルス戦闘機をすべて破壊した。
小六の冬休みのあの1回だけ・・
まああんなものこの町で打つわけにはいかないわよね。

でも・・
私の頭に上条当麻の少し眠そうな顔が浮かぶ。
所長に話そう。幻想殺しのすべてを科学で解明しよう。
ふふふ楽しみだわ・・私の退屈を紛らわせてね。お願いよ。
上条当麻 最大の原石さん










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