とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part013

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第13話 幻想殺し(1)


「先即制人、後則爲人所制」・・・史記

美琴が、学園都市の約100万台の監視カメラと偵察衛星
数十基を使い、常に上条当麻の動向を
監視するようになってから2週間がたつ。

その画像を書庫と連動させた顔認証システムと一定のロジック
で分析する画像ソフトで解析すると明らかに常人と異なることを
現象を発見した。

彼の人助けはいつものことだが、その多くはたいがい「美少女」
なのである。
かれには、不幸な美少女を発見する特異才能があるのではないか?
彼の不幸体質とは、彼が不幸なのではなく、彼の魂?が人
(特に美少女)の不幸を感知し、無意識に行動するからではないか?
そうゆう作業仮設を立てると上条当麻15年6月の軌跡が理解
できる気がする。

まあヤツの不幸な美少女の人助けをやめさせるのは不可能だろう。
美琴はそう結論づける。

人が長年培った行動原理はそうそう変えられものではない。
だが、助けるだけは、本当の救済にならないことぐらいは、わかるべきなのだ。
そもそも薄幸美人はなぜさちうすいのか?
人間関係や、その子の気質がさちうすくしているのではないか?
だから目にみえる原因をただ殴って目先救済したところで問題は本当は
解決していないのだ。

北朝鮮やジンバブエやエチオピアの国民が飢饉に苦しんでいたとする。
そこに、ただ食料を与えても、問題は解決しない。
目先の飢えを解消したところで日照りがくればまた飢饉になる。
必要なのは、井戸を掘り、用水路を整備し、かつそこの大地に
あった農法の知識を与え、自分で生きる知恵を授けることだ。
そこまでやって本当の人助けなのだ。彼にその知識があるとは思えない。

まあ・・いい私が変えるのだから。彼を力に見合う真人間に変えてやるんだから。
力には、力に伴う責任があることを
救済とは、助けるだけではなく、生きる力を与えることも必要なことを
認識させてやる必要があると美琴は結論を出す。

PCのモニター画面を閉じ、印刷した学習教材を鞄にいれる。

まず・・わ アンタの致命的な学力を人並にしないとね・・
上条当麻、まずアンタの性根を叩き直してあげるわよ。

人助けは殴れば終りじゃないのよ。
情勢の分析、把握、改善計画の作成、実行、反省と振り返り
PDAC サイクルを回すことが大事なのよ。
一歩づつ、そう一歩づづ着実に変えていくの。
それには知識がいる、科学的な分析能力がいる。
今のアンタにはそれはないわ、多分。

戦いは、遊びじゃないのよ。
この街の支配者、アレイスタは気がくるっているかもしれない。
だけど、それを倒して終りで済むほど問題は簡単じゃないのよ。
この町の230万人の人々にアレイスタを上回る生きる道を提示
しなければならないのよ。


アンタにはそれができる。
アンタは神様に選ばれた人間なのよ。

でも今のアンタには無理。
それには、高度な学力が必用なのよ。
だから・・私が・・アンタを神様にしてあげる。

美琴は、思考をまとめ、それを印刷した計画書を鞄に入れる。
計画書には
「幻想殺補完計画」と書かれている。

さあ、私はさいを投げた。
私は振り返らない。
計画なんて何度も書き直してやる。
窓のないビルの独裁者のように、しぶとくいきぬいてやる。

さあ御坂美琴 行動開始よ、
あのダメ男を叩きのめして、私色に染め上げるのよ。










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