とある幼馴染の超電磁砲<レールガン>と雨の日
「どうしよう、傘忘れちゃった…」
とある日、とある幼馴染の所へいつものように朝食を作りに行った美琴は、うっかり傘を忘れた。
天気予報は午前七時から雨模様、現在の時刻は午前七時十分、無論天気は外れることなく雨が降っている。
とある日、とある幼馴染の所へいつものように朝食を作りに行った美琴は、うっかり傘を忘れた。
天気予報は午前七時から雨模様、現在の時刻は午前七時十分、無論天気は外れることなく雨が降っている。
「当麻…傘、二本持ってない?」
「…ないぞ」
「えーと…借りても?」
上目遣いでお願いされて、思わずいいよと喉元まで出かかるが、ぐっと押しとどまる。
「今日の雨は昼過ぎにならないと上がらない。美琴が傘持って行ったら、俺はずぶ濡れで学校に行かなきゃならなくなる、わかるか?」
「わっわかるけど…じゃーなに、この雨の中走って帰れと言ってるの?」
「いや、それはだな…」
むぅーと二人でにらみ合う。しかしこのままでは平行線、しかも美琴はそろそろ寮に戻らないとまずい時間も迫っている。
さてどうしたものかと、考えを巡らし――――あっ!とその手があったかと一つの解決法を思いついたのだった。
「…ないぞ」
「えーと…借りても?」
上目遣いでお願いされて、思わずいいよと喉元まで出かかるが、ぐっと押しとどまる。
「今日の雨は昼過ぎにならないと上がらない。美琴が傘持って行ったら、俺はずぶ濡れで学校に行かなきゃならなくなる、わかるか?」
「わっわかるけど…じゃーなに、この雨の中走って帰れと言ってるの?」
「いや、それはだな…」
むぅーと二人でにらみ合う。しかしこのままでは平行線、しかも美琴はそろそろ寮に戻らないとまずい時間も迫っている。
さてどうしたものかと、考えを巡らし――――あっ!とその手があったかと一つの解決法を思いついたのだった。
「ああ!そうか…俺がお前を送りゃいいじゃん」
「へっ?」
「んじゃ、外で待ってろ、今着替えるから」
さぁ出ろ出ろーと美琴は背中を押され、外に放り出された。
「えっ?えっ?」
(ちょっ、ちょっとまって、この家には傘が一本しかないじゃない、そっそれで当麻が今から送るって…つ、つまりそれって相合い傘!?)
「へっ?」
「んじゃ、外で待ってろ、今着替えるから」
さぁ出ろ出ろーと美琴は背中を押され、外に放り出された。
「えっ?えっ?」
(ちょっ、ちょっとまって、この家には傘が一本しかないじゃない、そっそれで当麻が今から送るって…つ、つまりそれって相合い傘!?)
出かける準備が整い、美琴の元へと向かう。
「ん?どうしたんだ美琴?」
先ほどから黙りこくって下を向いてる美琴の様子が変だ。心なしか顔が赤い気がする。
「顔真っ赤だけど、風邪でも引いたか?」
「なっ…なんでもないわよ!」
元気そうなので、まぁ大丈夫かと考える。
「ほっほら、行くわよ!」
「お、おう」
「ん?どうしたんだ美琴?」
先ほどから黙りこくって下を向いてる美琴の様子が変だ。心なしか顔が赤い気がする。
「顔真っ赤だけど、風邪でも引いたか?」
「なっ…なんでもないわよ!」
元気そうなので、まぁ大丈夫かと考える。
「ほっほら、行くわよ!」
「お、おう」
「「………」」
さっきから周りの視線が気になる、この時間はまだ人が少ないとはいえ、通りがかる全ての人に一度は見られている気がする。
美琴はずっと黙ってるし、何がいけないんだ?傘が一つしかないのだから、この方法が一番…ん、一つの傘に男女が二人つまりそれは
相合い傘で、周りからしたらそれはカップルに見えてるのではなかろうか?……ギギギと首を横に向けると隣の幼馴染が視界に入る。
自覚したとたん、頬がかぁあと熱くなり、心臓はバコンと一気にトップピードへ。急に立ち止まった幼馴染に「どうしたの?」と
不思議そうな顔で見上げてくる。二人の視線は交錯し、自然に見つめ合う形へ。
さっきから周りの視線が気になる、この時間はまだ人が少ないとはいえ、通りがかる全ての人に一度は見られている気がする。
美琴はずっと黙ってるし、何がいけないんだ?傘が一つしかないのだから、この方法が一番…ん、一つの傘に男女が二人つまりそれは
相合い傘で、周りからしたらそれはカップルに見えてるのではなかろうか?……ギギギと首を横に向けると隣の幼馴染が視界に入る。
自覚したとたん、頬がかぁあと熱くなり、心臓はバコンと一気にトップピードへ。急に立ち止まった幼馴染に「どうしたの?」と
不思議そうな顔で見上げてくる。二人の視線は交錯し、自然に見つめ合う形へ。
(*1)
二人とも考える事は同じだった。
雨はしとしとと降る。