2日目
その日上条は嫌な予感がしていた。
今日は目覚まし時計が壊れていなかった。自動販売機にお札が飲み込まれることもなかった。
犬の糞を踏むことも、鳥の糞が落ちてくることもなく、
バナナの皮で滑り、転んだあげくに吹寄の胸にダイビングすることもなかった。
いや、不幸じゃない日は年に数回はあるが、
ダメもとで送った懸賞に当たるという、いつもなら有り得ない幸運が舞い込んできた。
今日は目覚まし時計が壊れていなかった。自動販売機にお札が飲み込まれることもなかった。
犬の糞を踏むことも、鳥の糞が落ちてくることもなく、
バナナの皮で滑り、転んだあげくに吹寄の胸にダイビングすることもなかった。
いや、不幸じゃない日は年に数回はあるが、
ダメもとで送った懸賞に当たるという、いつもなら有り得ない幸運が舞い込んできた。
当たったのは地下街にあるレジャー施設のチケット。
正式名称は長ったらしくて覚える気などないが、学生達からはフレンドパークと呼ばれていた。
ダーツを投げたらタワシでも当たりそうな名前だ。
この施設は小さい遊園地とでかいゲームセンターを一緒にしたような場所で、それなりに有名な遊び場である。
もっともそこは学園都市製。どの遊具も何らかのデータが取られているわけだが…
チケットの内容は「明日一日だけ無料で何でも遊べますよ」というもので、
ネィズミーランドでいう所の『1デーパスポート』のようなものだ。
同居人を誘おうかとも思ったが、その日は風斬と出掛けるらしい。
正式名称は長ったらしくて覚える気などないが、学生達からはフレンドパークと呼ばれていた。
ダーツを投げたらタワシでも当たりそうな名前だ。
この施設は小さい遊園地とでかいゲームセンターを一緒にしたような場所で、それなりに有名な遊び場である。
もっともそこは学園都市製。どの遊具も何らかのデータが取られているわけだが…
チケットの内容は「明日一日だけ無料で何でも遊べますよ」というもので、
ネィズミーランドでいう所の『1デーパスポート』のようなものだ。
同居人を誘おうかとも思ったが、その日は風斬と出掛けるらしい。
いやそんなことよりもチケットが当たったことが問題なのだ。
上条は確かに不幸体質だが、ラッキョウを食べたところで『ラッキー男』に変身できるわけではない。
どうせイタリア旅行の時と同じパターンだろう。
俺の幸せがこんなに続くわけがない。絶対にこの後とんでもない不幸が来る。
上条は確かに不幸体質だが、ラッキョウを食べたところで『ラッキー男』に変身できるわけではない。
どうせイタリア旅行の時と同じパターンだろう。
俺の幸せがこんなに続くわけがない。絶対にこの後とんでもない不幸が来る。
しかも小萌先生の都合により、本日は補習もない。代わりに宿題は大量に出されたが。
「カミや~ん今日暇なんやろ?一緒にどっかいかへん?」
「男だけで寂しいにゃ~。ちなみに明日オレは舞夏とデートだぜい。」
「やかましいわボケ!」
「男だけで寂しいにゃ~。ちなみに明日オレは舞夏とデートだぜい。」
「やかましいわボケ!」
青髪と土御門が遊びに誘ってきた。だが上条は佐天との約束を思い出し、
「あー悪い。今日女の子と食事する約束があるんだよ。」
と、教室中を凍りつかせた。
アレ?なんなんでせう?この空気。などと思っていると、
アレ?なんなんでせう?この空気。などと思っていると、
「上条君!女の子ってどーゆーこと!?私のことは遊びだったの!?体だけが目的だったの!?」
「上条!またてめえか!ちょっとオレとぶつかれ!で、体入れ替われ!」
「あ…悪夢や…カミやんがついにフラグ回収し始めおった…」
「上条 信頼していたのに…憧れていたのに…いや お前はもうオレの知っている上条じゃない!」
「あーわかった。綾瀬さんでしょ…でもあの人おとなしいっていうより暗いよね…」
「上条…貴様という奴は!言え!今回の犠牲者はどこの誰だ!」
「上条!またてめえか!ちょっとオレとぶつかれ!で、体入れ替われ!」
「あ…悪夢や…カミやんがついにフラグ回収し始めおった…」
「上条 信頼していたのに…憧れていたのに…いや お前はもうオレの知っている上条じゃない!」
「あーわかった。綾瀬さんでしょ…でもあの人おとなしいっていうより暗いよね…」
「上条…貴様という奴は!言え!今回の犠牲者はどこの誰だ!」
教室内で第4次世界大戦が勃発した。
上条本人としては、なぜここまで攻め立てられているのかまったくわからないが、このままではマズイ。
すがるような目で見られ、土御門はやれやれと肩をすくめながらこう言った。
上条本人としては、なぜここまで攻め立てられているのかまったくわからないが、このままではマズイ。
すがるような目で見られ、土御門はやれやれと肩をすくめながらこう言った。
「まーまーみんなちょっと落ち着くぜよ。
ここはひとつ、姫神にカミやんの処分を決めてもらうのはどうかにゃー?」
ここはひとつ、姫神にカミやんの処分を決めてもらうのはどうかにゃー?」
ナイス土御門! 姫神は女子の仲で一番仲が良い。昼食と一緒に食べることもよくある。
少なくとも嫌われてはいないだろうし、性格的にも無茶はしなさそうだ。
クラス中の視線が集まる中、姫神はゆっくりとこう言い放った。
少なくとも嫌われてはいないだろうし、性格的にも無茶はしなさそうだ。
クラス中の視線が集まる中、姫神はゆっくりとこう言い放った。
「……死刑。」
大覇星祭の時のようにクラスは一丸となった。
もしかしたら彼は今日、3度目の死を迎えるかもしれない…
もしかしたら彼は今日、3度目の死を迎えるかもしれない…
☆
「じゃー結局初春は来られないんですか?」
「えぇ…わたくしは事件があるまで待機ですが、初春は事務のお仕事がありますので。」
「んー残念ですね。」
「えぇ…わたくしは事件があるまで待機ですが、初春は事務のお仕事がありますので。」
「んー残念ですね。」
おかしい。と、御坂は思っていた。何だろうこのユルい空気。
さっきから、好きな芸人は誰だとか、昨日見たドラマがどうだとか、
どうしたらジンオウガが楽に倒せるかとか、他愛ない会話が続いている。
なにしろ昨日の今日だ。あの佐天がこのまま追撃の手を緩めるとは到底思えない。
何か策でもあるのだろうか、と思っていた矢先である。
さっきから、好きな芸人は誰だとか、昨日見たドラマがどうだとか、
どうしたらジンオウガが楽に倒せるかとか、他愛ない会話が続いている。
なにしろ昨日の今日だ。あの佐天がこのまま追撃の手を緩めるとは到底思えない。
何か策でもあるのだろうか、と思っていた矢先である。
「いらっしゃいませー1名様ですか?」
「あ、いやツレが先に来てると思うのですが…」
「あ、いやツレが先に来てると思うのですが…」
聞きなれた声だ。 さっきまで談笑していた白井まで固まった。
佐天ひとりがニヤニヤしている。
御坂と白井はギギギと音を立て声の主の方を向く。
佐天ひとりがニヤニヤしている。
御坂と白井はギギギと音を立て声の主の方を向く。
「よー佐天。…と、御坂に白井も一緒か。」
振り返るとヤツがいた。
「な、な、な、何でアンタがココにいるのよ!!」
「何でと申されましても佐天に呼ばれたからとしか…」
「何でと申されましても佐天に呼ばれたからとしか…」
何か企んでいるとは思っていたが、まさかのご本人登場パターン。
よくヒロミGOがアチチアチチ言いながら後ろから出て来るアレである。
予想の右ナナメ上を行く佐天の行動力に、御坂も白井も白目をむいて心の中でこう叫んだ。
よくヒロミGOがアチチアチチ言いながら後ろから出て来るアレである。
予想の右ナナメ上を行く佐天の行動力に、御坂も白井も白目をむいて心の中でこう叫んだ。
(佐天さん、恐ろしい子!)
「ってよく見たら上条さんボロボロじゃないですか!何があったんですか!?」
「いや…まぁ…色々と…」
「いや…まぁ…色々と…」
あの後上条はクラスメイト達に追い掛け回された。
佐藤さんでもないのにリアル鬼ごっこを経験したのである。
佐藤さんでもないのにリアル鬼ごっこを経験したのである。
「どうせいつもの不幸【トラブル】でしょうし、気にする必要はありませんわね。
それよりも佐天さん。いつこの殿方とお知り合いに?確か昨日はお会いしたことがないとおっしゃってましたが。」
「それがあの後すぐなんですよ!
スキルアウトの人たちに絡まれている所を助けてもらったんです。
で、今日はそのお礼に呼んだんですよ。(表向きは。)
イヤーそれにしても、ついにあたしも都市伝説の仲間入りかー…」
それよりも佐天さん。いつこの殿方とお知り合いに?確か昨日はお会いしたことがないとおっしゃってましたが。」
「それがあの後すぐなんですよ!
スキルアウトの人たちに絡まれている所を助けてもらったんです。
で、今日はそのお礼に呼んだんですよ。(表向きは。)
イヤーそれにしても、ついにあたしも都市伝説の仲間入りかー…」
こんの野郎!佐天さんにまでフラグぶっ建てやがったんかい!
と、すごい形相でにらむ御坂。 写輪眼でも発動しそうだ。
何で睨まれてるのかわからず、とりあえず間合いをとる上条。そこへウェイトレスがお冷を持ってきた。
が、コップはーブルには置かれず、にゃんぱらりと空中を一回転し、上条の頭に逆さに着地した。
あ~ビショビショだわ これ 上条の不幸はオートアビリティな上に、外せないのだから仕方ない。
謝りまくる店員を気遣ってか、
と、すごい形相でにらむ御坂。 写輪眼でも発動しそうだ。
何で睨まれてるのかわからず、とりあえず間合いをとる上条。そこへウェイトレスがお冷を持ってきた。
が、コップはーブルには置かれず、にゃんぱらりと空中を一回転し、上条の頭に逆さに着地した。
あ~ビショビショだわ これ 上条の不幸はオートアビリティな上に、外せないのだから仕方ない。
謝りまくる店員を気遣ってか、
「いや大丈夫ですよ。ホラ俺、顔が濡れても力がでるタイプですから。」
と、軽口をたたく。佐天も
「じゃー新しい顔は焼かなくても良いですか?」
と、フォローを入れる。 やっぱり今日は不幸な日【いつもどおり】だったようだ。
よかったよかった。 いやよくはないか。
上条はおしぼりで頭を拭きながら、一番安いミラノ風ドリア(佐天の奢り)を注文し、
ちょっと気になっていたワードを思い出したので聞いてみた。
よかったよかった。 いやよくはないか。
上条はおしぼりで頭を拭きながら、一番安いミラノ風ドリア(佐天の奢り)を注文し、
ちょっと気になっていたワードを思い出したので聞いてみた。
「ところでさっき言ってた都市伝説って?」
「あーそれはですね…」
「あーそれはですね…」
「オウジサマ…?何だそりゃ!?つーかそれ本当に俺か!?」
「アンタ以外に誰がいるのよ。『不幸だぁー』なんで叫ぶヤツ。」
「たしかに他人事には思えないけど…でもだとしたら尾ヒレが付きすぎてるぞそれ。
そもそも俺、女の子にモテたことねーし。」
「アンタ以外に誰がいるのよ。『不幸だぁー』なんで叫ぶヤツ。」
「たしかに他人事には思えないけど…でもだとしたら尾ヒレが付きすぎてるぞそれ。
そもそも俺、女の子にモテたことねーし。」
世界中にカミジョー病(フラグ)撒き散らしてるくせにこの男は…
「そんなことないですよ!だって現に御坂さんは…」
「だぁーい!!!佐天さん!何かアレよ!ホラ!そうゴミ!髪に糸クズついてる!」
「ぅお!急にでかい声だすなよ御坂。」
「だぁーい!!!佐天さん!何かアレよ!ホラ!そうゴミ!髪に糸クズついてる!」
「ぅお!急にでかい声だすなよ御坂。」
うっかり(?)滑りそうになった佐天の口をあわてて塞ぐ御坂。
そんな様子を、白井は苦々しく見ていた。
このままでは佐天が暴露するのが先か、御坂がボロを出すのが先か。結果的には同じである。
年齢=彼女いない暦の上条だ。御坂の気持ちを知ってしまったら、浮かれて付き合いだすかもしれない。
それだけは絶対に阻止しなければ!
そんな様子を、白井は苦々しく見ていた。
このままでは佐天が暴露するのが先か、御坂がボロを出すのが先か。結果的には同じである。
年齢=彼女いない暦の上条だ。御坂の気持ちを知ってしまったら、浮かれて付き合いだすかもしれない。
それだけは絶対に阻止しなければ!
「ところで上条さん。」
「お、おう。何だ白井。」
「お、おう。何だ白井。」
初めて白井に名前で呼ばれて、若干ドキッとする上条。
「先程おモテになったことが無いとおっしゃってましたが、
女性とお付き合いしたいとは思いませんの?」
「いやそりゃ上条さんだって健全な男子高校生ですよ。
キャッキャウフフなto LOVEる生活おくってみたいですよ。
でも無理なんだから仕方ねーだろコンチクショー。」
女性とお付き合いしたいとは思いませんの?」
「いやそりゃ上条さんだって健全な男子高校生ですよ。
キャッキャウフフなto LOVEる生活おくってみたいですよ。
でも無理なんだから仕方ねーだろコンチクショー。」
いや十分おくってるだろアンタ。というかこの人ならそのうち本当に、宇宙人にもフラグ建てそうで怖い。
「でしたらご紹介したい人がおりますの。」
「ちょ!黒子!?まさか…」
「ちょ!黒子!?まさか…」
まさかココで自分を!?でもまだ心の準備が!
などと思っている御坂の幻想を、白井は見事に打ち砕いた。
などと思っている御坂の幻想を、白井は見事に打ち砕いた。
「佐天さんなどいかがですの?」
ザ・ワールド 一瞬だが、この空間の時間は確かに止まった。
「いやいやいや!何言ってるんですか白井さん!
あたしと上条さんは昨日知り合ったばかりですよ!?」
「そ、そーよ黒子!それに佐天さんにはこんなバカもったいないわ!
もっといい男がいるわよ!うん!」
「わたくしは上条さんに聞いておりますの。いかがですか?お二人は中も宜しいようですし、
なかなかこんな良い物件はありませんわよ?
ご覧になってくださいな、この中学生とは思えないパーフェクトなボデェー!(急に高い声)
今ならもう一人佐天さんをお付けして、9800円のご奉仕ですの!」
あたしと上条さんは昨日知り合ったばかりですよ!?」
「そ、そーよ黒子!それに佐天さんにはこんなバカもったいないわ!
もっといい男がいるわよ!うん!」
「わたくしは上条さんに聞いておりますの。いかがですか?お二人は中も宜しいようですし、
なかなかこんな良い物件はありませんわよ?
ご覧になってくださいな、この中学生とは思えないパーフェクトなボデェー!(急に高い声)
今ならもう一人佐天さんをお付けして、9800円のご奉仕ですの!」
白井としては、御坂と上条がくっつかなければそれでいいのだ。
佐天も真っ赤になって否定してるが、どうやらまんざらでもないらしい。
『佐天さんと類人猿をくっつけて、わたくしはお姉様と…ウヒヒヒヒ!』作戦開始である。だが上条は、
佐天も真っ赤になって否定してるが、どうやらまんざらでもないらしい。
『佐天さんと類人猿をくっつけて、わたくしはお姉様と…ウヒヒヒヒ!』作戦開始である。だが上条は、
「あのなぁ白井。確かに彼女はほしいけど、嫌がってる本人目の前にして、
『付き合ってください。』なんて言えねぇだろ?
それに俺は『中学生に手をだしたすごいヤツ』にはなりたくないわけですよ。」
「ではどんな方がタイプですの?」
「寮の管理人のお姉さん…みたいな?」
『付き合ってください。』なんて言えねぇだろ?
それに俺は『中学生に手をだしたすごいヤツ』にはなりたくないわけですよ。」
「ではどんな方がタイプですの?」
「寮の管理人のお姉さん…みたいな?」
つまりは年上好き。作戦自体は失敗に終わったが、
とりあえず年下で中学生の御坂は、上条にとって恋愛対象外となることがわかった。
白井的には結果オーライである。
白井はほくそ笑んでいるが、ほかのふたりの空気は重い。
そんな空気を察っしているのかいないのか、上条は
とりあえず年下で中学生の御坂は、上条にとって恋愛対象外となることがわかった。
白井的には結果オーライである。
白井はほくそ笑んでいるが、ほかのふたりの空気は重い。
そんな空気を察っしているのかいないのか、上条は
「悪い!ちょっとトイレ!」
と、キューティーエスケープした。
「は…ははは…アイツ年上が好きなんだ…うん、まぁどうでもいいけどね…」
明らかにどうでも良くない。だって
「ねぇ黒子…精神と時の部屋ってどこにあるんだっけ…?」
などと訳のわからんことを口走っているから。
「いいかげん諦めてくださいな、お姉様。ちなみに幻獣界もありませんわよ。」
「…そっか…そうだよね…」
「いや!諦めるのはまだ早いですよ御坂さん!
ほらよくあるじゃないですか!タイプとはまったく別の人を好きになるとか!」
「…そっか…そうだよね!うん!まだチャンスはあるわよね!
まぁあたしはアイツのことなんて、全然何ともまったく想ってないんだけど!」
「…そっか…そうだよね…」
「いや!諦めるのはまだ早いですよ御坂さん!
ほらよくあるじゃないですか!タイプとはまったく別の人を好きになるとか!」
「…そっか…そうだよね!うん!まだチャンスはあるわよね!
まぁあたしはアイツのことなんて、全然何ともまったく想ってないんだけど!」
まだ言うかこの娘は。 すでにお気づきだとは思うが、彼女は「ツンデレ」というヤツである。
そりゃもう「ツン・ツン・デレ・ツン・デレ・ツン・ツン」である。
そりゃもう「ツン・ツン・デレ・ツン・デレ・ツン・ツン」である。
せっかく諦める方向で話がまとまりかけてたのに、佐天の一言で御坂は息を吹き返した。
やはり佐天は「恐ろしい子!」である。
やはり佐天は「恐ろしい子!」である。
(佐天さん、ご自分の気持ちには気が付いてらっしゃらないようですわね…
失敗したとはいえ、先程の作戦は貴方の為でもあったというのに…)
失敗したとはいえ、先程の作戦は貴方の為でもあったというのに…)
白井はふぅと溜息をつき、ファミレスの安い紅茶を一口飲んだ。