とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part004

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第04話 上条当麻(4)


いつも思うのだが、
所長は本当・・どこにでも知り合いがいる。
無茶な頼みをどこかにあたりをつけて解決する。
所長はとある高校の雲川という生徒に電話をかけ、
統括理事会への根回しを行い、
私の無理な願いをかなえてくれた。

そしてすべての能力を打ち消すという上条当麻を
引き釣りだす事に成功した。
私と上条当麻の模擬戦を1週間後にセッティングしてくれた。
彼の右腕がいかにAIM拡散力場を打ち消すか、びっちりと
観測機器をセッテイングし丸裸にする。

ふふ・・でも彼もびっくりしたでしょうね。
学園都市1位様のじきじきのご指名ですもんね。
まあ・・すべての能力を打ち消すなんてある意味最強よね。
利用価値はあんまりなさそうだけどね。
だけれど・・つい言いたくなる。
世界最大の原石を丸裸にするリスクは?・・本当にいいのか。

美琴:所長アレイスタ理事長は大丈夫でした?
所長:御坂君悪いクセだね。好奇心は人を
   発展させる原動力だけど、Curiosity killed the cat だよ。
   ・・まあ上条当麻はいづれ君も知ることになるし・学園都市の
   能力者にとって彼とどう付き合うかは結構
   重要な問題だということだ。
   まあたかが模擬戦だ。それに君が負ける要素なんてないよ。
美琴:でも上条当麻はすべての能力を打ち消すと・・
所長:御坂君、はは・・しってるくせに・・・
   まあいい、どうせイマジンブレカーの弱点も、能力の特性
   もつかんでいるだろう。
   せいぜい殺さない程度にな・・・・ 
   それとわかっているとは思うけど、この話は、
   私と君と上条君、それに雲川と
   アレイスタ理事長だけのマル秘だから・・一切他言無用ね。
美琴:ええ当然の措置です。所長。
   ところで所長、上条当麻にはどういいました。
所長:ああ・・むろん御坂美琴とは言っていない。
   君はレベル5になって以来
   対外活動はすべて、プラズマ・キャノンという
   通名でおこなっている。
   今回も一緒だ。
   プラズマ・キャノンの能力をどのように打ち消すか、
   AIM拡散力場を測定したいと雲川にはいった。
   模擬戦なんて言っていないよ。それに君の顔はマスクで隠す。
美琴:ありがとうございます。
所長:君は学園都市最大の機密事項だからね。

「イマジンブレイカー」効果は右手の先で直接触れた範囲か。
殺すことはわけはない。端的な話、彼の周りの
半径1Mの空気を1億度のプラズマ
にすればそれでおしまい。まさに瞬殺だろう。
数十トンの鉄塊を磁力で加速し音速以上でぶつけても同じ。
壁にぶら下がって彼の腕の届かない範囲から攻撃すればいいだけ。
ただそれだけなんだ。


でもそれじゃ面白くない。所長がせっかく準備してくれたんだ。
AIM拡散力場がどのように阻害されるか、確認してみるか。
いいデータがとれるように最大限ふるまおう。
ある意味最強の能力でも、使いようのあまりない能力

さあて・・明日は休みか・・
多忙極まりない私だが、週1日オフにしている。
白井黒子とのたわいのない会話は私にとっては大事なひとときだ。

私が会話する学友は、今のところ白井黒子と食蜂操折しかいない。
食蜂は寮が異なるので、寮では白井黒子しかしゃべる人はいない。

確かに御坂様と敬われてはいる。
でもそこには明らかな遠慮がある。

だが白井黒子は別だ。レベル5 別格な存在の私に
ぐいぐい食い込んでくる。
ふふふ・・私が学園都市1位と知ったらどうする気だろう。
でも・・多分白井黒子が私を恐れることはないだろう。
白井黒子はある意味、人の機微を知るという点では天才だ。
私の甘い性格をよーく知っている。
私が甘えん坊なこと、子供趣味なこと。・・全部知りやがった。
それに・・私が学園都市1位なことを知っているようだ。

おかしい。しゃべったこともないのに。
白井黒子は有能な人物には、有能な秘書が必要といい、
よほどのことがないかぎり
朝は一緒に登校しようとする。正直な話黒子のテレポート
より磁力移動が速いので
自分ひとりで登校したいのだが、何かとまとわりつく。

夜も番犬が主人の帰りを待ちわびるように、
玄関で21時55分に待っている。
あんまりにもかわいくてついついハグしたくなるが、
やりすぎると、ますます甘えてくるので
やりにくい。でもぬいぐるみみたいでかわいいんだ。本当。

本当は実験の話もしたいが、全部マル秘な以上口をつぐむ。
でもそれ以外のおこちゃな私は黒子にはすべて明かしている。

明日は・・久しぶりにセブンスミストでも行こうか・・・

黒子:お姉さま・・
美琴:何?
黒子:明日ですが・・そのお目にかけたい友人がいまして。
美琴:へえ・・あひょっとして初春飾利さん?
黒子:はあ・・さすがですわ・・よく覚えておられましたね。
美琴:いいわ・・セブンスミストでも往きましょ。
黒子:お姉さま ありがとうございます。
美琴:黒子、私も楽しみにしているわ。ゴールキーパさんによろしくね。
黒子:へ?・・なぜそれを
美琴:黒子・・私はアンタのことなんて全部お見通しなのよ。
   初春さんが、風紀委員でも有数の情報処理能力を
   もっているなんてさ・・・
   じゃ・・明日はよろしくね。

ふふ・・馬鹿を言い合える仲間なんていいわね。
明日は楽しい1日になりそうだ。
お休み黒子。
私の精神安定剤さん、本当ありがとうね。










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