とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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だれでも歓迎! 編集

小ネタ Was yea ra melenas yor.



   今日はバレンタイン。街中が浮かれムード全開だが、とある2人には関係なかった。

美琴「だから人の話を聞けー!!」ズバァン

上条「おわぁっ!ビリビリ!?いきなり電撃はやめろっつっただろ!」

美琴「アンタが人の話を聞かないから…どうしたのアンタ、今日は元気ないわね」

上条「あぁ、朝飯食い損ねたんだ…財布も忘れてきたし」

美琴「家に何もなかったの?」

上条「そういうわけじゃないんだが…(いきなりインデックスに追い出された、とは言えないよなぁ)」

美琴「あ、じゃあ私が奢ったげよっか? …な、何よその『胡散臭ーい』って目は!?いいから行くわよ!」

上条「わっとと!いいって、また2000円のホットドックとかだろ?…あれ?コンビニ?」

美琴「じゃあ、ちょっと待ってなさい。買ってくるから」

上条「え?あ、ああ…」

   …………………

美琴「お、お待たせ~」

上条「やっときたか…上条さんお腹と背中が入れ替わりそうですよ…」

美琴「遅くて悪かったわね、選ぶのに手間取ったのよ!」

上条「御坂…んなことどうでもいい、早くくれ!」ガサッ

   ふくろ:チョコパン チョコデニッシュ チョコクロワッサン ちょこっとチョコ餅パンetc...

上条「…なぁ、何で全部チョコ系なんだ?」

美琴「た、たまたまいいおにぎりもなかったしパンはそれしか残ってなかったしどうせチョコもらってないんだろうしかわいそうだなっ
   て思って…他意なんかないわよ!(どれにするか選べなかったなんて…言えないッ)」

上条(?棚にはおにぎりがいっぱい…あぁ、そういえば今日は…えぇ!?)

上条「お、俺に!?チョコを!?」

美琴「だから!あーもう、いいから受け取りなさい!」

上条「あ…ありがとな、美琴。義理でも嬉しいよ」ニコッ

美琴「み、みこと……!? うぅぅ、ホ、ホワイトデーは10倍返しだからね!!」

上条「あ、おい!? …行っちまった。 真っ赤だったな、あいつの顔」

   その後、方や美琴と呼ばれたことやありがとうと微笑みかけられたり、来年は本命をと考えたりしたことで悶えた挙句ふにゃー
  と気絶してしまったり、

   方やこれだけのことで幸せになっている反面義理ということに落ち込んでいる自分に気づいてその日ずっと顔が真っ赤だったり
  したのですわ。


  「…とまあ、これがお二方の初めてのバレンタインで、これ以降お姉様とあの類…殿方は急接近するのですわ。ホワイトデーの日
   にはお姉様はニヤニヤしながらお帰りになられただけなのですが、その後度々無断外泊を繰り返すようになりましたの。そして
   ついにあの日…そう、忘れもしないあの類…殿方の誕生日、ついにお姉様は…!!」タターン!(BGM:変態のテーマ)

  「く、黒子ー! そ、それ以上言ったら怒るわよー!!」

  「それはレールガンぶっ放してから言うもんじゃねーだろ!あああやめろ美琴!その姿で走り回るなー!」

   今日はとある結婚式。出席者は浮かれムード全開だが、当の2人には関係なかった。

   純白のドレスを着た美琴と黒のタキシードを着た上条が、チャペルを走り回る。黒子と呼ばれた少女を追いかけているはずが、
  いつの間にか少女がいなくなり、しかも外に出て、上条が美琴を追うだけとなっていた。

   徐々に差が詰まり、そして黒と白が触れ合う。もつれ合って転がって、やがて止まった。

上条「ハァ…ハァ…馬っ鹿、てめェ…疲れさせんな…」

美琴「はぁ…歳取ったん…じゃない?」

   すぐ上にある想い人の顔を見つめながら、くすくすと笑う。

上条「お前も…いや、」言いかけて、やめる。
  「美琴は、やっぱりいつ見ても可愛いな」

   にこっと、愛しい者を見る慈しみの笑顔を見せる。

美琴「か…っ!? あ…アンタこそ、似合ってるじゃない、それ」

   こちらはぷいと顔を背ける。

上条「こーら、こういう時は相手の顔を見なさい」

   無理矢理自分の方を向かせる。そして、こう告げた。


 上条当麻「愛してるぞ。上条美琴」


 上条美琴「……私もよ。 あなた」


   ゆっくりと二人の顔が近付き、そしてしばしの間、1つになった。


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