とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

Part024

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集



第2部 第04話 第一章開戦前(4)


旅行は旅行そのものよりあれこれ準備する方がたのしいものだ。
退屈な申請書類作成提出作業も終わってみればいい思い出だ。
半ば脅迫じみたやり方でねじ込んだ外出許可。
せいぜい楽しませてもらおう。
さあいよいよ私的旅行ね。
タクシーは7時ちょうどにマンションのエントランスに到着した。

では・・・
そろそろ行こうかな。

「当麻タクシーきたから行こう」
「ああ」
私は当麻を促し、タクシーへ向かう。
「美琴 ずいぶん奮発するね」
「ええ?」
「いや・・全部タクシーで横浜経由湘南なんてさ」
「そう?・・なんなら観光バスを2日借りてもよかったのよ」
「美琴・・お嬢様は終わりだろう。金銭感覚は早く治したほうがいいぞ」
「ごめんね。ええそうね。当麻と同じ目線でなるべく見るようにする」
「美琴は素直でいいな。さすがに頭のいいだけのことはある」
「そう?ありがとう」
あれね、予約したタクシーを確認し、後部座席に2人で乗る。
「では・・東ゲートまで」
「当麻のご両親は今日いらっしゃるの?」
「父さんはロンドン、母さんはいるはず」
「そう・・私もパパはロンドンだったわね。ママはいるわよ」
「そうか・・じゃお互いに、母親に紹介することになるな」
「ええ・・そうよ。恋人としてね」
当麻は、左手を私の太ももへ伸ばし、少し触り始める。
その間に車は、ランプから学園都市高速へ入線し、
高速走行をはじめる。
都市高速は比較的すいていて、車はスイスイと時速80kmで
一路東ゲート方向へ移動する。
「ふふ・当麻はしたい?でもまだ早くない?15分くらいでゲートへ着くわよ」
「え・・ああ・・そうか そうだな」
「でもうれしいかな。ちゃんと女扱いしてもらって」
「美琴の白いワンピースがまぶしくてね。ついボディランゲージを交わしたくなる」
「ふふ・・ありがとう。当麻の白のサマースーツも中々いいわよ」
「ちょっと派手かな・・」
「大丈夫・・いわくつきの元野球選手には見えないわよ」
「上条さんはもう・・」
「不幸なんて言わない約束でしょ。」
「ああ・・そうだな。こんなかわいい彼女をもって幸せです。」
(そろそろつくかしらね・・)
タクシーはランプをおり、ゲートへ到着し、出国手続を行い、
外部のタクシーへ乗り換える。
外部の無線タクシーに乗り換え、横浜へ向かう。
首都高速4号線を都心方向へ進む。
金曜日のせいだろう。交通量は多めで断続的に渋滞し始める。
暦の上では立秋だが、猛烈な日差しが東京都心を突き刺す。
タクシーのカーナビでは外気温がすでに31度であると表示される。
そして新宿を通過したころ、また当麻が接触を求めて体を密着させる。
 「美琴・・いいよな」
当麻は左手で太ももを触り始める。
私は、当麻の局部を手でまさぐり始める。同時にタクシーの
防犯カメラを能力で操作し映像を差し替える。
「ちょうど渋滞でよかったわね。あと60分くらいかかりそうね」
美琴はスマホで時間を確認する。
(8時か・・9時ごろ到着ね)
「当麻大丈夫?」
「え?」
「あ・そ・こ だいぶ膨張しているわよ」
「いや・・1週間前はあんなに下手だった美琴さんが、いつのまにやらテクニシャンで・・」
「そう・・当麻だって1週間前はぎこちなかったわよ。いかにも仮免許て感じでさ 
  それがもうベテランドライバーね」
「いや・・美琴さんの進化が早くてあっせちゃいますよ。レベル5はテクニックもレベル5か
 ってね」
「そんなうまい話はないわよ」
「え・・もうたまらないんのですが」
「ちょ・・当麻早すぎよ それじゃ困るわよ 汚すわけにいかないでしょ」
私は手の刺激作用をやめる。
「ええ・・美琴さん 蛇の生殺しは結構つらいんですけど」
「しょうがないわね 後は夜よ」


「そうだな・・わかった我慢するよ」

渋滞は解消し、高速1号線へ入る。横浜方面行はすいていて、
すいすいと品川を通過し、
多摩川を超え、東神奈川で横羽線を降りる。

そろそろかしらね。
カーナビは目的地へ到着したことを告げる。
私は財布からブラックカードをとりだし、約25000円の
支払いを終える。
「さあ当麻・・ついたわよ。」

閑静な住宅地に、瀟洒な洋館風のこぎれいな家。
大豪邸とまでは行かなくても明らかに通常の家よりは広く、
外観からも所有者が相当な富裕層であることが明白な住居。

「美琴・・全然普通じゃないと思うけどな 美琴の実家さ」
「え?、そう。。そうかな」
「まあ・・でもある意味イメージどおりで安心したよ」
「イメージ?」
「バイオリンを弾くお嬢様らしい家でさ・・」
「お嬢様か・・それも先週で終わりかな、私はもうただ
扶養家族1人の社会人よ」
「そうだな。ご主人様、よろしくお願いしますよ」
「あんまり茶化さないのよ。」
厳重そうな門がサーと空き、大学生くらいの黒のパンツ
スタイルに白いブラウスの女性が
出迎える。
上条は、美琴の姉かと想像する。身長はヒール丈を
考慮すると、166cm~168cm
くらいだろうか。美琴を6歳くらい成長させると一部を
除きこんな女性になるような
オーラの美しい女性。

「美琴ちゃんおかえり」
「ママ久しぶり」
上条は、ママと呼ばれた女と美琴の顔と胸を見比べる。
どうみても一部を除き大学生の姉にしか見えない。
「美琴?ママて?」
「え・・そうよ。戸籍上もDNA上もね」
上条は、驚愕の色を浮かべママと美琴が呼ぶ女性を見つめる。
「上条さん、始めまして御坂美琴の母の御坂美鈴です。胸は91cm
 趣味は数論です・・」 
「ママ。これがいつも電話で話している自慢の彼氏、
   上条当麻よ。じゃ当麻挨拶して」
「御坂美鈴さんですか、上条当麻です。よろしくお願いします。」
「上条当麻さんね。美琴ちゃんの「自慢の彼氏」なら当麻君て
呼んでいいかしら?
 長い付き合いになりそうだし」
「あ・・ハイ」
「ふふ・・当麻君はかわいいわね。さすが・・美琴ちゃん
かわいい彼氏ね」
「ママ・・あんまり娘の彼氏を口説くのはよくないわよ」
「当麻君を喰いはしないわよ 美琴ちゃん変わったね。
 昔はうぶだったのに、ずいぶんズケズケ言うわね。
 あ・・当麻君悪いわね。 立ち話もなんだから家に入って。」
「じゃ・・当麻入りましょ」

 ・・・・・・・・

上条は、洋館風の建物を3人でひととおり見て回る。
上条の目から見て、美琴の実家は大豪邸ではないが、
十分豪邸に属する家だった。
美琴に案内され、調度や家具を見るが、派手さはないが量販店のような
安っぽいイメージがみじんもなく、恐らく相当値段が張るもので
あることは、明らかだ。

上条はあのお転婆で、気がやたら強くて、短パンを履いていた
お嬢様に見えない御坂美琴が
本当のお嬢様であることを再確認する。
だけど、母親も御坂美琴も、そのお嬢さまぶりを明確には主張はしない。
だが・・美琴を見慣れた上条は、その一見雑な振る舞いが、良識や
お嬢様の素養をバックボーンに備えた
上で、わざとあけすけな態度をとっていることをはっきり認識する。
(俺は美琴の何を見ていたんだ・・)
でも・・美琴は本当はものすごく強くて,でも甘すぎるくらい優しい人間
なのは間違いない。
(そうだな。俺はそんな美琴をはっきり好きになったんだ、美琴のがさつなとこ、
 勝気な事、異常なほどの高いスペック、お嬢さまに見えないのに、いかにも
 高そうなバイオリンでハイテンポなアニソンを弾きこなす事。全部まとめて御坂
 美琴を好きなってしまったんだな。上条はトイレに入りながら美琴を考える。
 (これが恋て奴なんだろうな・・)便座からの温水の心地よさが美琴への想い
 を掻き立てる。


美琴は上条がトイレに入ったすきに母に相談を始める。
美琴とって、美鈴は普段はほとんど家にいない父と違い、
困った時には力になる頼りになる母なのだ。

「ママ、パパていつ横浜に来るの?」
「珍しいわね、美琴ちゃんがパパを気にするなんて、どうしたの?」
「当麻を早くパパに紹介したいのよ」
「美琴ちゃん まさか・・気が早すぎない。まだ2週間くらいでしょ」
「私はもう待てないわ。当麻が好きすぎてたまらないの」
「美琴ちゃん恋は盲目て言うけど、焦りすぎよ」
「ALL is fair in love and warよ。」
「そう?慌てる乞食はもらいが少ないという言葉もあるわね」
「当麻はね、ものすごいもてるのよ。先に自分の気持ちを伝えないと、
誰かにとられるわ」
「美琴ちゃん熱意は分かるけど、あんまり自分の気持ちだけぶつけると男はひくわよ」
「え?」
「男はね、恋は嫌いじゃないけど、拘束はいやがるのよ。
 でもいいわ。美琴ちゃんのやりたいようにやればママは美琴ちゃんの味方よ」
「ありがとうママ大好きよ」
「旅掛君ね、ちょっと待ってね?」
美鈴はスマートフォンを取り出し、配偶者の電話番号を選択する。
「ちょ・・ママ現地はまだ午前2時よ・・」
「いいのよ。。そのほうが・・」
「あ・・もしもし旅掛君起きてる?え今飲んでる?悪いわね。緊急なのよ。
 あのさ・・美琴ちゃんが、人生の岐路で相談したいってさ・・
 え大学院進学の話・・違うて、彼氏よ。どうしても彼氏を旅掛君に対面させたい
 てさ・・
 うんうん朝一でロンドンからBAでくる?で明日の朝には
 東京へ着くのね。じゃ・・夕方6時でいいかな。場所は東京と学園都市のゲート
 そばのこじゃれた居酒屋でいいかな。私予約するわね。位置情報は今送ったわ。」
 「ママ?どうゆうこと?」
 「美琴ちゃんの依頼どおり旅掛君を呼んだだけよ」
 「え?だけどパパ多忙でしょ。迷惑じゃ・・・」
 「ALL IS FAIR IN LOVE AND WARでしょ
  美琴ちゃんはもう社会人でしょ、社会人の言葉には責任が伴うのよ
  どうせ旅掛君の眼鏡にかなわないなら美琴ちゃんと彼氏として彼を私も認めないわよ
  でも大丈夫かれならきっとうまくやる」
 (ああぬかった・・)
美琴は後悔する。この母は娘思いだが無駄に行動力がありすぎるのだ
 (全く・・・何が慌てる乞食よ、あのパパじゃ・・怖がるじゃないの。まあしょうがないわ
  当麻にパパの説明をしておこう)
 美琴は内心の動揺は隠し、戦略的撤退を開始する。
「ママありがとう、当麻戻ったらそろそろ湘南へ行くわ」
「ふふ・・美琴ちゃん、なんか隠していない?」
「え?」
「当麻君のご実家てどこ?」
「え・・?」
「美琴ちゃんはまだまだ甘いわね。ご近所なんでしょ?」
「なんでそれを・・」
「それわね・・」
 美鈴はスマートフォンを取り出し、上条詩菜の名を選択する。
 もしもし、詩菜さん?聞いてます?ええうちのお転婆娘が、
ご子息とお宅を訪問する予定なのでよしなにお願いします」

 美琴は背中から汗がしたたり落ちる
 (なんで・・そのことを・・?馬鹿母が・・)
 美琴は母親を甘く見すぎていたことをさとりうなだれる。
「ママは全部知っていたの?当麻の母さんも、実家も?」
「詩菜さんから電話いただいてね。趣味が同じでよく話しているのよ」
「ええ・・・?」
「まあいいじゃないの、話がささと済んで、詩菜さんがずいぶん
  楽しみにされているわよ御坂美琴という学園都市の有名人をね」
「ありがとうママ。私はお釈迦さまの手のひらの孫悟空なわけね」
「わかっているじゃない。
   ああ当麻君きたみたいね。娘を頼むわね」
「え・・あハイ 」
その後、美琴はこれ以上変な方向に話が進んでもかなわないと判断し、
ささと立ち去り上条家へ移動した。

 ・・・・・

上条詩菜と、美琴の対面は、詩菜のマシンガントークに始まり、終わった。
当事者のはずの美琴と当麻に一言もしゃべらせずに、ほとんど一方的に詩菜
の半ば妄想と、美琴への質問ぜめで終始した。
上条家は御坂家から徒歩10分の近さでこれも驚きだった。
上条家は、標準的な戸建てよりやや広く、上条当麻の貧乏ぶりに似合わない


中の上の、小綺麗な家なのが以外だった。詩菜は20代前半にしか見えない
如何にもお嬢さまという外見で、上条当麻の母には全く見えない。
(へえ・・こんな良家のご息女から、こんな不幸で一見貧相な子がね・・)
 美琴は詩菜に驚きながら、違和感に気がつく。 なんかこの家へんなのよね。
美琴は、微量のエネルギーが家から放射されているのに気がつく。
(なんかへんな土産物やら・・まあ念のために動画で撮影して
                くわしいプロに聞いてみましょう)
(さあてと、そろそろ退席しますか)
美琴は、まだ話たりない詩菜にまたの再開を約束し、さよならの挨拶を交わす。
詩菜は、余りの不幸にやむを得ず学園都市へ託した息子に、学園都市でも著名人
のしかもかわいい彼女ができたのがよほどうれしかったのだろう。美琴に対して
まだ話たりない表情をむけるが、時間ということで観念し、最後にまるで、娘を
嫁がせる親のように一言をいい、別れの挨拶とする。
「息子を頼みます」
美琴はこの一言に子を思う親の深い愛情を感じ、
「わかりました」と一言でかえす。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・

私と当麻は、5分で到着したタクシーにのり湘南海岸へ急ぐ。
話がはずみもう11時となっていた。
そして、2人で反省会を開く今後の対策を検討する。
「当麻、いいお母さんじゃないの」
「ああ・・そうだな。」
「当麻・・これで挨拶はしたわね でも当麻のお父様にはお会いできなかったわね」
「ああ・・でも美琴なら大丈夫だよ。でもさ美琴のお父様は本当大丈夫か?」
「ちょっとこわもてだけど、娘を溺愛しているから大丈夫よ。」
「そうか・・もう親公認の恋人だな。でもさ・・美琴ならなんかほっとするんだよな」
「ありがとう。私も同じよ」
私は当麻の顔を見ながら、今後のことを考える。
まだ当麻も私も民法上婚姻できる年齢までは2年ある。その2年が今はただもどかしい。
世界の基準点である右手を持つ上条当麻にとって2年はあまりに長い。
本当はさっさと婚姻して法律上も一緒になりたい。だけどそれはできない以上、双方の両親
を味方につけ、許嫁として一緒に暮らしたい。
今日の感触をみる限り、反対はなさそうだ。
さあ・・あとは父さんか・・
当麻にはああは言った。だけどあの父は本当に私たちを祝福するだろうか?
(まあ あんまり考えてもしょうがないわ)
私はすぐに気をとりなおし、前向きに考え方を切り替える。
確かにまじめに考えれば障害は少なくないだろう。
だけど、ひとつひとつ障害をつぶし、誠実に対応すれば運命は開ける。
そう考えよう。
(さあそろそろ到着ね)
タクシーは正午に予約したホテルへ到着する。
「さあ当麻ついたわよ」
「へ・・いいホテルじゃない」
「そう・・じゃ食べたら海に行こう」
「ああ・・」
午後は、水鉄砲で遊んだり、うきわを取り合うとか
砂山を作るとかたわいもない時間を過ごす。
子供のころから学園都市にいる私たちにとって海にいるだけでハイテンションな気分になる。
だが・・・ハイテンションなのは私たちだけでなく、他の海水浴客も同様で、能力がなければ
ただの美少女にしか見えない私は、お誘いが絶えない。学園都市ならば、ちょいと電撃で
ビビらせれば終わりだが、誓約書がある以上、身に危険がない限り、自分から
攻撃するわけにはいかない。
(確か・・日本は治安がいい国なはずなんだけどな・・一人で砂浜にたたずむ美少女には
 そうでもないか?)
アイスを買いに、ビーチパラソロを離れた当麻、そこへ現れたしつこい3人組・・
さあて・・とどうする?生体電流でも弄って頭痛にでもさせるか?それくらいなら
「喧嘩」にはならないだろう。銃器の不所持は確認済み、じゃ・・試しに
と思ったところで当麻が戻ってきた。
私は当麻が何を語るか、複数の予想を立てた。だが、当麻の言ったことが私の
予想と異なるものだった。
「俺の彼女はどうだ?」
しつこい3人組は毒気を抜かれたように唖然とした顔をする。
一人が口を開く。
「とても可愛い子だと思いますけど」
「そうか。悪い俺にとっても可愛い彼女だ」
「そうすか・・可愛い彼女を大事にしてくださいよ」
3人組は以外なほどさっさと立ち去る。
「当麻ありがとう」
「美琴は可愛いからもてるな」
「でもな・・あんな3人組じゃさ・・」
「美琴はひっとして能力で黙らせようと思っていた?」


「え・・わかる?」
「そりゃ美琴のむすくれた顔を見ればね」
「でも・・よーく考えれば誓約書には違反するわね」
「まったく・・美琴は気が短いんだから、まあ便利すぎる能力を
持つ弊害だよな」
「気をつけるわ・でも当麻はよくわかったわね?」
「え?」
「あの3人が、話せばわかる根はいい人だってね」
「俺は右手以外は普通の高校生だからな・・普通の若い人の
考えることはなんとなく
 わかるかな。美琴は・・自分で思っているほど普通の人じゃないよ。
でもそれが
 美琴のいいところだから、美琴の足らざるは俺がカバーする」
「ありがとう。じゃ・・さっさとアイス食べよう。解けかけているわよ」
「あ・ああ」
私は改めて当麻の今まで気がついていなかった、右手だけでない当麻の力に気がつく。
状況に合わせて対応を正確に変える。きっちとした交渉能力を持っている。
考えてみると、当麻の右手の能力は使い勝手はよくない。
異能を打ち消せても、異能が作り出した現象には効き目がない。
例えば私の超電磁砲を打ち消せても、超電磁砲が吹っ飛ばした車が当たれば重傷になる
という寸法だ。だからどうしても、能力?の行使には慎重にならざろうえない。
だから、なるべき争いを避け話術で争いを収める方向になる。
ようは相手の雰囲気・表情・仕草を見て、説得のやり方を変えるというわけだ。
私は、常盤台でデベートのやり方は学んだが、最初通り一遍に説得はするが、すぐに
面倒くさくなり、結局力や権力で押さえつけていなかったか?
反省だな。私は討論にたけていたが、会話はあんまり上手とは言えないか・・。
当麻には感謝しなくていけないな。・・
私が学園都市のヒエラルキー中で知らず知らずのうちによいしょされ天狗になっている
側面は否定できないだろう。
当麻という私をあまりよいしょしない、ずけずけいう存在の貴重さに感謝する。

その後も、一緒に素潜りしたり、バナナボートに乗ったり子供に戻ったように
遊んだ。助っ人でビーチバレーに参加したのもいい思い出だ。
興奮して能力を使い始めて当麻に叱られたりもした。
だけど当麻のしかり方は兄貴が可愛い妹に「メ」をするようで怒られるのも
心地いい。
あっという間に時はすぎ、あれほど、厳しかった夏の日差しは傾き、化け物
じみた体力を持つ私もいい加減疲れはじめ、そろそろ、ホテルへ戻りたくなった。
たこ焼きや焼きトウモロコシなどのジャンクフードを屋台で雰囲気食べたのも
体重維持の観点ではあまり望ましくない。だいちせっかく手配した、夕食が
食べれなくなる。さあそろそろ行くか・・

私は、ホテルへ戻る道すがら今日の記憶を振り返る。
今の自分にとって、いかに当麻が貴重か。当麻に自分が依存し始めているか。
思い始める。当麻がイマジンブレーカの右手を持つだけでない、
八龍の力を潜ませるだけでない、もっと大きな何かを持つ、彼のパーソナルリアリティに
私は知らず知らず惹かれていたことに気が付く。
私は誓う、自分のすべてを彼にささげる。
私は誓う、この幸せをどんな手段を使っても守る。
私は誓う、世界の基準点である彼にふさわしい女になりためにどんな努力もする。
そして、私は誓う。何があろうとも彼と共に彼に課された過酷な運命に耐えともに生きる。









タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー