打ち止めは白井に話しかける。
「もうちょっと低くなってってミサカはミサカは下から見上げていってみる」
白井が打ち止めの高さに顔を合わせると打ち止めは白井の耳元で小さな声で言う。
「今日の夜パパととママの観察をしたいってミサカはミサカは注文してみる」
「それは名案ですわね。お金もかからないですし。あとで他の方のも伝えておきますわ」
8人はその後も遊び夕方になった。今は夕食の前に荷物を置くということでホテルに向かっている。
上条や一方通行が泊まるのは日本人に人気の高級リゾートホテルだ。
「なあ土御門、青髪。一方通行と俺は大会の賞品だから同じとこだけどお前らはどこ?」
「「○○ホテル」」
「同じじゃねえか!!でもあそこは普通の高校生が泊まれるとこじゃ・・・。『必要悪の教会』の力か。でもなんで青髪まで?」
「白井はんがとってくれたんや」
「不幸だ...」
ホテルに着き各々の部屋の番号が分かった。
上琴は901号室、一打が902号室、2部屋飛ばして青黒が905号室、土月が906号室。
ほとんど奇跡に近い部屋の位置関係だが不幸体質の上条にとってはまいどのことなので2部屋飛んでいるだけ良いと思っていた。
その時は誰も気付かなかった。チェックイン名簿にある文字に。
903.T.Misaka/M.Misaka
904.T.Kamijo/S.Kamijo
8人が荷物を運びおわったころ。
~904号室 上条家~
「あらあら。刀夜さん、明日もお仕事?今日一日で済むはずだったのでは?」
口調は軽いがその顔には福沢諭吉顔負けの陰影が出ている。
口調は軽いがその顔には福沢諭吉顔負けの陰影が出ている。
「す、すまない母さん!今回ばかりは社運がかかっててどうにもならないんだっ!!」
「社運をかけて取引をして」そう言うと彼女は封筒を取り出す。
そこには手錠でつながれたアタッシュケースを持つ女の子と男二人。
そこには手錠でつながれたアタッシュケースを持つ女の子と男二人。
つまりロンドンでのドタバタ騒動の写真である。
「毎回《偶然》にこんな事になるのは何ででしょうかねえ♪」
「いやっ、母さん!ホントに偶然なんだっ!!てかどうしてこんな写真が!?」
「旅掛さんが取られたそうですわ。それとご存じない?世間の常識を?」
「な、なんのことだい?」刀夜はすっとぼける。
「あらあら。説明してさしあげましょうかねえ。」そういって詩菜は目を閉じ、深呼吸をするのにたっぷり一秒はかけ、
そして目を見開いて言った!!
「偶然も数が重なれば必然なんですよーーーっ!!!!!!」
荷物を入れてきたキャリーバックが今度こそ宙を舞う。
~903号室 御坂家~
「何だか騒がしいな。上条さんとこだけでも十分なのに反対側もうるさい。」
「見てこよっかねえー。」そう言って美鈴は隣の部屋へ。
鍵がかかっており、しかもなんだか声をかけたら殺されそうなオーラが出ている。
さっきまではうるさかったのになんか急に静かになったからいいか、と思いつつ美鈴は帰ろうとした。その耳に901号室の方からこんな声がした。
「部屋付いてそうそう寝ないでよ。テレビ番組ででも「自動翻訳機」の確認してー。」
娘の声である。見るとほんの少しドアが開いている。
いたずら心を刺激されて、美鈴はドアに近づいた。
「ゴメン美琴。ちょっと上条さん騎馬戦でサーフボードにぶつかられたりしてボロボロなんですよ。ちょっとやすませってうわっ!!急に上のんなっ!!」
「マッサージしてあげる。しかも電気マッサージだよー。」
「そりゃそうだよな。って能力使用はっ!!ぬお、ぬおおおおおお、きくううううう!!」
「ばれなきゃいいのよ。それとも電気なしか電気最大かにする?」
「このままがいいですハイ。」
「素直でよろしい。」
美鈴がドアのそばで聞き耳を立てていると……
「あらあら美鈴さん。なにをしているのかしら?」
「この部屋から当麻君と美琴ちゃんの声g」
「あ~!パパとママのママだ~ってミサカはミサカは隣に聞こえないくらいの声で言ってみたり」
美鈴と詩菜は打ち止めに902号室に引っ張られていった。
902号室の中には既に準備が完了している5人がいた。
「テメェら俺の部屋でストーカーしてんじゃネェ!!」
「だってパパとママ何処まで進んでるのか知りたいんだもん。ってミサカはミサカは反論してみる!!」
「「「「同じく(にゃー)」」」」
「勝手にしろォ…」
実は自分も知りたい一方通行なのでした。
本来なら完全防音の部屋の音が聞こえるわけがないのだが、ここに土御門がいることを忘れるなかれ。
「元春、盗聴器はどうかと思うよー。」
「安心するにゃー。夕飯で二人が出てった後で回収するぜい。夜の営みまでは聞かないぜよ。」
「土やん、やさしいわあ。」
「ジャッジメントとしては断固取り締まるべきですが、ここはハワイ。学園都市ではありません!!」
「ようは聞きたいってことだね。ってミサカはミサカはまとめてみたり。それと大人を二人連れてきたよってミサカはミサカは報告したり。」
「あン?誰を連れてきたンだァ…っておい!!!件の二人の母親かよッ!!」
「「「「えーーっ!!!!」」」」
「どうしてお二人がここに?」
「「旦那の出張についてきたの。」」
「いや、これはそのあの何といいますか、知的好奇心というやつでやましい気持ちは……」
「土やん、にゃーが抜けてるで。」
「まあ夜になったら撤去するんでしたら。ねえ詩菜さん?」
「あらあら。美鈴さん的にはこういうのがお好き?まあ夕食前だったら。」
「「と、言う訳で、私たちにも聞かせて。」」
「「「「「「えええーーーっ(ってミサカはミサカは驚愕したリ!)」」」」」」
そして8人は土御門の前にあるスピーカに耳を済ませた。
すると……