いつの間にか消えていた。美琴と一緒に……
「あのど素人が!!」
「腕ではなくアレを切るべきか?」
「ウィリアム、その意見に賛成だ。」
「腕ではなくアレを切るべきか?」
「ウィリアム、その意見に賛成だ。」
「面白そうだから私も行くにつき~!!」
「そうだな行くか!!」
「そうだな行くか!!」
最大主教や女王も殺る気満々である(色々お世話になっていると言うのに楽しそうだからと言う理由で…)。
「ちょっと待てェ!!」
一方通行はとある装置を手にしていた。
「白いの、それは何ですか?」
「これにはなァ、とある会話が録音されてるンだよ。……上条当麻と御坂美琴のベッドの会話がなァ!!」
「これにはなァ、とある会話が録音されてるンだよ。……上条当麻と御坂美琴のベッドの会話がなァ!!」
「「「「「「「「「「「「ベッドだとぅ!?」」」」」」」」」」」」
「だからよォ、これ聞いてからでも遅くねェっつってンだよォ。」
「そんなの待てるわけ無いのである。」
「これ聞かねェと一生後悔すンぞ?」
「これ聞かねェと一生後悔すンぞ?」
「ベッドは超ヤバイです!!大体ここには超子供もいます!!」
「つべこべ言ってねェで流すぞォ。」
「つべこべ言ってねェで流すぞォ。」
一方通行がスイッチを入れる。
いつものあれである。
聞いたものが涙せずにはいられない音声テープである。
5分後。
「ぬぉおおお!!上条を疑った私が愚かだったのである!!」
「上条は、本当の騎士だあああ!!!」
「ぬぉおおお!!上条を疑った私が愚かだったのである!!」
「上条は、本当の騎士だあああ!!!」
と、いう感じで収まった。
が!
「「アクセラレータくぅううううんん!!」」
一方通行はビクッとして、そして振り返る。
一方通行はビクッとして、そして振り返る。
そこには上琴ご両人のお姿が。笑っているが殺気がものすごい。
「な、なンの御用ですかお二人さン??」
一方通行がガタガタ震えて敬語になるくらいに。
「な、なンの御用ですかお二人さン??」
一方通行がガタガタ震えて敬語になるくらいに。
「この間焼き肉店で流れた時は土御門の仕業と思ってたけど…」
「月夜さんに聞いたらその時土御門さんはそれどころじゃなかったらしいのよねえ。」
「月夜さんに聞いたらその時土御門さんはそれどころじゃなかったらしいのよねえ。」
「それで不思議だと思ってたんだ、なあ美琴♪」
「ほんと、都市伝説かと思ったくらいよねえ当麻♪」
「ほんと、都市伝説かと思ったくらいよねえ当麻♪」
「ところで美琴、人の会話盗聴した上記録していつも持ち歩いてるモヤシはどうすればいいんだろう♪」
「IHクッキングヒーターで炒めるべきよ♪」
「IHクッキングヒーターで炒めるべきよ♪」
「そ、その心はァ??」
「「ブ・チ・コ・ロ・シ・確・定・ね(だ)このクソモヤシ!!!!!」」
殺される寸前で一方通行に救いの手を差し伸べたのは初春だった。
「当麻お兄ちゃんに美琴お姉さん、ちょっと待ってもらえます? 一方通行さんを料理するかどうかはこれを聞いてからでも遅くありませんよ」
そう言って初春が花飾りの中から取り出したるはボイスレコーダー(初春特製)。
スイッチを入れて聞こえてきたのは、一方通行がロリコン疑惑を解消するために言った決定的な一言……ではなく、
スイッチを入れて聞こえてきたのは、一方通行がロリコン疑惑を解消するために言った決定的な一言……ではなく、
【……ああ。仕方ねェけど認めてやらァ。俺は、打ち止めに確かに惚れ……てる。一生懸けてあ、アイツを守ってやンよォ】
かなり脚色された、しかし違和感ゼロの一方通行の宣言だった。
会場がどよめく中、一方通行は顔を真っ赤にさせて初春に詰め寄ろうとするがそれは当然ながら叶わない。
会場がどよめく中、一方通行は顔を真っ赤にさせて初春に詰め寄ろうとするがそれは当然ながら叶わない。
「て、てめェらァ! 邪魔すンじゃねェ!」
「さっきはしてやられましたが今度は超そうはいきません。あなたの超細腕で私の『窒素装甲』を振りほどけるのなら話は別ですけど」
「あなたも懲りない人ですね。初春に手を出したらどうなるか、そろそろ本当にその体に刻み付けましょうか?」
「白いの、これで最期なのよな。次に飾利姫に手ぇ上げたら切るもん切ってやるのよ」
「さっきはしてやられましたが今度は超そうはいきません。あなたの超細腕で私の『窒素装甲』を振りほどけるのなら話は別ですけど」
「あなたも懲りない人ですね。初春に手を出したらどうなるか、そろそろ本当にその体に刻み付けましょうか?」
「白いの、これで最期なのよな。次に飾利姫に手ぇ上げたら切るもん切ってやるのよ」
怒りの収まらない一方通行だが、両腕を絹旗に、両脚を神裂に、そして眼前にフランベルジェを突きつける建宮を前には大人しくするしかない。
初春は3人に目配せで一方通行を解放するように促すと、ボイスレコーダーを花飾りの中に収納してから一方通行に囁く。
気付けば上琴もすでに怒ってはおらず、打ち止めに感想などを楽しそうに聞いている。
初春は3人に目配せで一方通行を解放するように促すと、ボイスレコーダーを花飾りの中に収納してから一方通行に囁く。
気付けば上琴もすでに怒ってはおらず、打ち止めに感想などを楽しそうに聞いている。
「恥ずかしいのは一瞬です。慣れたらそれほど気にならなくなりますよ。それとも本当に焼死したいんですか?」
「……チッ、分かったよォ。それにさっきのであのバカップルの怒りが消えたのは事実だしなァ。か、感謝しといてやンよォ!」
「感謝なんていりません♪ 私はカップルの味方なんですから」
「……チッ、分かったよォ。それにさっきのであのバカップルの怒りが消えたのは事実だしなァ。か、感謝しといてやンよォ!」
「感謝なんていりません♪ 私はカップルの味方なんですから」
初春はそう言うと3人の守護者を連れて主催者達の所へ向かい、ゲームの最終確認を始めるのだった。
その頃、打ち止めへの告白(初春カスタム)を皆に聞かれた一方通行は……
その頃、打ち止めへの告白(初春カスタム)を皆に聞かれた一方通行は……
一方通行はもう素直に死にたいと思った。
その頃のメイド達は…
「しかし流石上条当麻ですね。一体どれだけの名言を隠し持っているのだか……
私の知る名言は一握りだということを初めて知った気がします。」
「ところで神裂さんはどうやって上条さんと知り合ったんですか?」
私の知る名言は一握りだということを初めて知った気がします。」
「ところで神裂さんはどうやって上条さんと知り合ったんですか?」
「それはさすがに初春にも言えません……。」
「それは残念です。」
「それは残念です。」
「でも超イマジンブレーカーお兄ちゃんの名言は超すごいですよね!!」
「絹旗、俺もその意見にそげふ!!」
「絹旗、俺もその意見にそげふ!!」
「浜面は超黙ってて下さい。それより神裂さん、貴方が知ってる超名言を教えて下さい!!」
「名言くらい教えてくれてもいいじゃないですか!!」
「名言くらい教えてくれてもいいじゃないですか!!」
中学一年生三人が期待している眼差しをしている。
「そうですね・・・ちょっと長いですけど・・・」
「「「(超)何ですか!?」」」
「『(前略)(中略)(以下省略)』とか・・・」
「「「おぉぉぉぉぉ」」」
「あとは『ちっとぐらい長いプロローグで絶望してんじゃねえよ!! 』とか・・・」
「何か分からないけど凄いですね」
「それと、『それだけの力があって、これだけ万能の力を持ってるのに……何でそんなに無能なんだよ…… 』とか……」
「前後がないと超意味不明ですけど凄いことは伝わります」
「まぁ、前後はいろいろあって教えられないんですけど・・・」
「でも、当麻お兄ちゃんはとにかく凄いんですね」
「まぁね」
「ああ、そういえば肝心なのを忘れてました。」
「「「(超)何ですか!?」」」
「「「(超)何ですか!?」」」
「いや、これは決め台詞でしょうか……」
「「「それでも良いから(超)教えて下さい!!!!!!」」」
「「「それでも良いから(超)教えて下さい!!!!!!」」」
「ええとですね……『まずその幻想をぶっ殺す!!』等の『テメェの幻想ほにゃらら!!』などがありますね。」
「「「おおーーーーーーーー!!」」」
「「「おおーーーーーーーー!!」」」
「なんかすごいカッコいいですね!!」
「超イマジンブレーカーだけに『幻想』シリーズですか……」
「超イマジンブレーカーだけに『幻想』シリーズですか……」
ここまでの会話は良かった。が、この後の初春の発言がまずかった……。
「神裂さんって当麻お兄ちゃんのこと詳しいんですね!!」
と、
その言葉を聞いた電撃姫は立ち上がった。
その言葉を聞いた電撃姫は立ち上がった。
「ど、どうしたの美琴ちゃん!?」
今までベッドの話でおちょくっていたのに突然もの凄い殺気を出す美琴に驚く美鈴。
「当麻?何であの人当麻の名言やら決め台詞やら知ってるの?」
「み、美琴サン!?何故怒っていらっしゃるんですぅ!?」
「み、美琴サン!?何故怒っていらっしゃるんですぅ!?」
「だってあの人当麻の名言やらキメゼリフやらいっぱい知ってたじゃない!!私の知らない言葉ばっかり!!」
「ちょっと落ち着け美琴!!」
「落ち着いていられるわけないじゃない!!」
「落ち着いていられるわけないじゃない!!」
美琴はいつの間にか泣いていた……。
(あああ、どうすりゃいいんだーーーっ! いつものように抱きしめてキス…ダメな気がする。神様! 上条さんに救いの手を!)
いつもと違い、怒るのではなく泣くというリアクションを取った美琴に当麻の思考はショート寸前。
そこに神に祈ったのが通じたのか、送られてきたのは一通のメール。
そこに神に祈ったのが通じたのか、送られてきたのは一通のメール。
【美琴お姉さんしか知らないことも沢山あるはずです。それを限界ギリギリまで暴露しちゃいましょう♪ 大丈夫、それは絆の証明だから恥ずかしがらずに、ね♪】
(はぁ、それしかねーよなぁ。それにしても新しい妹はお節介なことで。でもまあ、美琴の涙を止める策を授けてくれて感謝感謝ですよ)
(はぁ、それしかねーよなぁ。それにしても新しい妹はお節介なことで。でもまあ、美琴の涙を止める策を授けてくれて感謝感謝ですよ)
メールの主に感謝しつつ、当麻は恥ずかしい気持ちを抱えつつも盛大なのろけをぶちまける決意を固めた。
一方でメールの主はというと、
一方でメールの主はというと、
「本当にお世話し甲斐のあるお兄ちゃんとお姉さんですね~」
「どうかした? 初春」
「何でもありませんよ。ただ、もっとラブラブになってくれたら嬉しいなって♪」
「???????」×佐天&絹旗&神裂&建宮
「どうかした? 初春」
「何でもありませんよ。ただ、もっとラブラブになってくれたら嬉しいなって♪」
「???????」×佐天&絹旗&神裂&建宮
これから始まる当麻の大奮闘を思い、笑顔を浮かべるのだった。
そして美琴の涙を止める為、当麻ののろけ話が会場に炸裂する!
そして美琴の涙を止める為、当麻ののろけ話が会場に炸裂する!
「…美琴」
「…何よ、バカ…」
「…何よ、バカ…」
「バカはお前の方だろ。」
「なっ!!」
「なっ!!」
「だって、神裂が知らない俺をお前は知ってるだろ?」
「…例えば…?」
「…例えば…?」
「俺のここの事とか」
そういって頭を指差す。
「あ…、」
「これはお前しか知らないの、お前しか頼る事できないの、分かるか?」
「これはお前しか知らないの、お前しか頼る事できないの、分かるか?」
「うん…」
「お前は俺にとって支えなんだよ。その支えが泣いてたら俺は何とかしてやりたいだよ。」
「お前は俺にとって支えなんだよ。その支えが泣いてたら俺は何とかしてやりたいだよ。」
「うう…」
「って、なんでまた泣いてるんだよ!!」
「って、なんでまた泣いてるんだよ!!」
「だってぇ…」
「だって?」
「だって?」
「当麻の支えになれて嬉しいんだもん。」
そうやって二人は美しいキスをした…。
「…すげー。」「…羨ましい。」
「へっ!?何て言った滝壺?」「何も言ってない。」
「あ、それと当麻の事、たぶん私しか知らないことあるよ♪」
「へ?」な~んかドタバタになりそうだと思いつつ美琴の次の発言を待つ。
「へ?」な~んかドタバタになりそうだと思いつつ美琴の次の発言を待つ。
「当麻って変な所にほくろが有るんだけど誰か場所知ってる人?あ、詩菜さんと刀夜さん以外で。」
「「「「「「「「「「「ほくろ?」」」」」」」」」」参加者全員わからない。
「ってかカミやんにほくろってあったかにゃー??」
「「「「「「「「「「知らな~い」」」」」」」」」」全員一致。
そして美琴が爆弾発言(?)を。